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母と娘のデパート巡り

最近5千円から9千円で眼鏡を作れるという話をすると、母が興味を示す。
老眼鏡をいつもあちこちに置いて無い無いと大騒ぎをするので
あちこちに置いておきたい、というので、新宿のHatchへ連れて行く。
初めは「5000円の二つ」と、言っていたが次第に高い物に目移り。
12600円の眼鏡を気に入る。だが、仙台で買った出来合い
の3000円の眼鏡を沢山買えばいいと悟り、買うのをやめた。
何故か私に謝っていた。

その後、私がしているウェストポーチに関心を持ち、伊勢丹に探しに行く。
だが、皆山登りのようなデザインばかり。
ついでだからと婦人服売り場へ。
「私は今すっかりしぶちんでね」と、いかに買わないかを演説しながら服を眺める。
「これ可愛いよ」と、言っても
「別にジャケットが欲しいわけじゃないから」「見てるだけ」という反応。
「見るだけなら明日一人でも出来るでしょ?
 私は似合うか選んだりするのはいいけど、見ていてもちっとも面白くもないから、
 目的を持ってウェストポーチを探しに行こう?その方が効率がいいよ?」
と、説得する。
不服そうだったが、納得する。

南口の東急ハンズ、高島屋でポーチを探す。
私が欲しいといっていた台所用品も見る。
小さいフライパンと大きな中華鍋を持っているのだが、
テフロン加工の中くらいのフライパンにしてしまえば楽だと思っていた。
だが、見ているうちにグリル、フライパン、鍋の3点セットに心動かされる。
パスタを笊でうけなくてもいい籠もついてる。
蒸したり揚げたり出来る。
だが、本日は母をラクーアに連れて行きたかった。
こんな大荷物で行きたくない。
台所の収納スペースに収まるかも調べた方がいい。
後日改める事にする。
ウチの小鍋がすぐ焦げて困るので小鍋も見る。
素敵な鍋にときめく。
その後ハンズで目的のウェストポーチを吟味。
ガードマンが何故か私たち親子につきまとう。
万引きしそうに見えたのだろうか。
購入してからも
「俺がついて回らなかったら、盗んでたんだろう」という顔つきで見ている気がした。

モザイク通りを通り、新宿西口へ向う。
ラクーアには西口駅から乗る方が近いのだ。
だが、ウィンドウに可愛いスカートを発見。
母が「着てみれば」と、勧めるものの「面倒だよ」と、気が乗らなかった。
だが、何となく売り場に近づいてしまう。
見ていると段々その気になる。
「試着だけ」という気になってくる。
だが、まだ「可愛いけど、服なんかいらない」と思っていた。
店員さんがスカートに可愛いトップスを合わせてくる。
「やだ・・・凄い素敵じゃない・・・」
遠赤外線のようなじわじわした熱が湧いてきた。
やばい。
それほど物欲は強く無いのだが、一度火が点くと大変なのだ。
どんな事をしても欲しくなって熱病に浮かされたみたいになるのだ。
服自体はかなり娘風なブランド。20代のイメージだ。
大学のクラスメート達はもっと大人みたいな服を着ている筈だ。
色々葛藤する。
私の直前に貧相な女性が長々試着していた。
「ちんけだな」と眺めていたが、
店員さんは「うわ~っ!似合う。」と、迫真に迫った芝居をしている。
褒められても冷静さを失ってはならない。
いざ、試着。
「やばい、凄い似合っている」と、即座に冷静さを無くす。
店員さんも「似合う、似合う」と、ご機嫌。
他の店員まで寄ってきて
「ポップな色がお似合いですね~。着てきた服と全くイメージ違うのに
着こなしてらしてびっくりしました」
などと言う。
うっかり信用しそうになる。
「さっきの人には芝居で褒めていたけれど、私は本当に似合うもの。
きっと今は本気で褒めているんだわ」
と、思いたくなる。
だが、先程の貧相な人も元々着ていた服よりは見違える程だったのかもしれない。
あの人も私のように似合うと思っていたのかもしれない。
頬が上気してはしゃいだ顔をしていた。
結局店員さんのコーディネート通りに買う事になる。
「鍋はやめるわよ」と、母が買ってくれた。
本当は服より鍋の方が必要なのだが、もうこの服から離れられない。
考えてみると、殆ど自分で服を買っていない。
衣装さんが見つくろってきたものを馬鹿みたいに安い値段で買ったり、
お友達の着なくなった可愛い服を頂いたり、
岸君がゴミから発見した服を貰ったり。
私はもう30半ばのいい年なのに、親に服を買って貰っている。
いかがなものか。だが、嬉しい。
浮き浮きしていると、可愛い帽子を被っている女の子発見。
ああいう着こなしもありか・・・と眺めている。
彼女は私の買ったブランドの服を眺めていた。
帽子の下の顔を見ていて「あれ、飛鳥ちゃんじゃない!」と、気付いた。
お気に入りの可愛い女優さん、後藤飛鳥ちゃんだった。
親に服を買ってもらう所を見られたのは恥ずかしかったが、嬉しい偶然。
お母さんも「可愛い子ね~、垢抜けてる」と、気に入った様子。
何故か得意な気持ち。
彼女が去った後も可愛いと連呼していたら、店員さんが「可愛いですね。」と言うので
見ず知らずの店員さんからみても際立って可愛いのか・・・!と、感心していた。
だが、「私もこれ持っているんですよ~」と、お洋服の事を言っていたと判明。
ちょっとがっかりする。

買った服にはブーツが似合う。
母もブーツが欲しいという。結局再びデパートへ。
先程の感じのいい店員とは打って変わって、不快な女性が応対する。
「サイズを出して下さい」と言うと、忌々しそうな態度。
きついと訴えると、無言で物凄い勢いで持って行ってしまう。
忙しいから苛々しているのかしらと思ったが、
母は「暇そうに他の店員とくっちゃべってたわよ」と、言っていた。
他の店員に聞こえるように
「感じ悪い人だね」
「売り上げようという気持ちが無いんだね。仕事を怠ける事ばかり考えているんだよ」
「さっさと帰りたいから面倒臭いのだろう」
と、悪口を言っておいた。
せいぜい「あの人評判悪い」という印象を持たれれば良いのだ。

結局ラクーアは断念。帰宅後昨日のご飯の残りを食べる。

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