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苗場脱出

このまま苗場にいると気がふれてしまいそうだった。
誰にも会わずに暮らすと、生活にもやがかかって来る。
日にちの境目も曖昧になる。
苗場に来て2、3日は開放感に満ちていたのに、別なものに脅かされて来た。
これが自分だと思っている像がぼやけて、輪郭がなくなりそうな恐怖を覚え、帰る準備を始める。
だが、外は大雪。
一生外界から隔離されて戻れないのではという気持ちに押しつぶされ、無気力になる。
気を取り直しては大掃除や荷造りをする。
何とか越後湯沢へ向かうバスに乗り込む。
無事脱出出来そうな見通しがたって、安心する。
外は漆黒の闇。
何も見えないのでトンネル内を通っているようだ。
地獄行きのバスのよう・・・。

江古田に着いたのは22時半。
部屋がごちゃごちゃしていてげんなりする。
だが、希薄になっていた現実感が戻って来た。

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