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疲れていない人などいない

朝一番にタワー制作さんに咽喉の腫れ物を見せる。
昨晩の恐怖を訴えると少し楽になる。
間もなくやって来たムーチョに午前中30分だけ抜けて病院に行きたいと訴える。
何せ、隣が病院なのだ。
消化器系だが、行かないより余程良い。
直美ちゃんの撮影をしている間に抜ける。
待合室には風采の上がらない無気力そうな人が4人いた。
私が一番悲壮感に満ちた顔をしていた。
20分ほど待って、診察してもらう。
先生は私の咽喉を見て「確かに腫れてますね~」と、体温計を差しだした。
計ってみると微熱があった。
「以前も咽喉を痛めてますね。あまり強く無いのでしょう。恐らく扁桃腺炎ですね。
過労で免疫力が落ちているので、しばらく安静にして下さい。
運動をしないで涼しい部屋でじっとしていて下さい。」と言われる。

「あの・・・変な形なので。てっきり腫瘍とか・・・癌かと思ったのですが・・・」
「そういうものじゃないと思いますよ。癌だったら熱は出ません。
もし・・・今日出す薬で治らないようなら、耳鼻咽喉科へ行ってみて下さい」 

昨夜から夢ならいいのに・・・と苦しんだ割にすっきりしない。
ほっとした筈なのだ。
制作さんが病院にやってきた。
「癌じゃないらしい。私は8割方恐怖から開放されたよ」と、報告。
部屋に戻って皆にも伝える。何故か笑われた。
何かしっくりしない。あんな異様な形に腫れるものなのだろうか。
見るだけで気持ち悪いのだ。
取り合えず、耳鼻科にも行って見よう。完ぺきに安心したい。
大体私は怠け者なのに、過労とはどういう事だ。
確かに足ツボやリフレクソロジー、整体のどこに言っても「疲れてますね~」と、言われる。
だが、「元気ですね~、どこも悪くない」などと言われる人がいる訳が無い。
社交辞令のサービスだと思っていた。
私が過労なら、殆どの人が過労の筈だ。
ただ、体力が無いのは確か。人と同じ事をしたら、すぐ壊れる。
欠陥商品みたいなモノだ。
過労では無くて性能が悪いと言われれば、納得できる。

撮影はハードだった。
空調を切ると、玉の汗が吹きだす。
しかもほぼ寝ていない。
癌だと思い詰めたせいでやつれ果てている。
動物電気のコバケンや森戸君の芝居を間近で見る。新鮮。
特に森戸君は面白過ぎて、監督のムーチョが撮影中吹きだす。
三脚がなくても手振れしないグッチ君まで震えた。
彼を相手にして全く吹きださないナオミィに感心する。
「ツボに嵌まったらおしまいだと思って気をつけてるの。微妙に目を外したりしてた」との事。

その後のイクマ君もエライ事になっていた。
手伝いに来ているバラリロガンガンベガスの理系君が隣で口を押えて、
目をバッテンにして震えていた。
カットが掛かった瞬間に目が合って吹きだしてしまった。
イクマ君も長年一緒にいるのに、見た事の無い顔が沢山あるようだ。
イクマ君が「ヨン様」と名付けた顔は全く似ていなかったが、ただ事ならない顔だった。   

本日も炊き出しを食べ過ぎた。
美味しい匂いが漂っていると、カロリー消費をしていなくても空腹になるのだと思い知る。
撮影は深夜に及ぶ。
一応私の住み家なので、心配になる。
最後までやると朝までかかりそう。
しかも大声を出す必要があるシーンが残っている。
ハラハラして、芝居どころでは無くなってくる。
苦情が来たらどうしよう・・・。そう思っていると、
「取りこぼしたシーンは後日改めて撮るので、今日はここで終了」と、言われる。
ほっとする。
だが、大家さんにもう一日お願いします、と言って許可が降りるか少々心配。
早めにお願いしてみよう。
ここまで撮ったら、何としても最後までやりたい。
二日続けてロクに寝ていないという最悪のコンディションだったので、
周りに全てお任せしてしまった。
皆に負担をかけたのでは、と心配。

私の部屋から運び出された私物は、次の撮影が終るまで戻らない。
しばらくモノが無い状態で暮らすと、戻ってくるのがイヤになりそう。
これを機会にまた、お部屋を改善したい。

今日は良く眠れそう。

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