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腰ミノの似合う男性

6時起床。
ノムミとユピコは一時間ほど後に迎えが来る。本日は別行動。
2枚しかないカードキーは二人がもっていたのだが、今日は持たせてもらう。
急いでスパムおにぎりを買いロビーで食べる。
間もなく迎えが来た。日本人男性だった。どこかで見た事ある。
ハワイのダイビングショップをネットで検索していた時だ。
候補に挙げてプリントアウトしていた店のページに「本店名物ゴリ店長」と写真が載っていた人だ。
ゴリ店長ですか?とも聞き辛いので黙っていた。
結局ハワイ入りして、地理も分からないのでお店には行かずH.I.Sで頼んだ。
だがH.I.Sで支払った金額よりは確実に安い料金が記されていた。
安心をとるのだから仕方が無い。

担当のインストラクターはトモコさんという女性。ノムミと同じ名前。
私とバディを組む男性が一人。船に乗り込んでからトイレの説明を受ける。
小さい方だけして大きい方をしてはいけない。
船酔いしたらトイレではなくデッキから吐いて下さいと言われる。
以前ボートダイブした時は平気だった。そのような事を考えた事もなかった。
そんな人もいるのだ・・・と、他人事だった。
だが、船が走り出しておや?と思う。確実に不快なのだ。
まだ大丈夫だろう、と思いながらどんどん弱って行った。
セッティングもうろ覚え。
今日は30メートルの深さに挑戦なのだ。今まで18メートルが最高だった。
勘が戻らないのにいきなり30メートルという事が今更ながら不安になってきた。
また海に入る方法が今までのボートダイブと違った。
以前は海でタンクやBCDを着用したが、今回はボートから飛び降りる。
しかも降りる間ずっとロープを持っているように言われた。
気持ち悪いまま全てを装着して立ち上がるが、船が揺れてまともに歩けない。
見知らぬ外国の男性に支えてもらいながらボートの舳先へ。
怖かったが、すっと支えてもらっているのも申し訳ない。思い切って飛び込む。
マスクに海水が入る。
鼻から息を吐いてマスククリアを行うが、すぐに入ってくる。
ボートの真ん中辺りまで移動して潜る事に。
再びマスクに水が入る。
鼻から息を吐こうとするが吐き出せない。息苦しすぎる。
下を見るとこれまで潜った海よりずっと深い青だ。
地獄の底に落ちて行くような気持ちになった。
30メートル地点で苦しくなっても、いきなり浮上は出来ないのだ。
肺が破裂して死んでしまうかもしれない。
ゴリ店長が「まずいと思ったら、諦めるのも一つの選択種です」と言った事を思い出した。
まだ2メートルと潜っていない。
トモコさんに上がりたいと意思表示。これ以上潜ってからでは、仕切り直せない。
このままでは、確実にパニックを起こす。絶対に死ぬと思った。
何度か上がりたい意思表示をしてもOkが出ない。
息がどんどん苦しくなる。
トモコさんが納得しているか分からないまま浮上してしまう。
この間、沢山の事を考えた。

ハワイ行きで一番やりたかったのが、ダイビングなのに、これでいいのか?、
もう潜らせてもらえなくなって、皆が上がるまで、船で待つ事になったらどれほど情けない気持ちになるだろうか?
牧場で乗馬も出来ず、バギーも脱落、ダイビングまで脱落してしまうなんて・・・、
きっとマリンスポーツを満喫して来たであろう二人になんと報告するのだ?
あんなに楽しみにしていたのに、これほど怖いとは・・・もう二度と潜りたいと思えないかもしれない・・・。

海から顔を出すと落ち着いてきた。
追いかけてきたトモコさんに船に戻るよう言われるかと思ったが、
気を取り直してからまた潜る事になった。恐る恐る潜行。
遠くにウミガメと巨大なエイが見えたがそれどころではない。
トモコさんはずっと私の顔を見ている。
大丈夫という合図を何度か出す。
耳抜きもうまく行って海底まで来ると却って安心した。
マスクは相変わらず緩くて海水が入ってばかりだったが、面倒なだけで怖くはなかった。
沈没船が二つあった。
船の上でじっとしているウミガメを至近距離から眺めた。
目がつり目でよく瞬きをしていた。
30メートルの深さがある海は単純に今までより広く見えた。
Deep Blueという言葉がぴったりだった。
ロープにつかまりながらゆっくり上がって行く。
流れが急で、しっかり掴んでいないと流されそうだ。
船に上がると、忘れていた船酔いが蘇ってきた。
移動して、2ボート目はケロワ・パイプ。大分浅くなる。
先ほどあまり見かけなかったウニがうじゃうじゃいて、うっかり触ってしまいそう。
思ったより魚がいなかった。怖かったが一本目の方が素敵だった。
上がった後再び船酔い&波酔い。
他人事だと思っていたが、3回も吐いてしまった。
落ち着いてからトモコさんに先ほどの人はやはりゴリ店長だと教えてもらう。
店長は元アマレスの日本チャンピオンらしい。

ホテルに戻り、シャワー。バスタブが無いので中々体が暖まらない。
今日も海はとても冷たかった。
いつもシャワーが冷たいと思っていたが、宿泊4日目にして温度調節が出来る事に気付く。
無駄に寒い思いをしていた。

日焼けしている。船酔いが辛すぎて全く防御できなかった。

二人が戻ってくるまで間がある。近所をうろつく。
カラカウア通りのアディダスを覗く。
昨日心をわしづかみにされたジャージが置いてあった。
店員さんに換金したら戻ってくると約束してしまう。
換金所へ行く道すがら適当な店でロコモコを食べる。
他にも気になるお店もチェック。
試着したかったので、店員ぽい人に「Can I try it?」と訪ねるも、
「I don't know!」と言われてしまう。客だったのだ。恥ずかしくなる。
そこへハンサム店員がやってきた。
どうやら試着していいと言っているようだ。着てみると少々窮屈。
Mくらいが良いかしら?と思っていると、外でハンサム店員が何が言っている。
いかがですか?みたいな事を言っているのだ。
Mを持ってきて貰おうと、ドアを開ける。
だが何と言えば良いか分からない。
口から出たのは「ア・・・エ~ム・・サイズ」だった。
店員は一瞬怪訝な顔をしたが、理解したようで取ってきてくれた。
試着が終わり頭をさして指をぐるぐる回した。
もうちょっと考えるというつもりだったのだが、伝わっただろうか。
店員は分かったような顔をしていた。
何を言ったら良いか分からない時は常に頭をぴょこぴょこ下げて謎の音声を発していた。
同じ英語を話せないのでもユピコはもっと堂々としている。
分からないなりにギャグまで言ったりする。
私は日本にいる時にも増して、赤ベコの様にへこへこしてしまう。
アディダスに舞い戻り、ジャージ購入。
ホテルに戻るがまだ二人は帰っていない。
明日は朝一番で空港だ。
いつも荷造りが出来なくて手伝ってもらったりするので、前もってある程度済ませておく事にする。

戻ってきた二人からお土産話を聞く。
ユピコはトイレを我慢しすぎて、正座のまま坐り込んでしまったらしい。
公衆の面前で漏らすという事態は免れたが、死ぬ思いをしたそうだ。
私も充実はしていたが、二人の方が確実に楽しかった様子。
初めてシュノーケリングで感動するユピコを目撃出来なかったのが、残念。
その後、無料フラショーに行こうと誘われる。
フラにはあまり興味が無かったが見ておいても良いかと、承諾する。
「アラモアナに行かなくていいの?」
「うん、いいや。」
「あの、ジャージとかやジャケット買わなくていいの?」
「・・・・・・買った・・・。」
「どおりでアラモアナ行きたいって言わない訳だよ」
買った事は隠しておきたかったのだが、あっさりばれてしまった。

7201
ロイヤル・ハワイアン・ショッピングセンターの広場でショーが行われる。
ぼーっとしていると、ノムミが遠くでウォーミングアップしているダンサーらしき男性を指差し、
「あれ、友香ピエロど真ん中でしょ?いつも言ってる腰ミノが似合うタイプじゃない」
と、ニヤニヤ笑う。
その男性はやたら屈強であまりにもくどい顔をしていた。
いくらなんでもあれは違うと否定しようとするといきなりシャドウボクシングを始めた。
あら、なんだか自由そうな人・・・もしかするとタイプかもなどと思う。
ショーが始まるとその男性は異常に緩みきった笑顔で踊る。
何がそんなに嬉しいのかと思うほどのアホ面なのだ。
7202
フラショーは思った以上に見応えがあった。素敵な女性が華麗に踊ったりもしていた。
だが、私はアホ面の男性に釘付け。
時に彼は、彼は野獣のように咆哮したり、目を向いて舌を出したりしていた。
アホ面とは打って変わって中々精悍だ。
村にあんな青年がいたら年増女が、若い娘に
「ほら、ご覧よ。あのいい男っぷりを」などと言うのだろう、とノムミに話す。
「間違いないね。それで次の日に映画村で見たような茅葺きの家で、やっちゃったりして、あの男がヤシの実をたたき落として女にやるってプレゼントして、樹液を飲ましたりするんだよ。」
想像するとちょっとくらくらする。
二人に同意を求めるが、きょとんとしている。全くかすりもしないようだ。
ショーが終わり、ど真ん中の人に握手をしてもらう。
異常な発汗量で手がぬるぬるした。

夕食後、中山君の妹さんが止まっているゲートウェイの下のABCマートで飲み物を購入。
今日で最後の晩だ。
結局遊ばなかった。妹さんもお友達と来ている。
お兄さんのお友達と遊びたいなどと思わないのではないだろうか?
初対面なのに、車出してほしいなどと言うのは悪い気がする。
だが、中山君はかなり一緒に遊ばせたい様子。何故だろう。
却って悪いから会わなかったとメールを送ると、
「それじゃ~ガーリックシュリンプ食べれないじゃない、いいのに~」と返事。
彼の言うガーリックシュリンプとは車で行かなければ行けない距離にあるお店のモノだ。
これだったのか・・・と、合点が行く。
美味しいと思った料理を皆で分かち合いたかったのだろう。

最後の晩という事でゆっくりしたかったが、疲れきって真っ先に寝てしまう。

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