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ハワイの3人組

朝早く起床。本日は牧場。
ノムミはハワイでは必ず毎日スパムおにぎりを食べる。昨日も早速食べていた。
朝食として3人全員スパムおにぎりを購入。

アンバサダーホテル向かいのスカイコートへバスが迎えに来た。
バスはいくつものホテルに立ち寄る。それだけで一時間は過ぎる。
我々は朝から元気。だが、ぐったりしている人達もいる。
切り立った山々を見て「わ~凄い景色だよ~」などと騒いでいて気付いた。
寝ている人達の大半はカップルなのだ。
同性同士や家族連れは比較的元気。
そうか・・・カップルは寝室での景色に夢中なのだな・・・と、納得。
我々が楽しみにしている牧場など、本来の目的のついでなのだ。
我々よりも若いカップル達がアダルトに見えた。

718の1
海沿いに和風な小さな島を発見。
「あら巌流島みたい」と言うとユピコが「つけ乳首みたい」とのたまった。
そう言われるとそうしか見えない。なんとカメラに納めようと躍起になる。
だが、揺れるバスの車内からの撮影は困難。
次第に島が見えなくなる。
「ああ~乳首島が・・・」と、しょんぼりする。
後で調べた所「チャイナマンズハット」という名称の島らしい。

クアロア牧場へ着くと、スタッフが片言の日本語で説明をしてくれる。
申し込んだコースは4つのアトラクションを選ぶことが出来る。
我々の一番の目当ては乗馬だ。
だが、他の連中もそうらしい。乗馬に殺到している。
乗馬は午後に回して、空いている所にする。
9時半からと10時40分からの回の申し込み用紙が置いてあった。
午前中の種目はまとめて申し込んで、午後は昼過ぎに申し込むなのだろう。
射撃とバギーを申し込んで安心して、私はトイレへ。
戻る途中に映画のチケット売り場のような窓口を通る。
そこには沢山の人。何やら申し込んでいる様子。
ここでも受付をしていたのかしら・・・と、不思議に思う。
先ほど申し込み会場になっていた場所にはユピコとノムミしかいなかった。

意気揚々と射撃場へ向かうバスへ。
木造で窓もドアも無いバス。壁を見ると所どころに穴が空いている。
「これ・・・銃の穴じゃないかしら。でも、何故?」
穴の理由は最後まで分からなかった。
射撃場へ着いてルールを説明される。
タマの入っていない銃でも向けられると身がすくむ。
射撃の的は上下二つ。ピストル用とライフル用。
薬莢が飛ぶのを防ぐ為にゴーグル、銃声から耳を保護する為のヘッドフォンをつける。
ピストル、ライフル共に20発ずつ。
まずはピストルから。
映画で女がピストルを持つと「ほら、撃てるもんなら撃ってみろよ!」などと言われるシーンを良く見る。
見当違いな方向に撃ってしまい、あっさり奪い取られてしまうのだ。
実際に撃ってみて、分かった。
台に肘をついて両手で撃っているのに衝撃で手がブレルのだ。
確実に右方向へずれるので左目を狙ってみる。
的に当たっているか分からない。
その後ライフル。
ライフルは重い。だが、ピストルより体になじむ。
薬莢が顔に当たる。
隣の人が急に気が触れて、周囲の人を撃ち始めたらどうしようと不安になる。
だが、すぐ解消した。
ピストルも銃も鎖で繋がれていて、的の方向以外向けられないようになっていた。
初めは怖かったが、気分はゴルゴになって行く。
射撃を終了して的に張った紙を取りに行く。
成績は意外だった。
ノムミは射撃経験者。しかも3人の中では一番強い。
当然彼女が相当良い結果を残すと思っていた。
だが、どんじりであった。40発中3発。
ユピコはピストル、ライフル併せて15発。どちらかというとピストルが得意な様子。
そして私は計17発。ピストルは0発。ライフル17発。
だが、ライフルでも、的の右側に集中していた。自分の癖が分かってきた。

その後バギー。
昨日店員に「バギーはいいや!」と、毒づいたもののよく見ると急にやりたくなっていた。
しかも私は3人の中で唯一の免許所持者。
ノムミがゲームで車に乗るのは得意だと言っていた。
だが、ゲーム射撃も得意だった。それで3発なのだ。
結局は免許所持者で原付を乗り回している私の経験値がモノを言うに違いない。
意気揚々とバギーの会場へ。
そこへは傭兵のような男が待ち受けていた。
「バギーは難しい。まずはテスト走行して、駄目な人はジープに乗せる。
我々は結構厳しい」と、宣言。
肩に銃を担いではいないのだが、持っているような錯覚を覚える。
ヘルメットとゴーグルをつけなければならない。
サイズの合うメットを見つけるのに手間取る。
合わないけれどこれでいいや、と匂いを嗅ぐ。
吐きそうになった。我慢してかぶる。
だが、中々締められない。もたもたしているのは、私とユピコだけ。
「一人でしめられのか」「今は練習の時間を使っている」と、
ターミネーターばりの係員にイライラされる。
おどおどしながら慌ててバギーへ乗り込む。
バイク乗りの筈の私だが、操作法がわからない。
皆が普通にやっている遊びだ。なんとかなるだろう。
先頭が走り出し列になって走行。
初めは戸惑ったが、勝手が分かってきた。
かなり体を使わないとハンドル操作が効かない。
ノムミ、私、ユピコが最後尾。慣れて楽しくなってきた。
振り返るとユピコがいない。
バギーの調子が悪く、交換などをしているのかもしれない。
何度か振り返るが、追いついてくる気配が無い。
前方は少し混んでいた。きついカーブがあるのだ。
慣れてきた私は軽~くハンドルを切った。
だが、前に進みすぎてしまったようだ。
戻って切り返さないとカーブが曲がりきれない。
バックしようかとも思ったが、初心者がそんな高度な技を使うのも良くないだろう。
私に気付いた係の人がやって来た。
下手にバックをしたら叱られるかもしれない。
彼がなんとかしてくれるのだろう。
なんと言ったら良いか分からないので、「Oh~」と首を振り降り、言ってみる。
彼は何も聞かずに「jeap!」と、だけ言った。
意味が分からなかった。
免許持ちでバイク乗りのこのアタシが、もう乗ってはいけないと宣告されるなどありえない。
慣れてきて結構簡単と思った矢先だ。もう一度チャンスが欲しい。
どうアピールしたら良いか分からない。
未練タラタラながら、バギーを降りる。
間もなくジープがやってきた。
運転しているのはターミネーター。助手席にはユピコ。
ユピコは助手席から降りる。私と共に荷台へ。
この時ほどお互いが一緒で良かったと思った事はないだろう。
私一人だったら、泣いていたかもしれない。
暫く無気力にジープに揺られていた。
だが、仕方が無い。
20人程いる中で脱落したのが、よりによってこの3人組の内の2人だとは・・
などと自嘲気味に笑い合う。
そんな私達を健気だと思ったのかは知らないが、ターミネーターが
「日本はどこから来たのか」などと優しく声をかけてきた。
「東京」と答える。
「自分は横須賀にいた事がある」というではないか。
横須賀というと米軍基地があった気がする。
米軍基地関係の人なのだろうか? 基地ってなんて言うのだろう。
「キャンプ?」と、聞いてみる。きょとんとしている。
ユピコ相手に「基地ってなんだろう?」などと言っていると、彼が
「Base?No,no,お母さんと妹が日本人ね・・・」と答えた。
「ああ!」と「Oh~!」の中間のようなあいづちをする。
米軍基地とは関係ないが母と妹が日本人。
彼は現地の人の顔に見えるが日本人のハーフらしい。
お父さんはハワイの人かもしれないがよくわからない。複雑そうだ。

暫くして休憩。バギーに乗っているチームと合流。
ノムミが「ユピコがいなくなったと思ったら、ピエロまでいなくなって。
後ろから順に神隠しにあってるのかと思ったよ~」と、心配していた。
休憩中、ターミネーターが缶から紙のようなモノを出して口に入れていた。
ユピコが噛みタバコではないかという。
我々の視線に気付いた彼はにやっと笑った。
サングラスを取った顔を初めて見た。
かなり若く、可愛らしい顔をしていた。
「東京ではこういうの無いでしょう」「子供はタバコ買えないでしょう?」
馬鹿みたいな発言しかしていないのだが、初めがあまりにも恐ろしい印象だったのだ。
可愛い・・・と、きゅんとしてしまう。
生意気言っていたヤンキーがいきなり素直な面を見せた感じ。
再び出発。「ジュラシックパーク見たか?」と、訪ねられる。
私は見たがユピコは見ていないと答える。
「ジュラシックパークの跡地見たいか?」
「見たい!、見たい!」
そのままコースから外れて、撮影現場の跡地へ。
枯れた木が横たわっていた。
「覚えているか?」と言われる。全く思い出せない。
だが、見ていないと言ったユピコが「覚えてる~!」と、答えるではないか。
私も便乗して覚えている振りをする。
今度はゴジラの足跡がある場所へ。
この後映画のロケ地巡りをする予定だったが、しなくても良いかもしれないと思いながら昼ご飯へ戻る。

お昼はバイキング。
牧場の従業員は思い思いにウクレレを弾いたり歌ったり、楽しそう。
バギーで脱落したから次は巻き返すよ!と、午後のコースの申し込みに。
すると問題発覚。
皆、午前中に午後の申し込みも済ませていたのだ。
人気の乗馬などは一人しか空いていないと、言われる。
朝、トイレから戻ってくる時に人が殺到していた窓口を思い出した。
あれだったのだ・・・。
今からすぐ出来るのはジープツアーだという。ジープはさっきも乗ったばかり。
とりあえず一人でも乗馬をした方が良い。
ノムミは最近乗馬をした事があるという。
私も高校生の時にやった事があった。
ここはやった事の無いユピコが行くのが良いだろう。
遠慮するユピコを乗馬に送り込み、私はもう一度バギーに挑戦したいと言おうとした。
だが、ジープが我々二人の為に待機しているというので
考える余地もなくジープへ乗り込む。
ノムミが私に気を遣っている。
乗馬ができなくて残念なのはノムミも同じなのに、「ごめんねぇ」と謝っている。
この後残っているのは、ロケ地巡りだけ。
一日車に乗っていただけになるではないか・・・と暫くナーバスに。
だが、ジープツアーは次第にエキサイティングになって行った。
ジェットコースターのように急降下して水たまりに突っ込んだり密林の中を走り回ったり。
いつの間にか楽しくなってきた。
4人家族二組と、白人の母と息子。そして私達。
私の後ろに座った家族の母親だけがこのツアーを楽しんでいない様子。
落合夫人に似た母親は、「揺れて前の人がどんどん下がってくるのよ!」などと言う。
元々狭い車内だ。揺れるので手すりにつかまっている。
私はずっと同じ手すりに捕まっているので位置がずれるなどあり得ない。
文句があるなら嫌みではなくちゃんと言えば良い。
こちらも言い返す。そう思って完全シカト。
それを除けば、車内は団結していい雰囲気。
何かと運転手さんにちょっかいを出されていたノムミが手に何かを握らされた。
何かと訊ねると「ウンコ」との事。
ノムミは慌てて投げ捨てる。
白人のお母さんがノムミに同情してウェットティッシュをくれた。

718の2
馬に乗り終えたユピコと合流して映画のロケ地巡りのバスに乗り込む。
気乗りしなかったのだが、添乗員のマイカさんがいい加減な感じで大層面白かった。
藁葺きの家の前で棒を使ってヤシの実を落とし、石で叩き割って子供に飲ませいていた。
私も飲みたかったので側にくっついていた。なかなか飲ませてくれない。
ノムミが「ちょっと頂戴って言ってみなよ」というので、
子供に「ちょっと頂戴」と頼んでみた。
子供は困惑した顔をしたが私に手渡してくれた。
飲んでみるとそれほどうまくもない。
こんなものか、と分かった所で再び子供に返す。
子供もあまりおいしいと思わなかったようだ。それ以上飲もうとしない。
返されても困った様子。
マイカさんが実の中にある液体を捨て果肉を子供達に勧める。
再び欲しくなり子供の後ろに並ぶ。当然のように貰う。
まあまあ美味しいが、沢山食べたいという程ではない。
また子供に返してやった。子供は再び困っていた。
不思議なのだが、大人は誰一人飲みもしなければ食べもしなかった。
マイカさんのいい加減で楽しげな仕事ぶりを見て、
皆でこの仕事は今奈良君に凄く向いていると話し合う。

牧場を後にしてワイキキへ戻る。マリンスポーツを決めなければならない。
H.I.Sのカウンターへ行ってみる。
結局、私一人ファンダイブをしてノムミ、ユピコはバナナボート、ジェットスキー、シュノーケリング、カヌーなど盛り沢山の企画を申し込む。
それにはもれなく地区限定だがリムジン乗り放題がついてきた。
私も3ドル支払えば一緒に乗り込める事になった。

お色直ししてホテル・ルネッサンスへ。
Canoes at the Ilikaiというレストランへ。
中山君が教えてくれたお店にも行きたかったのだが、その情報は私が無くしてしまったユピコのガイドブックに書き込まれていたのだ。
だが、このお店もとても美味しかった。皆でワインを一本あけた。
そのままホテルへ戻ると思ったが折角だからバーへ行こうという事になる。
カクテルを注文して間もなく、バーテンがノムミに何か頼んでいた。
向かいに座った日本人の男性グループが英語が全く駄目で注文が出来ないのだという。
英語が分からなくても値段は分かるし、適当にメニューで指で示せばいいではないか、と不思議に思う。
ノムミが希望を聞いて注文をしてあげていた。
だが、彼らはプライドが傷ついたのか、お礼一つ言わなかった。
だがそのおかげでバーテンがカクテルをサービスしてくれた。
もう少ししたらもう一人バーテンが来るので、それまでに何が飲みたいか言ってほしいとのこと。私はチチを頼む。
暫くすると確かにもう一人バーテンが来た。
その後も、その人の目を盗んでは何が飲みたいかを聞いてきた。
次はピナ・コラーダを頼む。
それから椀子そばのようにグラスが空くとどんどんカクテルが出てくるようになった。
3人揃ってグラスが空く事が無い。そ
ろそろ帰ろうかと思うと誰かに新しいドリンクが。
ノムミはジン・トニック、ユピコはチチ、私はピナ・コラーダ。
私はバーに来る前から、お酒が足に来ていた。
沢山飲んだらえらい事になる。ここは下北庄屋では無い。
時々水も飲むようにする。
バーではノムミが大モテだった。
初めにノムミにちょっかいを出した男は、タバコを灰皿以外の所になすりつけてバーテンに叱られ、退散。
その後北アイルランドから2ヶ月の休暇で来ている教師3人組。
明日も飲んでるから来いとのお誘い。
またもやバーテンがあまりちょっかいを出すなと、諌めていた。
椀子カクテル状態から逃げなければと、席を立てたのが夜中の1時半。
教師達に手の甲へキスをされ、バーテンからはハグ。
バーテンはハグをして頬に軽く口をつけて来たのだが、ノムミとユピコには左右両方にしていた。私には片頬だった。
そういう文化圏では無いので気色悪かったのだが、
「とりあえず私は眼中に無いという事だな」と、判断。
バリではユピコがもてて、ハワイではノムミ。
私は・・・日本?いや、日本でも特に・・・。
別にもてなくてもいいや、他に興味ある事沢山あるし・・・と自分に言い聞かせるが寂しさが残る。
バーテンは明日22時半に仕事が終わるらしい。
その後車でどこへでも連れて行ってくれるという。
だが、明後日、私は朝6時40分集合でダイビングなのだ。
22時半頃には、寝なければ。
私だけ行かないと言えるだろうか、と悩む。

その後一番にシャワーを浴びる。
出て来るとノムミもシャワールームにこもる。
ユピコが「ノムミはまだ宴はこの後も続くという事を知らないね」と、言った。
ユピコはまだ飲む気だ・・・!
ノムミが「吐いたよ~」と戻ってきてベッドに転がる。
ユピコがシャワールームへ。
メールの返信などをしていると意識が遠のく。
このまま寝てしまうという手もある。
だが、ユピコが出て来た時に頑張って起き上がり、ビールを出した。
後で聞いたが、ユピコは飲む気はさらさら無かったらしい。
私がビールを出して来たので仕方なしに付き合ったと言うのだ。
寝ているノムミの写真撮影をしたりしながら、二人とも望まなかった宴は明るくなるまで続く。

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