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屍体験

マチネに岸君、ムーチョ、山形君が観に来る。
岸君に抱きついてずっとベタベタしていると、ムーチョに「おかしいよ」と、指摘される。
良く考えると外人みたいなスキンシップ。
スキンシップする人としない人の違いはなんだろう。
ユピコには直ぐに抱きつくがノムミには抱きつかない。
ムーチョや山形君にも抱きついたりはしていない。
抱きつかれたら困惑しそうな人にはしないようだ。
岸君やユピコには手の平から吸い寄せるような光線が出ている。
抱きついた時の収まりが非常に良い。
きっと日常的にスキンシップ文化を持っている人を無意識に選んでいるのだ。
ムーチョには岸君が「彼氏に見える」、
フルフルメンバーには「お兄さんみたいですね」と、言われる。
岸君は5才も年下なのでそんな風に見えたのは嬉しい。

マチソワの間、皆でお茶しにいく。
宝船の時座長付きの宮本晶子ちゃんに教えてもらった素敵なお店へ皆を誘導する。
皆に「良い店だ」と、言われ面はゆい気持ちになる。
人に教わっただけで自分の実力で見つけた訳では無いのに、私の株まで上がっている様子。
詐欺をしたような気分。それなのに得意な気持ちまで起きてしまう。

ソワレでは反射神経でミスをしそうになり、挙動不審な動きをしてしまう。
ハケなければいけない小道具を前もって自然に見えるように手に持ったにも関わらず、
いざ退場という時に反射的に置こうとしてしまい、慌ててつかみ直すと言った動機や意図が
不明な芝居をしてしまった。
だが、お客さんには分からなかったらしい。
ソワレには峯村りえっこちゃん、佐藤治彦さん。
りえっこちゃんには気付いたら抱きついていた。
最近りえっこちゃんはどんどん可愛くなっている。恐ろしい事だ。

ヒロセさんに
「バラシしなくても良いですよ。股関節の事もあるし」と、気遣っていただく。
だが、一人だけどこぞで時間を潰しているのも寂しい。
手作りの舞台っぽかったので、自分がこういう時役に立たないのも知っているが参加したかった。それに宝船で照明をしてくれた松本大介君もバラシに参加してくれていた。
私がいないのはおかしいだろう。
小道具の梱包、私物の整理、釘やゴミ拾いという末端の仕事をしながら彷徨う。
見栄を張って重いものを持ったりして働いてますという態度を示したかったが、
それでガラスの腰を痛めたら却って迷惑をかけてしまう。我慢。
大介君は照明のバラシが終った後も舞台のバラシに参加。
誰よりも大きい声がOFFOFFシアターに響き渡っていた。
うっかり次何したら良いですか?と、問い掛けに行きたくなる。
お手伝いに来てくれただけなのにすっかり中心人物。
面白い人だ。こういう人は貴重。

打上げでは途中でソフトドリンクなどに切り替え、生き残るつもりでいた。
だが、ある時から生きる屍になる。お酒を通過させるだけの器状態。残像だけが残る。
色んな人と話したかった。話したのかもしれない。よく分からない。
最後の記憶は庄屋から出て、まだ暗い情景。そして車に乗ったイメージ。
自分が無になる前に家に帰ろうという強い意志が働いていた事。
こういう時に、意識を完全に手放す瞬間は実際に死ぬ時と近いような気がする。

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