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このキリッとした人はだあれ?

オーディション。おしゃれして新橋。
着なれないスーツは窮屈。
学生時代はいつもフルメイクでパンプスにタイトスカート、
バリバリの女子大生ファッションをしていた。
メイクが決まらないと、学校を休んでいた。
よくあんな苦労していたものだ。
今は殆ど化粧もしない。
地べたに座れない格好は窮屈なのでしない。
若いと言うのはそれだけで商品価値があるから、ちやほやされたり、言い寄られる事も多い分、危険も一杯。
今は全く危険も無い。ばばあと言われたりもする。
だが、一生懸命フルメイクしていた時の方が辛かった気がする。
今まで、おしゃれして、努力をして、人によく思われようとカワイ子ぶっても、何の甲斐も無かった。自分ではなく若い子を盗もうとする人ばかり寄ってきて、そういう人にまで見くびられていたように思う。
今の経験値を持って当事に戻ったら見くびられないで済むのだろうか。
だが、たまにスーツなど着ると気分が良いのは確か。
「まあ、このきりっとした人はだあれ?大人みたい」
とっくに大人なのだが、そう思う。
オーディション会場には見知った顔が数人。
その中で明らかに自分より良いと思われる人がいた。
私が選考係だったらあの人選ぶな~、と思う。
これは落ちても傷つかない為のいい訳だろうか?

夜は稽古。
どこの劇団もゲームが好きらしい。私はゲームが苦手。
他の人より年上なのに下手だと思われるのも恥ずかしい。
今まで所属していた劇団で肉練やらゲームを散々やってきた。
どうやらそれで嫌いになったのだ。だ
からどこに行っても何のゲームも覚えていない。
フルフルにおいても圧倒的に下手だった。
初めての立ち稽古。
遅れて参加なので、皆が出来あがっている中一人だけパニック。セリフを読むので必死。
ヒロセエリさんの駄目出しを聞くと、日常を凄く観察している人だと分かる。
あらかじめイメージがきちんと出来あがっているようだ。
私は台本を書いてもイメージが緩く現場で思考錯誤する性質。
初めから見える人にはちょっと憧れる。

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