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腸のしこり

久々にヴォイストレーニングに行く。
一緒にペアを組んでストレッチをしていたAさんが先生に呼吸を見てもらってから
「このままじゃまずいよ」と、言われていた。
体の代謝が上手くいっていなくて便秘がちになっているようだ、これをほって置くと皆おばさんになる、綺麗なままでいるかおばさんになるかギリギリの瀬戸際という事らしい。
私も最近代謝が上手く行っていない気がした。
「まるで自分が言われている気がします」と、呼吸を見てもらう。
先生はあれ?と、不吉そうな顏をした。
何度もヘソの横を押して困った顏をしていた。何かやばそうだ。

「新井さん、ごめんね。嫌な事言っちゃっていい?」
「え・・・?」
「婦人科系大丈夫な人?」
「ええ、生理痛もとくに酷くないし、目茶目茶順調です」
「そっか・・・じゃあ、腸かな」
「え・・・」
「なんかしこりがある。ここの場所覚えて」

と、そこを押された。
凝りをほぐされたような感じで、どちらかと言うと気持ちが良い。

「これ、8割方、ポリープか腫瘍だと思う。前もそれで切った人いたんだけど」
「ええ・・・。あの・・・うんちって事は無いですかね」

へらへら笑って聞いてみる。だが、先生は笑いもしない。

「こんな固いのはありえないんじゃないかな。本当に痛くないの」
「全く。」
「そっか・・・じゃあ、僕も毎週気をつけてこの様子を見ておくよ」
「私病院とか行った方がいいんですかね」
「ん・・・これだけ固かったら、普通なんらかの自覚症状あるはずだから。無いんだったら、様子見るんでいいかも。呼吸法をする時ここに息を当てるようにしてやってみて」
「はい・・・」

不吉な気持ちになる。
だが、病院には行きたくない。今年はレントゲンを撮り過ぎた。
これ以上放射能を浴びたくない。
レントゲンのせいで病気になるかもしれないではないか。
希望を持つ事にした。こんな固いものがうんちであるはずが無いと言われたが、どうかそれがうんちでありますように。

その後声のお仕事。
現場に行って、テレビで良く見た事のある俳優さんが一緒で驚く。
その役者さんはややこしいセリフになると、つっかえたりもした。
だが、間違えずに言えたらそれだけで素晴らしいのだ。感動する。
とても腰の低いのんびりした人だった。
私は早く録り終えたので、挨拶をすると「ありがとうございます」と、深々と頭を下げられた。
尊大だったり卑屈だったりする人は多いが、そういうのとは別次元な世界の人だった。

吉祥寺集合。バリ旅行反省会という名目で集まる。
単に現像をした写真を持ちより、バリっぽい料理を食べて懐かしむ会。
誰かに自慢し気持ちを分かち合ってもらいたいという事でゲストを招く。
峯村りえっこちゃん、デザイナーのトシちゃん。
アムリタ食堂はタイ料理がメインであったが、ちゃんとアラック(バリで飲んだ椰子の実で作ったお酒)もあった。
ノムミが、足下にいる小猿にズボンの裾を捕まれている写真をりえっこちゃんに見せて、
「ゆうかちゃんが引っ張っているかと思ったら、猿だったのよ」
などと説明していた。

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