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がっつり出演

プレイユニットフルフルの顔合わせ。
出させていただく事になったのだ。
お話を聞くと4月、5月、6月に1本ずつお芝居をやるという。
精力的に活動をしているようだ。
私は6月のお芝居に参加。
初めての方達と会うのはいつも緊張するが、偶然、3年前にバイトが一緒だった人も2人ほどいた。
バイトではモタモタしていたかもしれないと心配だったが、気持ちが楽になる。
出来ている台本の本読み。
きめ細かい作りの本なので、なるべく大味にならないように気をつけようと思った。
去年の夏のキャブドライバー以来、どの芝居にもがっつり出演していなかった。
宝船は作、演出に追われていたし、その後も1週間程度の稽古でポイントで出ていた。
短い期間で参加するのもお得感があるが、久しぶりにがっつり組みたくなっていた。
5月にもちょこちょこお芝居に参加しているので、他の方より稽古は出来ないのだが、楽しみだ。

下北沢のぴあぴあに移動して飲み会。
バイクだったのでお茶で過ごす。
だが、何の不足も感じなかった。酔わない分疲れず、楽しかった。
主催の広瀬さんはご近所さんだったので、地元のおいしいお店を教えて貰える事になった。
練馬界隈で稽古する事も多いので、新鮮だ。
稽古場が近いのはとても嬉しい。

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ラブレターズ

凹む出来事があり消耗する。
何となく立ち直る。

鈴木砂羽さんがで「ラブ・レターズ」をやっているというのでパルコ劇場へ。
噂は聞いていたが、行くのは初めて。
手紙の朗読でお芝居では無い。お相手は池内博之さん。
動きも無いので退屈するのではと心配していた。
だが、砂羽ちんはいつもお芝居を見に来てくれる。少しでも恩を返したかった。
 
朗読が始まってしばらくは、余りの静けさに身動きもままならなかった。
アンディー、メリッサといったアメリカ人の手紙で子供時代から始まる。
入り込めなかったらどうしようと不安だった。
だが、いつの間にか引き込まれていた。
砂羽ちんは凄い女優さんなのだと改めて感じた。
ガラスの仮面風にいうなら「メリッサがそこにいた」のだ。
後半など泣きそうになってしまった。
恥ずかしくなり我慢するが、劇場にはすすり泣きが響いていた。

休憩時間にちょっと興味深い事があった。
ロビーでくつろいでいると、どこかで観た事ある女性がいた。
誰だろうと思ったら、彼女がお友達に名前を呼ばれた。
お友達の元彼女だったのだ。
お友達は去年「別れた」と言っていた。
彼女はお友達と恋バナを始めた。
まるで私のためのサービスコーナーのようだった。
「最近どう?私はさっぱり無いの。ほら7年続いた彼いたじゃない。去年別れたんだけどたまには会ってて。でも、奴はいつも凄い恩に着せるのよ。これもしてやった、あれもしてやったって。今までも何度も別れては復活してたから、またそうなるのかなって思ってたんだけど、付き合う気はないけれど、食事するならお前かなって・・・なんて言うんだよ。あんまり恩に着せるし頭にも来て、二度と会いたくないって言っちゃったの。ねえ、遊ぼうよ~。携帯変わったからさメールするね」
などとまくしたてていた。
お友達が食事するならお前かな・・と言っている様が目に浮かんだ。
いかにも言いそうなタイプなのだ。
携帯メールを見るふりをしてぴったり寄り添って座席までつけてしまう。
彼女も芝居をやっている人だ。
芝居関係者がわんさかいる所でそんな話をするなんて無防備にも程がある。
だが、言わずにはいられない精神状態だったのだろう。
それまで何とも思っていなかったが、好感度がアップした。

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夜の散歩

20歳の頃からお世話になっていたオフィスダンボへ。
社長の七尾谷さんは、元々は「20世紀急行」という劇団の人だった。
ど素人の私を駅前劇場に出してくれた人だ。
その後、スキー、キャンプ、バイトなどで縁が続いている。
宇宙レコードのゲスト出演の時に借りた衣装を返しがてら、お見舞い。
先週、私の不注意で足を怪我させてしまったのだ。
前に比べるとスムーズに歩行しているが、痛々しい。早く良くなるように祈る。

スズナリへラックシステム「お願い」を観に行く。
石原正一ショーで一緒だった、千ちゃんこと千田訓子さん、サキやんこと宮川サキさん、小椋あずきさんが出演しているのだ。
吉原のお話だった。皆、奇麗に髪を結い上げ素敵だった。
芝居をやっている女性なら皆一度はこういう芝居に憧れる。
からきし自信は無いが、自分も色っぽいことをしてみたいと羨望の気持ちで観た。
小椋あずきさんは振り返るだけで爆笑を取っていた。凄い事だ。

サキやんが東京ならではのおいしいお店に行きたいらしい。
終演後、ノムコ、イマナラ君とどの店が良いか相談する。
「和楽」は混んでいた。
「汁べえ」は遠い。
「俺が学生時代に良く行ってた『戦国』はうまいよ」と、イマナラ君が意見した。
ノムコも私も顔を見合わせる。
彼の学生時代なんてろくな物を食べていなかったのでは・・・そんな時に旨いと思ってたものなど大しておいしくないのでは・・・。
目と目でそんな会話をしているが、イマナラ君は一歩も引かない。
店を探すのも面倒だ。
「下北にある店なんて、きっと大阪に比べれば皆大しておいしくないから一緒だよ」と、「戦国」に入ってサキやん達を待つ事にした。
だが、意外なことに予想以上に美味しかったのだ。
「信用しなくてごめん」と、謝る私たちと満足気なイマナラ君。
彼は今日寝過ごしてしまって芝居の前半が観られなかった。
泣きながらバイクに乗っていたらしい。
後から来たサキやん、千ちゃんあずきさんに「知ってるわよ~」と、言われ弱り切った顔をしていた。
正一ショーで相手役だった千ちゃんに至っては、退場する姿を観たきりなのだ。
結局彼はもう一度観に行く約束をする事になった。
しょんぼりしていたが、サキやんに選んだ店を「おいしい」と言ってもらえて救われたようだった。
その後和楽で飲んでいた峯村りえっこちゃんも合流。
一緒に終電で帰る。
電車があるはずの時間だったのだが、東中野に着くと大江戸線は終わってしまっていた。
散歩がてらてくてく歩いて帰る。40分。 

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ビルマの竪琴

夕方から父の家へ行く。
懇意にしているミャンマーの方からお土産のスカーフ、沢山のミャンマー料理を頂く。

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目撃してほしい

アコーディオンの発表会に向けて練習。
3曲弾くのだが、必ず間違えてしまう。苛つく。
一人で弾いても間違うのだ。
当日はアルゼンチン人のギタリストとセッションする。不安で仕方が無い。
だが、宝船のお手伝いさん達に聴きに来てほしいと声をかけてしまった。
自分に対するプレッシャーを増やした方が努力するのでは・・・という気持ちと、もしかすると奇跡的に素敵な演奏が出来るかもしれないので、その瞬間を目撃してほしい・・・という気持ちが入り乱れる。
冴えない自分を露呈してしまうだけかもしれない。

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現実も進めたい

行こうと思っていた芝居を断念。
芝居を観すぎでグロッキー。
元々一カ所にじっとしているのが苦手なのだ。
自分が人にそういう状況を強要してきたので、なるべく行くようにしているが、フィクションでな無く現実も進めたい。
だが、何も進められなかった。

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行商人

「早春ヤングメン」観劇。
アコーディオンのレッスンから駆けつける。
三鷹からバスに乗るつもりだったが、小田急バスのストライキ。
タクシー乗り場は長蛇の列。
並ばずにタクシーを捕まえようとするが、失敗。
10キロのアコをしょって徒歩15分の道を走る。
私が歩いているというより荷物に足が生えているような感覚に陥る。
遅刻をしてしまう。既に芝居は始まっていた。
あまりの出演者の多さに驚く。
初め私の大好きな後藤飛鳥ちゃんが何故あのような役なのか、不思議だった。
清楚なのに色気もあって可愛い彼女が、スケバングループのパシリなのだ。
だが、後半を見て納得。
普通によく出来ているお話で驚く。
素直にストーリーを追える話で見やすかった。
清順がメキメキ進歩しているのが分かった。

終演後アコを背負い再び三鷹まで歩く。
行商の人は毎日こんな思いをしているのだと、尊敬した。

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トラブルを招きやすい毎日

声のお仕事。
今日はいつもより早めに支度。
スタジオの場所をプリントアウトして、電車の乗り継ぎ、時刻、何かあったときの連絡先も書き込む。万全だ。
入念にストレッチをして軽く声ならしも済ませた。
いざ、出発。
歩いていて、ガムを落としてしまう。鞄が空いてしまっていた。
拾いながらふと「今、私は事故やトラブルに合いやすい。一応さっきの紙を確認しよう」と思った。
鞄を観ると昨日の銀座小劇場への地図しか無い。
確かに入れたと思ったが忘れたのだろうか。
今ならまだ間に合うと、自宅へ引き返す。
紙を探すが見当たらない。仕方なく再びプリントアウト。
駅に行く途中に落とした紙を発見。
ガムを落としたすぐ側だった。何故、気づかなかったのか。
大分時間をロスしてしまう。
青山一丁目から半蔵門線へ乗り換え。永田町へ行くつもりだった。
だが、普段は三軒茶屋へ行く事が多い。
悩み事をしながら、来た電車に反射的に乗ろうとしてしまう。
ドアが閉まる直前に逆方向と気づいた。
永田町方向の電車を2本も逃してしまっていた。
慌ててしまう。
あわや永田町でも降りそびれそうになった。
今日もおかしいようだ。

汗だくになりながらぎりぎり間に合う。
現場ではラブリーヨーヨーのマンゾウ君こと、加藤雅人君、田中聡元君がいた。
収録は押しまくっていた。
マンゾウ君と聡元君の会話は真に受けて聞くと全てギャグだった。
マンゾウ君の煙草が全て逆向きになっていて、
「あ、逆煙草。これ滅多に無いんだけど、ラッキーなんです」
と喜んでいるので信じていた。
だが、マンゾウ君が席を外すと聡元君が入れ替えているのだった。
分かっていて喜ぶという行為をもう20回以上やっているらしい。
後で久米君も来た。
元々痩せ過ぎている久米君に
「そんなに太ってどうしたんだ」
「こいつの主食はフリスクですよ」
などと盛り上がっていた。声撮りの仕事は予定通り21時半に終わった。

帰りの電車で、自分が降りる為に私を押しのけた男性がいた。
車内は空いていた。避ければ良いだけではないか。
私が安岡力也だったらそのような事はしないだろう。
相手を見て行動しやがって、と舌打ちをする。
男は黒いビロードのジャケットを着用。微妙なロン毛。肩にはフケが溜まっていた。
相手を貶めるポイントを発見した事で、少しだけ良い気持ちになった。
だが、あのフケが私にも少し降り掛かったのではと心配になる。

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ピンク色の気持ち

「チェリーボンバーズ」という公演で一緒だった種子さんの一人芝居を観に行く。
ぼーっとして中野坂上で乗り換えを忘れてしまう。
仕方なく新宿で乗り換える。
大江戸線から丸ノ内線は遠かった。走り回り、汗だく。
銀座についた頃には開演時間。銀座小劇場まで走る。
「たねこのこねた」は今日のみで2ステージ。
私は夜の部で非常に混雑していた。
オムニバス形式になっていて、私は初めの話の途中から入った。
だが、これが素晴らしかった。
元々いるだけで面白い人だ。
誰かが作・演出をしているのだと思っていたが、全部一人で作っていた。
どれも大層よく出来ている。
稽古など多少強制力が無いと出来ない。一人で稽古したというのも凄い事だ。
人が何を言ったら面白いかは想像がつくが、自分が何をやったら面白いかというのは分からないものだ。
だが、彼女は自分をよく分かっていた。
いい女優さんだと知っていた筈なのに、驚く。
心の中で「ビバ!種子!」と、叫びながら観た。最高に格好良かった。

仕事で芝居に間に合わなかった峯村りえっこちゃんと新橋へ。
普段は恥ずかしくて人に「会いたい」などと言えないのだが、今日は積極的に訴えてみた。
とてもおいしい沖縄料理屋さんへ行く。
安澤千草ちゃん、犬山イヌコさんとも合流。
ピンク色の気持ちになった。

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いろいろでダメダメ

西永福へヴォイストレーニングに行く。
通い始めて1年。最後の授業。
呼吸を見てもらう。
「私、今日多分駄目です。色々あって、駄目駄目なんです」
「今日、新井さんを見た瞬間に良くない物を感じたよ。本当だ、呼吸が浅い」

訳あって、今、体の何カ所も打撲をしている。スノボで怪我もしていた。

「新井さんは、調子を崩している人とかが群がって引っ張ってしまう様な所がありそうだね。」と、言われる。
それは昔から思い当たる節はあった。
今年はもしかすると危ないかもしれないから、生年月日を教えてくれたら知り合いの見る力のある人に聞いてくれるとの事。
なるべく元気な人と一緒にいるようにした方が良いらしい。

夜にイクマ君から電話。
心配してくれたらしいが、映画話で盛り上がる。
お互いに好きな映画などを羅列したりする。
1時間位話した時気づいた。
「あれ、今外?」
「うん、もうすく電車に乗るんだ」
春とは言え、まだ寒い。
私には、話したい時は相手の都合を気にしない所がある。
だが、人の電話を受けて1時間寒空にいて冷えきった事もある。
済まない事をした。

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挑戦好き

部屋が大分すっきりした頃、イクマ君から電話。
うちの近所のセブンイレブンにいるという。
今日やるエッへのライブの衣装を受け渡す事になっていた。
外に出ると、家の目の前に到着していた。
トイレットペーパーを切らしていたので、セブンイレブンまで一緒に歩く。
100メートルほどだったが、久しぶりに人と話した気がした。爆睡。

夜、お友達が来た。一緒にお好み焼きを作る。
小麦粉が膨らみ尋常ではない量になる。
気持ち悪くなり、吐く。

「オープン・ユア・アイズ」を観る。あまり面白くなかった。
トム・クルーズがリメイクした理由はなんとなく分かった。
話が面白いというより、挑戦したい役だったのだろう。
トム・クルーズには挑戦好きなイメージがある。

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片づけられないままの一日

減り込み中。
何も手につかないがこのまま一生を終える訳にも行かない。
持ち直す為に、掃除をしようと思う。

お通夜、結婚式に着ていける服、鞄、靴などが無かったため、衣装などを出して部屋中引っ掻き回して出かけてしまった。
一度散らかると、部屋は倍速で散らかる。
なんとかしないと、この先何も進まない。
取りかかっては途方に暮れる。
無心になる為に携帯のゲームなどで現実逃避もする。
引っ越した当初、片付けは比較的簡単だった。物が少なかった。
3年経って、本や衣装、貰い物など収納困難になって来た。
洋服ダンスが閉まらない。
服をタンスがら全部出す。1年以上着ていない服を捨てる事にした。
洗い物や洗濯をしようと水道を捻ると、水が出ない。
断水の予定などあっただろうか。
そのうち出るだろうと思っていたが、いつまでも出ない。
大家さんから「水出ない?」という電話を頂く。
他の人から水が出ないという苦情が来たらしい。断水ではないらしい。
大家さんが確認に来たら、部屋の惨状を見られてしまう。
歯も磨きたい。ポットのお湯を冷まして磨く。
数時間後、水道管からゴボゴボと音がした。
蛇口を捻ると、錆びた水が出始めた。
インターフォンが鳴る。大家さんだった。
ドアを10センチだけ開けて応対。きっと感じ悪く思っただろう。

結局本を読んだり、去年のアコーディオンの発表会のビデオを見たり、逃避ばかりして明け方になってしまった。
観念して、片付けを頑張る。

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人の幸せパワー

思考をしているのがしんどいので、なるべく眠ろうと思ったが、殆ど眠れない。
どうでも良い本を読んだり、たまに寝たりで過ごす。

夜20時半頃、そろそろアコーディオンだけでも練習しようと起き始めた。
すると、携帯が鳴る。学生時代の仲良しのK香だった。
「今から出てこられない?」との事。
だが、しばらく引きこもっていようと思っていたのだ。
精神が立ち直るまで、限界まで落ち込むのだ。
申し訳ないが断ろうとすると、学生時代のスキー部の先輩Sさんの結婚式だと言う。
K香は私が誘われているものと思っていたらしい。
私はスキー部を2年生の夏に辞めてしまっていたので、呼ばれなくても当たり前だと思っていた。
お通夜の直後に結婚式。少々ハードだ。
「服が無い」「風呂に入っていない」「支度に時間がかかる」などと、いい訳を繰り返す。
だが、15年程会っていない人達が勢揃いしている、と電話を代わられたりする。
Sさんは、新入生の時一番お世話になった人だった。義理は果たしたい。
葛藤の末、顔を出す事に。
ジーンズでも良いか?と聞いたが、椿山荘でそれはあんまりだ。
今まで結婚式に来た服を引っ張りだす。
10年程前の物で着てみたらださかった。
マタハリみたいなドレスもあった。
2次会からの参加でそれはやり過ぎ。社会人には古着めいた物も奇異に映る。
普通っぽいと思われる格好を選ぶのに苦労した。

皆歓迎してくれた。
一様に「久しぶりだな~、今何やってんだ」と訊ねる。
下北界隈で舞台をやっている人種の存在自体知らない人が殆どだ。
「たまに、演劇を...」などというやりとりを20回程繰り返す。相当恥ずかしい。
演劇をやりたいとスキー部を辞めたのを知っていて、「まだやってるのか、これ」と、握りしめた右手と左手を交互に振り下ろす先輩もいた。
「太鼓ですか?」
「劇だよ、劇」
「どうだ、そろそろビッグになったか」
「なってませんねぇ」
「そろそろ死んでんじゃねぇかと思ってたよ。劇だけで食える訳じゃないだろう。将来どうするつもりなんだ?」
「何も考えてませんねぇ」
などというやりとりを色々な人と交わす。
演劇人ばかりと付き合っているため、皆傷を舐め合うように生きて来た。
だが、世間から見ると奇異な存在のようだ。
少し立派に見られたいと「私、今座長になったんです」と、アピール。
「え、それは社長みたいなものか?世間にもわかる言葉で話せよ」
「それで、子分は何人いるんだ?」
「子分はいませんね。私と、心のメンバーが2、3人。後はゲストさんを呼ぶ形でやって行こうかと・・・」
「ゲストもいるのか?すげぇな!」
「・・・友達です」
あまり立派に見えなかった事は確かだ。

久しぶりに女性扱いもされた。
「新井友香、俺とこいつだったらどっちがいい?どっちを選ぶ?」
「俺だよな、友香」
こんな質問は7、8年ぶりだ。
先日打ち上げで大入りを配る時、イクマ君に「ババァ」と言われ平手打ちをしたばかりだ。
もっとも、どちらも既婚者。
傍観者でいた場合、女性ははっきりどちらかを選んだ方が面白い。場も盛り上がる。
「え~、どっちも」などと言う女性はつまらない。見ていて苛つく。
だが、私は返事に窮してしまった。
本気で聞いている訳ではないのに悩むのは馬鹿げている。
どちらが良いかを選ぶのに困っていた訳ではなく、どう答えたら面白いのか。
結局「久しぶりに会っていきなり聞かれても・・・」と、まともな受け答え。
演劇をやっているのに面白い事の一つも言えないなんて・・・。
だが、面白い必要は無いのかもしれない。

新郎新婦は幸せそうで見ていて心が洗われた。
20代の頃結婚式が大嫌いだったが、最近は好きになって来た。何故だろう。
椿山荘を後にして高田馬場、和民へ
。お酒はあまり飲まないようにして、人のおかわり作りなどに励む。
お酌をすると自分はあまり飲まなくなるようだ。

疲れる筈なのに、元気になって帰って来た。
エネルギーを分けてもらえた。

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俺流

アコーディオンのレッスン日。
先生にもっと深い音を出すように言われる。
発表会当日セッションをするアルゼンチン人のギタリストの方に聞かせるために録音。
録音するとカチコチな演奏になってしまう。

その後中野へ。野村朋子嬢、中坪由起子嬢と打ち合わせ。
バリ旅行の日程を決めなければならないのだ。
帰宅してアコーディオン練習に励むつもりだったが、久しぶりに3人だけだったので、アコ練習はやめる事にした。
よく会っているようだが、そうでもないのだ。
大勢でいるのも楽しいが、10年一緒にいる彼女達は無駄な説明無しに会話が進み、非常に楽なのだ。
大勢になるとノムコもユキゾウもサービストークになってしまう。
そういう彼女達はとても人を楽しませる。
だが、サービスするつもりの無い彼女達も大変に素敵なのだ。
「旅行に行ってもの凄く仲悪くなったりしてね」などと言い合う。
自転車を盗まれた話もする。
「なんか素敵だけど、この自転車が長々自分のものとしてあるような気が、しなかったんだよね」
と、呟くとノムコが
「浮気女とつきあった男みたいな気分ね。どこかで俺のものになった気がしねぇって感じ」
と、慰めてくれた。
浮気男と付き合っている女の気分でもいっこうに構わないのだ。
我々は女なので、その方が普通かもしれない。
だが、「俺」になってしまうあたりがノムコだ。

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なくす

朝の用事には行けなかった。
夕方ラーメン本に載っていた野方の天雅という店に行くと潰れていた。
仕方なしに江古田のどっと屋へ。
帰りにただ事では無い雰囲気の留守電が吹き込まれていた事に気づく。
帰宅してからかけ直そうと思っていたら、悲しいメールが届いた。
富士急ハイランドでずっと一緒にお化けをやっていたYさんが、亡くなってしまったとのこと。去年から闘病していたらしい。42歳の若さだ。
お化けバイトは毎年ずっと共同生活をするので、皆家族のような感じだった。
折り返し電話をするが、ずっと話し中。
色々な人に知らせているのだと、メールをしてみるが、送信も受信も出来なくなってしまった。
どうも新しい電話は不調。気持ちはすっかり沈んでしまう。
そんな時に母から電話。
さっぱり連絡しない事を怒られてしまう。
電話するつもりが無い訳では無いのだが、出来る時間が少ないのだ。
最近電話嫌いでもある。電話で長話をすると、話す事で精神を安定させただけで、何の解決にもなっていないと焦ってしまうのだ。
ただでさえ垂れ流しのように話す自分には少々うんざりする。
下北沢に自転車を取りにいかなければいけない事と、お友達が亡くなった事を説明。

23時頃家を出て、下北へ。自転車はどこにも無かった。
闇雲に歩き回り、ありそうな所をしらみつぶしに探した。
しかし、自転車がなければ電車で帰らなければならない。
24時36分の電車なら中野までは行ける。中野からは深夜バスが出ている。
ぎりぎりまで探し、諦めて帰宅。
自転車の事では凹まないと決めた。
凹むと悪い運につけ込まれる気がする。
自転車を無くされ、スノボで怪我して、買った自転車が10日で盗まれようが、ついてないと認めては駄目だ。
問題は慌ただしい事で日常を雑に送っている事なのだ。

携帯の電源が切れてしまったので、充電して電源を入れ直した。
メールが送受信出来るようになった。
亡くなったYさんの情報も少しずつ、入ってきた。
人が亡くなるのはいつもしんどいものだ。
自分の番が来るまで、こういう予想外の衝撃を受ける。
いなくなってしまった事を認識できない事が辛い。
その人が知っていた自分の情報も無くなってしまうという、ある意味自分が小さく死ぬような感じがする。

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ひみつガール

エッへ、ロリータ男爵ダブルブッキング公演「ひみつガール」観劇。
アコーディオンを練習していたら、支度が遅れる。
新しい自転車に乗って駅前劇場へ。
客入れ中のナオミィこと、加藤直美嬢のパフォーマンスに間に合わないのではと、ノムコから心配の電話ががんがんかかる。
ぎりぎり間に合ったが、息も絶え絶え。
パフォーマンスは大層面白かった。
直美嬢の仕切りの巧さと精神力に今更ながら感服。
公演自体も2800円の値段より断然お得だった。
ロリータ男爵を観た事が無かったのだが、高度なヌルさにしてやられてしまう。
丹野さんのキュートなヒロインぶりが新鮮だった。
また観に行きたい劇団が増えてしまい、困る。
最近芝居ばかり観て、まるで稽古中と変わらない気さえする。

終演後皆にニュー自転車を見せびらかす。素敵と褒められ喜ぶ。
打ち上げの前に軽く飲む事に。
中坪由起子嬢、高木珠里ちゃん、ベタポの山崎君、座長付きだった宮本晶子ちゃん、タイシ君、ノムコと私。
ユキゾウ、ノムコと3人で軽く4月に行くバリ旅行の打ち合わせ。
皆良い感じにご機嫌になる。
明日は早いので打ち上げには顔だけ出すつもりだった。
だが、皆とお話し始めたら腰が重くなってしまう。
結局自転車は危険だと、置いて帰る事になった。

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美のプロ

ストレッチを十分に行い、アコーディオン練習。
最近弾きながら心がけているのは、曲を顔で説明しない事。
顔で感情表現をすると、楽器へ向かうべきエネルギーを消耗してしまうのではないか、と考えたのだ。
大して巧くもないのに、酔った顔をして弾いているのも、うすら馬鹿に見えそうで不安になってきた。
しばらくこの方法で様子を見てみる事にした。
その後、ちょっとだけゲームをして、天王洲アイルへ。
オッホ「タイタス・アンドロニカス」観劇。
殆ど忘れてしまったが、子供の頃シェイクスピアが大好きだった。
大体の本は読んだ筈だったが、これだけは読んだ記憶がない。
あらかじめ読んでいった方がいいと思っていたが、忘れてしまった。
ノムコと二人固唾を飲んで観る。
我らがユキコ姫こと、中坪由起子嬢が出ているのだ。
普段は大股開きで酒を飲んだりしているので、美人だと忘れてしまう。
だが、出てきた瞬間明らかに美しいと分からせる説得力は、流石だった。
大体芝居で「美しい」と言われている人を見ても、「?」と思うことが多いのだ。
ユキコ姫は美のプロだった。
芝居は狙いがまだ出し切れていないような箇所が勿体なかったが、楽しかった。
悲劇の匂いがしなかった。原作を読んでみたくなった。
終演後、ノムコと、ユキコで選曲の村山君を囲んで飲む。
村山君はバリ島に何度も行って詳しいらしい。
私たち3人組は4月にバリに行くのだ。
たくさんお話を聞いたが、謎の地名ばかりでよく分からなかった。
きっとノムコが理解しているだろう。

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確定申告

確定申告の締め切りが迫っている。
いつも書類を見ると、拒絶反応がおきてしまう。
人に説明されれば分かるのだが、自分ではまるで分からない。
数字、金が苦手なのだ。

ノムコからトルコから帰国したとのメール。

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アリコのコマーシャル

昨日母から「あんたのCM見たわよ」と、電話を貰う。
私はまだ見ていなかった。
母が見たと言う思いっきりテレビをつけっぱなしにしてみた。
今日はタマネギ特集。
タマネギを繊維にそって厚めに切ってキュウリとポン酢であえると、がん予防に良いと言っていた。
みのもんたは「あれ、辛くない!これなら食べられる」みたいな事を言っていた。
テレビを見ながら、作ってみる。
だが、胸が苦しくなる程辛かった。
健康に悪いのではと思うほどつらい思いをして食べた。
番組が終わる頃自分の出ているCMを見た。
赤ベコみたいに首が揺れていた。

アコーディオン練習に励む。

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読書する女

西永福へヴォイストレーニングへ。
黙っていればばれないかと思っていたが、顔面の腫れをすぐに指摘される。
家の近所には整形外科はなかった。
帰りに病院を探すつもりだったが、スタジオの下が整形外科だった。
思った通り異常はなかったが、首が悪いと指摘される。
今直さないと、将来まずいことになると言われた。
治すと言ってもどうすればよいのだろう。

本屋へ行き4千円分以上本を購入。
桐野夏生の「柔らかな頬」上下巻、「裏のハローワーク」、寺山修司「青女論」、あとあまりにも不愉快だったので読んだ直後に売ってしまった漫画2冊。
裏のハローワークは普通に面白かった。
読んでいるときは興奮したのだが、読み終えるとすべて忘れてしまった。
青女論は立ち読み段階では面白かったのだが、次第に説教臭いと思うようになった。
当時そういう事をいう人が、素晴らしいのは分かる。今は特別目新しくもない。
一遍に読むと嫌いになりそうだったので、少しずつ読んでいく事にした。
「柔らかな頬」は思ったほど猟奇的な感じはしなかった。
自分の感覚にあまり近くない話だったが、序盤の恋愛の心理描写は「そうそう!」と、共感する所が多かった。

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それでも滑りたい

昨日の怪我が変化し始めた。
腫れだけだったのが、色付いて来た。

去年チワワを轢いた事を思い出した。
あの時飼い主が「しっぽ踏まれたけど、大丈夫みたい」と言ったのを良い事に、逃げるように稽古へ言ってしまった。
あの後チワワにも異変があったかもしれない。
これは、その罰が当たったのかもしれない。
昨日の親子に連絡先を聞けば良かったという思いを、そう考えて納得しようとした。

今日は11時過ぎから滑りはじめる。
ドラゴンとゴンドラをかけたドラゴンドラというモノに乗り、かぐらスキー場へ。
かぐらの方が雪質が良く広い事を思い出した。
夢中になって滑るが、かなりお腹が減る。
私がここで休もうと、主張したヒュッテは禁煙だった。
喫煙派は外で吸えば良いかと思ったが、違う所へ行く事になった。
携帯のムービーや写メールなどで撮影したり、滑りを模索して、苗場ゲレンデへ戻る。
休もうとすると、景色が良い方がいいから上でヒュッテに入ろうという事に。
上へ登ると、ヒュッテは既に準備中。
その後、何軒も入ろうとするが皆営業が終わっていた。
元気が無い所にアイスバーン。こういう時は怪我をしやすい。寡黙になってしまう。
やっと下に降りて休もうとするが、入る店を迷って中々食べ物にありつけない。
飢餓状態なので、「なんでも良い」と連呼。
夕食の事を考えると、食べ過ぎても行けない。ケーキセットを頼む。
足りなかったら、もう一品頼もうと思った。
食べてみると全く足りなかった。だが、オーダーは終わってしまった。
イライラしてコンビニを探すがめぼしいものが無い。
お土産屋を巡っている時、皆を残してマクドナルドへ。ポテトを買いに行く。
レンタルした物を返す時間が迫っているのは分かっていた。
だが、餓え過ぎてそれどころではなかった。
少々遅刻して、王子ペンションへ。
おじさんは今日は用事は無かったようでのんびりしていた。
だが、ここで長居をすると東京へ帰るのが遅くなってしまう。
エボラ君が「じゃあ、時間も時間なので」と、促してくれた。
出発目標時刻は20時。
マンションの片づけと、余った食材で弁当を作り、荷造り。
これを1時間半でやらなければならない。
余った食材は、白菜、エノキ、豚バラ、ネギ、卵、ご飯、パン。
タッパーなどが無いため、おにぎりかサンドイッチにしなければならない。
カレーチャーハンのおにぎりと、卵サンドにする。
いい加減に作ったが、かなりうまく行った。
20時15分に全て終わった。
出発しようとすると、エボラ君の財布が無い。散々探すが、見つからない。
王子ペンションに戻る。
車で待っている時、なんとなくエボラ君の座席の下を探ってみると財布があった。
おじさんにお別れを行って東京へ。

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顔を腫らしてスキー

昼前に起床。
寝る前に仕込んだご飯を、ちらし寿司の元で和える。
コーンスープ、納豆などで軽く食事。
すぐに出発。いつもウェアや板を借りている、王子ペンションへ行く。
去年、中山君と薫製をあげたりしておじさんと仲良くなったが、一年経てば覚えていないだろうと思っていた。
だが、おじさんは「おや、これはこれは久しぶり」と、歓迎してくれた。
おじさんはきめ細かく板や靴を選んでくれる。
その間マンゾウ君と、中国旅行の話で盛り上がっていた。
板や靴もそっちのけで、旅行のパンフレットや写真を見せてくれる。
「凄くきれいな所だったけど、餌がね...」と、現地の食事の辛さをしきりに訴えていた。

滑り始めたのは14時半になってしまう。
天気もよく絶好のスノボ日和。
だが、この後悲しい事が起きた。
2本目のリフトに乗って、様子を伺いながら滑る。
ターンをするタイミングを逸して加速してしまったので、エッジを効かせて減速。
危険なので、スピードが出る前にいつも止まるようにしていた。
私の山側には小高いコブ斜面になって死角になっていた。
止まる直前にいきなり黄色いウェアが飛び出して来た。
どうやって避けていいかわからない。
なんとかかわそうそうとする。
だが、右頬に衝撃を受けて倒れてしまう。しばらく蹲る。
痛みのあまりに腹がたち、相手が逃げないように痛みを訴える声をあげる。
右目からどんどん涙が出て来た。
ようやく顔をあげると黄色のウェアの人が「大丈夫ですか?」と、声をかけてきた。
その時気付いたが、子供だった。
痛いのは確かだが、昨晩も転んでしばらくしたら痛みはひいた。
痛いのは今だけかとも思った。
子供の傍には父親がいた。
「痛いけど、大丈夫」と、言ってしまう。
連絡先を聞いた方が良いかとも思ったが、大袈裟かもしれないと迷ってしまう。
一刻も早く立ち去りたい雰囲気のの父親が子供を促し、二人は行ってしまう。
次はロープウェーに乗ろうと、なんとか下まで滑る。
右目の視野がどんどん狭くなって来た。
心配になり、雪を顔に乗せたりして冷やしていた。
あまり騒ぐと皆の楽しい雰囲気に水をさしてしまう。
エボラ君にコエンザイム入りのガムを貰ってへらへら笑ったりもしていた。
それでも不安になり、顔を触ってみて驚く。
右頬の感触が明らかに堅くなって盛り上がっているのだ。
上についてからマンゾウ君がパトロールの人を見つけて、怪我をした事を伝えてくれた。
私は今乗ったロープウェーに乗って山を下りる事になった。
下につくと迎えの人が来ていた。
「診療所わかりますか?」と、聞かれるが分からない。
すると、スノーモービルがやって来て乗せてもらえる事になる。少々浮かれる。
どうせレントゲンだけ撮って、「骨に異常ありません」と、言われるだけだろうが、スノーモービルに乗れただけでも良いかもしれない。
だが、診療所は100メートルも離れていなかったため、すぐおろされる。

診療所へ入ってしばらく待っているように言われる。
だが、いつまで経っても症状はおろか、名前一つ聞かれない。
付き添いで来ていると思われているのではと心配になる。
傍に座って、膝をさすっている女の子が携帯で話し始めた。
「私、もう帰るわ...。ずっといるのにほっとかれて、どんどん抜かれて行くし...切れそう。もう限界...」と、誰かに訴えている。
しばらくすると電話の相手らしき人が来た。どうやら彼氏らしい。
「大丈夫か?」などと言って頭をなでたりしている。
彼女は膝のどこかがブチっと切れたらしい。
彼氏は受付の窓をがんがん叩き始め、抗議する。
「診療順ってどうなってるんですか?」
「今、重傷の人が運ばれていてしばらく診療できないと思います。近くの整形外科も日曜だからやってなくて。どうします?もっと遠い所なら一時間くらいの所にあるのでご案内しますけど、行きますか?」
受付の人の言葉にカップルは黙ってしまう。
その後、担架で死んでいるように見える人が運ばれて来た。
警察も来て、「ジャンプして着地に失敗」「瞳孔が開いている」などと、話している。
付き添いの人が泣きながら叫んだりしている。
カップルはしばらく気まずそうにしていたが、やがて彼氏の方が「ったく...全然役にたたねぇじゃねぇかよ!」と毒づいた。

私も只の付き添いに見えないように、顔が痛い事を訴える仕草をしながら様子を見守っていた。
この彼氏こそ役に立たない男だと思った。
彼女が膝のどこかがぶちっと切れたのに、傍にいなかった。
恐らく楽観して一人で滑っていたのだろう。
彼女が切れ気味で電話をかけて来た為、事態を分かってるよう取り繕って切れて見せているのだ。
彼女は診療所にだけではなく、彼氏にも腹を立てていたに違いない。
しかも、腹を立てているだけで、解決に役立つ何の案も出さない。
彼女に「どうする?」と、聞くだけなのだ。
こんな状態の彼女に判断ができる訳が無い。彼氏が仕切ってあげなければ駄目なのだ。
やけになった彼女がもう「帰りたいよ」と言うと、「だって、膝がぶちっといったんだよ。そんなんで一日ほっておいていいのかよ」などと皆に聞こえるように大声で言っている。
イライラする。
診療所の人は皆テンぱっている。こんな人達にやつあたりしても仕方が無いのだ。
私が彼氏だったら、まずプリンスホテルのフロントへ行く。
「診療所へ行って下さい」と、言われるだろうが、診療所の混乱具合を訴えて、近所のどこに病院があるかのリストを貰う。
診療所を保険にかけながら、他の方法を探すべきではないか。
病院が休みだといっても、直接電話をしたり尽くせる手は全て打つべきだ。

私も世間的には無能だが、この彼氏の無能ぶりよりはましだ。
「ホテルのフロントで聞いてみたらどうですか?」と、言いたかったが、逆切れされそうな気もして黙っていた。
その後流血している人も運ばれ、先に診療室へ入って行った。
彼氏は再び抗議。
「重傷の患者さんから優先的に診察しているので...」
「こっちは軽症だってことですか」などとのやり取りをしている。
私はこの中ではかなり軽症だ。
だが、待っている間でも冷やしていた方が良い。
待合室は外と変わらない程寒い。
こんな事なら冷やすものを貰って、喫茶店で冷やしたりした方が良いのではないだろうか。
通りかかったスタッフに「あの、待っている間に冷やしていた方が良いと思うので、何かそういったものいただけませんか?」と、訴えてみる。
だが、「順番に受け付けているので」と、取りつくしまも無い。
しばらくすると、肩を脱臼した人が雪が入ったビニールを貰っているではないか。
再び、「私にもあれを下さい。冷やしたいんで」と、訴える。
「分かりました」と、言われたので待っているが、いつまで待っても来ない。
別なスタッフに「どうしました?」と、言われる。
「大した事無いと思うので冷やせるものだけいただければどこか別な所で休んでいた方が良いと思うのです」
と言うと、
「万が一の事があったら心配なんで」
と止められるが、
「大丈夫です」と、言い張る。
3度目でやっと雪の入ったビニールを貰えた。
もう、16時を過ぎていた。
3500円もするリフト券を買ったのに、2本しか滑っていない。
顔はひとしきり腫れつくしたようで、それ以上悪化するようにも思えなかった。
滑ろうかどうか迷っていると、とくりん、エプロンちゃんと、遭遇。
マンゾウ君が喫茶店で休んでいると言うので、一緒に休む事にした。
落ち着いてから短いリフトを2本ほど滑る。

とくりんは今日帰る事になっていた。
皆でバス停まで送りに行く。
その後、買い出し。鍋をやる。

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苗場へ

苗場行きが決まる。
昼から計画を練って、準備をする。
メンツはマンゾウ君こと加藤雅人君、エボラ君、エプロンちゃん、とくりん、私。
ムーチョと吉田りえちゃんは今回予定があわず、車だけ貸してもらう事になった。
とくりんが家に来て、エボラ君達を待つ。
深夜1時頃出発。
楽しくドライブをして3時間程でリゾートマンション近辺につく。
だが、冷え込んでいたため、路面が凍結。
後ろから押そうとするが、滑って大変危険な事になった。
私が先にマンションへ行って、洗面器に熱湯を入れて戻る事にした。
氷を溶かそうと思ったのだ。
だが、すぐに不可能だと分かった。
手ぶらで坂を登っただけで、転んでしまう。
強かに肘を打ち付けてあまりの痛みにうずくまる。
結局車を傍のロッジへ停める事にする。

いつもはこれから皆で宴会を始めてしまう。
だが、今回は滑る事をメインにするため、軽く一息ついて皆で眠る事にした。

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女優の立ち姿

ベニサンピットへ。
劇団インベーダーじじい「眠れない都会の夜に眠るために」観劇。
出演者のあんじさんから是非観に来て欲しいとの事だった。
あんじさんは宝船の稽古中に居酒屋「ふるさと」で、同席した。
そして宝船を観に来てくれた。
岸君ともお友達だと言うので、一緒に行く事に。二日続けて岸君デー。
我々と違うテリトリーらしく、折り込みのチラシも知り合いのものが殆どなかった。
あんじさんは舞台映えもして、芝居も素直でとても良かった。
モデルさんだから立ち姿も綺麗で様になる。
それだけで、役者として何割増にもなる。
立ち姿がだらしない私は、憧れてしまう。

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大雪の日

売込隊ビームの「大家族スペシャル」観劇。岸君を誘う。
大雪になりそうだから別の日が良いと言っていたが、私は今日しか行けないのだ。
年末年始の石原正一ショーにはメンバー全員出ていた。
彼等と一緒にいたのは20日間程度だったのだが、身内のような親近感が生まれていた。
始まった瞬間から私と岸君は発作のように笑い続けてしまう。
大阪の劇団はベタのつっこみをやるイメージだったが、そういうのは一切無かった。
メンバー殆どが売込隊だけあって、容姿が秀でているのだが、それを生かしている人は一人もいない。
顔がいい事がわからないような芝居ばかりしていた。
太田清信君は正一ショーでは飛びキャラだったが、今日は主役。
彼だけは逆だった。変なキャラクターのイメージが強かったが、格好よく素敵だった。
ハンサムな山田かつろう君のエキセントリックな変質者ぶり、小山茜ちゃんの美人台無しの顔ギャグに、岸君と共に狂ったように笑う。

岸君と二人で焼き鳥屋へ入ろうとすると、店から出て来たおじさんに「まずいよ、入るのやめときな」と、言われる。
「一人なのに、一人前焼き鳥5本も出すんだよ。5本も食べらるかって、3本だけ食べて出てきたよ」と、とぐろを巻いている。
「やめようか...」
「やめちまえ、やめちまえ!」と、いうやり取りの後、おじさんの目を盗んで入店。
普通においしかった。だが、焼き鳥は頼まなかった。
その後、売込隊の人達と合流。
大雪だから早く帰ろうと思ったのに、長居をしてしまう。

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怪しい男

オーディションで、一人エチュードのような事をさせられる。
私の前に知り合いの役者さんが、ハイテンションで元気一杯にやっているのが聞こえた。
こんな事できない!と、激しく動揺する。
逃げたい、どうしよう、何か考えなければ、やっている自分を想像する、だが、すぐ何も思い浮かばなくなる、冷や汗、動悸、目眩…。
すぐに私の番が来た。平静を装う。
顔見知りのキャスティング会社の人がカメラに納める。
「この間は観に行けなくてごめんなさい、黒船」と言われた。
おそらく去年立ち上げた劇団「宝船」のことだろう。
一人芝居は自滅ばかりしてしまう。
こんな事も出来なければ、芝居を続けて行こうなんて思っては行けないのではないだろうか…?と、凹む。
生き恥を洗い流したくなる。
今日一日何もしないと、この出来事ばかりクロースアップされてしまう。
出来事を増やそう。

携帯をリニューアルする事にした。
ムーチョに聞いた明大前の安い携帯ショップへ行く。
だが、ボーダフォンの機種変更はやっていなかった。
無駄足になるのも嫌なので、古本屋へ。
店に足を踏み入れた途端、赤黒い顔をした長髪の人と目が合う。
この人は要注意という気がして、本を探すふりをして違うコーナーへ。
本を眺めていると、垢と酒の匂いが立ちこめて来た。
背後に先ほどの赤黒い男性がいた。
また、本を探すふりをして、違うコーナーへ。
だが、しばらくするとまたその人が近付いてくる。
気のせいか自意識過剰だろうと打ち消すのだが、常に至近距離にくるのだ。
何が目的かは分からない。
とりあえず、本屋にいる他の男性の傍に避難する。
そうすると、少し距離を取るようになった。
だが、これでは私が怪しい。
垢染みた匂いで気分も悪くなる。
本屋をぐるぐる回って、隙を盗んで逃げ出した。万引き犯のようだ。
昔、本屋で立ち読みをしていると、しばしばチカンや変質者にあった。
角に押されて、いきなりモノを見せられたりした思いでが蘇る。
駐輪場で鍵を開けるのに手間どっている時、自転車に精液をかけられたりした。
近年そういう事は無かった。
小学生、中学生の頃は嫌な事を嫌と言えない雰囲気がただよった小太りの子供だった。
そういう子供はカモになりやすい。
最近はそういった付け入られる隙が無くなったと思っていた。
だが、今日は主婦役のオーディション。
おっとり派を意識した格好とメイクだったのだ。もしや、そのせいかもしれない。
だが、全て勘違いかもしれない。
息を切らし電車に飛び乗る。

新宿へ。サクラヤへ。携帯の機種変更をする。
新しいシステムの物らしく長々説明をされた。
待ち時間の間、コードやプリンターのインクを購入。
ツタヤへも行く。
新しい携帯はチョコレート色。だが、使い方がよく分からない。
携帯を変えるにあたって、以前撮った写メールを写メールアルバムというコンテンツに送っていた。そうすれば、機種変更しても画像を取り込む事ができる。
だが、いくらアクセスしてもつながらない。
調べてみると、システムが違うらしく自動解約されていた。
その後ゲームに挑戦。
一度だけと思ったのに、やめられずアコーディオンも出来なかった。
夜更かしもしてしまう。
オーディションの記憶は薄れていた。 

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家の中にブラックホール

PCが不調。
最近ずっとだったのだが、聞きかじったアドバイスなどを実行しようと試みた。
よく分からないながらも色々いじってみた。
自分でも何をしたのかは分からない。
だが余計酷くなってしまった。
再起動しても、画面が安定しない。
英数字になっているのをカナに変換するだけで、MailもWordも「予期しない理由により終了」してしまうのだ。
調べてみると、重大な問題があるらしい。だが、どうやって治したら良いか分からない。
パニックになりながら滅茶苦茶にいじる。
かろうじてWordは使えるようになった。
だが、いつおかしくなるか分からない。
そのうち詳しい人に見てもらわなければ。いつ、止まっても不思議ではない。

プジョーの自転車の良さが分かって来た。
今までの自転車は乗っている時、自転車が主役だった。
存在感のあるものを乗りこなしている感じなのだ。
だが、プジョーは乗っている人が主役なのだ。
自転車が移動しているというより、自分が宙に浮きながら移動しているような錯覚を覚える。
初めはその存在感の無さが不安だったのだが、慣れてくると気持ちが良い。

家のユニットバスも最近おかしかった。
湯船を張って入ると、お湯を流す時にトイレの床に浸水してしまう。
排水溝に歯ブラシを突っ込んだりしてみたが、洪水は収まらなかった。
カラカラ音がするだけだ。
意を決して手を直に突っ込んで探ってみた。
すると、奥の方に夥しいゴミがつまっているのが分かった。
それを取り除くと、無くしたと思っていた大事な指輪が出て来た。
カラカラなっていたのは指輪だったのだ。
変色していたが、出て来たのは喜ばしい事だった。
家の中にブラックホールでもあるのかと思っていたが、気のせいだと判明した。
安心してお湯をはれるのも嬉しい。

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