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女神のような人

まだ慣れない座長をやって色々な事が分かる。
今まで、河原君が風邪をひいて熱をだしても稽古を休まないのを「具合悪いなら休めばいいのに。こっちも休みになれば嬉しいし」などと思っていた。
だが、休めない気持ちがよく分かった。
ドクターストップがかかる様な大病じゃない限り、休む気にはならない。
殆ど役者ばかりやって来たので、役者の気持ちはよく分かる。
駄目など出す時も何を言われれば嫌だと思うか、萎縮するかも分かる。
分かった事は人としては良い事だが、これから役者をやったり、はたまた演出をやったりするかもしれない事だけ考えるとあまりいい事ではないかも知れない。
分からない方が我儘が言える。
そして大体の場合、我儘な人の方が魅力的だ。

稽古後、宝船公演の1分間のラジオCMの案が浮かばず、野村朋子嬢に相談する。
モスバーガーで打ち合わせ。
彼女は凄い。「駄目元で沢山言うから」と、とにかく湯水のように案を出してくれた。
結構面白いものもあった。
結局その案で私が書けるかどうかなので、面白くても私が膨らませられなければ仕方がない。面白いのに、私が書けそうもなかったりする。
だが、話している内に、急に頭の風通しが良くなってきた。
それまで台本で頭が一杯で他の思考が出来なかったのだが、ノムコの案を聞いているうちにおぼろげながらどういう事をすれば良いか見えてきた。どうしよう・・・できないと思っていたのが、段々出来そうな気持ちになってきた。
思えば、会社をやめて途方にくれていた時、拾ってくれたのが彼女だった。
彼女の友だちという理由でこの界隈に来たのだ。
あの時よりは人間として随分機能がアップした。
彼女は私にとって、女神のような人なのだ。

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