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届かない祈り

起きても、昨日のショックを引きずっていた。現実が色あせて見える。
よく考えると大した事では無いのかもしれないのだが、憂うつな気持が消えない。
気を取り直して、タワーにチラシを取りに行く。
宝船に出演してくれる永井秀樹さんが、こまばアゴラ劇場で行われる「紛れて誰を言え」に出演するので、折り込み用にチラシを届けるのだ。
以前同じ劇団にいた根上彩ちゃんも共演。かなり久しぶりに会う。
次の「宝船」公演に出してと言って貰えて嬉しかった。
次やるかどうかを旗揚げ公演もやらない内に考えなければならない。どうしたものか悩み中。
永井さんと彩ちゃんがカブを見たいというので、見せびらかす。
しかし、2人の目の前で目茶目茶エンスト。
かれこれ30回位、エンジンをかけ直す。格好悪い。

久々に運転したので、少々弱気。
走っている内に再び昨日の意気消沈する出来事を思い出す。
暗い気持ちになりながら運転をしていると、黄色から赤になりかけの信号機の前に来てしまう。どうしたものか迷うが、無理やり通る。
すると、歩行者が歩き始め、パニック。
こんな所を警察に見つかったら・・・と、びくびくする。

ジムで泳ぐ。先日伊達君にアドバイスされた通りにクロールをやってみた。
だが、却って水を飲んだりして苦しかった。
肩からの前かがみに泳いで腰を浮かすよう言われた。
そして顏は前方を見るとも言われた。
だが、前かがみになるとどうしてもプールの底しか見えない。
顏をあげると前かがみになれない。混乱する。

再びカブに乗る。先日交通違反で捕まった踏み切りを通る。
またもや警報器が鳴り始めるタイミング。恐ろしいので止まる。
しかし、行きたくて仕方がなくなる。
こういう気持ちになるのが良くないのだろう。
すると、私より後に来た車が、遮断機が降り始めたのに踏み切りを渡るではないか。
パトカーは来なかった。
気持ち良さそうに遠ざかって行く車の後ろ姿を見て「捕まってしまえ!」と、祈った。
祈りはいつも届かない。

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