« 2004年6月 | トップページ | 2004年8月 »

少女単体に思う

ゴキブリ騒動は終った訳では無い。
マンションの一階の倉庫のドアの側を良く見ると、何かが潰された痕跡がある。
黒い足も一本ある。おそらく、ドアを開けた際、巻き込まれて潰れたのだろう。
どう見てもゴキブリの足だった。
そして2階から3階の踊り場に何日も動かない黒い物体がある。
間近で見たりはしないが、あれはゴキブリの死骸に違いない。
一昨日、帰宅してドアを開けると黒い物体が見えた。
息を殺して近づくと、それは髪を結ぶゴムの丸まったものだった。
しかし、恐怖心が無駄に高まっている。
そのうちそれに相当する現実が待ちかまえている気がしてならない。

原付自転車は、ファッション性を重視する余り、荷台も籠も無い。
しかし、それではチラシの折り込みなどの時に役立たない。
とりあえず元の持ち主に荷台を貰う。スポーツ仕様の部品を外し荷台をつける。
この作業はとても大変だった。

気付くと18時18分。慌てて西荻窪WENZスタジオへ行く。
あまりにも衝撃的だったチラシが忘れられず、「少女単体」を観に行った。
リトルカブを飛ばしたが、少々遅刻してまう。
辿り付くまでに5ヶ所蚊に刺された。最近毎日4,5ヶ所蚊に刺されている。
このままでは水玉模様の人間になってしまう。
受付で「ここから先は自己責任で」と念を押され、少々嫌な気持になる。
マゾのお客が好きなタイプの芝居に違いない。
料理屋や占いに行って説教されるのが好きなのと同じだ。
中に入ると、やはり大変な事になっていた。
今迄、一日もちゃんと台本をやった事が無いらしい。
今日も「やりたくない」と、言って10分以上寝てしまった。
客の一人が「芝居やって下さい」と、頼む。
「せっかく大勢の前で寝てるっていう芝居をしていたのに、台なし」と、怒る。
「2000円ぽっちを払って、人に何かやってもらおうなんて思うな。オレに何かやって欲しければ、貢げ。貢ぐだけ貢いで何も得られずに死んで行け」と、名言めいた事を言ったりする。
定食屋に言って料理が出てこなければ、普通怒る。
600円の定食でも「600円ぽっち払って、料理食べられると思うな」は通らない。
何より、初対面の客をお前と言うのが駄目だった。
そういう格好つけた男はよく観るが、観る度にテンションが下った。
好きな男性に言われても腹立たしいのによく知らない人にお前などと言われたくない。
腹を立てるのも屈辱的な気がするし、賛同も出来ない時間が続く。
作、演出、制作、全てを自分でやって、チラシにも裸同然で写っていた。
自分で自分を押し出す人は何人もいるが、そのさじ加減は難しい。
自意識が鼻に尽き過ぎたり、遠慮しすぎても駄目。
却って、目立ちたいと言い張っている位の方が爽やかだ。
この芝居の苅谷さんという人がどういうスタンスで成し遂げているのか気になっていた。
もしかすると、考えもつかない事が待ち受けているかもしれないと思った。
だが、大体チラシのイメージ通りで特に意外な事は無かった。
でも、不思議な体験だった。
大体、好きか嫌いか、は分かる。
初めは嫌悪感から入ったが、時折感情移入してしまったり、好きかもと思ったり、ホロリとする事もあった。
苅谷さんという人は、どうしてこれほどお客さんを挑発し、貶めるのか、何でこんなに何かに怒っているのか、気になった。
その一方救いを求めたりもする。
子供の頃から仲がよく、私がブスコンテストで2位だった時、1位だった友達によく似ていた。

その子はとても早熟で小さい時から難しい本を読み、大人だった。
「お化けが見える」と嘘をついては陰で「そういう事いうと、ほんとだって言い出すヤツがいてバカみたいで面白い」と、言っていた。
必ず、一段上に立ってモノを言う。ある種カリスマ性もあった。
私も初めはその子の事を天才だと思っていた。
でも、自分が大人になるとその魅力は薄れてしまった。

人を否定する事で自分を肯定して何になるのだろう、と思った。
感受性が豊かで敏感だという事を後生大事にして、一人で舞台に立って傍若無人に振る舞うというリスクの高い事をしているが、実は守りに入るのに必死な人の成れの果てのように見えた。
普通にお芝居をしていたら、吉原炎上のような業の深い女など似合うような気がした。
テンションも高いし、変な色気もあった。
何もわざわざ、これほど難易度の高い世界をやらなくても良いのにとも思った。
でも、他人の土壌に合わせてやる事は向かないのかもしれない。
きっと、あの居心地の悪い空間にいる事が彼女にとって必要な事なのだろう。
そういう切実なモノがあったから、最後まで観る事が出来た気がする。
この芝居を絶賛したり、誉めそやす人の事もきっと彼女は嫌いそうに思えた。

終演後、スタッフにいた浦島君と奥田さんに挨拶する。
稽古でも一度も本番通り見せて貰った事は無いそうだ。
楽しくは無かったし、もう一度観たいとも思わないが、観に行って良かった。
最近楽しいもの、面白いものは見飽きてしまった。
大体どうせ面白い。
昨日までもう芝居なんか一本だって観たくないと、布団で悶えていたのだ。
面白いものなんて観ても、何もならない。
面白いモノを観る位だったら、寝ていた方が有意義な気さえする。

| | トラックバック (0)

茫然自失

酷い腹痛に苦しむ。
その後、書きモノをしようとノートブックを開く。
しかし、相当な分量の文章が消失していた。
あまりの事に泣く所では無かった。生きた心地がしない。
浅い呼吸しかできなくなったので、意識的に深呼吸をした。
その後、文章の8割程を発見する事が出来た。
残りの2割は惜しいが、安堵する。

| | トラックバック (0)

夏の白昼夢

お昼からタワーで打ち合わせ。
行く途中、エスカレーターに乗っていて、知らない女の人に「足も浮腫んでますね」と、微笑みながら言われる白昼夢を見た。
正気に戻ったから良かったが、目が覚めなかったらと思うと怖い。

野村朋子嬢、中坪由起子嬢と夕方から納涼船に乗る予定だったが、天気が読めないのでキャンセル。吉祥寺でタイ料理を食べる。
二人はバッタの素揚げというものを頼みそうだった。
「いやん!」とカワイ子ぶったらやめたくれた。
ピッチャーでビールを飲み終えた頃に、私たちはすっかり出来上がっていた。

二軒目は幽霊の扮装をした店員がいるお化け屋敷仕様のお店。
ドアノブにはいちいちちぎれた手がくっついていたり、とにかく気持ち悪い。
お化け屋敷で長年幽霊の仕事をしてきたが、元が怖がりなのでまんまと脅える。
店がラストオーダーになると、太鼓やヒュードロドロという音や叫び声がどんどん大きくなってきた。
きっと早く帰れというプレッシャーをかけているのだろう。
だが却って、下品な話も他人に聞こえないという安心感で盛り上がる。
最後には死に装束の店員に「申し訳ないですが、そろそろ・・・」と、帰るように頼まれた。

| | トラックバック (0)

溶ける刺身

今日一日で10キロ以上歩いた。日に焼けた。
武蔵中原にある、とてもおいしい魚料理の店へ行く。
マグロのカマの刺身は口の中で溶けた。

| | トラックバック (0)

自分だけは死なない

先週休んでしまったヴォイストレーニングへ行く。
私とペアを組んでストレッチをやっていた女の子が、呼吸を見てもらった時先生に
「最近、凄く怒ったりストレスたまってない?」と、言われていた。
「はい、たまってます」
「やっぱり、先週と全然違うよ」
どうやら、手や足がひどく黄色くなっていたようだ。
先生が導いて深い呼吸をさせると、見る見る手足に赤身が差していた。
精神に負担がかかると、体に毒素が発生するらしい。
肝臓は解毒をする臓器だが、毒素が多いと処理しきれなくなり、黄疸のような症状が出るらしい。
深い呼吸をすると、上に上がった気が体中に回って症状が緩和するとの事。
私も何か言われないかと浮き浮きしたが、特に何の問題も無かったようだ。
少々がっかりする。
ただ、私はもっと深い呼吸が出来るはずなのに、苦しくなるとすぐ諦めてしまうので、もっと頑張るように言われた。
今日は見た事も無い、一見山羊に見える犬がレッスン場に現われ、皆動揺する。
どうやら、レッスンに訪れた女優さんが連れてきたものらしい。
私はその犬にお尻の匂いを嗅がれてしまう。ちょっと辱めを受けた気分。

帰り道に原付自動車に乗っていると、初めて車にぶつかりそうになった。
直進していて、左折をしようとする車に気付かなかった。
すんでの所で巻き込まれそうになった。
自分だけは死なないと思っているが、あっさり死ぬ事もあるのかもしれない。
気を付けよう。

| | トラックバック (0)

女の結束

夕方から中坪由起子嬢、野村朋子嬢と中野で会合。
ラスベガス土産を頂く。何故か二人ともリップバームだった。
今年は唇をてからせて行こうと決意。
ベガス旅行の写真を見ていたら、あっという間に2時間近く立ってしまう。
ノムコ嬢が「今度はソウル」よ。と宣言。
旅行は女同士で行くのが一番らしい。
ここのところ私たち3人は本当に仲良しだ。
私が人を殺したら、二人は死体をばらして私を逃がしてくれると言ってくれた。
無論、彼女達のどちらかが人を殺したら、私もそうするつもりだ。

| | トラックバック (0)

時代の終わり

たまに遊びに行くお友達の家は、行く度に環境が変化していた。
ある時は騒音にうるさい狂人と、やたらとセックスばかりしている人に部屋を囲まれていた。
今は狂人はいなくなり、ウクレレの練習に夢中な人が住んでいる。
前の住人の残留思念など皆無のようだ。
セックスばかりしている部屋も、今は静か。別れたのかもしれない。
そして、同じ階に住む老婆が亡くなったらしい。救急車や消防車が来たという。
お友達も警察に「ここのおばあさん最近見た?」と聞かれたと言う。
その老婆は何度か見た事がある。
住人のゴミの整理などをしている内向的そうな人だった。
何か事件かと、郵便受けの名前を見て調べてみたが分からなかった。
今日遊びに行ったら、便利屋と思しき人が部屋の整理をしていた。
老婆は猫を沢山飼っていた。
アパートの周りには住み家を無くした猫が、うろうろしたり交尾したりしていた。
時代の終わりを感じた。

大量に酒を飲む。久しぶりに酔う。人と喧嘩する。泣く。機嫌を直す。顔が腫れた。

| | トラックバック (0)

自分でまねく面倒ごと

炎天下の中、原チャリ仲間とツーリング。人の運転は参考になる。
スピードに乗ると「私は風!」という気分になる。非常に愉快。
中型や大型バイクにランクアップしたくなる。
だが、自分の分を弁えなければ。
原チャリに乗るに当たって、周囲の人は皆私に「止めた方がいい、死ぬよ」と、助言していた。確かにそんな気もする。

久々にワンピースを着て京橋へ。
ルテアトル銀座で行われている「イット ランズ イン ザ ファミリー」を観に行く。
昨日の「真昼のビッチ」とは真逆の芝居だった。
昨日観に来たお客さんがスポーツみたいな芝居、と言ったらしい。
正に高度なスポーツを観ているようだった。爽やかに笑う。
人の内面を一切描かない分、演じる側には高度なテクニックが必要だと感じた。
峯村りえっこちゃんの芝居に対する反射神経は素晴らしかった。
可愛い女優さんは沢山いるが、りえっこちゃんの可愛さは誰にも似ていない。
何度か出演させてもらった天然ロボットの湯澤幸一郎さんも、ルテアトル銀座に良く馴染んでいた。小劇場の姿は仮の姿なのではないだろうか。

終演後、りえっこちゃんに誘われ出演者の方達と飲みに行く。
この公演では皆開演前にストレッチをしていると聞く。
最近ストレッチに敏感な私は「それはどういうストレッチなんですか?」と、尋ねる。
詳しく聞くと、出演している女優さんの一人が私と同じヴォイストレーニングの教室に通っている事が判明。担当の先生も同じだった。
確か教室にはこの芝居のチラシが置かれていた。そういう事だったのかと合点が行く。
昨日今日とストレッチをさぼっていた事を思い出す。
21日までやっていた舞台で右手を痛めていたので、アコーディオンもお休みしている。
ジムも夏バテで行っていない。
やっているのは原付で遠出する事だけだ。急に焦る。

同じ教室に通っていた女優さんの車に乗せていただき、りえっこちゃんと東京駅へ送ってもらう。
中央線は人身事故で遅れていた。
そして途中で窓ガラスが壊れたと、しばらく停車していた。
新江古田への終電を逃してしまう。仕方なく中野で下車。
深夜バスを待っているがいつまでも来ない。
後ろに並んでいた女性が「今日は休日だからバスは無いのでは」と言い出す。
時刻表を見てみると、土日のバスは10時台でおしまいだった。
タクシー乗り場へ並ぶ。
先程の女性が「池袋までっていくらかかるか分かります?」と、尋ねてきた。
「2000円から3000円位だと思います」と、答える。
「どうしよう・・・あまりお金持っていないんですよ」と、顔を曇らせているので
「私は途中まで方向同じですからご一緒します?」と、提案する。
彼女はとても喜んでいた。
しかし、私は新江古田駅に自転車を停めていた。
本当は駅まで行って欲しかったのだが、そうすると池袋まで少々遠回りになる。
結局言い出せず、彼女にとって一番良いコースの途中で降りてしまう。
自転車を取りに行くために駅まで歩く。
自分が降りた地点での料金はきっかり払った。きっと彼女より多く払っている。
二度と会わないだろう人にいい人ぶって、引っ込みが付かなくなり、一人で乗るより面倒な事になってしまった。

| | トラックバック (0)

不幸せに自分のルーツ

代々木八幡のとあるサロンへ。
リトルカブで炎天下の中の道行きは、過酷だった。
山手通りはとても混んでいて、信号待ちばかり。
やはり原チャリの知らない男性に「この道はいつもこんなに混んでいるのですか」と、尋ねられる。「初めてなので分かりません」と答える。
他の原付自動車はどんどん追い抜いて行くが、その男性はしばらく私と同じペースで進む。
猫のホテルの菅原永二君に良く似たハンサム。
もしやナンパ?と、意識し始めたら彼は左折、私は直進、と離れ離れになってしまった。がっかり。

代々木八幡で野村朋子嬢と待ち合わせ、美容サロンへ入る。
ここはとある美人から紹介された、永久脱毛が31500円で出来る所なのだ。
ひとしきり、他所では何十万もかかる脱毛が安い理由を説明され、カウンセリング。
黒い色だけに反応するレーザーで毛乳頭をやっつけるらしい。
「金髪の人はどうするのですか?」と、自分に全く関係の無い質問をしてしまう。
どうやら、その店のレーザーは日本人の黒い毛用に出来ているので、金髪の人のムダ毛は処理出来ないらしい。しかし、金髪の人にも効くレーザーもあるらしい。一安心だ。
上半身の衣服を脱ぎ、エプロンみたいな服に着替える。
明らかに10以上年下の女性が施術してくれた。
痛いという噂は聞いていたが、確かに痛かった。
普段は自分で抜くから大して痛くない。
だが、予期しない時に人に抜かれたら相当痛いはず
だ。それを思えば耐えられなくも無い。
だが、抜くのとは違い、何かが弾けるような未体験の痛みだった。
つるつるの脇になった暁には、ジムでこれ見よがしにノースリーブを着てやろう。

ノムコ嬢と別れ、シアターアプルへ。「真昼のビッチ」を観に行く。
知り合いの感想は、半々だった。好き、という人と暗過ぎると言う人。
観て、その意味が何となく分かった。
色々考えるという意味では、良い作品だったと思った。
幸せの種類はそう多くないが、不幸せには幾多もの種類がある、とどこかで聞いたような気がする。
皆自分の幸せより、不幸せな事がらに自分のルーツを見いだす。
そういう事を伝えるには、明らかな不幸を描かなければ成立しない。
あの暗さや不幸せにはそうである必然性が感じられた。
なんとなく「もののけ姫」の事を思い出した。
テーマが壮大で、扱いが難しいために終わりらしい解決が難しくなっていた。
でも、そういう事に取り組む事自体が果敢だと思った。
「真昼のビッチ」にはそういう熱を感じた。

終演後、千葉さんや佐藤真弓さん、山田みきさんと飲みに行く。高田聖子さんらと合流。
私は原付なので、ジンジャーエール。落ち着いた30代らしい飲み。
だが、歌舞伎町の熱気に当てられ、飲んでもいないのに酔っぱらう。
調べられたら、体からアルコールが検出されたのではないだろうか。
帰宅途中、原チャリで新宿のガード下を通っていたら、何台かの車にクラクションを鳴らされる。
問題行動をしたのかは分からない。のろのろしていただけなのかもしれない。
こんな事で慌ててはいけないと、余計のろのろする。
初心者をびびらせるなんて、心の狭い人もいるものだ。

| | トラックバック (0)

ゴキブリとの闘い

夜中、ゴキブリに対する恐怖心からお友達の家へ避難する。
思い立って原付自動車に乗る。可愛らしい赤のリトルカブ。
こういう弾みでも無いと、いつまでたっても乗れるようにならない。
それはゴキブリのおかげかもしれない。
地図で調べた所、2段階右折をするような状況も無さそうだ。
初めは20キロ出しても早いと感じたが、コンスタントに3,40キロ出せるようになってきた。
だが、自転車と違って、気軽に停めたり信号無視が出来ない。
地図を見るためにエンジンを切ったら、全く動かなくなってしまった。
引いて動かそうとしても動かない。
途方に暮れていると、停めた側の家の塀の内側から獰猛な獣の気配。
相当大型の犬が私を不審に思ってうなったり塀をよじ登ろうとしている。
うかうかしていると襲われてしまいそうだ。
大きな家だったし、ドーベルマンなのではと、怖くなる。
冷や汗が止まらず、カブをくれた人に電話をかける。
しかし、留守。途方に暮れているとパトカーが近づいてきた。
「どうしました?」
「バイクが動かなくなってしまって・・・」
しかし、私は初心者。
「キック式かな?」などと、質問されても答えられない。
「多分・・・」曖昧に答える。
リトルカブは、燃費は良いがギアが付いている。
おそらくギアをニュートラルに入れないでエンジンを切ったために動かなくなったと思われる。だが、その推測にも自信が持てない。
するとお巡りさんはカブを揺らしながら、ギアを蹴った。
その途端、ランプが点灯し、ギアがニュートラルに入った。
やはり初歩的な事だった。
「一応免許を見せて下さい」と、言われ提示する。
道に迷っていたので、道も尋ねた。
以前自転車で1時間かかった距離なのだが、1時間半かかってしまった。
しかし、あまり疲れなかった。

さいとうたかをが描いた「鬼平犯科帳」のマンガを読みながら寝る。
起床して用事を済ます。その後再びカブに乗る。
中野方向へ向っていると野村朋子嬢から電話。
ヘルメットを装着しているので、すぐ電話に出られない。きりの良い所まで走る。
すると、ノムコ嬢の家の側についた。「今、近所」と電話。
ノムコ嬢がカブを見に来る。
30分ほど立ち話をした時点で、喫茶店に入る。
ラスベガス旅行の話を聞いたり、先日の「停電の夜に」の感想を聞いたり。
軽薄な噂話にも花が咲く。
そして、明日二人で永久脱毛へ行く予約入れる。

カブには大分慣れたが、まだどうしたら良いか分からない事が沢山。
何度も路肩に停車し、人の様子を見て真似しながら乗った。
帰宅後、部屋に仕掛けたゴキブリホイホイを覗く。
どこかもう部屋にはいない気がしていた。だが、黒光りする何物かが見えた。
「ふわ~~!」と叫びながら、体育の授業でやった幅跳びより確実に距離のある跳躍をした。
引っ掛かったは良いけれど、これはどうしたら良いのだろう。
お友達に来てもらい、ゴミ袋に捨てて貰う。
その袋をゴミ置き場に捨てに行く途中、一階の郵便受け付近で再びゴキブリを発見。
ゴミ置き場から戻ると、既にそこにはいなかった。
うちのエレベーターは窓付きだ。
乗りながら外を観ていると、2階から3階へ登る階段をよじ登っているゴキブリを見た。
さっき一階にいたヤツだろうか。
ちょっとの間に5階の私の部屋へ接近してやがる。
言い知れぬ恐怖を感じ、エレベータを降りると走って部屋へ逃げた。
この部屋のドアを開けた途端に入ってくるのではないだろうか・・・。
僅かな物音も奴等の足音に聞こえる。

去年「みつばち」を観てくれたお客さんで、滋養強壮剤を差し入れてくれたお客さんが、「停電の夜に」でも強壮剤とお酒を差し入れてくれた。
去年のお手紙にはメールアドレスが書いてあったのだが、今年のお手紙には無かった。
去年のメールを探して、お礼状を出したが、戻ってきてしまった。
もし、これを読んで下さったら、ご一報下さい。

| | トラックバック (0)

明るい明日

ゴキブリ騒動で眠れず、救援を頼む。
お友達に来てもらい、ユニットバスを見てもらう。
しかし、既に姿は見えない。「もういないんじゃない」と言われる。
だが、一人になった途端に姿を表す可能性もある。
恐ろしくて引き出し一つおちおち開けていられない。
寝ていると安心して室内を動き回るかもしれない。
朦朧としても寝ないでいると、さすがに具合が悪くなってきた。
今片づけをしなければゴキブリが我が家を住み家に決めてしまうかもしれない。
しかし、片づけをするのが怖い。
じっとしているとあまりの眠さに意識が途切れる。
一体私はどうなってしまうのだろう。

近所に買い物に行く。ほう酸団子、ゴキブリホイホイを購入。
しかしそのような商品にはもれなくゴキブリの絵が描いてある。
その絵が恐ろしくて仕方がない。ホイホイを組み立てるのもかなりの心労だった。
このホイホイにゴキブリが引っ掛かった事を想像する。
まだ学生の頃、やはり流し付近でゴキに遭遇。
もういないかもと思った頃に何度か驚かされた。
仕方なくホイホイを仕掛けた。すると、見事に引っ掛かったのだ。
だが、ホイホイ自体を揺らす程暴れている。
流しと玄関は繋がっている。
部屋のドアを閉めて、ベランダから出入りしたり、数日間そこを通らないようにするため不自由な生活をしていた。
物音が聞こえなくなった頃、決死の覚悟で部屋のドアを開けて、大人しくなったゴキがいるホイホイを捨てた。
ゴキから見たら私の方が恐ろしいのは分かっている。だが、どうしようも無いのだ。
私の部屋は安住の地では無くなった。
僅かな物音にもびくびくして、緊張している。
とにかく近々お友達立ち合いの元に大掃除をしなければならない。
この不安と苦しみはあまり共感して貰えず、孤独感に嘖まれる。

ろくに乗れもしない原付自動車に乗ってどこかに逃げようか思案中。
明るい明日が訪れる日は来るのだろうか。

| | トラックバック (0)

ゴキブリショック

疲れ過ぎて爆睡。
明け方に目覚ましをかけたのに、気付かなかった。
ヴォイストレーニングに通えなかった。ショックを受ける。

ちらかった部屋を何とかしようと頑張るのだが朦朧とする。
夕方に安めのお寿司屋へいく。無性に寿司が食べたくなったのだ。
無為に時を過ごす気持ちの良さを満喫。久々にだらだらした。
しかし、寝ようとして洗面所に歯ブラシを取りにいくと恐ろしい出来事に遭遇した。
なんとこの部屋に越して来て初めてのゴキブリが現われたのだ。
慌てて洗面所から逃げ出し、ドアを閉める。
誰か屈強な助っ人を呼んで退治して貰わなければならない。
しかし、それまで洗面所に入れない。
という事はユニットバスなのでトイレにも行けないし、風呂にも入れない。
どうしたら良いのか。
ベランダで用を足すしか無いのだろうか。
怖くて眠れない。
「助けて・・・助けて・・・」と、つぶやきながら朝を迎える。

| | トラックバック (0)

鼻水の行方

昨日「寝るのも仕事」と意気込んで布団に入ったら、目が冴えて殆ど眠れなかった。
小屋へつくなり睡魔に襲われる。台本に目を通す事さえ出来ない。
日の光を体中に浴びにいく。眠気は少し収まった。
これから本番とは思えない。
しかし、今迄の経験では体調が万全だと頭が冴え過ぎて芝居に変な自意識が出てしまったりして良くなかったりする。
体調悪い位の方が無心に集中できる。だが、当然辛い。
等身大の人間の役をやった事があまり無いので分からなかったが、相当身を削る。
日に日に自分がすり減って行くのが、心地よい面もある。
昨日ある意味正解が見えたのだが、それを再現しようとするのもあまり良くない。
マチネは今迄で一番センチメンタルな舞台になってしまった。
だが、小林愛ちゃんが昔言った事を思い出す。
良い出来を一回体験すると、そこまでは行っていないと思いがちだけど、一度分かったというだけでクリアーしている事があるから、絶対良くなっている・・・という事だったと思う。
それを信じてソワレに臨む。

休憩中、マチネを観に来た上田大樹君と新見文さんと談笑中、新見さんが肩を揉んでくれた。
そのせいかマチネよりずっと体が楽になる。
ソワレは結構楽しんでやる事ができた。
しかし舞台で泣くという事について色々考えた。
私は泣くとすぐ鼻水が出てしまう。
重要なセリフの時に考えられない程鼻水を垂らしてい、ふく事も出来ない。
手で拭うとピヨーンと伸びてしまう。
そんな顔を旦那様役の矢柴さんに見せながら重要なセリフを言う。
家だったら絶対鼻をかんでいる。
そこまで大量に鼻水を垂らした顔は自分では見た事が無い。
そんな顔を人に見られる時にはどうすれば良いのか、最後まで分からなかった。

打ち上げは「海の家」。
仕事が長引いて観劇が出来なかったカメラマンのハルキさんも参加した。
ハルキさんはキャラクター的にそういう状況で初対面の人達と飲んでもOKなオーラがある人だったので、すぐ皆と馴染んでいた。
制作発表で動員が523人と判明。
300代かもしれないと言われていたので、多いに安心する。

| | トラックバック (0)

サービスポイント

久々に元気。
今日の舞台で発見する事は多かった。
それまではとにかく必死だった。だが、一つの正解が見えた。
本番では沢山の発見がある。
何気なくやっていた所に幾つかのサービスポイントがある事が分かった。
きっとまだ気付いていないポイントがあるのだろう。

| | トラックバック (0)

お腹が減る芝居

マチネ、ソワレの2回公演。
何だか疲れ過ぎて、疲れているのが前提の体になってきた。
しかし、何故これほど疲れるのだろう。
そして何故いつもお腹が減っているのだろう。
劇中でも沢山食べる。
暑いせいなのか、疲れる芝居だからなのか。
シリアスものは自分をすり減らすのかもしれない。

ソワレには母が再従姉妹を連れてやって来た。
もろこしヘッドのウナを貰う。
観に来ていただいた円城寺あやさん、礒野慎吾さんと飲む。
あやさんも去年二人芝居をやっていた。
「出発したら、どこにいくか毎回分からない」「何度やっても完ぺきって事は無い」などと、そうそう!と頷く話を沢山聞く。
それから好きな異性のタイプが同じという事で盛り上がる。
新感線の橋本じゅんさんのようなタイプ。
ご本人の事はあまり知らないのだが、「自分にしか分からないような事を話し、時折頭が悪そうに思われたりするが、とにかくピュア」といった感じのタイプ。
キャイキャイ盛り上がり礒野さんにまで同意を求める。
ちょっと困ったかもしれない。
途中で眠ってしまった。申し訳無い事をした。

| | トラックバック (0)

二日目

二日目になれば、少し安心して臨めるかと思ったが、そんな事は無かった。

連日、炎天下の自転車通勤で相当消耗する。
しかも、昨日どらま館の前に自転車を停めていたら、隣のラーメン屋のおじさんが私の自転車を乱暴に遠くへ運んでいるのを目撃。
鞄の中身にあるモノを捜す振りをして、どこに置くのか尾行する。
おじさんが消えてから、自転車に近づき鍵を開けた。
再びおじさんが出てきた。小走りでこちらに向ってきたので、立ち漕ぎで逃げる。
このおじさんはどらま館前にたむろする演劇関係者達を忌み嫌い、箒で追い払ったりするらしい。
今日は自分を甘やかし、タクシーに乗る。
少しでもぼーっとしたかったのだが、全く道の解らない運転手さん。
ほぼ一本道なのに、色々尋ねられる。
曽我ひとみさんによく似た女性だった。
曽我さん、といえばあまりにもばたばたしていて、無事ジェンキンスさんと会えた事をようやく知った。

チケットの売り上げ状況があまり良くないと聞いていたが、予想以上に席が埋まっていて安堵する。
以前何度か客演していた劇団の主宰さんに「新井さん呼んだら、動員増えるかと思ったのに全く変わらないんですね」と言われ、申し訳ない気持になった事を思い出した。
全くもってその通りなのだ。
だが、多少増えるかもしれないと誤解されていたとしたら、当てが外れたと思われてしまう。
出演者が多い舞台なら、知人だけでもある程度の人数になる筈だ。
だが、二人芝居では知人の人数もたかが知れている。
「新井では動員稼げない」と思われたとしても、頑張って知人を呼べば誠意は通じるはず。
まだ芝居がどうなるか解らない段階から、自分にプレッシャーをかける為にも沢山の人に「来て下さい」とお知らせした。
疲れる原因は毎回自分の知人が観に来ているという事もある。
知人が来ると良い所を見せたいと思うのか張り切ってしまったりする。
そういう事を意識するのが一番良くない。ただ、やるべき事に集中するのがベスト。
でも知り合いに会えるのは楽しみだ。
お友達は皆観に来てくれているのだが、いつ来ているのか解らないのが一番良い。
だが、お知らせが来たから面倒に思いながらも、仕方なく来ている人もいるに違いない。
そんな贅沢を言ってはいけない。

二人芝居はその日その日で相手の調子が手に取るように解る。
自分の調子より解るくらいだ。きっと私の調子も矢柴さんにはばれているのだろう。

まっすぐ帰ろうと思ったが、東西線の入り口で立ち話。
衣装、小道具、転換での出演、演助とスーパーな活躍をしているショウコちゃん、早替えの多い芝居でどうしたものか心細く思っていたら救世主のように現われてくれた本当は役者の藤沢さん、本日観に来てくれ、CAB DRIVERに何度も出演していた西田さんと、これだけ話すならどこか入れば良かったと思う程話す。
通行人が邪魔そうにしているのは解っていたが、そんな人は睨み返した。

| | トラックバック (0)

スリリングな初日

「停電の夜に」初日。10時に小屋入り。
朝、がっちり玄米ご飯やブロッコリーなどを摂取したのだが、自転車を30分漕いでどらま館についた頃には燃料切れ。
ストレッチを入念に行い、場当たり。
ゲネプロ開始予定は14時。しかし、15時頃まで伸びるかもしれないとの事。
はじめ、場当たりが終らずゲネが出来ないかもしれないと心配した。
この芝居は転換やきっかけがとても多いのだ。
そして、空腹に苦しむ。
以前、場当たりが延びてゲネがやれず、しかも本番直前まで衣装を手直しをしなければならず、ご飯を食べられないまま本番を迎えそうになった時があった。
その時はご飯食べなきゃ本番なんてやれない、と泣いた。
結局牛丼をかっ込む事が出来たのだが、あまりにがっつき、口の周りを油でてかてかさせて人に笑われた。
どうも、私はちょっとでも燃料が切れると、体も動かないし精神も弱るようだ。
だが、無事に場当たりを済ます事が出来、15時半からゲネを行う事が出来た。一安心。

何だか疲れ切っていたので、コンビニでキノコスパゲッティを買い、蕎麦のように飲み込んだ。
ゲネが終ったらすぐ本番の準備。あまり力を入れないようにしようと決意。
よく、ゲネで張り切りすぎて本番駄目になったりするのだ。
綱渡りのようにゲネを終える。

本番直前になっても中々実感が湧かなかった。
舞台が始まり、客席を見た途端、偉い事になったと、少し慌てた。
今迄は常に大勢でやっていたので、どこか休めたり確認に費やす時間があった。
しかし、今回は一切無い。二人ぼっち。
あまりに小道具や着替えが多いのでスタッフさんの方が多い。
舞台監督の和泉君、転換のために合間に出没もしながら、裏の事情、衣装、小道具を誰よりも把握しているショウコちゃん、小道具、転換要員のタッソン君、アイアイちゃん、衣装の藤沢さん。5人が裏でひしめいている。
裏の温度は異常に暑く、熱中症になるのではないかと心配。
今日はスタンバイの時間が足りず、本番になって裏は大変な事になっていたらしい。
途中で買い物に行ったり、常に誰かが何かを探していた。
相当スリリングなドラマが展開されていたらしい。
 
そして、舞台でも様々なハプニング。
なんとか乗り切ったが、奇跡のように感じた。
こんなに責任があり、集中しなければならない1時間半は初めてかもしれない。
だから、終った後、拍手を貰ったのがとても嬉しかった。
それまでは、拍手を貰ってもあまり自分の事のように感じなかった。
誰か別の人への拍手だろう、と思ったり、お約束だと受け止めていた。
だが、今回は二人なので拍手を頂いた実感があった。
とても報われた気持ちになった。
スリリングな状態を持ちこたえた甲斐があった。

だが、今日は初日。
初日のお客さんは大体優しい。明日はどうかわからない。
油断しないように心がけても、どこか抜けてしまう二日目。気をつけなければ。

| | トラックバック (0)

お隣さんと遭遇

昼間は学生会館で稽古。
夜にはいよいよどらま館へ入り、場当たり。
袖の段差が急で、ビビる。
楽屋へ行くまでもらせん階段なのだが、夜になると全く見えない。
そのうち駆け登れるようになると良いのだが。

ロビーで初対面のスタッフさんに挨拶をすると、「江古田に住んでますよね・・・僕も江古田なんです」と言われる。
「ああ、私相当気抜いて歩いてます」と言い、はっとした。
以前インナーチャイルドに出演した時、スタッフで来た人が私の事を見て、「あの人、最近引っ越しちゃったけど、うちのお隣さんだったと思う」と言っていた、と聞いた事があるのだ。
一昨年の10月まで住んでいた部屋も江古田だった。
その時、いつもお隣は帰りが遅いなと思っていたのだが、どうやら舞台関係の人らしいと推測していた。
その人は変わった名字だったのでよく覚えていた。
「え、○○○さんですか?」
「はい、○○○です。」
あまりの偶然に驚く。異常に恥ずかしかった。
○○○さんも、ウチの郵便物やDMが紛れ込んだ事があったり、異常な量の荷物が運ばれたりする事から芝居関係だと気付いていたらしい。
一緒のエレベーターに乗り合わせ、挨拶した事もあった。
おかしな事を沢山知られているような気がする。
だが、今はもう引っ越してしまった。
却って親しみも湧き、江古田の良い激安飲屋などの地図を書いてもらったりご当地話で盛り上がった。

明日は初日。今回お手伝いしてくれている人達が、皆半端なく良い人達なのだ。
この先も仲良くするには、本番頑張るしかない。
うまく美人役ができますように。 

| | トラックバック (0)

生きた心地

朝7時40分起床。西永福へヴォイストレーニングへ。
先週お休みなのに間違えて行ってしまった。
今週は無理かもと思っていたが、一度休むと付いて行けなくなるかもしれない。
そうすると、段々行かない癖がつきそうだ。
矢柴さんに、入りが13時過ぎになる事を詫び、きっちり授業を受ける。

皆が良い呼吸法をマスターしているなか、伸び悩んでいる。
体の背面にも呼吸を入れるようにして下さい、と言われたので、そうしていると「背面ばかりでお腹を使っていない」と注意を受ける。
次の授業までにお腹に入れる事を意識して治して行くと、「お腹に入れ過ぎ」と注意される。前途多難だ。

稽古場へ行くと、かなりぴりぴりした雰囲気だった。
本番間近になると、どこの稽古場でもそういう事がある。
そういう雰囲気になると、焦っているのは自分だけでは無いとほっとしたりする。

今日も通しにお客さん。
宝船に出演してくれる永井秀樹さんと、10年来のお知り合いのBさん。
昨日で人に観られる免疫がついた筈と思ったが、そんな事は無かった。
永井さんは「青年団」の人。静かな芝居に関しては、プロだ。
静かな芝居っていうと、こういう誤魔化しかたする人多いんだよな、と色々見透かされてしまうのでは?と思った途端にど緊張。
そして、Bさんはこの芝居の原作を大好きなので、わざわざ観に来てくれたのだ。
どちらもお客さんとしては、くせ者。
自意識過剰になってしまった。

未だに何かを気付かずに、飛ばしたのでは?と、おののきながらやっている。
相手のセリフを食いそうになって、ため息まじりの笑いで誤魔化したり、生きた心地がしない。

| | トラックバック (0)

身内の前で芝居

通し稽古。
野村朋子嬢、中坪由起子嬢が見学に来てくれた。
とても嬉しいが、恥ずかしくもある。
しかし、そんな事を言っていては本番を迎えられない。
解っているものの、パネルの陰で悶える。
「私達の事は置物だと思って」と、言われる。
こういう時、やはりハイレガー達は身内なのだと思う。親の前で芝居をやる時みたいだ。

通しは大変な事ばかり起きた。
私も矢柴さんもケアレスミス続出。
しかも私は肝心なセリフを飛ばし、しばらくそれを自分のミスだと気付かなかった。
結果的に話の筋まで変えてしまった。
通しが終った後、「おおおおお!」と、と頭を抱えた。
だが、直前に大幅な変更があった転換は、完ぺきだった。

稽古後、3人で中野の中華料理屋へ。
二人は私には甘いが、的確なアドバイスもくれた。美人ぶるコツも教わった。
あれほど悩んでいたのに、二人と話しただけで何を意識してやれば良いのか解った気になった。
仲良過ぎの3人なのだが、彼女達は14日から旅行へ行ってしまう。
いつか3人で旅行したいものだ。
金持ちにならなければ。

| | トラックバック (0)

格好つけた私

11時半に稽古場集合。矢柴さんと特訓する予定だったのだ。
だが、魔が差して原付に乗って早稲田へ行こうとする。
ヘルメットを装着し、キーを差し込んだものの、ハンドルが動かない。
電話で「ハンドルを動かすにはどうすれば良いのか?」と、尋ねる。
教えてもらい、なんとか道路に原付を出す。
しかしなかなかエンジンがかけられない。
やっとの事でエンジンをかけ、ギアをロウに入れる。
アクセルを入れると急にスピードが出る。驚いてブレーキをかけたが、止まらない。
アクセルを戻さなければならなかったのだ。
早稲田まで生きて辿り着ける自分が想像できなくなる。
結局恐れをなして断念。
こういう怖さを乗り越えなければ、きっと乗れる様にはならないのだろう。
分かっているものの、小心者なのでびびってしまった。
早く原付デビューしたいのに。乗れもしないのに、心は一足飛びにはバイク乗りなのだ。

結局、炎天下の中自転車を漕ぐ。10分遅刻。
サンドイッチをほお張りながら、矢柴さんとセリフを通す。
いい加減にやると、却ってリアルな感情で話せた気がした。
ただ、どうもそれは私の地で一般的な大人の女性の雰囲気では無かった。
モラトリアムで、いい年しても子供のつもりのキャラクターになってしまう。
しかし、私のやる女性はしっかりした几帳面な大人の女性。
そのように振る舞うと何か気取ったり格好つけているような気がしてしまう。
格好つけた私など、勘違いの入ったヤバイ人になるのでは?と今迄も何度も訴えてきた。
その都度、矢柴さんや射延さんに励まされる。
人に励まさせてしまう所が、いかんと思う。
 今日は選挙だった。家を出てから気付いた。結局投票には行けなかった。荻原健司に貢献できなかった。  

| | トラックバック (0)

あとは奇跡だのみ

本日も昨日に続き転換稽古。
衣装をつけてやるのは初めて。
まだ本決まりではないが、衣装をつけると気が引き締まる。
CAB DRIVERは見える所にはチッコウを張らないらしい。
そういう劇団の話は聞いた事がある。
私は暗転が大の苦手。ドライアイの為コンタクトも入れられず、只でさえチッコウが見えなくて苦労していた。
今迄、テンぱったりするよりは安心して芝居が出来た方が良いと、星座板程のチッコウをはる人達としか芝居をやった事が無い。
しかし郷に入っては郷に従えだ。
恐ろしいけれど、頑張ろう。

今日になってもセリフがすんなり出てこない。
やらなければならない事が多いので、なかなか純粋な稽古が出来ない。
奇跡を信じよう。

| | トラックバック (0)

もしも北島マヤだったら

一日中朦朧としていた。

昼にタワーでチラシに使う写真などの撮影。
今日は多田君と野村朋子嬢。
写真の撮られ方は人それぞれあるのだと感じ入る。多田君とノムコ嬢は対極だった。
多田君は微妙な表情を使い分けて女性陣をノックアウト、ノムコ嬢は振り幅の広い表情で皆を多いに盛り上げてくれた。
ノムコ嬢と下北まで歩きながら、トーク三昧。
彼女とはどこにいても居酒屋のように話せる。

暑さで脳が茹だった状態で稽古へ。
今日は2度通すはずだったが、転換稽古で一日が終ってしまう。
薄々気付いていたが、恐ろしく転換が大変だったのだ。
通しは明日へ。
手付かずのシーンは毎回行き当たりばったりにやっている。
初日が空けるまで、このままのような気もする。
北島マヤだったら、着替えが終らなくても小道具の扱いを間違えてもちゃんと芝居が出来るはず。

帰宅後7日に撮影した写真を選ぶ。
この作業の為、今夜は殆ど眠れない事が判明。
「宝船」のチラシの入稿の日が「停電の夜に」の初日なのだ。
世間の立派に仕事をしている人は、そのくらいちょこざいななのかもしれない。
だが、私は何事も鈍いタイプだ。
寝ないで生きられたら良いのに。

| | トラックバック (0)

オギケン

荻原健司に遭遇。

今日は写真撮影。
矢柴さん、演出助手をやってくれているショウコちゃん、カメラマンの真砂さんと、午前中から夕方まであちこちへ移動した。
早稲田通りで撮影している最中、「皆さまに一番身近な候補者です!」というウグイス嬢の声。私はいつもの通り一瞥もくれてやらない心意気を持っていた。
だが、オギワラケンジ・・・オギワラ・・ケンジ・・・!
「荻原健司だ!」と、はしゃいでしまう。皆も気付いた。
すると、選挙カーが止まって彼がこちらを見ているではないか。
気がついたら飛び跳ねながら手を振っていた。
候補者に手を振るなんて私の人生上考えもつかない事だった。
私はスキー部だ。だから板を履く男にはからきし弱い。
板を履いて宙を飛ぶ競技で世界を制覇したなんて、まさしく英雄だ。
しかも荻原健司は立派な顔立ち。
夢中で手を振る私に荻原健司も手をふり返してくれた。
気がつくと、私たち一行は皆で手を振っていた。
矢柴さんも「頑張ってくださーい!」と、声を掛ける。
荻原健司は撮影中の私達に「はい、チーズ!」と声を掛ける。
だが、カメラマンの真砂さんはシャッターを切らなかった。
荻原健司は少し困ったのか「私の掛け声では駄目だったようで・・・」と自分でフォローしていた。素敵だった。

それからしばらく彼の事を考えた。
確かあの人は結婚してるはず。という事は私の旦那様になるという可能性は限りなくゼロなのだ、そう考えると少し切なくなった。
せめて彼に投票しなければ。
でも、彼は政治において何の能力があるかもわからない。
やみくもな正義感だけで立候補したのだろう。
今迄はずばぬけた才能と努力で生きてこられた。
だが、政治の世界はそうは行かないのではないだろうか。
海千山千の奴等にいいように騙されて、利用されて辛い思いをするかもしれない。
だとすると彼に投票しない方が良いかもしれない。
蓮舫には全く協力したい気持ちがないのだが、恐らく彼女の方が色々分かっているに違いない。

炎天下の撮影に著しく体力を消耗。
早稲田学生会館へ到着すると、地下にセットを立て込んでいた。さながら劇場のよう。
一気にテンションが上がる。
この日、スタッフさんに見せるため、一度も立った事の無いシーンをぶっつけで通した。
私が最も恐れていたシーンもいきなりギャラリーがいる所で行われた。
おそらく稽古場で初めてやるよりは観念して出来たような気もする。
そして、私が今迄の演劇人生で体験した事の無い体験をした。
明日は2度通す予定。

疲れ果ててとぼとぼ歩いていると、前方に峯村りえっこちゃんに似た人がいた。
似ているなぁと思い、よもや本物?と、一端追い抜かす。
はたして本物のりえっこちゃんだった。
りえっこちゃんは今日から舞台初日。初日おめでとうメールを送ろうと考えていた。
そういう時に会ったのは運命だと考える事にして、二人とも明らかに疲れ果てているのに、小一時間だけと飲む事にした。
結果的には2時間飲んでしまった。
時計をちらちら見始めたりえっこちゃんに気付いていたのに、無意識に時間を忘れようとしていた。申し訳無い事をした。
でも、最近考えていた事をりえっこちゃんも考えていた事が分かり、心強い気持ちになった。
お互いを励ましながら別れた。
帰宅後、セリフの整理をしているうちに爆睡。

| | トラックバック (0)

なんとかなる(はず)

七夕。河原君のお誕生日。
おめでとうメールを打つ。
「35歳のお誕生日おめでとう」と打ってから、「35歳」の部分を削除する。
「鈍獣」の稽古で忙しい時にしんみりしてしまうかもしれない。
「おめでとう」だけの方が、妥当な気がしたのだ。

「宝船」の本チラシや宣材の写真撮影。タワーが即席スタジオになった。
今日は異常に暑かった。
大人数が入ると、冷房を入れても後から後から玉の汗が吹き出す。
人の写真を撮っている時は「じゃあ、今度は朝の連ドラみたいに」などと、色々浮かんでくるのだが、自分の時はどうしてよいやら戸惑う。
ちょっとした顔合わせ状態だったが、メンバーの雰囲気は結構良い感じだった。
稽古中にきっと皆仲良くなるだろう。
私一人いっぱいいっぱいで、テンパって、皆と遊べないと僻んだりするかもしれない。

撮影が長引いて17時に早稲田の学館に行く予定が遅れてしまう。
部屋の鍵を開けてくれるタニデ君が入り口で立って待っていた。
申し訳ない事をした。だが、矢柴さんも遅れたのでほっとする。
今日は幾分稽古が進んだ気がする。
この公演には沢山の人が協力してくれている。
今迄はもっと大人数の芝居だったので、どこか他人事だったのだが、今回は二人。
「私たち二人がイカシタ芝居をする事を願っているのだ」と、責任を感じた。
クリアーしなければいけない事は沢山あるが、ハイレグ時代、本番に衣装が届かなかったり、主演の子が本番が開始してから30分後まで来なかったような事があった。
それを思い出せば、何とかなる筈と信じる事にした。

| | トラックバック (0)

新鮮な顔

ヴォイストレーニングに行くために朝8時に起床。
昨晩やらなければならない事が山積みで3時間も眠れなかった。
這うようにスタジオへ入ると「あれ?今日はお休みですよ」と、言われる。途方に暮れる。

13時半から三宿で10月の芝居のパンフなどの撮影だった。
帰宅するかマンガ喫茶などで寝るか迷う。
結局バスを2本乗り継いで帰宅。30分寝て、三宿のスタジオへ。
「みつばち」の時の河村さんにメイクしてもらう。
「目のマッサージしたほうが良いわよ。全然ちがうから」と、言われる。
目の隈の予防になるそうだ。
普段しないアイラインを引いてもらい、新鮮な顔になった。
他の役者さん達とも談笑した。
ある役者さんに「宝船」旗揚げの経緯を話した。
「座長祭りという公演で、架空の劇団の座長として出演したら、公演の終った翌日に知り合いから『うちの劇団が公演出来なくなったので、肩代わりしてくれる劇団心当たり無いですか』と、言われたんですよ。それで、これは旗揚げしろと言われている気がしたんですよ」と、語る。
その役者さんの事をあまり知らなかったので、帰宅後ネットで調べた。
すると、その役者さんはその劇団の関係者だった事が判明。あまりの偶然に驚く。

今日も早めに稽古へ行き、矢柴さんとセリフを合わせる。
今日は小道具のトラブル続出。稽古場に少々ブルーが入る。
だが、「今日、こういう事があって却って良かった」と、皆で励まし合う。

| | トラックバック (0)

ブスコン2位からの脱出

今日から入りを早くして、矢柴さんとセリフを入れるための稽古をした。
私がいちいち照れたり恥じらって、「これは美人でなければ許されない」などと連呼していた為か、「友香さんは自分で思っているより、全然いけてますよ」と、励まされる。
気を良くしてにやにやしていると、「自分をブスだブスだと思ってたら本当にブスになります」と言われた。
ブスだと言った事は無い。ブスだと思っていると思われるとマイナスだ。
「ブスとは思ってません!」と、言い切ってみた。
しかし、それこそ謙虚かと思いきや思い上がって聞こえたのではないのだろうか?と心配になった。

母親は無条件に私を「可愛い」と連呼していたので、幼い頃は可愛いのだと思っていた。
その後「私は母親だから可愛いと思っているだけで、世間の人から見たらそうでもない」と言われ、衝撃を受けた。
それでもそんなにブスでは無いだろうと思っていたが、中学生の時クラスの男子が行ったブスコンテストで2位になった。
1位は私の仲の良い友達だった。
そこまでブスでは無いと思っていたので、その時も「中学生くらいの男の子はきっと走るのが早い子を可愛いと思うのだろう」と、気にしないようにした。
だが、こんな事もあった。
○○ちゃんという隣のクラスの少女の噂話をしいていた男子に「○○ちゃんて誰?」と尋ねた途端、「お前なんかよりずっと可愛いんだよ!」と怒鳴られた。
どちらが可愛いかなんて聞いてもいないのに、失礼だと憤慨した。
だが、そのあと○○ちゃんをチェックした。
笹の葉のような目で、中井貴一より目と目が寄っていた。
そして鼻の頭に大きなホクロがあった。
色も黒く髪も真っ黒で艶の無い天然パーマだった。
所謂美の基準は全く満たしていない。ただ、声が綺麗で足が細かった。
とても不思議だったが、男子はニコニコして感じが良ければ美人、可愛い、と思うらしい。
それで、分かった。
その後、クラス替えの後、男子の言ったどんなつまらないギャグでも笑う事にした。
すると、急に扱いが変わったのだ。といっても中堅どころだ。
だが、ブスコン2位からはえらい出世した。
それから、形から可愛い真似をしたり、ブリッコと陰口を叩かれるまで試行錯誤を繰り返した。だが、何かおかしかったらしく、あまり報われなかった。

今では大分無理せず普通に暮らせるようになった。
ハイレグ界隈に長くいられたのは、特に無理をしないでも受け入れてくれたからだ。
男子にブス扱いをされていた時、「ゆうかちゃん、そんなにブスじゃないじゃない~、可愛そうよ~」と、男子に注意をする女子もいた。
初めは有り難かったが、その子は「こんなヤツを庇うなんて、お前いいヤツだな」と、人気を上昇させていた。
女子に好かれたり褒められたりするのは相手を舐めて油断している場合もある。
「何よ!たいして可愛くないくせに」と陰口を叩かれる、身分になってみたかった。

| | トラックバック (0)

朦朧                            

昨日に引き続き撮影。早稲田のスタジオ。
他の人達は朝から撮影していたが、私だけ午後の14時にスタジオ入り。
ところが、到着してみると誰もいない。
スタジオには鍵がかかっている。
矢柴さんに連絡すると「昨日、14時から15時に変更って言ったんですが・・・」と困惑している。
そうであった。1時間遅くなってラッキーとほくそ笑んでいたではないか。
スタジオの向いの「カフェ・径」で時間を潰す。
当店名物のウィンナコーヒーと書いてあるメニューにそそられ、それを頼む。
しかし、思い描いた物とは違う恐ろしく甘い飲み物だった。

撮影が押していると言われ、15時半にスタジオへ入る。今度は鍵が空いていた。
中にはスタジオのおじさんが一人。
「あれ?まだ誰も来ていないのですか?私、26時半に現場に来るように言われたのですが・・・。」と言うと、「受付は後でいいので、くつろいでいて下さい。」との事。
安心してのんびりしていると、「これはスチールの撮影?それとも映像?」と尋ねられる。
「映像です」と、答えると「ふ~ん、じゃあ、ごゆっくり」と立ち去ってしまった。
ふと室内を見回すとそこは明らかにラブホテルのような作りだった。
ダブルベッドにドピンクのカバー。
上の階には診察室、その上もこじゃれた寝室が二つ。
ここ、絶対AVの撮影に使われてそう~と考えていると、さっきのおじさんの聞いた事が気になってきた。
あのおじさんはもしや私をAVに出演する人だと思ったのでは!
スチールか映像か、尋ねてきたのも、ここで絡むのかどうかを気にしていたのでは・・・。
確かに絡んだりしていたら、シーツやカバーを洗濯したりしなければならないから、あらかじめ分かっておきたかったのかもしれない。
まさか!私はきっとスタッフだと思われた筈。
出演するのはもっとピチピチした若い子に決まってる。
しかも私はスッピンで旅人のような格好。
でも、最近はマニアックになってきているから30過ぎの需要もあるのかも。
そして旅人のようなリュックサックも着替えやセクシーアイテム、大人のおもちゃの類いがどっさり入っているものだと思われたかもしれない・・・などと、悶々とする。

間もなく皆がやってきて、撮影は開始された。
セクシーさの欠片もないシーンを順調に撮り終える。
待ち時間の間、スタッフのショウコちゃんとかなり打ち解ける。
彼女は21才なのに年齢のギャップを感じる事無く話せる人だった。
楽しいのでおしゃべりしすぎて、ぐったりする。

その後映像のミナミ君に「おいしい油そば食べに行きませんか?」と誘われ、
ショウコちゃんと松下君と連れ立って食べに行く。
油そばを食べるのは初めてだった。
熱くて火傷しそうな食べ物が好きなので、つけめんとか油そばのように温そうな物を食べようという気にならなかったのだ。
しかし、ここの油そばはかなりうまかった。
食べてから急に食欲が増した感じがした。

その後、早稲田の学館で小道具などの打ち合わせ。
私は朦朧としてちょっと居眠りをしてしまった。
「ご飯食べたら眠くなりますよね」と、矢柴さんにフォローして貰う。
今日は皆朝から撮影で、私が一番楽だったのだ。
「眠いっていうか意識が遠のいた感じだった」と、意味不明の言い訳をする。

| | トラックバック (0)

カラスめ

母の誕生日。
しかし、慌ただし過ぎてメールでお祝いの言葉を送るしか出来なかった。

今日は舞台で使う映像の撮影。
このシーンはかなり長い。長回しで取るため、ミスは許されない。
そして、かなり車の通行の激しい所で行われた。
折角良い感じで後半まで進んでも、車が通っておじゃんになったりする。
そして、最近は夜でもカラスがうるさい。
夜中の24時過ぎまで鳴きわめいていた。
あまりにうるさいと、やはり中断。
永遠に撮り終えない終えないのでは、と不安になる程やり直した。
スタッフの松下君は「カラス殺す!」と10回位つぶやいていた。
結局19テイクにもなってしまう。
その後は、比較的楽な2シーン。
それはスムーズに終った。
気がつくと電車は無くなっていた。
私は自転車だったから帰れたが、スタッフのショウコちゃんは、お友達の家に泊まる事になった。

| | トラックバック (0)

心配

セリフが覚えられない。
そして、まだ後半では一度も立ち稽古をしていない箇所もある。スリリング。
膨大な小道具、暗転中の早替え。
一体どうなるのだろう。
まあ、不安になるのはいつもの事だ。
だが、常に今回の不安は今迄と違うと思っている。

| | トラックバック (0)

コピーと稽古

今年も半分過ぎてしまった。

午前11時に三軒茶屋で野村朋子嬢と待ち合わせ。
キャロットタワーで仮チラシをコピーするのだ。
ピカソで5000枚用紙を買う。
売り場で5000枚運ぶのが嫌なので500枚の包みをレジに持って行き「これを10部下さい」と頼む。あからさまに不愉快な顔をされた。

コピーは時折、出てくる紙が飛び散ったりとトラブルがあったがスムーズに作業は進んだ。
ノムコ嬢と談笑しながらだったのでコピー中も飲んでいるかのように楽しかった。

ノムコ嬢はその後半蔵門へ行くので、そのまま別れる。
5000枚のチラシはカートが動かないと思う程重かった。
強制労働をさせられている罪人のような気持ちでタワーにチラシを運ぶ。
タワーで桃を頂いた。疲れが引いて行く程おいしかった。
本日の折り込みは、人が集められず断念。
だが、折り込みまで行ったら疲れ果てて死んだかもしれない。

一度自宅へ帰り、仮眠。そしてまた、稽古。

| | トラックバック (0)

« 2004年6月 | トップページ | 2004年8月 »