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すべてをあきらめて…

酷い頭痛。
昨晩暴飲暴食したため、体調は最悪。
東京デスロック「別人」を観に王子小劇場へ。王子小劇場へ行くのは初めてだ。
一度劇場を通りすぎて人に道を尋ねた。
聞いた地点から10メートル程手前だった。歩きすぎなくて良かった。

前回の「余力」と言い、題名が格好良い。相当渋い年配の人の作品のような感じだった。
酔っぱらった時嘔吐をかけてしまった山形君が出ている。
彼は阿佐ケ谷スパイダースで長塚君の代役をやっている時は長塚君にかなり似る芝居をしていた。だが、普段の芝居では全く似ていない事が分かった。
やるのに精神力が相当いりそうな芝居なのに、皆動じていない。
人前に出ているという意識が無さそうに見える事は、簡単そうでなかなか出来るものではない。

帰宅後「あいのり」を観る。
美紀と幸栄がカップル成立。
展開は面白かったのに、テレビ的な扱いが隼人とゆーみんより低い感じだった。
さっさと片づけた感が否めない。この二人は人気なかったのだろうか。
そしてすぐ新たな告白があった。回転寿司のような回転率の良さ。
だが、カップル成立する方が観てて楽しいのは何故なのだろう。
くっつこうがくっつかなかろうが、こちらに何のメリットも無い。
小さな歴史の証人になった気持ちになるのかもしれない。

最近身の回りは結婚ラッシュ。
結婚していない友達の方が多いので、気付かなかったが、大半の人が結婚するというのは本当のようだ。
マイナーな人間になってしまい、そのうち仲間外れのようになるのではと不安になる。
子供の頃、まさか30過ぎてまで結婚しないとは思わなかった。
それどころか、「自分ははみ出す事ができない凡庸なタイプだから、名も無い短大に入って、地味な会社の一般職について、24歳くらいでそれほど好きでも無い人と大した情熱も無く結婚するのだろう」と思い込んでいた。
能力の無い人間はそういう生き方をするしいか無いと、自分の未来に絶望していた。
だが、むしろ今はそういう生き方に憧れる。
それこそ能力が無ければ出来ない。
思い描いていた未来を、裏切るつもりも無く「こんなはずでは…」の連続で今の状態に至った。
以前、
「結婚も出産も諦めて芝居に打ち込んで…」
などと言われ、とても驚いた。
そんなつもりは毛頭無い。
いつかはするんだろうと思っていたが、しないかもしれない。
どちらでも良い気持ちにはなっている。
諦めるというのは願っている事を断念する事だ。
切実に願っているわけでも無いのに、そんな風に言われるのは心外だ。
そういう事を言うのは男性だ。
何故女性がそれほど結婚したいと信じられるのだろう。能天気すぎやしないか。

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