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ハワイへ

アコーディオンのレッスン日。
4月18日の発表会を控えているというのに、曲のアレンジが全く決まらない。
ハワイに行く前に先生にヒントを与えてもらわなければならない。
先生には、今のままでいいから、自信を持って訴えかける演奏をしろと言われる。

帰宅後狂ったようなスピードで支度。
スーツケースとリュックを持って、成田へ向かう。
時間を調べて行ったにも関わらず、成田エクスプレスへ乗り換える時間がギリギリで、走って飛び乗る。
私の指定席は9号車。しかし、乗った場所は4号車。
6号車と7号車は移動が出来ず、東京駅まで座る事が出来なかった。
成田へ着いた途端に、のんちゃんと会う。二人で集合場所へ。
ハワイ旅行の企画は以前占いをしてもらった呉羽玲華さん。
他に十数名参加者がいるが、皆初対面。軽くオリエンテーリングをして、搭乗時間を待つ。
出発は21時10分。私とのんちゃんの席が離れていたのを、呉羽さんが気遣って、隣にしてくれた。
のんちゃんは急にこのツアーに参加する事になった。
花見の時にハワイ行きの話をした所、のんちゃんが「私も行きたい」と発言。
酔った勢いで「分かった!聞いてみる」と言ったので、駄目元で頼んでみたのだ。
これが出発4日前。実際行ける事になった時、のんちゃんはかなり驚いたらしい。しかし、飲みの約束は守るのが私の仁義。元々楽しみだった旅行が余計楽しみになった。

座席は私達と、本多さんというOLさんの三人が並んでいた。
本多さんは話し始めて暫くすると唐突に「お二人の事は観た事があります」と言い始めた。
「みつばち」や「明日の情」を観劇していたのだ。確率の低い偶然に驚く。
それまでバカ話をしていたので、恥ずかしくなる。
暫く交流を測り、寝る体勢に入る。
私はハワイに到着後すぐに、この旅のメインイベントであるセプノセラピーという催眠療法を受ける事になっていたのだ。何でも前世まで遡れるという。寝てしまうと意味がないので充分睡眠をとるように言われていた。
しかし、後ろの座席の赤ん坊と幼児が大騒ぎをしていた。
この家族は4人家族なのに、三人分の座席に座っていた。
父親がのんちゃんと本多さんに向って「座席を立てて下さい」と、憮然とした表情で話しかけてきた。どうやら、おむつを替えたいらしい。
恐縮した二人は、倒していた座席を起こした。
昨晩荷造りに手間取り、睡眠不足だった私はぼんやり見ていた。しかし、次第に「これはおかしい」と腹を立て始めた。
おむつ替えを終えた後も「もう席を寝かしても良いですよ。ありがとうございます」の一言も無い。
赤ん坊を連れて大変なのは分かる。
しかし、だからといって他人に我慢させる権利など無い。
済まなさそうにしてさえくれれば、暖かい気持で我慢し、自分を良い人だと思う満足感も得られる。だが、「大変なのだから気をつかえよ」と言わんばかりの態度は許しがたい。
聞こえても構わない気持で、のんちゃんに、これはおかしいし失礼だ、椅子を寝かせてもらえるように言ってやった方がいいとまくしたてた。
人のいいのんちゃんは恐縮しながら「すみません、椅子下げても良いですか?」と、許可を求めた。父親はえらそうな態度で了解した。
世間には失礼な人が沢山いる。こんな事はよくある事だと、気持ちを落ち着けようと思っていると、背もたれに衝撃を感じた。
狭い座席にストレスを感じた幼児が私の背もたれを蹴っているのだ。
初めは母親の膝に足を乗せていた。しかし、母親が邪魔で足が伸ばせない。
「ママどいて!ママどいて!」と叫び出す。父親の膝の上の赤ん坊も大泣き。
母親は途方に暮れていた。
幼児には「ママここに座ってなきゃ、スチュワーデスさんに怒られるから!」と言い、赤ん坊には「水飲む?」などと、とんちんかんな事を言っていた。
次第に「一体どうすればいいのよ!」とやけになって喚く始末。その間父親は無言。
私の背もたれは蹴られっぱなし。
暫く我慢すれば、疲れて大人しくなるだろうと固く目をつぶる。
眠りが私を助けてくれると祈りながら。そんな状況が1時間程続く。
何度も怒鳴って喧嘩したくなった。
しかし、初対面のツアーの人達にそのような姿を見せられない。
一度だけ立ち上がり、子供の方を睨む。すると母親が「ほら、前の人が怒るでしょ!」と言うではないか。呆れて物も言えない。そんなしつけだから、子供が邪悪なのだ。
「皆我慢して座ってるのだから、ちょっと我慢しなさい。前に人が座っているのに、蹴ったら迷惑でしょ」と、どうして言えないのだ。
子供を叱り、こちらに謝ってくれたら、その状況を甘んじて受け入れる事だって出来るのだ。腹立たしい気持ちになると、こちらまで邪悪になってしまう。
やっと父親が「いい加減にしろ!」と怒鳴った。それから暫く静かになった。
しかし、1時間と持たなかった。
次第に長時間ジーンズで座り続けたため、お尻が痺れて堪え難くなってきた。
無意味に 立ち上がったり、足をマッサージしたりするが効果は無かった。
飛行機内の負け組になってしまった。
すやすや眠っている人を羨んでいる内に、ハワイ到着。

陽気な音楽。灼熱の太陽。
機内の事は忘れよう。なんといってもここはハワイなのだ。
免税店の中にある旅行会社で、マリンスポーツやハワイのロミロミというマッサージなどを申し込む。ジェットスキーとパラセイリングをやりたかったが、土曜日はジェットスキーが出来ないと言うことで体験ダイビングにする。

呉羽さんのお勧めのベトナム料理屋へ行き、昼食を取る。
ツアーを仕切ってくれる八田さんが7人乗りの車を2往復してお店に連れて行ってくれた。大層おいしかった。
私はその後すぐロミロミを受けるため、八田さんは昼食も取らずにパシフィックビーチホテル内のマッサージの店へ送ってくれた。お腹が減っているだろうに、嫌な顔一つしないで親切な方だ。
パンツ一丁になって毛布を被って待機。
私の担当はロバートという日系の小太りの男性だった。マッサージする所だけ、捲ってオイルマッサージを行う。
仰向けになって腕の付け根や胸筋を擦られている時、「もしや胸が見えているのでは?」と不安になったが、アイピローをされているので分からない。
だが、最早どうでも良い程心地よかった。
チップを渡さなければならないか迷ったが、ここの料金はチップ込みと聞いたので、払わなかった。しかし、払った方が良かったのだろうかとしばし悩む。

夢心地のまま、地図を片手に宿泊するワイキキサンドヴィラへ。
ロビーが外というハワイの気候ならではの良い感じのホテルであった。
チェックインの時自分の荷物がどこにあるか尋ねた。
英語に自信が無いので、ボディランゲージを行いながら、「ニモツ?」と外人のような発音で尋ねた。話せないなら、普通に日本語で聞いた方がましなのに、何故そのような事になったのか自分でも恥ずかしくなる。

部屋で身繕いをしながら、セラピーを行う船橋さんを待つ。
間も無く訪れた船橋さんは見事に焼けた美人さんであった。
今迄の人生を語った後に催眠療法を行うと言う。話している内に泣きたくなったら停めようと思わずに、どんどん泣いて下さいと言われる。
その時、それまでの疲れのためか急に涙ぐみそうになった。
これは人生や生い立ちを語ったら、号泣してしまうかもと心配になった。
しかし、話しているうちに興に乗ってしまい、余計な余談やギャグめいた事も言ってしまう。それから私の抱えている問題点を改善するため、催眠療法に入った。時折痒い所をかいていいのか…などと余計な心配がよぎったりしたが、全体的には心地の良い物だった。
終了後「何が見えましたか?」と尋ねられ、「草原を駆け巡る象が見えました」と答えたら驚かれてしまった。何かおかしな事を言ってしまったのだろうか。

その後皆と合流してディナー。
ギャルっぽい二人組。OLらしき二人組。3歳のお子さんとご夫婦。グルメ同好会の4人組。私、のんちゃん、本多さん、呉羽さん、八田さん、セラピーの船橋さん、ハワイでの呉羽さんのお友達というメンバー。
ハワイアンな演奏を聞きながら、バイキング。腹が割れそうな程食べてしまう。
帰りに本多さんとのんちゃんとバーで一杯やった。
その後呉羽さんのお部屋で軽く飲み、就寝。
時差が5時間あるため、盛りだくさんな一日となった。

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