« 潜水夫 | トップページ | でちゅ~ »

コツをつかんだ

書き忘れたが、初日に上村愛子を目撃。
中山君が「あれ、上村愛子じゃない」と言っていた人を見たら、確かに似ている。
だが、まさか苗場のようなちゃらいスキー場にいるとは思わなかった。
大会が行われているのは知っていたが、地元の地味なものだと思っていたのだ。
しかし、テレビをつけたら、苗場の大会に上村愛子が出場している様子が映されていた。
では、あれは本物だったのだと、3時間後位に興奮した。
「一緒に写真撮って貰えばよかったよ」と中山君はちょっと悔しがっていた。

この日は久しぶりにスキーをする事にした。王子ペンションへ板を借りに行く。
そして昨晩のスモークをおみやげです、と渡した。
「え、おじさんに?」と目を丸くして「じゃあ、カミサンと一緒に頂くよ」と喜んでくれた。
リフト券を買いに行ったら、半額デーだった。
第二、第四火曜日は半額なのだそうだ。是非狙って行きたいものだ。
この日はおじさんに勧められ、ゴンドラに乗りかぐらスキー場へ行く。
ゴンドラで15分ほどかかる。
沢山のウサギの足跡を眺めながら、昔、明らかに熊じゃないかと思う足跡を見た事があるという話をしていた。
すると中山君が驚いたような声をあげた。何かと思ったら、下に熊がいるではないか。
「うわ~!本当に熊だよ!」と大興奮したが、それはただの銅像だった。
かぐらに行くのは初めてだったが、今迄来なかった事が悔やまれた。
人は少ないしコースは長いし、雪質も苗場よりずっといいのだ。
しばらく滑って、別行動を取る事にした。
私はチャレンジコースという、上級者コースの更に上のコースに行ってみた。
圧雪もされていない上にコブ斜面。ちょっと滑っただけで息が切れるほど大変だった。
何とか降りたものの、楽しいどころでは無かった。
こういうコースでも綺麗なフォームですみやかに滑る人がいるのが信じられない。
スキー部をやめなければ出来たのだろうか。色々なコースを滑り、そろそろ合流しようかと思いきや、圏外で電話が通じない。
しかし、仕事の電話が一本奇跡的に入る。
話してみると、電波が悪くて殆ど会話出来ない。後でかけ直す約束をしたが、どこもかしこも圏外。勝手にゴンドラに乗って苗場スキー場に戻る訳にもいかない。
しかもゴンドラ乗り場までの道が分からなくなり、酷く焦る。
やっとたどり着きそうという時、中山君と電話がつながった。
合流してゴンドラで苗場へ戻る。

ナイターになってから、スノボに切り替える。
やはり締めはスノボ。
初めは疲れて眠くなり、転んでばかりで嫌になったが、後半は調子が良くなった。
リフトでの会話がヒントになった。
上手い人は足の前方と後方のエッジを交互に立てる間に平らな状態があるのだ。
交互にエッジを立てるのは分かっていたのだが、この平らな状態を作る事には全く意識が無かった。それを意識したら、曲がるのが少しスムーズになった。
当たり前のことなのだが、ずっと分からなかったのだ。
二人とも何か掴んだ気がして、良い気分のまま終える。

王子ペンションで別れを惜しむ。
後は掃除だ。いつもは大人数でやるからすぐ終わるのだが、今回は二人。
結構時間がかかる。苗場を後にしたのは24時過ぎ。
順調に高速道路へ向う途中、パトカーが近づいてきた。
「どの車だろう」と言っていたら、私たちの所にやって来た。
スピード違反かと思ったが、通行区分違反という奴だった。
ちょっと前に目の前のちんたらしているトラックを抜いたのだ。
中山君はパトカーに連れていかれてしまう。
15分くらい戻ってこないので、星を眺めた。とても綺麗だった。
結局2点減点、9000円の罰金だった。最後の最後でこんな事になったら、旅全体が嫌な思い出になってしまうかもしれないと心配になった。
しかし、1時間後には恋バナなどで盛り上がっていた。

|

« 潜水夫 | トップページ | でちゅ~ »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: コツをつかんだ:

« 潜水夫 | トップページ | でちゅ~ »