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コブの楽しみ方

8時起床。
しかし、起きたつもりになって再び寝てしまう。
結局10時過ぎに行動開始。
口に何か入っている。茶色のペースト状のものだ。
寝ゲロか?と訝しむが、酸味は感じられない。
ゲロでは無いようだが、皆には黙っている事にする。
すると中山君に「口にウコン入ってたでしょう」と言われる。
機嫌よさそうに寝てしまったので、皆で布団に運び、口にウコンを突っ込んだそうだ。
「水も飲んでくれないから、そのままだったんだよ」との事。
首に巻いていたネックウォーマーにもウコンが付いていた。

前日の鍋に沢山野菜を入れたまま保温して置いたものが、素晴らしいスープになっていた。
スープとカスピ海ヨーグルトを食べる。

王子ペンションへ行くと、おじちゃんが「随分遅いご出勤で」と大笑いしていた。
明日は朝一から滑りますと断言してリフトの割引券まで貰っていたのだ。
今日はりえちゃんもスノボ。
中山君も直前まで「俺もスノボにする」と言っていたが、土壇場で止めた。
スノボにしたりえちゃんを相当羨ましがっていた。
りえちゃんは去年の3月に一度スノボをやっていた。
私はそれまでスキー以外に手を出すつもりは無かったのだ。
しかし、それを見て無性にスノボをやりたくなったのだ。
りえちゃんも翼君に教えてもらう。中山君と二人でそれをしばらく見守っていた。
やはり相当苦労している。
スノボは初め苦労するが、上達し始めるとスキーより早いようだ。
12月の私がそうだったように、何を目標にしていいか分からない状態で辛そうだった。
滑った日数は2日しか違わないのに先輩のような気持ちになる。
何度も滑ったら、あっという間に抜かれてしまうに違いない。
その後中山君が勧めるリフトに乗るために別行動。
私はまだまだ、立つのさえ必死。滑るのも集中しなければならない。
しかし、中山君が呑気に話しかけるので、一生懸命答える度に転んでしまう。
今話しかけないで、と思うタイミングで話しかけてくる。
「俺もスノボにすれば良かったかな?」
「ショートスキーにも惹かれてるんだよね」
「ビール飲みたい」といった、心の中で考えていればいいような事ばかりなのだ。
しかし、20回転ぶのと30回転ぶのも大差無い。
転んでばかりで遅い私を待ってもらっているので、よしとする。

リフト売り場でスノボのビンディングを嵌めている間、中山君はおにぎりを食べていた。
私が疲れてぐったりしている間にもおにぎりを食べていた。
転んで遅れたのを待っている間にもおにぎりを食べていた。
自分の事で必死だったのだが、次第に気になってきた。
確か1個しか持ってなかった筈なのだ。
不思議そうに見ていると「待ってる間とかこうやってちょっとずつ食べてるんだ」と、嬉しそうに言うのだ。
「このおにぎりいつまであるんだって思ったでしょう。でも、もう一口分しか残っていない」と再びラップにくるんでしまっていた。
そろそろりえちゃんがどのくらい上達したか見に行こうと、電話をかけ合流。
翼君が「腹減った」とつぶやいていた。
すると中山君が「一口だけ残ったおにぎりあげるよ。」とピンポン玉にも満たないおにぎりを差し出した。
「いらない」と言うかと思ったら「え、ほんと?すげー嬉しい」と幸せそうに食べていた。

りえちゃんは大分しっかりした腰つきになっていた。
しかし、かなり参っている様子。このままスノボをやらなくなっては一大事。
「ただ、辛い思いしただけになるのは良くないから、絶対続けた方がいいよ」と、励ます。
その方が、私が楽しいのだ。初心者仲間を増やしたいのだ。
翼君とりえちゃんはもう上がるらしい。
中山君も「俺達も上がろうか」と言ったのだが、私はまだ滑りたかった。
そう言うと中山君も初心者用のいいゲレンデがあるから、そこに行こうということになる。
しかし、リフトから見る限りかなりコブ斜面。騙されたのだろうかと不安になる。
しかし、迂回するやさしいコースがあると聞きほっとする。
安心しながらコブ斜面を見ているうちに熱い気持ちがふつふつとたぎってきた。
滑れなくても、あそこに行きたい!転がりながらでもどうしても行きたい!
意外と滑れたりするかもしれないではないか?と言う気持ちが押さえられなくなる。
「折角だからコブ、行って見ようよ」と言うと、中山君は「え、マジ?」と始めは嫌がっていた。
「コブは翻弄される感じで楽しいよ。スピード出ても、コブに乗り上げれば減速するし。ボーゲンさえ出来れば、基本的にはどんな斜面でも降りられるよ」と、唆してみた。
嫌そうではあったが、次第にその気になってきた様子。
リフトを降りて中山君から先に滑り始めたが、早速転んでいた。
私も滑り始めた。上から、こういうふうに滑ればターン出来るのではとイメージしていたのに、早くも猛スピードが出て、コブに跳ね飛ばされた。
出来るかもと思ったのは気のせいだったようだ。
大の字になりながら、或いは転がりながら、時にはコブとコブに挟まれて動けなくなり、命からがら降りてきた。
下で待っていた中山君は「コブの楽しみ方見つけたよ」と嬉しそう。
「そうでしょう」と力なく返事をした。
 
その後雪辱を晴らすため優しい斜面をもう一本滑る。
これが非常に有意義だった。初めてやろうとしていた事が出来た。
きっときつい斜面に行ったせいで、怖さが半減して板を谷に向けられるようになってきたのだ。
まだまだ滑り足りないが、帰り支度をする。
今度来た時は朝6時位に起きて滑り始め、昼の14時15時に上がり、17時位から飲んだり食べたりして、24時前には必ず寝る、という美しい生活を目標にしたい。
皆も同意していたが、出来るのだろうか。

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