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二日酔いで発表会

 起きたら地獄。目を開ける事でさえ重労働。気持ち悪いわ、頭は痛いわ、えらい事になっていた。
 今日はアコーディオンの発表会だ。本来1時間位練習して臨む予定だった。だが、もはやそれどころではない。桃のジュースをガブガブ飲む。その後気持ち悪くなり吐いたりしていたら、時間が無くなってしまった。シャワーを浴びて、化粧もするが疲労に満ちた顔は治らない。10キロのアコーディオンを腰を直角に曲げて背負い、よろよろ会場へ向う。
 荻窪の音楽空間で行われた。朦朧としながら、指ならしをする。だが、指がしびれていてもたつく。酔っているあまり危機感も感じない。7人演奏するのだが、私は一番最後。聞きながら、酔いをさます。新しく入った生徒さんが、かなり上手で焦る。酔っ払いのくせに、自分が同じ頃と比べたり、抜かれない決意を固めたりする。私の番になり、「私、朝まで飲んでまして、最悪のコンディションです。でも、最悪のコンディションの中でベストを尽くさせて頂きます」と、必要以上に言い訳をしてから演奏を始めた。
 ところが、思ったより調子がいいのだ。調子が悪いため逆に緊張せず、素直に感情移入できた。分からないものだ。大学入試の時、第一志望の受験日に生理が来ないように、ピルを飲まされていた。ところが、ピルが机の引き出しの裏に消えてしまい、前日に飲めなかったのだ。そのためばっちり生理とぶつかってしまった。のたうちまわる程ひどい生理痛だった。だが、痛さに気を取られ、緊張する事を忘れていた。とっとと終らせようと、テキパキ問題を解き、考え過ぎて失敗する小論文もいい加減な事を書きなぐった。その結果合格した。その前に受けたすべり止めの大学では、緊張して問題が読めなくなり落ちていたのだ。余裕があると却ってよくないのだろうか。だが、いつもせっぱ詰まっているのは疲れる。
 2次会には行かずに帰宅。果敢に迎え酒に挑むが、やはり飲めなかった。

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