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仕事、アコーディオン、誕生会

 朝4時半起床。殆ど寝られなかった。中坪由起子嬢と一緒のお仕事。今までは暑さに死にそうだったが、今回は寒さで死にそう。凍ったお茶など持って行った事が無駄だった。お仕事は小一時間で終了。
 帰宅して凍えた体を暖めるため、じっくり入浴。小一時間寝る。

 その後赤羽へ、アコーディオンのコンクールの見学に行く。実は同じアコーディオン教室の生徒さんが、コンクールの実行委員をしていて、出場を薦められていたのだ。しかし、どのような感じで行われているか分からずに出場するのは不安だった。そして、出場するには楽譜が必要とのこと。私は殆どの曲をきちんと楽譜でひいていない。ピアノやギターの楽譜からアコーディオン用に作り替えたり、耳コピーで適当に弾いている。参加するには譜面を自分で書いて提出するしか無い。私はピアノを習っていたのに、譜面が書けない。ろくに読む事も出来ない。そのため今回は見学する事にしたのだ。
 15時頃会場に着いたので初心者、中級者の部門は終了していた。上級者の演奏を聴く。全部で7人。皆うまいのだが、驚く程地味で小太りな人が多かった。人前で演奏すると言うのに、化粧もろくにしていない。髪も引詰めてるだけだったりと、見た目に気を遣っている気配が感じられない。皆一様に、難解なクラシックをパイプオルガンのような上品な音色で弾いている。上手いのは分かるのだが、道で弾いていても誰も足を止めないだろう。
 アコーディオンは基本的には流しっぽい楽器だと思う。蛇腹楽器はねっとり歌ったり、歯切れよく跳ねたりするのが特質だと思っていた。だが、みな、澄んだ綺麗な音を大人しく出している。そういう音を出すには、余程丁寧に蛇腹操作しなければならない事は分かる。でも、生ぬるく感じた。私は乱暴に弾くと注意される事が多いが、自分の中で跳び出したがっている物を発散させたくて仕方がないのだ。蛇腹でエネルギーをコントロールするのだ。
 今アコーディオンではクラシックが主流だ。おそらくのど自慢、傷痍軍人と言ったイメージを払拭させ、クラシックを弾く事で楽器としての権威を上げようとの試みだったのだろう。初めにクラシック演奏をした人は画期的だと思うが、やはりアコーディオンはクラシックに向かないと思った。パイプオルガンみたいな音色で弾くなら、パイプオルガンを弾けばいい。蛇腹楽器はもっと俗っぽい曲のほうが断然似合うと思った。教室の先生やアコーディオン協会の人が決めた主流にしたがって漫然と弾いているようだから、皆オーラが無いように思えた。私の習っている教室の生徒さんの方が、下手だけど魅力的な演奏をする。教えてくれる牧田先生は、どの曲をどのように弾きたいか全部生徒に決めさせる。だから初心者の人でも、何か表現しようとしている。
 オーラの無い出場者の人達の中でも、二人だけ独自の持ち味を少しにじませて弾いている人がいた。審査員達のその二人への評価は低かった。今のアコーディオン協会の基準を作っている人達だから、中途半端に表現している姿を見ると生意気に見えるのかもしれない。
 cobaさんでさえ、初期の頃は相当叩かれていたようだ。アコーディオンの機関誌に、バッハがcobaさんをゲンコツで殴っているマンガが乗せられたりしていたそうだ。牧田先生がおかしな世界と常々語っていたのが、何となく理解できた。かなりオタク臭が漂っていた。

 その後鈴木砂羽さんのお誕生会へ行く。中山君、真弓さんと21時に駅に集合。その後車でお迎えが来て、会場となるお宅へ。知らない人達ばかりだった。
 松本明子さんが一心不乱に立ち働いていて驚く。私達小劇場チームにまで甲斐甲斐しく飲み物や食べ物を出してくれる。なんといういい人なのだろう。
 総勢20人程であった。普通のおじさんだと思っていた人が結構有名な俳優さんだった事が分かり、焦る。小道具さんとかスタッフさんだと思っていたので「何やってる方なんですか」と聞こうとした時、誰かがその人に話し掛けたので聞かずに済んだのだ。
 お家にミニチュアダックスフンドとポメラニアンの合いの子の子犬が2匹いて、倒れそうな程可愛かった。くうちゃんなど目ではない。熱烈にチュウされて、切なくなる。こんなに可愛い犬を飼ったら、私は生きて行けないだろう。可愛がる以外の事に興味が無くなってしまいそうだ。名前を覚えるゲームをしたり、朝まで盛り上がる。

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