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馬鹿だと気づいた日

 夕方から富田美和さんと打ち合わせ。お仕事のお話は1時間半位で終了。その後ちょっとだけと、話し込んでいたら3時間以上経っていた。彼女とは、今まで3回打ち合わせをしている。毎回かなりプライベートトークをしてしまう。シラフなのに濃度の高い話をしている。私は良い物書きの人は無口だと思っている。話すと自分の中に溜まった事を発散して、気が済んでしまう。物書きになりたいと思うだけで実現していないのは、そのせいかもしれない。だが、話す事で整頓される事もある。3時間も話す事があるという事を重視しよう。おしゃべりはとても楽しいのだ。楽し過ぎて、過呼吸気味になったり具合が悪くなることもしばしばだ。
 帰宅後、愛ちゃんと電話する。しゃべりすぎた反省があるのに、またもや話し込んでしまう。電波が悪く何度か通話が途切れた事で、愛ちゃんが「今度会ってゆっくり話そうよ」と、提案してくれた。話したい事はまだまだあったが、話し過ぎて体が痺れてきていた。電話を切るのは寂しかったが、ほっともした。
 沢山しゃべるのは、しゃべりたい事が沢山あるのと、寂しがり屋だからなのかもしれない。一人になるとほっとするし、そういう時間が無いと気が狂うと思う一方、どうしていいか分からなくなったりする。寂しいというよりも恐ろしくなる。
 幼稚園の頃から、いつか死ぬ事を考えては眠れなくなっていた。今はその頃よりもっと死に近づいている。ちゃんとした大人にさえなっていないのに、死に近づいている。
 その事を考えないように何度も読んだマンガを読んだりして時間を潰す。寝不足になる。そんな無駄な事をする時間があれば、人生を進める努力をしたほうがいいのだ。考えてみたら、効率の悪い馬鹿のする事だ。
 自分が馬鹿だと言う事に気付いてから、いつか馬鹿じゃなくなる日が来るのを待っていた。だが、そんな日は来ない。老人になっても多分馬鹿のままなのだろう。頭が良くなりたい。理性的な人間になりたい。そして幸せになりたいなぁ。

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