« 2003年8月 | トップページ | 2003年10月 »

栗山千明、タランティーノ似

 栗山千明が、タランティーノの映画「キル・ビル」に出演するらしい。タランティーノは「バトル・ロワイヤル」で、目をつけて是非にと指名したという。あの映画で栗山千明に目をつけるとは。それほど重要な役でも無かった。
 しかし、ある事に気がついた。
 栗山千明はユマ・サーマンに良く似ている。タランティーノはユマ・サーマンを何度も起用しているし、彼女をミューズ、永遠の女優とも言っている。栗山千明は日本人にしては大作りな顔だ。印象的な瞳、わし鼻ギリギリの立体的な鼻。存在感のある唇、しゃくれぎみな顎、バランスを間違うと、全く美形では無くなる。ギリギリの所で却って、印象的な美しい顔になっている。
 そこまで考えて、またある事に気付いた。
 タランティーノの顔はユマ・サーマンに似ている。ということは栗山千明にも似ている。バランスを悪く配置すると、タランティーノになる気がする。しゃくれた顎、鍵のような鼻、鼻と唇の間が短い所、全部共通している。
 人は無意識に自分の顔が好きだと言う。私が高校生の時に、可愛いと目をつけていたアイドルがいた。ところが、男子生徒にすこぶる評判が悪い。あんな顔でよくアイドルだよ、顔が横に広がってるし、などと言われていた。私には凄く可愛く見えたので、驚いた。後日、そのアイドルにちょっと似ていると言われた。腐ってもアイドルなので、嬉しかったが、散々悪し様に行っていた男子生徒達にも「ほんとだ、似てるわ」と言われ複雑だった。しかし、人には可愛く見えないのに、私にだけ可愛く見えたと言う事は、見慣れた自分を整えた顔だったからかもしれない。きっとタランティーノも、それでユマ・サーマン、栗山千明に心惹かれたに違いない。
 夕方から父親の家へ行きおおいに飲む。

| | トラックバック (0)

老ける

 老けるという事を考えた。
 最近、周りの人に若返ったと言われ気を良くしていた。イクマ君など、初めて会った時よりどんどん若返ってると言ってくれていた。初めて会ったのは10年以上前なので、そんな訳はないのだが。そんな気がするというだけでも、嬉しい事だ。
 でも先日、中坪由起子嬢に、私が一昨年好んで着ていたワンピースを今着たらやばいと言われた。若返ったと思っていたので、ちょっとショックを受ける。
「え?一昨年より老けた感じする?」と尋ねると
「仕方ないよ。あたしもそうだしさ」と言われた。
 これは、一昨年より老けて見えると言われたも同然だ。確かに2年経てば老けるのは当たり前。ショックを受ける方がお門違いだ。
 人間なんて、人生の半分以上は中年や老人なのだ。二十歳を過ぎれば、ババアと言われたりする事に対して、疑問を覚える。女性は特に言われがち。私は、ちょっと年を取っただけで、女性をババア扱いする人を酷く忌み嫌っている。そういう人は主に男性だ。大体若い女の子の事をみっともないくらいちやほやする傾向にある。そうやって、ちやほやしても高飛車な態度を取られたりする。そういう屈辱を、かつては若さを謳歌したであろう年取った女性にぶつける気がする。腹を立てているのは自分を相手にしない若い女性なのに、彼女達に嫌われるのが嫌で媚びた態度を取る。そしてその反動を、自分を圧倒する若さを失った女性にぶつけて憂さをはらしてるのではないだろうか。若さにコンプレックスを持っているのだ。その事が、実は自分が一番年を取っているという事を露呈するとさえ思う。
 もちろん私も若さにコンプレックスはある。なるべくちょっとでも若くありたい。出来れば、若返りたい。若返るというより、子供に戻りたい。今子供になったら、という時間の無駄のような空想ばかりしている。どちらかというとオクテな方だったので、今度は大人びた子供で行きたいものだ。女子に嫌われるような女の子になりたい。そして、中学生になったら、生徒会などやってみたい。夢は膨らむばかりだ。
 どうしてこんな妄想ばかりしてしまうのだろう。それが、老けたという事なのだろうか。それとも、ただ人生に失敗しているだけなのだろうか。ああ、わからない。

| | トラックバック (0)

明日の顔に支障をきたす

 tsumazuki no ishiの公演を観に、ウエストエンドへ。自転車でとても近いのだ。
 寝不足だったので、暗転の度に首を回したりして正気を保つ。出演者の猫田直さんからのお誘いだったので、彼女ばかり観ていた。初めて会った時、彼女はかなり酔っていて、同じ話を繰り返していた。自分が正気だったので、不思議に思った。その後役者さんとして舞台で観たら、とても可愛くて魅力ある人だった。芝居の内容は理解出来なかったが、好きな人もいそう。

 野村朋子嬢に電話して、軽く飲もうかと思ったが捕まらずに帰宅。帰り道カクヤスで焼酎と卵黄のお酒と、料理にも使えそうな安いワインを購入。お家で一人でのんびりするのは久しぶり。本当はやる事がある。だが、昨日徹夜で頑張ったので、ちょっと遊びたくなった。目玉焼きをつまみにビールを飲み、料理用に買ったワインも飲み始めてしまう。今まで一人で飲む事なんて無かったのに。
 テレビをつけたら、明石家さんまと黒木瞳が戦争モノをやっていた。当時こんなことを言える日本人は本当にいたのか、と疑問を持った。
 戦争ものはやる事に意義があるけれど、主人公が皆軍国主義に疑問を持つ人ばかり。日本が負けるという事をわかっているような知的な人が多い。やはり主人公が、隣の人を特攻に告げ口するような卑怯者ではいけないのだろう。でもなんか説教臭くて、ちょっと嫌な感じ。
 しかし、そういう反発心を感じながら、お酒の勢いもあって号泣。ごみ箱が埋まるくらいちり紙を使って鼻をかんだ。明日の顔に支障きたすに違いない。

| | トラックバック (0)

アボカドニスト

 朝4時起床。お仕事に行く。
 始発の電車には昨日の続きのまま人が沢山いる。私も一日の終わりが始発という事は良くある。今日は一日の始まりとして乗っている。優越感を覚える。釣りに行くおじさんも沢山いた。
 渋谷からワゴン車で厚木の方へ移動。いつもは炎天下や車で待機だったが、今日は室内にいられたので、楽であった。子役の子と遊ぶ。
 近所を自転車で徘徊しているおじさんが、葉っぱでリアルなバッタを作ってくれた。そのバッタでごっこ遊び。草を食べる真似をさせて、うんこを出すように食べた物を出させたら、子供はとても喜んでくれた。そのままその子は草のバッタで蟻を脅かしていたが、いきなり自分で蟻を何匹も踏みつぶしはじめて驚いた。自分も小さい頃したに違いないが、今は蚊を殺すのも恐ろしくなっている。不細工な子供が虐殺していたら、嫌悪感があったかもしれない。その子はとても綺麗な子だった。これが、詩的な出来事のように見えてしまう。ああ、私も残酷さを味方につけられるような子供だったらと、憧れてしまう。

 午後に帰宅。賞味期限が5月の冷凍していたおからを調理した。恐る恐る食べてみたら、全く問題無かった。
 アコーディオンを練習したら、手に一瞬激痛が走る、腱鞘炎がぶり返したようだ。手をかばいながらいい加減な練習をしていると、知りあいからお茶をしようとのお誘い。代々木上原にあるイケてるカフェへ連れて行ってもらう。ジャージだったのでちょっと場違いだった。それを誤魔化すように、毅然と場慣れした顔でいるように気をつける。江古田の住民ではなく、代々木上原在住でふらっと来た人の匂いをかもしだせたであろうか。マグロの脳天のステーキのアボカドソース添えという、そそられるメニューを注文。非常に美味だった。私は日本でアボカド好きを競ったら50位以内に入るアボカドニストなのだ。自称だが。アボカドニストよりアボカニストの方がミステリアスでいいかもしれない。現在悩み中。

| | トラックバック (0)

人のふりと我がふり

 ベターポーヅの「おややヒューマンスヰッチ」観劇。初めは途方に暮れたが、嬉しい裏切りがあり、楽しめた。訳が解らないし、筋も通っているように思わないのに、面白いものを見たのは初めてかも。

 帰り道新宿を歩いていると、太った男性が、「しかし女っていうのは、馬鹿だよな。頭悪いんじゃないかと思う」と、大声で友人にまくしたてている光景を見た。一応私も女なので、私が頭悪い、馬鹿と言われたのと同じ事だ。
 常々自分の事を馬鹿だの頭悪いだの言っているが、人に言われるのは腹立たしい。
「ちょっと、あなた」と、呼び止めて議論しようとも思ったが、万が一気の触れた人で、殴られたり刺されたりしては困る。しかも、私まで気の触れた人に見える可能性が高い。諦める。
 あの人は、もてなくて女の人に深い恨みを持った可哀想な人なのかもしれない。でも、私はその人に直接酷い事をしたわけではない。不快な気持ちにさせられるのは、理不尽だ。でも、あの人は直接恨みのある女性には言えないのかもしれない。ああやって、友人に大声で言うことによって、側にいる女性に聞かせて不快にさせる事でちょっと気を晴らしているのだろう。自分も小心な人間だ。そういう行動を取っている事もあるに違いない。気をつけよう。人のふり見て我がふり直せだ。そんな教訓めいた事を考えながら帰宅。

 明日は4時起きなので早く寝ようと思いつつ、だらだらしてしまう。こういう時にだらだらしなかった事は無い。何故なのだろう。

| | トラックバック (0)

みのすけさんのライブ

 MANDALA2へ、みのすけさんのライブを聞きに行く。
 始まるまでムーチョこと村松君の家でだべる。おいしいピザ屋の話や蒲田行進曲の物真似などしていたら、ぎりぎりになってしまう。
 慌ててMANDALA2へ行くと、もはや立ち見。アメリカのストリッパーのように柱に様々な体勢でもたれながら、堪能する。
 みのすけさんのライブは、以前他のバンドのゲストで3曲程歌っているのを聞いた事しか無かった。私はライブで楽しめる事が少なく、どちらかというと苦手。でも、今日はとても楽しめた。歌は面白かったし、演奏も格好良かったし、ゲストも良かった。
 ライブで何が苦手かと言うと、ミュージシャンのMCだったりする。何か変なキャラだったり、すかしていたりする人が多い。CDを気に入ってライブに行くと、MCにショックを受けたりする。その点、みのすけさんのMCは構えた感じが無く、安心して楽しめた。
  
 ライブの後、再びムーチョの家へ行く。
 スープパスタと、じゃがりこにお湯を入れてポテトサラダ状にしたものを食べた。ムーチョと吉田りえちゃんは、じゃがりこをそのように食べるのは初めてだった。お湯を入れるのを心配そうに見ていたが、食べたら美味しいと喜んで食べていた。まんまとハマルに違いない。
 その後ちょっとだけギターを教わる。「光の島」というマンガを借りて、帰宅。

| | トラックバック (0)

貧乏くささから一瞬脱出

 シャンプーハット「緑色のスカート」観劇。
 高木珠里ちゃん、10年来の知りあいの出版業務の人と一緒だった。人と人を会わせるのは緊張する。
 今日も新谷真弓さんに遭遇。約束している訳でもないのに、いつも同じ芝居の同じ日に来てしまう。これが、異性だったら、運命の赤い糸で結ばれていると思ってしまいそうだ。シャンプーハットの芝居は前回の方が好きだったが、常にある切実さを感じさせる所が好きだ。
 打ち上げに誘って頂いたが、連れが二人いたので遠慮する。3人でおいしいと評判のお店で飲む。しかし、食べたいメニューは全て売り切れ。それでも、惰性で頼んだ食べ物でさえかなり美味しかった。満腹。
 チケット代も飲み代も出版業務の人が出してくれた上に、車で家まで送ってもらう。小劇場の貧乏臭い生活から、ちょっとだけ抜け出した日。明日からまた貧乏じみた暮らしが待ってる。 

| | トラックバック (0)

泣きたくなんかなかった

 眠くて眠くて仕方ない。
 無理やり起きて「のぐおヒョロライブ」を観に行く。はじめのうちは大爆笑していたのだが、いつの間にか気が遠くなる。周りが楽しそうに笑っている。
 涼しくすればしゃっきりするかと、ブラひも丸出しでタンクトップになる。しかし、意識は朦朧とするばかり。遅刻しそうと猛ダッシュをしたせいかもしれない。眠いというより、血圧が下がり過ぎた感じでひどく具合が悪かった。面白そうだったのに、悔しい。

 まっすぐ帰宅。夜、もう一本芝居を観ようかと思ったが、断念。
 カルディで買ったカレーペーストでタイカレーを作り食べる。作ったのはお友達。
 私はアコーディオンを触っていない事が不安で、その間練習させてもらった。
「蒲田行進曲」を借りた。観ようと思ったら、テレビで「ピンポン」をやっていた。「ピンポン」の後、「蒲田行進曲」を観る。どちらにも、泣いてしまう。泣きたくなんか無かったのに。

| | トラックバック (0)

生活に疑問

 二日酔い。午後16時まで寝る。
 夕方ソフトクリームを食べ、40分ほど歩いたら食欲が出てきた。
 昨日のごちそうをたんまりお土産に貰っていた。マカロニサラダ、モツ煮。
 何故か調理していない食材も貰った。ごぼう、タケノコ、肉、エノキ。それらを適当に食べた。すでに夜22時。流石に飲み歩く生活に疑問を持ち始めた。

| | トラックバック (0)

仕事、アコーディオン、誕生会

 朝4時半起床。殆ど寝られなかった。中坪由起子嬢と一緒のお仕事。今までは暑さに死にそうだったが、今回は寒さで死にそう。凍ったお茶など持って行った事が無駄だった。お仕事は小一時間で終了。
 帰宅して凍えた体を暖めるため、じっくり入浴。小一時間寝る。

 その後赤羽へ、アコーディオンのコンクールの見学に行く。実は同じアコーディオン教室の生徒さんが、コンクールの実行委員をしていて、出場を薦められていたのだ。しかし、どのような感じで行われているか分からずに出場するのは不安だった。そして、出場するには楽譜が必要とのこと。私は殆どの曲をきちんと楽譜でひいていない。ピアノやギターの楽譜からアコーディオン用に作り替えたり、耳コピーで適当に弾いている。参加するには譜面を自分で書いて提出するしか無い。私はピアノを習っていたのに、譜面が書けない。ろくに読む事も出来ない。そのため今回は見学する事にしたのだ。
 15時頃会場に着いたので初心者、中級者の部門は終了していた。上級者の演奏を聴く。全部で7人。皆うまいのだが、驚く程地味で小太りな人が多かった。人前で演奏すると言うのに、化粧もろくにしていない。髪も引詰めてるだけだったりと、見た目に気を遣っている気配が感じられない。皆一様に、難解なクラシックをパイプオルガンのような上品な音色で弾いている。上手いのは分かるのだが、道で弾いていても誰も足を止めないだろう。
 アコーディオンは基本的には流しっぽい楽器だと思う。蛇腹楽器はねっとり歌ったり、歯切れよく跳ねたりするのが特質だと思っていた。だが、みな、澄んだ綺麗な音を大人しく出している。そういう音を出すには、余程丁寧に蛇腹操作しなければならない事は分かる。でも、生ぬるく感じた。私は乱暴に弾くと注意される事が多いが、自分の中で跳び出したがっている物を発散させたくて仕方がないのだ。蛇腹でエネルギーをコントロールするのだ。
 今アコーディオンではクラシックが主流だ。おそらくのど自慢、傷痍軍人と言ったイメージを払拭させ、クラシックを弾く事で楽器としての権威を上げようとの試みだったのだろう。初めにクラシック演奏をした人は画期的だと思うが、やはりアコーディオンはクラシックに向かないと思った。パイプオルガンみたいな音色で弾くなら、パイプオルガンを弾けばいい。蛇腹楽器はもっと俗っぽい曲のほうが断然似合うと思った。教室の先生やアコーディオン協会の人が決めた主流にしたがって漫然と弾いているようだから、皆オーラが無いように思えた。私の習っている教室の生徒さんの方が、下手だけど魅力的な演奏をする。教えてくれる牧田先生は、どの曲をどのように弾きたいか全部生徒に決めさせる。だから初心者の人でも、何か表現しようとしている。
 オーラの無い出場者の人達の中でも、二人だけ独自の持ち味を少しにじませて弾いている人がいた。審査員達のその二人への評価は低かった。今のアコーディオン協会の基準を作っている人達だから、中途半端に表現している姿を見ると生意気に見えるのかもしれない。
 cobaさんでさえ、初期の頃は相当叩かれていたようだ。アコーディオンの機関誌に、バッハがcobaさんをゲンコツで殴っているマンガが乗せられたりしていたそうだ。牧田先生がおかしな世界と常々語っていたのが、何となく理解できた。かなりオタク臭が漂っていた。

 その後鈴木砂羽さんのお誕生会へ行く。中山君、真弓さんと21時に駅に集合。その後車でお迎えが来て、会場となるお宅へ。知らない人達ばかりだった。
 松本明子さんが一心不乱に立ち働いていて驚く。私達小劇場チームにまで甲斐甲斐しく飲み物や食べ物を出してくれる。なんといういい人なのだろう。
 総勢20人程であった。普通のおじさんだと思っていた人が結構有名な俳優さんだった事が分かり、焦る。小道具さんとかスタッフさんだと思っていたので「何やってる方なんですか」と聞こうとした時、誰かがその人に話し掛けたので聞かずに済んだのだ。
 お家にミニチュアダックスフンドとポメラニアンの合いの子の子犬が2匹いて、倒れそうな程可愛かった。くうちゃんなど目ではない。熱烈にチュウされて、切なくなる。こんなに可愛い犬を飼ったら、私は生きて行けないだろう。可愛がる以外の事に興味が無くなってしまいそうだ。名前を覚えるゲームをしたり、朝まで盛り上がる。

| | トラックバック (0)

ハイビスカスのレイ

 シーフードカレーを作る。シーフードミックスと鮟鱇を入れたら我ながらうまいカレーが出来た。
 腱症炎が悪化していたが、アコーディオン練習。一時間超えたら痛みが酷くなり断念。指が動くようになると必ず悪化して忌忌しい。
 KAKUTAの「あおはるぽぉず'72」観劇。桑原さんは落ち着きの無い小学生みたいな人なのに作演もこなし、役者としても魅力的で驚いた。才女だ。全く才女っぽくないのに、才女。素敵だ。ちょっと松田聖子に似てると主張したが、誰も同意しなかった。お話も面白かった。
 中山君が観にきていた。中山君には昨日も一瞬会った。沖縄帰りで首にハイビスカスのレイをかけてた。今日も引き続きかけていたが、桑原さんにあげていた。
 今日も飲みに誘われたが、明日朝早いので迷う。中山君にショットバーで一杯飲みながら考えなよ、と勧められ、やばいと思いながら行く。桑原さんを呼び出し、小一時間軽飲み。その時、桑原さんに「これ、痒いです」とレイを返されていた。
「俺、今日でこれ卒業したんだよ。痒くて俺も首がアトピーみたいなんだよ」と言っていた。花粉の部分が尖っていてちくちくするようだ。そんなにいらないと強調するものを何故人にあげるのだろう。

| | トラックバック (0)

やっぱり飲みに行く

 お昼からお仕事。
 この現場は2度目。前回炎天下で死にそうだったので、自衛策を練った。凍ったペットボトルのお茶、100円均一の椅子、ヒヤロン、ハンカチにスプレーするとしばらく凍ってひんやりする代物などを持って行く。
 時間も短かったため、大分楽だった。かとうあつきさんという映像畑の女優さんとお友達になった。帰りに下北で二人でご飯を食べる。お話していて、最近飲み屋でお話した女優さんの中原翔子さんと雰囲気が似ていたため、聞いてみたら10年来の友達と聞き驚く。私の近所に住んでいた猫田直さんともお友達と聞き、一気に親しみが沸く。

 KAKUTAの「青春ポーズ」観劇。桑原さんに電話して連絡が取れなかったため、駅前劇場で劇団員と思われる人を捕まえチケット確保。昨日のうさこFに引き続き、一番前の桟敷で観る。良くできたお話だった。女性が描く本のほうが、女優さんが生き生きしている気がする。いつも男性の女性描写に苛ついていたので、気持ち良かった。
 桑原さんしか知りあいがいないので、飲みに行くのは気を遣わせるのではと思ったが、やはり飲みに行く。私がやめた後に「オッホ」に入って、今はKAKUTAのメンバーの横山信二君が隣に来てくれて、話し込む。途中で、いきなりノリオさんとのぐおさんが乱入してきた。「劇団のぐお」の稽古帰りらしい。小一時間で帰ろうと思ったのに、結局終電。毎日飲みすぎだ。芝居観て飲むのが職業の人みたい。

| | トラックバック (0)

ノブちゃん

 里芋とブロッコリーのグラタン、タコポン酢、腐る直前のみそ汁で遅い昼食。またもやアコーディオンをさぼってしまった。
 うさこF「蟻地獄」を観にウエストエンドスタジオへ。
 遅刻しそうだったので汗だくになりながら自転車で行く。桟敷席しかあいていなかった。はしの方に座ったが。しょっぱなから野村朋子嬢が私の目の前へ登場。絶対気付くだろうと申し訳なく思い、チラシで顔を隠しながら観ていた。とにかく皆ハイテンションでエネルギッシュだった。
 毎度の事ながら終演後飲みに行く。うちのメンバーの山田伊久磨君の話でかなり盛り上がった。池谷さんをノブちゃんと呼ぶ約束をしたのだが、今日のところは恥ずかしくて言えなかった。

| | トラックバック (0)

なけなしの母性本能

 コムラプラス公演「カレーとイチロー」観劇。一週間で作ったらしい。そんな事感じさせないくらい立派な作品だった。小村さんと村岡さんが出てれば内容はどうでも面白いだろうと思っていた。ところがお話も面白かった。脚本家の人とイチローについてお話したら、気が合いそうな気がした。村岡さんも、駄目な女の役なのに魅力的で、小村さんもうっとおしい男の役なのに私のなけなしの母性本能がくすぐられた。
 終演後飲みに行く。今日は異常なほど知りあいがいた。峯村りえっ子ちゃん、新谷真弓さん、長田奈麻さん、大山君、清順、高木珠里ちゃん、佐藤真弓さん、池田鉄洋さん、依田さん。
 恋バナや、聞かれてもいないのに勝手に演説したりで盛り上がる。
 電車を逃し、タクシーで帰る。方面が一緒のりえっ子ちゃんを誘惑して家へ連れ込む。早く寝なければならないりえっこちゃんを、喋り倒して、とうとう寝させなかった。申し訳ない事をした。
 リエっ子ちゃんが帰った後、朝の空の明るさを噛みしめながら眠る。

| | トラックバック (0)

朝まで

 アコーディオンの練習をさぼってしまった。
 21時から大好きな黒木瞳の出るドラマ「失われた約束」を見るため、その前に練習するつもりだった。だが、全国の指名手配の犯人を捜索する番組をちょっとだけ、と見ていたら寝てしまう。結局練習せずにドラマを見た。黒木瞳が綺麗すぎて悶える。
 夜23時過ぎから、10月中にやらねばならない書き物にとりかかる。うんうんうなって考えても、らちがあかない。とりあえず書き始める。書いているうちにおぼろげに筋が決まってきた。結局だらだら朝まで。
 とても眠かったのに、寝ようとしたら目が冴えてしまう。腹立たしい。こんなことなら、寝ないぞと思ったが、やはり寝てしまう。

| | トラックバック (0)

ふらふらで帰宅

 電車を乗り間違えたりしながら、ふらふらで帰宅。
観たいお芝居が二つあったのにいけなかった。イクマ君絶賛の「シベリア少女鉄道」は本当に観たかった。
コーンスープ、サーモンと椎茸のソテー、長いも千切りで遅い昼ご飯。保温が長過ぎたご飯が不味かった。古本を売りに行き2080円儲ける。喫茶店でかき氷を食べるが、余りの量の多さに半分以上残す。
 夜はトムヤムクンと豚シャブと水菜のサラダ。サラダは、前田君宅のホームパーティーで、後藤飛鳥ちゃんが作ってくれたもののパクリだ。それまで豚シャブサラダなんて不味そうと思っていたのだが、とても美味しかった。私のレパートリーの半分は人の料理のパクリだ。しかし、考えて見るとパクリじゃない料理の方が少ないだろう。

| | トラックバック (0)

黒光りする男

 「西へ行く女」を観に下北沢本多劇場へ。
 電車の中で、人の話に聞き耳を立てる。酔っぱらって電車に轢かれそうになった話をしていた。朝まで飲んでいて、始発で友達の家へ行こうとしていたら、友達はまだ帰宅してない。しばらくベンチで寝ていて、いつのまにかホームに落ちたらしい。何となく人に蹴られた覚えもあったが、そのまま寝ていたら、いきなり激しい衝撃。目をあけたら、砂利とレール。駅員さんに見つけられ、引き上げて貰ったそうだ。駅員さんに時刻表を見せられ、「あと2分遅かったら死んでたよ」と言われたらしい。そのまま死んでいたら、○○大法学部学生、酔って死亡、と馬鹿扱いして叩かれただろう、と言う話だった。上には上がいると、安心した。
 「西へ行く女」は難解だった。はじめの方はとても面白かった。しかし、次第に筋が分からなくなり、周りの人は分かっているのかもと、不安になった。後で聞いたら、元々筋がはっきりしている話ではなく、皆分からないらしい。ほっとした。でも、部分的には楽しめる所が沢山あった。宝生舞さんが舞台に出ているのを観るのは2回目だったが、とても素敵だった。ああいうアプローチ出来る女優さんはそういない。生まれ変わるならこんな人になりたい。ミステリアスな安沢さんも、新鮮だった。私もミステリアスになりたい。長塚圭史君も、たたずまいが自然で良かった。私もそんな風になりたい。渡辺いっけいさんは、いるだけで面白かった。素敵。憧れを持って観られる芝居だった。
 終演後飲みに行く。はじめは安沢さんと個人的な飲みでいいと思ったのだが、彼女が気を遣ってくれて、ケラさん、圭史君、渡辺いっけいさん、いのうえひでのりさんのいる飲み会に誘ってくれた。みのすけさん、藤原よしこちゃん、今奈良君も一緒だった。テーブルが離れていたので、なじみの人としか話さなかったが、生の渡辺いっけいさんを間近でみられたのが嬉しかった。
 ケラさんと圭史君は別の飲み会へ行くため早めに店を後にした。安沢さんと今奈良君が帰る時、一緒に帰ろうと思ったが、「いい調子で飲んでるから、残った方がいい」と置いていかれる。しかし、その直後にお開き。これなら安沢さんについて帰れば良かったかしら、と思っていると、みのすけさんに「もうちょっと飲む?」と聞かれた。「行きます」と即答。
 合流した先にケラさんと圭史君がいた。「飲み会とみれば付いてくるんだから」と、忌忌しく思われないだろうか、と懸念しながらも、「それならそれでいいや」と開き直る。
 そこには竹中直人さんがいた。全体的に日焼けして黒光りしていた。
 席についた途端、それまで飲んだことの無い「カティ・サーク」というお酒が気になった。
「カティ・サークって飲んでみたいけどおいしいのかな」とつぶやくと、竹中直人さんが「この店の君が座っている所で優作がいつも飲んでたよ」と言った。優作とは松田優作の事らしい。思わず腰が浮いてしまう。それまで飲んだ事もないのに、急に飲みたくなった事が不思議だった。
「この席にはカティ・サークを飲みたいっていう残留思念が残っているのかもしれませんね」と、言ってみたが、聞き流された。
 竹中直人さんは6日連続で朝6時起きらしい。それなのに物凄く元気で、エネルギッシュだった。独壇場でしゃべっているものの、取り残される人がいたらいけないと思うのか、全員になにがしか話を振る。「オキーフを知っているか」などと聞かれても名前しか知らないので「いいえ」としか言えない。「山崎ハコと、中川比佐子に似ている」とも言われたが、あまり顔も覚えていないので「え~、そうですかね~」としか答えられない。気を遣って話を振ってくれなくても、観察してるだけで楽しいですからと心苦しくなった。有名人のパワーは通常の人の100倍位あるようだ。ああいう人を見ると圧倒されて、「自分は凡庸な人生を地道に生きて行くしかない器なんだな」と思う。
 竹中直人さんが帰り、落ち着いた飲み会になったが、そのころにはすっかり酔ってしまった。タクシーで帰ろうとも思ったが、家の近い方の好意に甘えて泊まらせて貰う。人の家に行くのは大好きなのだ。あまり寝ていないのに私一人元気でしゃべり続け皆に寝られてしまう。修学旅行でも、興奮して最後まで起きている性格だった。もっと落ち着きのある人間になりたい。

| | トラックバック (0)

ラーメン探訪

 寝ていないのに、眠れなかった。
 何故いつまでもこんなに暑いのだろう。おそらく過ごしやすい時期が殆どないまま、いきなり寒くなるに違いない。まるで嫌がらせだ。
「みつばち」の稽古中、中山君に借りたラーメン特集の本に載っていた近所のお店を探索。「中川」というつけ麺が名物のお店だ。なかなか見つからず諦めた頃、お店を発見。割合美味しかった。

| | トラックバック (0)

ここからは非処女

 朝6時起床。昨夜、暑くて殆ど眠れなかった。
 這うように、お仕事へ行く。中坪由起子嬢と一緒だった。この日は長時間炎天下で、座る所も無く、トイレにも行けず、熱中病になりそうであった。これからは、天気によって対策を練らなければならないと、切に思った。帰る時間帯もラッシュに重なり、2時間以上一度も座れず、へたり込みそうだった。這うように帰宅。
 夜に及川水生来(以後ミオコ)が、家にやって来た。「水生来参上」のコーナーのためだ。本来なら、面白グッズなどを用意して置くべきだったのだが、何も出来なかった。20時から20時半くらいに来てと言っていたのだが、やってきたのは21時過ぎ。バイクで道にまよったようだ。こういう所が、私とちょっと被る。
 はじめバイクで来ると知らなかったので、ビールなどを用意していた。しかし、お酒を進めるわけにもいかない。ミオコの持ってきてくれた、サラダ、私の用意したイカ軟骨、ビーフジャーキー、茎ワカメを食べながら、私だけビールを飲む。ミオコはコーラとお茶。
 彼女の訪問目的をすっかり無視して、だらだら喋る。昔の芝居のビデオや、自分のアルバムを見せ、「これはまだ処女、ここからは非処女」という解説などをしてあげた。昔の好きな人なども見せた。ミオコは面食いらしく、私の見せた人はぴんと来なかったようだ。
 以前、好きな人を友達に紹介したら「ユウカはかっこいいっていうけどさ、なんかネズミ男みたいよ」と言われた事があった。その次に好きな人は「鹿」に似ていると言われた。見る目がなくて仕方がない友人だと思った。ミオコにネズミ男と鹿の話をしたら、笑った。本当に似ていたのかもしれない。
 余談だが、その後皆がハンサムと言う人と付き合いたいと思い、つき合った。周りがハンサムと言ってくれるのは気持ち良かった。しかし、話も趣味も性格も合わず、唯一あう所が酒飲みと言う事だった。あわない話は酒でも飲んで無いと聞いていられない。無駄な年月だった。自分の趣味を知るには無駄な年月が必要なのだ。
 その後、明るくなるまで宴は続いた。非常に楽しかった。帰る頃、ミオコは「私写真撮らなきゃ」と、慌てだした。写真を撮るために来たのに一枚も撮っていなかった。来る前の綺麗な部屋では無く、飲み散らかした部屋の写真を撮影。酔った勢いで気が大きくなり、あられも無い写真も撮らせてしまう。どうなることやら。慌ただしく帰って行った。貸す約束したビデオ、CDなど全て忘れて行った。彼女は朝の8時から夜中の2時まで仕事だと言う。大丈夫なのだろうか。

| | トラックバック (0)

享楽も苦行のひとつ

 エッへのトークライブ。19時半頃ロフト・プラスワンへ行くと、初期のエッへのビデオが公開されていた。皆若くて可愛らしかった。
 メンバーは稽古中の人が多く、私と清順だけだった。物真似歌合戦から始まり、トーク、ゲストコーナー、即興コント、で終ったのは22時40分だった。身内が大笑いしているのはよくないと思いながら、相当笑いまくってしまった。楽しい飲み会のようだった。
 翌日の朝が早いので、打ち上げには不参加。
 もっとも、今日も飲んだら死んでしまいそうだった。享楽的の暮らすのも、ある種苦行だ。ロフトプラスワンの前にいたお客さんに、お酒を頂いた。ちょっと話しこんでいたら、次々と怪しい人が店へ勧誘し始めたので、慌てて帰る。慌てるあまり変な方向へ歩いてしまい、しばし道に迷う。駅についてからも、地下道で迷う。いつも当然のように歩いている所なのに。新宿を20分以上さ迷ってしまった。

| | トラックバック (0)

全ては寝たら忘れた

 宇宙堂の「りぼん」観劇。一緒に行った中山君は今日から沖縄に行く予定だった。台風で飛行機が欠航になったらしい。私も以前香港に行った時、飛行機が欠航になった。成田に一泊した。割と簡単に飛ばなくなるものだ。
 お芝居は良く分からなかったが、今まで観た事ない感じで楽しめた。バンドネオンの生演奏を観たのは初めてで、素敵だった。私は、三十路だったからアコーディオンをやった所もある。二十歳だったらバンドネオンを始めていたかも知れない。アコーディオンの左手は複雑だが、右手はピアノ鍵盤だ。少しでも分かる部分がある方が取っ掛かりやすい。一から体の癖にして覚えて行くというのは、若ければ若い程いいように思う。ただアコーディオンは、重い。私は比較的非力なほうだ。老人になっても10キロ以上のアコーディオンを担げるのか心配だ。バンドネオンも重いだろうが、アコーディオンよりは軽いに違いない。俄然弾いてみたい気持ちになる。
 終演後中山君と飲んでしまう。二人とも、前日朝まで飲んでいた。はじめはご飯のつもりだったが、一杯だけビールを飲みたくなった。いつの間やら、当然終電を逃した。タクシーで帰ろうね、と言っていたが、始発に乗った。喋りすぎて声が枯れた。始めのうちは「みつばち」が終わって、意外と共通の話題が無い事に気付き、ちょっと焦った。仲良しなのに話す事無いかも、と思っていたが、気がついたら、お互いのボケたおばあちゃんの話などをしていた。人生の中でだまっていようと思った秘密も、ぺらぺら喋ってしまった。サシで飲める男の子って意外といない。楽しかった。
 中野から自転車で江古田へ帰る途中、哲学的な思考をしていた。万能感に満ちて、幸せだった。しかし、家で倒れるように寝たら全て忘れた。

| | トラックバック (0)

猫の夢

 夢を見た。
 雨上がりの午後、道に猫の子供がいた。生まれたてで毛も生えていない。猫かどうか分からないのだが、子供の頃みた生まれたての猫はこんな感じだった。だから猫だと思った。こんな赤ん坊が一匹でいたら死んでしまうと、親を捜した。すると、なんだかよくわからない小さい獣がいた。立て看板がしてあり、「ミミを50円で買ってください」と書いてある。頭部に長い毛が生えている。一体何の動物かと近づいてみると、次々と出産している。ところが、ことごとく違う生き物を生んでいる。大きさもまちまちだ。訳の分からない獣の赤ん坊で一杯になっていた。しまいには頭にバナナを乗せた小猿まで生んでいた。引き取る事はできないので、せめて写メールに撮ろうとした所、目が覚めてしまった。起きてから、写メールを確認したが、そんな画像は無かった。
 お友達に話したら、「子供が欲しいのじゃない」といういい加減な分析をされた。そうなのだろうか?

| | トラックバック (0)

生協をとる血筋

 ほっけを焼く。ワカメとマイタケとネギのみそ汁。玄米ご飯。デザートに梨。こういう食事が好きだ。
 いい気分になっていたら、生協が来た。「焼き方名人」という遠赤外線プレートが届いた。これを使うと魚が早く焼けるのだ。ほっけを焼く前に届いていたら、早速使えたのに。忌忌しい。生協の人がちょっと気持ち悪かった。
「一人暮らしなんですか?」などと聞いてくる。一人暮らしにしか見えない建物だ。
「生協とっている方で一人暮らしの方珍しいんですよ」
 私の母も一人暮らしだが、生協を取っている。そういう血筋なのだ。
「焼き方名人」の事でいらいらしていたので、だからなんだよ!と怒鳴りたくなった。毎週の付き合いになるのだから、コミュミニケーションをとろうとしていただけなのだろう。共通の話題など無いから、そんな事を言うのだろう。
 ここで「いいお天気ですねぇ」などと言われても、苛ついたに違いない。
「焼き方名人」という名前にも腹が立ってきた。何故そんな冴えない物を注文したのだろう。どう考えても無くていいものだ。

| | トラックバック (0)

二日酔いで発表会

 起きたら地獄。目を開ける事でさえ重労働。気持ち悪いわ、頭は痛いわ、えらい事になっていた。
 今日はアコーディオンの発表会だ。本来1時間位練習して臨む予定だった。だが、もはやそれどころではない。桃のジュースをガブガブ飲む。その後気持ち悪くなり吐いたりしていたら、時間が無くなってしまった。シャワーを浴びて、化粧もするが疲労に満ちた顔は治らない。10キロのアコーディオンを腰を直角に曲げて背負い、よろよろ会場へ向う。
 荻窪の音楽空間で行われた。朦朧としながら、指ならしをする。だが、指がしびれていてもたつく。酔っているあまり危機感も感じない。7人演奏するのだが、私は一番最後。聞きながら、酔いをさます。新しく入った生徒さんが、かなり上手で焦る。酔っ払いのくせに、自分が同じ頃と比べたり、抜かれない決意を固めたりする。私の番になり、「私、朝まで飲んでまして、最悪のコンディションです。でも、最悪のコンディションの中でベストを尽くさせて頂きます」と、必要以上に言い訳をしてから演奏を始めた。
 ところが、思ったより調子がいいのだ。調子が悪いため逆に緊張せず、素直に感情移入できた。分からないものだ。大学入試の時、第一志望の受験日に生理が来ないように、ピルを飲まされていた。ところが、ピルが机の引き出しの裏に消えてしまい、前日に飲めなかったのだ。そのためばっちり生理とぶつかってしまった。のたうちまわる程ひどい生理痛だった。だが、痛さに気を取られ、緊張する事を忘れていた。とっとと終らせようと、テキパキ問題を解き、考え過ぎて失敗する小論文もいい加減な事を書きなぐった。その結果合格した。その前に受けたすべり止めの大学では、緊張して問題が読めなくなり落ちていたのだ。余裕があると却ってよくないのだろうか。だが、いつもせっぱ詰まっているのは疲れる。
 2次会には行かずに帰宅。果敢に迎え酒に挑むが、やはり飲めなかった。

| | トラックバック (0)

だめな女

 女子飲み開催。
 私の家に、とくりん、霊感スタイリストのすえちゃん、加藤直美嬢が集う。
 朝からお掃除、アコーディオン、料理の下ごしらえに励む。簡単だが、派手に見えるキッシュを焼いて、コラーゲンたっぷりの鳥の手羽煮込みを作る。女子にはコラーゲンだ。皆たこ焼きやお酒、クラッカーなど持ちよってくれた。
 明日がアコーディオンの発表会なので、早めにお開きにする事にしていた。とくりんが帰る時、直美ちゃんもすえちゃんも「そろそろあたし達も・・・」と腰を上げた。だが、すっかり楽しくなった私は「ええ、もう帰っちゃうの?」と二人を引き止め、朝の5時まで飲んでしまった。相当密度の濃い話をしたのに、何も覚えていない。駄目な女だ。

| | トラックバック (0)

出さないメール

 いつまで経っても貸したお金を返してくれない知り合いについて考えた。
 返して貰えないなら、貰えないと分かればいいのだ。そうすれば、友達登録から消すだけのことだ。しかし、分からないのが困る。
 その人の近しい人間に、探りを入れようとメールを打った。1000字を越えた段階で、ただの悪口メールになっていた。出すのを断念。メールを打った事で大分気持ちがすっきりした。結構気分転換になる。

| | トラックバック (0)

馬鹿だと気づいた日

 夕方から富田美和さんと打ち合わせ。お仕事のお話は1時間半位で終了。その後ちょっとだけと、話し込んでいたら3時間以上経っていた。彼女とは、今まで3回打ち合わせをしている。毎回かなりプライベートトークをしてしまう。シラフなのに濃度の高い話をしている。私は良い物書きの人は無口だと思っている。話すと自分の中に溜まった事を発散して、気が済んでしまう。物書きになりたいと思うだけで実現していないのは、そのせいかもしれない。だが、話す事で整頓される事もある。3時間も話す事があるという事を重視しよう。おしゃべりはとても楽しいのだ。楽し過ぎて、過呼吸気味になったり具合が悪くなることもしばしばだ。
 帰宅後、愛ちゃんと電話する。しゃべりすぎた反省があるのに、またもや話し込んでしまう。電波が悪く何度か通話が途切れた事で、愛ちゃんが「今度会ってゆっくり話そうよ」と、提案してくれた。話したい事はまだまだあったが、話し過ぎて体が痺れてきていた。電話を切るのは寂しかったが、ほっともした。
 沢山しゃべるのは、しゃべりたい事が沢山あるのと、寂しがり屋だからなのかもしれない。一人になるとほっとするし、そういう時間が無いと気が狂うと思う一方、どうしていいか分からなくなったりする。寂しいというよりも恐ろしくなる。
 幼稚園の頃から、いつか死ぬ事を考えては眠れなくなっていた。今はその頃よりもっと死に近づいている。ちゃんとした大人にさえなっていないのに、死に近づいている。
 その事を考えないように何度も読んだマンガを読んだりして時間を潰す。寝不足になる。そんな無駄な事をする時間があれば、人生を進める努力をしたほうがいいのだ。考えてみたら、効率の悪い馬鹿のする事だ。
 自分が馬鹿だと言う事に気付いてから、いつか馬鹿じゃなくなる日が来るのを待っていた。だが、そんな日は来ない。老人になっても多分馬鹿のままなのだろう。頭が良くなりたい。理性的な人間になりたい。そして幸せになりたいなぁ。

| | トラックバック (0)

濡れてシビれて

 赤坂ACTシアターへ「ビーシャ・ビーシャ」を観に行く。ずぶ濡れになると言う噂なので、着替えを持ってビーチサンダルで行く。
 赤坂の改札で野太い声で「ゆうかちゃん!」と聞こえるので、きょろきょろする。すると古田新太さんがいた。会話もせず改札ですれ違ったが、とても嬉しい。偶然すれ違った経験の中で一番嬉しかったかもしれない。お仕事だったのかしら、と胸をときめかす。
 ACTシアターで偶然知り合いにも会い、総勢4人で臨む。はじめ、布に区切られた空間に入れられる。天井も低く紙で出来ている。ACTシアターってこんな狭い筈はないのだが、何かしかけがあるのかなどと思っている間に音楽がかかり暗くなった。後の事はとても説明できない。ずぶ濡れになり、踊りまくり、奇声を発したりと、大変な有り様になっていたが、皆大興奮でかなり楽しい催しであった。出演者がいかにもパフォーマンスという出立ちではなく、スーツだったのが良かった。スーツでびしょ濡れのアルゼンチン人はとても暑苦しく、素敵だった。ただ、男女が視線を絡ませながら宙を舞っているだけで相当エロい。タイトスカートで大股オッぴろげている女性が、素敵に見えたのも初めてのことだ。物凄いエネルギーを感じて涙が出た。4人とも大満足。
 ハイレグもオープニングなどで客席に水を撒いて乱入したりしていた。メンバーといるのが楽しいので参加していたが、客で観に行くのは絶対嫌だと思っていた。水なんかかけられたら腹が立つ筈なのに、お客さんは何故怒らないのかと、不思議だった。しかし、今日水を掛けられて大喜びで浴びに行ってしまった。
 六本木まで歩き大江戸線に乗って新江古田へ帰る。地上は考えられない程の雷雨だった。散々濡れてきたから、勇気も沸いて傘も無しに自転車を漕いだ。寒くて歯がガチガチ言う。雨が目に入って、何も見えない。自宅へつく頃には「ビーシャ・ビーシャ」よりびしょ濡れだった。

| | トラックバック (0)

静かな一日

 昨日焦がした鍋二つを、洗う。作った料理を丸々捨てる。汗だく。しばらく料理する意欲がわかない。ヨーグルトや、果物を食す。凍らしておいたお米を解凍して、冷凍のウナギも食べた。明日は何か作る気になるといいのだが。      
   
 殆ど誰とも口をきかない一日だった。

| | トラックバック (0)

二日酔いで料理

 酷い二日酔い。生きている事が呪わしい。
 夕方に牛筋肉を買う。アコーディオンの練習が終わってから、調理する。肉を適当な大きさに切り、軽くゆでる。下ゆでした肉をショウガ、ネギ、酒、醤油、で煮込む。圧力鍋を使った。いつも水分を大目にしてしまうので、水を少なめにした。これがいけなかった。40分後焦げ臭い匂いが部屋に充満。慌てて、火を止める。下の方が焦げ付いてしまった。下の肉は諦めることにした。煮込んだ筋肉と里芋、にんじん、カブなどと煮込む。しばらくして味見したら、異様に不味い。どうも砂糖と塩を間違えて入れてしまったようだ。がっかり。しかもその時火を消したと思ったのに、消していなかった。再び部屋が焦げ臭くなる。かなり時間をかけて食材を駄目にしただけであった。

| | トラックバック (0)

« 2003年8月 | トップページ | 2003年10月 »