« 2003年7月 | トップページ | 2003年9月 »

若返り

 「オーバーシーズ」を観に行く。思ったより楽しめた。藤原紀香のスタイルの良さはただ事ではなかった。
 終演後楽屋へ。河原君にビールを勧められ、楽屋で飲む。同室の羽場裕一さんにおつまみを頂く。テレビで観るよりずっと素敵でぼーっとしてしまう。清順と村岡さんの楽屋でものんびり飲んでしまう。楽日なので早めに退散したほうがと思いながら、だらだら居続けてしまった。
 今日は六角君の結婚式だったそうだ。今奈良君と明大前宮古へ行く。私は六角君に嫌いと言われているが、お構いなしに祝福する。以前お世話になった音響の村山君や、共演した成川君、中山君、ムーチョ、騒動舎の子達で相当飲んでしまう。若い男の子達のやりたいさかりの話など聞かせてもらい、若返らせてもらった。

| | トラックバック (0)

百物語

 前田君宅のベッドで目覚める。朝の7時頃に皆ぞろぞろ帰って行った。私と小手君は再び寝る。12時頃少し元気になり起きる。小手君は今日本番だ。前田君にお礼をいい、江古田へ帰る。アコーディオンの練習などをする。
 夕方、白石加代子の「百物語」を観に岩波ホールへ。仲良しの高木珠里ちゃんを誘った。自分が見慣れている芝居と客層が、かなり違う。ロビーに行ったら、「あなたのメール番号教えて」「私メール番号が電話に入れられなくて、返信でしかメール出せないの」と語っているおば様がたがいて、ほほ笑ましかった。源氏物語などをカルチャーセンターで読んでいるような感じの人が多かった。
 鐘がなり幕が開いた。白石加代子が満面の笑みを浮かべて登場。ギャグを交えた挨拶をして白石加代子曰く食前酒のようなサキの短編「開いた窓」を朗読。朗読といっても歩き回ったり、ソファに横たわったり、舞台中央にあるドアを開けたり、とかなり動き回っていた。その後メインディッシュにあたるヒュー・ウォルポールの「銀色の仮面」、箸で食べられる洋食と言っていた夢枕漠の書き下ろし「踊るお人形」を朗読。「銀色の仮面」は普通にお話としても恐かった。「踊るお人形」は怪談というよりコメディであった。シャーロックホームズが、夏目漱石の元にある事件を解決するためにやって来て、という思い出話を、当時女中をしていた現在115歳の老婆が語るという物であった。これは完全に芝居であった。それにしても、白石加代子は噂に違わず素晴らしかった。何人もの声色を使い分けて、テンポよく客を飽きさせない。恐ろしく芸達者だ。ギャグが古かったりしてもテンポがいいので、普通に笑ってしまう。ただ、趣向を凝らしすぎて怪談という感じがしなかったのが残念。夜眠れなくなるような、恐ろしい話を聞いてみたくもあった。
 終演後、ジョナサンでご飯を食べる。長い事話し込み、地下鉄の終電を落としてしまう。珠里ちゃんは中野に自転車を置いていると言う。大江戸線に乗るのは無理そうだったので、私も中野へ行く。歩いて江古田まで帰ったのだが、珠里ちゃんが近場まで一緒に歩いてくれたので辛く感じなかった。

| | トラックバック (0)

変身

 久しぶりに変身した。酔って調子に乗り、23時過ぎごろからまるで記憶が無いのだ。最近記憶をなくすと寝ていたり、寝ゲロしていたりが多かった。しかし、今夜は元気よく違う人格に成り代わっていた。今日はインナーチャイルドで共演したBQMAPの前田君の家でホームパーティーが行われたのだ。前田君はちょっと前まで新江古田に住んでいた。2月のインナーチャイルド公演が終った直後小竹向原に都落ちしたのだ。チャリンコで小竹まで行く。
 後藤飛鳥ちゃん、菊岡理沙ちゃん、前田君、土屋君、前田君のお友達で買い物をした。一人一品作るのだ。こういう時は作る側にまわる方が酔わない。そう思い早々に料理を始める。
 私はきゅうりの煮物、イカで刺身とげそとワタのホイル焼きを作製。パスタのタレも持って行った。料理が一段落して、恋バナになる。ちょっと酔っぱらって、女の子の機嫌を取るなんて本当に簡単な事なのに、それが出来る男の人はいないと演説した。男性陣は不満げに自分は頑張っていると訴えていた。しかし、女子から大いに共感を得る。
 しばらくして、宍倉君、小手伸也君、双数姉妹の五味君、bird's eye viewのピエール君がばらばらにやってくる。その後川田希ちゃん、三宅君が来たのだが、その頃の記憶は失せていた。五味さんをからかっていたら、「友香さんは別に好みじゃない」と言われ「ええ!私はタイプなのに」と五味さんの顔を押さえつけてチュウをしたらしい。五味さんをタイプだったとは私も知らなかった。五味さんはショックをうけて大人しくなっていたそうだ。申し訳無い事をした。
 小手君にも「アタシに負けないようにお前はもっと頑張れ。でもアタシは多分負けないね」と、檄を飛ばしていたらしい。そして後藤飛鳥ちゃんに抱きついて甘えていたらしい。皆は世界陸上で盛り上がっていたそうだ。世界陸上にも毒づいていたらしい。
 興奮した男性陣は近所の駐車場で陸上に興じていたそうだ。飛鳥ちゃんは私を寝かしつけるため寝室に付き添っていたが、疲れてそのまま座って寝てしまったという。申し訳ない事をした。ウコンを飲んできたせいで、別の人格になっても長らく元気だったのかもしれない。以前は、記憶の無い時の言動を人に聞くのが面白かった。おみくじのように当たり外れがあるのだ。最近は体力が落ちて変身する事も無くなっていた。懐かしい感じがしたが、やはり気をつけなければいかんと思った。ただ、私はとても楽しかった。他の人がどうだったのかは分からない。

| | トラックバック (0)

お料理バンバン

 生産的な一日。
 馬肉の肉ジャガと、ワカメスープを食べる。
 探していた本を神保町の三省堂書店で発見し、購入。
 帰宅し生ハムのパスタを作る。ルッコラとトマトに生ハムとパルメザンチーズの塩気で味つけ。
 その後明日のご飯を作る。ラタトゥイユもどき。明日お呼ばれしているため、持って行くパスタのタレも作成。いつも使っている松の実が無いのでクルミで代用したら、あまりうまく行かなかった。

| | トラックバック (0)

アングラを代表する女優

 アコーディオンのレッスン日。いつもはレッスンの前に練習を行うのだが、今日は慌ただしくて出来なかった。1時間ほどおしゃべりする。先生が「後ろのほうで踊っている子がいたみたい」と、喜んでいたので「それは私の友達です」と、得意気に言った。ムーチョが、踊っていたのだ。私は盛り上がったり出来ない体質なので、いつもこそこそ後ろの方で観ている。しかし、連れのムーチョが踊ってくれた事で面目を果たせた。今日のレッスンのアドバイスは「アルゼンチン」の匂いを嗅ぐように、との事であった。アルゼンチン人、アルゼンチンの音楽には独特の匂いがあるのだそうだ。その匂いを感じて演奏に生かせるようになると、より素敵な高みにいけるらしい。
 夕方は新橋演舞場へ「阿修羅城の瞳」を観に行く。レッスンが長引き、アコーディオンを背負いながら、走る。築地市場から徒歩3分の筈なのに、全く違う方向へ走り、さ迷ってしまう。最初の方を観そびれてしまった。慌てて席に着くと、隣は知り合い。3つ離れた席には新谷真弓さん。演舞場は広いのに、と驚く。お芝居は素敵であった。
 伊原剛志さんは、数少ないタイプの俳優さん。いつもは優柔不断な優しい男をやる事が多いはずだ。しかし、悪役がこれほどカッコいいとは。とても引きつけられた。元々肉体派の男性が好みなのだ。肉体派でありながら、柔和な顔つきで悪役。メロメロである。
 天海祐希さんは、とにかく美しかった。声といい体といい顔といい演劇をやる入れ物として最高の道具を持っている。ため息が出た。ガラスの仮面の「紅天女」月影バージョンのようだった。月影先生は足に鈴をつけながら、音を鳴らさずにつり橋を渡ったりする。病気がちなのに肉体訓練を怠らないのかもしれない。そんなだから心臓発作ばかり起こすのだろう。それはさておき、天海祐希さんも橋を渡る時、人間の足取りではなく浮いているように歩いていた。3時間半と長いお芝居なのに、驚嘆とうっとりを繰り返し退屈しなかった。
 楽屋へ挨拶に行き、ビールを頂く。その後礒野慎吾さん、前田悟さんと隣に座った知り合いの女の子と飲みに行く。お店では右近健一さん、いのうえひでのりさんが、すでに飲んでいた。右近さんがお客さんに私を「アングラを代表する女優さん」と、紹介していた。右近さんは私を一度も観た事が無いのだが。毛が長過ぎるのかもしれない。前田さんのファンなので、大人しく可愛く振る舞いたかったのだが、うるさい位ハイテンションで喋り過ぎてしまう。前田さんは中央線沿線の某駅まで自転車で帰って行った。途中で疲れて道で寝て、休憩を取る事も多いらしい。素敵。
 みんなでタクシーに乗り、帰宅。とても疲れた。アコーディオンの重さが呪わしかった。

| | トラックバック (0)

ライブに行く

 ムーチョの家へ行く。パソコンとギターを教えて貰う。
 その後、曼荼羅2へ、アコーディオンの先生のライブを聞きに行く。先生のバンドは2番手であった。1番手のバンドが、薬でもやっているとしか思えないノリで困惑する。技術的にはレベルが高いのだが、何か耐えられないというか、正視できない感じであった。ムーチョと吉田りえちゃんとアイコンタクトをして、かろうじて楽しむ事が出来た。
 その後、私の師匠、牧田ゆき先生のライブ。アルゼンチン人のギタリストと、BOOMのパーカッションの人を率いての演奏。後半でムーチョが踊っていて、楽しんでいる事が確認出来て安心する。
 ライブ後、再びムーチョの家へ。軽くビールを飲みながら、1番手のバンドの物真似をしたりして遊ぶ。ボーカルの女の子がくり返し「うんざりしちゃうぜ~」と歌いながら、右目左目を交互に閉じていた。そしてギタリストの人がコンプレックスの「BE MY BABY」のように「うんざりBABYうんざりBABY」と繰り返していた。物真似が似ていると言われ、嬉しくなった。その後、24時過ぎまでギターを教えて貰う。

| | トラックバック (0)

リエっ子ちゃん

 夕方からオーディション。
 その後峯村リエっ子ちゃんと飲む。リエっ子ちゃんと合うのは久しぶりである。東中野で適当な店に入る。美味しそうな店なのに、客は殆どいない。店の主人がてんぱっている以外はいい店だった。洞窟の中のような密室の席があり、カップルであればさぞかしいちゃいちゃできそうだ。
 リエっ子ちゃんといると、浮き浮きして「リエっ子ちゃん~、リエっ子ちゃん~」と歌い出したくなる。おかしな人と思われそうな理性で押しとどめている。お互いのほっぺや二の腕を触り合い、近況を語り合う。人の悪口や、ときめいた事などを話すとあっという間に帰る時間。私は終電を逃し、江古田まで徒歩で帰る。自転車で15分くらいなのだが、歩いたのは初めて。シラフだと、しんどい距離だ。よく、かなりの距離を歩いて帰る人の話を関心して聞いていた。しかし、ほろ酔いで帰ると距離や時間を感じなかった。タクシーに乗ると2000円。節約と散歩もでき、言うこと無し。

| | トラックバック (0)

鼻の下のニオイ

 鼻の下を伸ばすと妙な臭いがする。
 通常な状態だと臭わないのに、伸ばすと何か臭うのである。
 数年前にこの事に気付き、気が向くとその臭いを嗅いでいる。一体何の臭いなのだろう。鼻の穴の臭いなのだろうか? 鼻の下の皮膚の臭いなのだろうか? 何故伸ばした時だけ臭うのだろう。毛穴が広がるなどの理由なのだろうか? 今まで人に聞いてみたことは無い。他の人も臭うのか、気になる所である。
 以前お付き合いしていた人で、体臭も口臭も無いのに鼻息だけが臭う人がいた。しかし、その臭いとも違う。皮脂や汗の臭いとも違う。強いて言えば牛筋煮込みのような感じだ。同じ事を感じている人がいるといいのだが。

| | トラックバック (0)

自由の海

 朝6時半に起床。逗子で開催される「自由の国」へ参加するのだ。8時に新宿西口のミロードのイメージキャラクター「ドロミ」ちゃんの銅像前へ集合。ミロードを逆さに読んでいるらしい。ふざけた名前だ。あまり可愛くも無い。ハイレグメンバーでありメル友の岸君は、朝まで飲んだまま自転車で新宿へやってきた。かなり酔っぱらっている。朝っぱらから立ちションまでしている。大幅な遅刻をしたのぐおさん、顔田顔彦さんを待って出発。私はラブリーヨーヨーのメンツと同じ車。まんぞう君(加藤雅人君)が運転していた。車内では皆元気一杯であった。久米君が自分の故郷の豊橋はうんこ臭いと話していて驚いた。住んでいる時は気付かなかったらしい。東京出てきてから、車で通り過ぎた時自分の故郷がうんこ臭い事に気付き、腹が立って車の窓から「うんこくせー」と叫んだという。18年も知らずに過ごしていた事にむかついたようだ。今度豊橋に行く機会があったら、確かめてみなければ。
 会場のビーチハウス「sea zoo」は、いかしていた。しかし、異常に暑い。最高の海日和。昼過ぎに開会式が行われた。我慢大会やら、ネタやら、出し物が続く。中でも、「PRIDE」が盛り上がった。打撃なしの格闘技や相撲のトーナメント戦であった。カードによって、臨機応変にルールが変更された。本気のとギャグの試合があったが、やはり格闘技は本気の方が断然興奮する。初っぱなはイクマ君と今奈良君。普段エッへの二人が本気モードで砂まみれになって戦っていた。かなり長引いたが、今奈良君が勝ち進んだ。後でイクマ君は相当悔しがって「勝てると思ったんだけど。チャンスが2回あったのに」と言っていた。結局今奈良君は最後まで勝ち残った。確かケラマップの打ち上げで朝まで飲んでいたはずなのだが。
 私はアコーディオン担当。「PRIDE」を観てから、支度しようとしてたらすぐ出番だという。トイレに行って着替えたり、髪をゆったりしようと思ったが、トイレに紙がなく取りに戻ったら、トイレが大混雑。着替えるのはやめにした。前回は麻雀やって大騒ぎしていて、誰も聞いていない状態で演奏。あまりのしんどさに、トイレで泣いた。今日は、演奏前にちゃんと紹介され、きちんと聞いてもらえた。リベンジ出来て嬉しい。その後もう一つのリベンジをした。海に入ったのだ。11日にクラゲに刺されまくり、すっかりアレルギーというかトラウマになっていた。しかし、今日海に入らなければ、きっと海に行きたい気持ちさえ起きなくなるだろう。意を決して入る。相当沖まで行ったが、クラゲはいなかった。がんがん泳ぐ。トラウマ克服。
 夕方に「sea zoo」を引き払い、浜辺でサザンオールスター物真似コンテスト、作文の朗読、盆踊りなどを行う。私は作文に参加。というか、私しか読まなかった。皆書いてこなかったのだ。私も書いては来なかった。小学生時代の日記を読んだのだ。昨晩、イクマ君がムーチョの家で読んで「すごい面白いから絶対やった方がいいよ」と電話してくれた。実は朗読して面白いかどうか分からないので、心配だったのだ。「やく」「なぜ男はえばるのか」「すずめとけんか」などと題された作文を読んだ。身内なのでお客さんが暖かく、ほっとした。盆踊りの後、皆で「イマジン」を歌った。歌い終りと同時に夕日が沈んだ。ドラマチック。

| | トラックバック (0)

ギター

 ムーチョこと村松君の家に行く。明日のイベント、「自由の国」で使うネタを現地まで持って行って貰うのだ。当日はアコーディオンなどもあるので、なるべく荷物を減らしたかった。
 二日酔いと空腹で体が痺れていたので、ムーチョの家につくなり、買ってきたマックをむさぼるように食べる。落ち着いてから、ギターを触らせてもらう。ロックの基本的なスケールを教えてもらう。私にとっては超絶技巧であった。吉田りえちゃんが美味しそうなピザを焼いてくれたので、食べたかったのだが、宅配便を受け取らなければならない時間になってしまう。急いで帰る。宅配便は帰宅してから2時間後に来た。ピザを食べれば良かった。

| | トラックバック (0)

知らない人は皆恐い

 ケラマップの「青十字」観劇。前回に出演したので、出演者の半数以上が知り合いであった。人がどんどん死んで行くと聞いていたが、相当楽しいお芝居だった。2時間半と聞いていたが、それほど長く感じなかった。この所、当たりの芝居が続いて嬉しい。出演者も知り合いが多ければ、客にも知り合いが多く、終演後のロビーで混乱する。人に挨拶している途中に、別な知り合いに出くわしたりすると、対応に困ってあたふたしてしまうのだ。おざなりにしか挨拶出来ない人などもいて、そんなつもりもないのに失礼になってしまったりしてしまう。聖徳太子なら、混乱もせずに対応出来るのだろう。前回共演した川田さん、野間口君、小村さん、湯澤さんなど、合うのが久しぶりで懐かしかった。湯澤さんにはパンツが見えている事を指摘された。最近ローライズのジーンズで若者ぶっているので、よくパンツを出してしまっているのだ。そういう事には相変わらず目ざとい人だ。
 飲み会に参加。人が多すぎて、却って身内とばかり話してしまう。一緒に来た円城寺あやさんに依田さんを紹介してもらう。周囲の人に依田さんと私は酔っ払い方が似ていると聞いていた。キス魔になったりする所が共通しているようだ。私は最近体力が落ちたので、豹変する前に潰れてしまう。依田さんはまだばりばりのようだ。私と同じ年とは思えない若くて素敵な人だった。弘中さん、依田さんは同じ年なので、35歳になった暁に何か一緒にやろうと約束した。
 その後、佐藤治彦さんと初めてお話しした。「みつばち」の稽古場に見学にいらしていた時、恐そうな方かと思っていたのだが、話してみたら腰の低い優しい感じの方だった。どうも私は被害妄想が強いので、初対面の人と話す時「きっと私の事は嫌いに違いない」と考えがちなのだが、実際知り合うと優しく好意的であったりする。何故、反射的に悪意を持たれていると考えてしまうのだろう。知らない人は皆恐い。知り合うと優しい人が多いので、凄く安心する。だから人と知り合うのは好きだ。
 その後ハイレグメンバーの中坪由起子嬢、今奈良君とこじゃれたバーに行く。その辺りから意識があまり無くなってしまう。身内だけになって緊張が溶けたのかもしれない。

| | トラックバック (0)

ケンカ

 予定が2件あった。1件はキャンセルになった。
 もう1件は昼過ぎに連絡が来るとの事なので、待機しながらアコーディオン練習に励む。いつの間にか午後14時を過ぎていた。何か事情があるのかと思っていると、携帯に連絡が入る。ただの寝坊であった。寝坊となると急に腹が立った。ぶちぶち怒っていたら、相手もわざとじゃないと怒り始めた。何故か泣いて喧嘩。電波が悪く携帯が何度も切れ、もどかしさのあまり、余計喧嘩越しになってしまう。何度も電波をかけあって喧嘩するのもバカバカしくなり、会う事になった。景品で貰った食事券、母から貰ったJCBのギフトカードでデパートのイタリア料理屋で食事した。自腹を切らずに贅沢な食事をしたら、すっかりいい気分になる。現金なものだ。

| | トラックバック (0)

飲みたいきもち

 昔お付き合いしていた人にランチに誘われる。最近、ハードな恋をしているらしい。私との付き合いが最後の恋愛と言っていたのにと、ぶーたれた。とはいえ、いつかそんな日が来るのは覚悟していた。「最後の恋愛」と言われた事は相当私の自尊心を支えてくれていた。そんな訳ないだろうと思いながら、そうであって欲しいと考えていた。しかし、私の自尊心の為に人の幸せになる機会にケチをつけるのもみっともない。聞き役に徹して励ました。その人とは理由があってお別れしたが、それ以後もずっと仲良しだった。新しい男の子とつき合うと、片づけの出来ない私が恥をかいてはいけないと、こっそりお部屋を片づけにも来てくれた。困った事があれば誰よりも味方になってくれた。たとえ人を殺しても絶対に支持してくれる安心感があった。だから、本当に殺したい程の人が現れたら、いつでも殺せると思っていた。その事態が変わってしまったらちょっと寂しい。
 相手の彼女の写真を見せてもらう。これが、びっくりするほど上玉なのだ。何でという不細工でも嫌だが、上玉も複雑だ。明らかに自分より可愛いのも少々悔しい。つき合うと長いので、それほど沢山の人とつき合ってはいないが、別れてからいい関係でいられたのはその人だけだ。
 夕方「ペンギンプルペイルパイルズ」の「ワンマン・ショー」を観に行く。見る目を信用している悪運ダイヤの小田井君が褒めていたので、前から観たかったのだ。以前「チェリーボンバーズ」で一緒だった長田奈麻さんも出ていた。これが本当に良かった。大抵、次はこういう事言うんだろうと予測がつくものだが、一切予想がつかない。次は何が起きるのかと、気になっているまま最後まで観られた。もっと早く観ていれば良かった。すっかりトリコになった。
 今日はシャンプーハットの赤堀さん、演技者でお世話になった大根さん、タンバリンの高井さん、演ぶゼミ公演の生徒さんのパクチィ君、中山君、ナイロンの安沢さんなど、沢山の知人が来ていた。終演後安沢さんとお茶をする。安沢さんは靭帯を切ってしまった上、歯痛にも悩まされていた。モノモライやクラゲ騒動より大変な人に会い、自分を可哀想に思うのはやめようと思った。安沢さんと話すととてものんびりした気持ちになり、ほっとする。安沢さんもそうだと言ってくれた。きれい事を言わない所が合うのかもしれない。大根さんと赤堀さんから飲んでいるから来ないかという誘いがあった。しかし、安沢さんと別れて連絡をしたら既に解散していた。ちょっとだけ飲みたい気持ちになり、中山君に電話する。中山君はすでに新宿を離れていたので、後日改めて飲む約束をして電話を切る。長田さんから打ち上げに誘われていたので、行きたい気持ちにもなったが、それほど面識のある劇団ではないので、気を使わせるのも申し訳ない。とぼとぼ帰る。

| | トラックバック (0)

明日への希望

 昨晩、遅くに遊びに来たお友達と一口だけ味見するつもりの日本酒をがぶ飲みしてしまう。
 旅の疲れもあり、いつまでも寝ていた。顔の醜さは峠をこしたようだ。お友達によると、やはり普通の肌の荒れた人のようには見えるらしい。その後自転車で中野へ。お友達と別れ、山岸涼子の「テレプシコーラ」の4巻を購入。フレッシュネスバーガーへ行き、サルサバーガーを食べながら読む。山岸涼子は大好きな漫画家さん。山岸涼子と作家の姫野カオルコがいるおかげで、生きる楽しみが増えた。彼女達は私を知らないが、ずっと読み続けていると精神構造や思考回路が分かってきて、まるで近しい人のように思えてくる。私より先に死なないで欲しいと思う。生きてる限り読んでいたいものだ。
 今日はやろうと思った事を何一つ出来なかった。下痢になってしまった。いつも便秘気味なのに珍しい。明日は素晴らしい日になりますように。

| | トラックバック (0)

駅員に勝つ

 朝、早くJR高岡駅へ問い合わせる。高岡で回収したチケットは既に金沢に回収されて、東金沢の支社にあるので調べるのは不可能と言われる。高岡駅の人に電話でごねても意味がないと、電話の応対をしてくれた人の名前だけ確認して金沢駅へ。チケットを買いなおさなければならないと思いながらも、駄目元で交渉することにした。母の友人は、はたから見ても無理と思われる時でも交渉でなんとかしていると言われた。お金を支払うのは負け犬になる気がした。旅をいい思い出にするためにも、余計なお金を支払わないで済ませたい。金沢の窓口で、紳士的な人が応対してくれた。しかし、途中で切れ気味の駅員さんが出てきて不穏な空気になる。切れ気味の駅員さんは高岡に電話して「そっちのミスをこっちに回しては困る」と怒鳴り始めた。「買いなおして貰うしかない」とも言われた。しかし、「きりきりの予算で旅行してるので、お金が無いのです。そうなると東京へ帰れなくなります。指定券のみの販売はしてないじゃないですか。越後湯沢から東京への指定券を持っているというのはあらかじめ乗車券を買ったという前提に基づいてるんです」と粘った。米俵何個分もの切符が回収されていて、そこから探すのは人出も時間もかかると説得もされた。しかし、気弱そうに見えても、てこでも動かない雰囲気を漂わせた。後ろに何人も並び始める。母が済まなさそうに「時間かかると思うんで」と、私の代わりに説明してくれた。人が並ぶと駅員さんも早く対処しなければと言う気持ちにもなるのだろう。切れ気味の駅員さんが高岡駅の人に「そちらが誤回収したという書類を作成しろ」と、けんか腰に電話して、乗車券の変わりになる書類を発行してくれた。神経がすり減りすっかり疲れたが、負け犬にならずに済んでほっとする。
 その後県立美術館へ行く。様々な美術品があったが、印象に残ったのは料理研究家の服部さんにそっくりな犬の彫刻のみであった。

| | トラックバック (0)

崖が好き

 6時起床。金沢駅から芦原温泉へ行き、バスで永平寺へ。私は東尋坊に行きたかった。永平寺には全く行きたくなかった。しかし、母は東尋坊に興味が無く永平寺に行きたがった。両方回る事になる。永平寺では何を撮影してもいいが、修行僧にカメラを向ける事だけはやめるように言われた。おかしな事を言うと思っていたが、見て回るうちに合点がいった。数人で庭の草むしりをしている修行僧は繁華街でたむろしている若者と全く変わりが無い。のんびりだべっていたり、かなり楽しそう。僧堂では箱を掲げて歩く練習を、見物客に囲まれながら行っていた。うまくいかないとやりなおし、曲がる時に変わった足運びをするのを繰り返し練習していた。芝居でダンスの練習をしたりするのを思いだす。「あの人は下手だから、いつも注意されているのだろう」などと、母と好き勝手な憶測をしたりした。
 再びバスに乗り東尋坊へ。東尋坊は自殺の名所と言われる断崖絶壁。私は断崖絶壁が堪らなく好きなのだ。以前も一人で伊豆の絶壁を巡った。まず遊覧船に乗る。解説しているおじさんが語尾に高い音階で「ねぇ~」とつける訛りが激しい人だった。「落ちそうで落ちない岩でしてねぇ~、おねぇちゃんと同じでしてねぇ~」などと、母に物まねをして見せていた。するとすぐ後ろで解説していることが分かり、恥ずかしい思いをした。去年は47人自殺したそうだ。「今年はまだ16人でしてねぇ~、一昨日も一人亡くなりましてねぇ~、例年よりちょっと少ないようですねぇ~…」とのことであった。足の痛む母に待って貰い、断崖絶壁の端から端までくまなく歩く。岩から岩へ飛び移ると冷や汗が出てくる。あと一歩踏み出せば確実に死ぬ所に寝そべり、海を覗きこむ。岸壁に打ちつける泡状になった波を見ていると、クラゲにさされて醜くなった顔の事も忘れ爽快な気持ちになる。ハイレグの小林一英さんが、新宿御苑で空を見ていると嫌なこと皆忘れる、と言っていた。私も断崖絶壁を覗きこむと、心が洗われていった。母は崖の端から端を移動して覗き込んでいる私を遠くから見ていて、かなりはらはらしたようだ。15分位と認知していたが母は私が1時間も崖を見ていたと言う。人間の体感とは当てにならない。東尋坊に行けたことで、この旅のノルマは果たした。
 その夜憂鬱な事が発覚した。明日の帰京に備えてチケットを確認すると、帰りの乗車券がないのだ。越後湯沢発東京行きの指定券と、13日高岡駅に下車した際、出さなければならなかった越後湯沢発高岡行きの指定券が手元にあった。どうやら高岡を下車する際、帰りの乗車券を出してしまったようだ。明らかに私の責任だ。いったいどうしたらいいのだろう。

| | トラックバック (0)

金沢へ

 終戦記念日。朝9時半に「すみよしや」を出発。本日泊まる「金沢ペンション」に荷物だけ置かせて貰って、観光しようと計画する。しかし、金沢ペンションまで行く途中道に迷う。親子揃って方向感覚が悪いのだ。5,6人に道を尋ねやっとついた時はへとへと。まず金沢城へ。そして兼六園へ。津雲むつみの漫画「花衣夢衣」に出てきた兼六園へは一度行ってみたかった。しかしどちらもそれほど印象に残らなかった。伝統産業工芸館も行った。加賀友禅の着物に興味があった。しかし、いまいちぴんと来ない。
 金沢に行ったら麩を食べろと言われて昼食に「みやた」という店を予約。麩の会席料理で有名らしい。生麩の刺身、ステーキ、フライ、饅頭などをお腹一杯食べる。頻繁に食べたい物でも無いが、どれも上品でおいしかった。その後あめ屋さんへ行く。どのお店も民家のなかにぽつんとあるのに繁盛している。
 その後茶屋街へ行く。芸者さんの置き屋だった所を見学。通り自体に風情はあったが店の見学はムダであった。無理やり観光で名所を作っている感じである。茶屋街で母に銀のネックレスと指輪を買ってもらう。欲しいとも思っていなかったのに母が「これあんた似合うじゃない」と私の首にあてがったのだ。それがとても素敵で眺めていたら、同じ作家の指輪も見せられ物欲の虜になってしまう。母はどっちかだけのつもりでいた筈だ。しかし、私が自分の財布やカードをまさぐっていたら買ってくれたのだ。悪い事をした。クラゲに刺された醜い顔で「これ似合う」とはしゃいでいた私はかなり滑稽だったはずだ。店員に「こんなぶつぶつだらけの顔で」と思われているだろうと懸念しながらも、浮かれるのを押さえられなかった。

| | トラックバック (0)

世界遺産の傲慢

 6時半起床。バスに乗り白川郷へ。世界遺産合掌集落があるのだ。急勾配の茅拭き屋根が、両手を合わせたような形をとっていることからそう呼ばれるらしい。荻町合掌集落というバス停で降りて、公衆便所へ入る。用を足していると、既に観光を終えたと覚しき人がドアの外に並んで連れに話していた。
「ま、これだけのもんか」
 その言葉を聞いて、今日大体どんな日になるのか、すべて分かってしまった。母から「白川郷の合掌集落へ行きたい」と言われた時、茅拭き屋根の民家を見るのって楽しいのだろうかと思っていたのだ。結果的に車で集落を景色として通りぬければ充分であったような気がした。雨でかなり冷えていた。和田家という家を300円払って見たら、これと同じような家を今日一日見て回る事に、あまり興味が持てなくなった。母とは十数年、日常生活を共にしていない。足が痛むので、かなりきちんとした紐靴を履いているのだが、今日一日脱いだり履いたりが多くて大変であった。好きにさせてあげたいと思うものの、うめきながら出入り口で長いこと通行を塞いでいるとつい、恥ずかしく思い注意してしまう。
「人が通れないからもっと下がった所で紐結びなよ」
 何度言っても母は、「何言ってるの、お母さんはちゃんと分かっているの。後ろはいけないの」と言い張り、そこから動かない。後ろには1.5メートル位スペースがある。何故分からないのだろう。母は後ろの方向を勘違いしていたようだ。食い下がって注意すると「あんたうるさいねぇ」と言われ、少々憮然とする。その後母が私に手招きするので何を意図しているか分からず、気にしないでいた。すると、今度は私が車の邪魔になっていたようだ。他人の迷惑に無頓着なのは、血筋のようだ。
 寒くて疲れたので、昼食を食べるために「しらおぎ」という店に入る。食券を買って入るようなお店なのだが、お気に入りの折りたたみ傘を持っていた私に「傘は傘入れに入れてください」と、不注意なばか者に対するような態度で注意した。その傘は雨晴れ兼用の純白な傘なのだ。何度もちょっとした染みをつけては漂白剤を歯ブラシにつけて、丁寧に汚れを落として大事にしてきたのだ。しかも高い。次第にその店員の太った女性の態度にも腹が立ってきた。
「この傘は1万円以上する傘なので、外に置きたくありません。手元に置いていたいのでビニール頂けますか」と、言うことを聞かない態度を示した。「一万…」と、小バカにしたような態度で奥へ行きビニール袋を持ってきた。その女性の娘のような子も働いていた。その娘さんはビニールをみて驚き「え、それはいくらなんで小さすぎるんじゃ」と言っていた。ピーマン3個位しか入らないような物だったのだ。
 その後岩魚定食を食べる。席を立つ時、先ほどの娘さんにバス停の場所を確認した。しかし、その娘が答えないうちに、先ほどの太った女性がその娘に用事を言いつけ、こちらをお尻でつき飛ばすようにテーブルを拭き始めた。傘を汚してでも、その女性の言うことを聞かなかった事がよほど腹に据えかねたのだろうか。あきらめて店を後にしたら、先ほどの娘さんが追いかけてきて場所を説明に来た。しかし、聞いた所とは全く違う場所を説明していた。
 その後再びバスに乗り相倉合掌集落へ。合掌集落はもういいのではと思ったのだが、母はまだ少々期待があったらしい。コーヒーでも飲んで色々たずねようと、囲炉裏のある喫茶店もかねた民宿へ立ち寄る。母が足が痛むので足を伸ばし座った。ついでに私の濡れた帽子をつま先に引っ掛け乾かしてくれていた。しかし、民宿の主にそのことを注意される。その後主は、囲炉裏に火を足すために木をくべていた。 客の一人が「何の木ですか?」と尋ねる。「あててごらん、すぐ教えると覚えないから。考えると忘れないんだよ」と、得々とした面持ちで言うのだ。客の方が媚びたように「え~、何だろう」などと考え込まなければいけないムードになっている。大して興味も無かった筈だ。答えは「楮」だった。そんなの、聞いてすぐ忘れてもいいではないか。母は商売人なので「ここの人は思いあがった商売してる」と憤慨していた。世界遺産に指定されるまで、さほど注目もされていなかったはずだ。そういう文化に貢献しているという意識が、態度ににじみ出るのだろうか。ちょっと前まで滞在していた神岡の方が余ほど綺麗で、人も感じ良かった。確かかなり近い筈なのだ。観光名所とはつまらない所なのかもしれない。
 金沢に行き「すみよしや」という宿へ宿泊。こちらは親切、丁寧、ご飯はおいしい、と非常に感じの良い宿であった。救われた気持ちになる。 

| | トラックバック (0)

母と旅する

 母と旅行。富山の高岡で落ちあうことになっている。東京から新幹線で越後湯沢まで行き、乗り換えて高岡へ行く。新幹線の指定席はとれなかった。通路に座りこむ。どんどん混んでいき、トイレにも行けない。暑さで意識が混濁したような状態の時、知らないご婦人に、座っていることを叱責される。「立ちなさい」と、言われ立ちあがろうとすると、ふらついてしまった。叱責したご婦人はうろたえ、座るならこっちになさいと良い場所を薦めてくれた。そこに座り再び朦朧とする。こう言う時魂がどこかに行ってしまったように感じる。
 越後湯沢から乗ったはくたか12号は指定席を押さえていた。ここで書き物をしようとするが、さっぱり乗らない。良い案が浮かばず、断念。隣のボックスにポコちゃんに似た子供がいる。なんとなく見ていた。名を「ゆうた」というらしい。元気に騒いでいたがいきなり母親に「ママ、ゆうたの事食べて」と言うので、ぎょっとする。怪しい親子なのだろうか。その後すぐゆうたは「なんちゃって、なんちゃって~」と連呼して歌いだした。その後も「ママはババァなんでしょ?」と、にやにやしながら言い、顔をつねられていた。自分の事を名前で呼ぶ女の子は多いが男の子はあまり見たことが無い。なんとなくおねえ言葉を話す男性になりそうな感じがした。
 高山で母と合流。今回の旅の建前は、足の調子が悪い母の荷物持ちなのだ。手をつないで食事に出かける。観光案内所で聞いた「丸尚」という割烹料理屋へ。18時半に入ったのだが21時過ぎまで店にいる羽目になった。とにかく食べ物が出てこないのだ。頼んだのは炊き合わせ、岩がき、喉黒(白身の焼き魚)、ふぐの白子の天ぷら、刺身盛り合わせ、の5点。「おいしいけどさ、こんなに待たされてもここで食べたいって程じゃないんだからさ」と、母が普通に店員に聞こえる声で言うのでちょっとはらはらする。しかし、母が言わなければ私が何か言っていたかもしれない。  

| | トラックバック (0)

クラゲに刺されている場合ではない

 9時頃起きる。真弓さんが入った時は大丈夫だったらしいが、私がシャワーを浴びたら水しか出なかった。風呂は諦める。背中を3ヶ所ダニに噛まれていた。「ずっとあなたが好きだった」を観ながら、皆で爆笑する。布施博が二枚目役をやっているのが面白くて仕方がない。その後焼きそばを焼き庭で食べる。
 13時過ぎに富浦を後にする。急行で東京まで一気に行く。乗り換えが無いのは本当に快適。しゃべり倒して相当疲れる。千葉さんはこれから本番なのだ。大丈夫であろうか。
 帰宅後大急ぎで風呂へ入り、下北沢へ毛皮族を観に行く。2度目の観劇。長いという噂を聞いていたので、今日の体調で乗りきれるか心配だった。しかし、前回よりずっと短く感じた。そして楽しめた。よく分からない所も雰囲気で乗りきれた。町田さんとは去年上田君の映画で共演していた。澤田さんには寝ゲロをしたり迷惑を掛けていた。行かないと失礼と、ノルマ的に思っていたが、観に来て良かった。皆綺麗で元気で、羨ましかった。クラゲに顔を刺され腫らしている場合では無い。自分が舞台上で、あんな素敵な感じに見えた事は無いのだろうなぁ、とちょっとしょんぼりする。来年2月まで舞台が無いのを寂しく思う。このまま、何となく出演が減って行きいつの間にか、やめる事になるのかもしれない。そんな事になっても生きて行けるのだろうか。
 帰宅後、クラゲやら蚊やらダニに刺されたり噛まれたりして腫れた箇所を数えた。正確では無いが70ヶ所は越えているようだった。痒くて、発狂しそう。 

| | トラックバック (0)

海にゆく

 千葉雅子さん、佐藤真弓さん、今奈良君と千葉の富浦へ。海へ行き夜はバーベキューをするのだ。新宿に11時待ち合わせ。大江戸線で不愉快なおじいさんに遭遇。車内に入り座席に座った途端立ち上がり「携帯やめてよね!そこの彼女!病気の人もいるんんだからさ。自家用車と間違えないで!」と、大声で叫んだ。おそらく注意された女性はメールを打ったりしていたのだろう。初めはそのおじいさんが病人か、もしくは連れが病人かとも思った。しかし、彼は一人だった。本当にやめて欲しかったら、その人の所に言って、静かに注意すればいい。もしくは車内の人全員の携帯の電源を切っているか確認してまわり、切るように言うぐらいすればいい。その場でメールを打っている事を止めさせても、携帯に電源が入っていれば意味がない。人を大声で注意して辱めていい気持ちになっているだけに見えた。そういう態度で素直に反省する人などいない。そのおじいさんこそ車内を自分の家と間違えている。海への道行きに、とんだ毒気に当てられた。
 東京駅11時30分発の急行に乗れれば13時半には富浦へつける筈であった。しかし、すんでの所で乗りそびれる。各駅で向って、到着したのは15時半。千葉さんの先輩の持ち家に、荷物を置いて海へ行く。大分日は陰っていた。最近日に焼けてしまっていたのでこのくらいがちょうど良い。早速、走るように海へ入る。平泳ぎで足のつかないところまでガンガン泳ぐ。先に泳いでいた今奈良君がクラゲに刺された。可哀想に運が悪いのねと思い、自分は大丈夫な気持ちで潜水を楽しんだ。海は濁っていて何も見えない。突然顔が火傷のように痛んだ。驚いて浜へ上がり、水で顔を洗うが痛みは引かない。しばらくして鏡を見たら、右目の下、左頬。鼻、口元が蕁麻疹のように腫れてきた。姿を見た覚えはないのだが、クラゲに刺されたらしい。真弓さんが遅れて合流してきて、海へ入って行くのを見て、気を取り直し再び海へ。あまり深い所へは行かない事にした。しかし、今度は両足の内側が感電したように痛み始める。恐ろしくなり逃げるように浜へ向かって泳ぐ。砂浜のレジャーシートをしいた所まで駆け足で逃げてきた。顔との腫れ方と違う。クラゲの幼虫などの大軍でもいたのだろうか。再び海へ入る気持ちにはなれなかった。負けた感じだ。今奈良君もまたクラゲに刺されていた。クロールしていたら腕に乗っかってきたと言う。クラゲはいきなり海から体が出てしまい、驚いて腕にしがみつくようにさしたようだ。私よりずっと派手に腫れていて、皮膚がゴーヤの様であった。救命隊の人に相談して真水で良く洗うように言われる。モノモライの次はクラゲかと、最早面白くなってしまう。やっぱり私はちょっと可哀想なのではないか、という気がした。家に戻り足の砂を水で洗い流している間に、庭で7,8ヶ所蚊に刺される。部屋で着替えるとおっぱいの下もクラゲに刺されていた。
 買い出しに行き庭でバーベキュー。今奈良君に火を起こして貰う。4人のバーベキューは慌ただしくなく、いいものであった。虫よけスプレーをして蚊取り線香をがんがん炊いたら、その後蚊には刺されずに済んだ。トウモロコシが相当美味しかった。炭が落ち着いて来て、時間をかけて薫製の様になった肉を食べる。これがかなりいける。普段だとこんな状態になる前に食べられてしまう。大人のバーベキューという感じ。今奈良君は仕事があるとの事で21時頃富浦を後にした。女性3人になる。
 部屋で落ち着いて飲む事にする。千葉さんは早々に寝てしまう。今本番中だからお疲れなのだ。真弓さんと「大地の子」を観る。その後、男性は女性に耳かきをしてもらうのが好きではないか、という話題で盛り上がる。その後いつ寝たのかは覚えていない。

| | トラックバック (0)

強い意志で遊ぶ

 鈴木砂羽さんのマンガが連載されているヤング・ユーを立ち読み。先月真弓さんとスクリーントーンを張ったり、ガヤを描いたりした事を懐かしく思い出す。今月はプチ病ネタ。モノモライ、口内炎、膀胱炎。女子は疲れると粘膜が弱る。粘膜強くなりたいと切実に願う。
 夕方、浦島君監督の映画の舞台挨拶へ。ちょっとしか出ていないのにいいのだろうか。しかし、この撮影は右目のモノモライが治り、左目がモノモライになるちょうど合間に行われた。ポンコツの晴れ間である。知りあいしか出ていないので、家族のビデオを観ているみたいで楽しかった。浦島君には是非これからも撮影を続けて欲しい。
 観に来て頂いたお客さんに扇子をプレゼントして貰う。漠然と買いたいと思っていた矢先だったので、嬉しかった。早速着ていた浴衣の帯に忍ばせる。ノーブラだったので乳房に食い込むがこの際我慢。いつの間にか気にならなくなる。巨乳でないのは幸運であった。
 打ち上げは下北のえん屋。エッへが出演していた「刑事祭り」の作品に出演していた中原翔子さんとライターの大道絵里子さんとお友達になった。えん屋には毛皮族も飲みに来ていた。澤田育子ちゃんと久しぶりに会う。「みつばち」の稽古中に彼女の家に遊びに行き、寝ゲロをして以来だ。変わらず優しい彼女に感極まり、フレンチキスをしてしまう。ちょっと酔ってしまったようだ。えん屋には、一昨年共演した悪運ダイヤの小田井孝夫君もフットサルの帰りに飲みに来ていた。一緒にいた人も皆懐かしい知りあいだったので、今奈良君と入れ替わりでそちらのテーブルへも行く。何だかお得な感じ。電車を気にせず飲みたくなったが、明日は千葉雅子さんから海へのお誘い。理性を持って帰宅。8月は強い意志を持って遊ぶ決意をする。

| | トラックバック (0)

人生がさっぱり進んでいない

 学生時代の専門、文芸専修の友人達とランチ。会うのは6,7年ぶりではないだろうか。二児の母になっている人もいて、自分の母親を思い出す。母と自分が同じ年だった記憶がある事にがく然とする。この10年、人生がさっぱり進んでいない。毛が伸びただけかもしれない。
 夕方、岸君の出演しているグラサンパンツの公演を観に大塚ジェルスホールへ行かねばならない。一度帰宅するのも面倒なのでマンガ喫茶へ行き、ガラスの仮面を20卷から30卷まで読む。冷房が効き過ぎて凍える。
 ジェルスへ行くのに迷う。伊藤主枝子嬢に電話を二度もかけナビしてもらい、ぎりぎり間に合う。中坪由起子嬢の隣に座る。衣装の木島さんもいた。野放し状態の岸君を久しぶりに観た。彼はそういう時が一番面白い。終演後伊藤さんお勧めのおにぎり屋でおにぎりを買って、居酒屋へ。店員があまりにも感じ悪くてガンを飛ばす。
 飲み屋で、私が道に迷うのはきつねに化かされているからだという主張をしたが一笑に伏される。中坪由起子嬢には「ゆうかちゃんは今までよく自殺しないで生きてこれたよね」と言われる始末。
「外に出れば道に迷うし、酔っぱらえばネパール人にラブホつれてかれてたし」と、学生時代からの失敗談を暴露される。寝ゲロをして貞操を守れた事も「身を守る為の本能なんだよ。お酒で駄目になっている時のゆうかちゃんは、一番生き抜こうとするパワーを出してるんだよ」と解説してくれた。なるほど、そうであったのかと納得。
 感じの悪い店員が23時になると私達を追い出しにかかった。そのまま帰ろうと思ったが、岸君に引き止められ高円寺白木屋へ。ケラマップに出演中の今奈良君も合流。少々意識が朦朧とする。その後吉祥寺のハモニカ横丁へ行く。下に鞄を置いていたら、猫に鞄の中をあさられおにぎりを盗まれる。驚くが、仕方ないと諦めてると常連客と思しき人に「叱ってとりかえさないと駄目だ」と説教される。仕方なしに取り返すが包装はぐちゃぐちゃだった。このおにぎりを食べるべきか迷うが、一応持って帰る。

| | トラックバック (0)

スポーツ?

 負のサイクルから大分抜け出してきた。スポーツをした方がいいような気がする。
 ゴーヤチャンプルを作って食べた。散歩しがてらギンナンのアイスクリームを食べた。普通のナッツ入りアイスのようだった。 

| | トラックバック (0)

おめおめと飲みに行く

 紫色の浴衣着用。「ウィー・トーマス」を観にパルコ劇場へ。加藤直美ちゃん、佐藤真弓さん、千葉雅子さん、中村まことさん、トミー、岩橋さん、松浦和香子ちゃん、村岡希美さん、清順と、知人だらけ。プライベートなことでふさぎ込んでいたので、そういう雰囲気を醸し出さないように注意する。芝居は私生活を忘れてしまえる程面白く、没頭できた。こんなに清々しく悲惨な芝居は観た事無かった。
 今日はアルコールをいれるのは危険とも思ったが、おめおめと飲みに行く。北村有起哉さんが格好良かった。以前も何度も飲んだ事はあるのだが、今日はとても素敵に見えた。電話が鳴ったので中座してトイレで47分も話し込んでしまう。トイレから戻ると、皆に凄く酔っているのかと心配されていた。佐藤康恵さんに「前から顔が好きだった」と告白したら、くちづけされた。くちびるが柔らかかった。終電を逃した。タクシーでお友達の家へ行く。  

| | トラックバック (0)

イラクに行きたくなる

 ネガティブパワー全開。アコーディオンのレッスン。後に父親と飲む。情緒が不安定になり、電車で涙ぐむ。なんとなくイラクに行きたくなる。そんな人は多いのだろう。

| | トラックバック (0)

世界から自分だけ仲間外れ

 片づけとアコーディオン練習と、一つ文章を書く。これが今日の目標だった。昨夜眠くて22時頃寝てしまったので早朝に目覚める。しかし、まだ眠い、寝る、また起きる、まだ眠い、寝る、また起きるを繰り返す。
 11時頃本格的に起きる。しかしまだ眠い。何から手をつけていいか分からない。取りあえずご飯を食べる。岐阜でキュウリを煮た物がでておいしかったので、キュウリとミョウガのタマゴ汁を作った。意外といける。重い腰をあげて文章を書き始める。面白いのが書けない。嫌になり、テレビに逃避。ビールを飲んでしまう。世界から自分だけ仲間外れな気持ちになってしまう。また、眠くなる。思いっきりテレビで、氷をコップにいれて嗅ぐと脳の温度が下がりしゃっきりするような事をいっていたので試す。たしかにしゃっきりする。しかし、何にも手をつけられない。何度も読んだ姫野カオルコの「受難」を読む。おまんこに人面瘡ができたフランチェス子という女性の話だ。何度読んでも面白い。何度も読んだら、夕方になってしまう。
 逃避をしながら、少しずつ文章を進め、45分程アコーディオンを弾いた。全然足りない。その後再び文章を書き進める。23時になってしまった。結局片づけは出来なかった。挫折感。自分へ酷く失望する。

| | トラックバック (0)

浴衣と日傘

 加藤直美ちゃん、町田マリーさん、池谷のぶえさん、笠木泉さんと、座談会。今日も昨日と違う浴衣を着る。今年は浴衣を着まくるのだ。座談会は楽しくお話している間に終了。加藤直美ちゃん、笠木泉さんと3人で食事。二人ともこの後稽古があるらしい。パスタを食しながら、居酒屋並みのトークが繰り広げられる。
 今年お気に入りの日傘をなくしてしまった。まだ、2本残りがあるのだが伊勢丹へ雨晴両用の日傘を見に行く。しかし、新作の素敵なものは殆ど売り切れていた。値段は下がっているものの、売れ残りの中から探さなければならない。素敵と思うものは、3万円もしたり、ただの日傘であったり。結局あまり気に入らないが値段が下がっているものを購入。今年はこれで乗りきろう。贅沢と後ろ指を差されようが、来年夏が始まる前に素敵な雨晴両用の日傘を購入すると決意した。服などなくてもまずは日傘なのだ。

| | トラックバック (0)

御苑にて

 浴衣をきて新宿御苑へ。モノモライで延期した撮影を行う。トミちゃんこと富田美和さんが、デジカメで浴衣の私を撮ってくれることになっていたのだ。季節のお花をバックにしようという事になり、御苑をさ迷う。さるすべりやきょうちくとうが、見頃らしい。しかし、花は全く咲いていない。しかし、御苑にいると都内にいるとはまるで思えない。空もかなり広く感じる。お尻を丸出しで寝ている人を発見する。何かが間違えてそう見えるのかと凝視したが、あきらかにお尻である。トミちゃんも、お尻だと言っていたので幻覚ではない。カップルも自分ちのようにいちゃついている。
 花を探すのにあきて結局橋の上や木陰などで撮影を始める。公衆の面前で気取った顔をするのはかなり恥ずかしい。ひとしきり撮影して、ベンチで打ち合わせを始めた。しかし、いつの間にか雑談。2時間半くらい話し込み、温室へ行く事にする。きっと南国の花などあるに違いない。しかし、人を食ってしまいそうな巨大な化け物のような植物ばかりでお花はほとんど見当たらない。かろうじて見つけたいくつかのお花の前で撮影。真夏の温室はかなり暑く、普段あまり汗をかかない私の顔はビニールのようにてかってしまう。紙おしろいで押さえても、後から後から汗がふき出してしまう。撮影を終了して、新宿に向う途中「ぴーまん」という野菜ジュースのお店を発見。以前から気になっていたお店なので、テイクアウトでジュースを頼む。体が喜んでいるのが分かった。

| | トラックバック (0)

自然が恋しい

 夕方から新宿へ。伊勢志摩さんと、物々交換。伊勢さんは編み物が得意らしく、自分で編んだ帽子を被っていた。それを見た佐藤真弓さんが、同じ形の帽子を編んで貰う事になった。仙台公演に向う新幹線で完成した帽子を受け取っていた。それを見た私も羨ましくなり、私にも編んで欲しいと頼んだのだ。代わりに私の趣味のビーズ細工の指輪をプレゼントすると約束。今日は新宿ぺぺで待ち合わせ。でき上がった帽子は、予想以上に素敵だった。一瞬の逢瀬で別れた。伊勢さんはこの後用事があるとのこと。
 久しぶりに繁華街へ出て、神岡と同じ地球にある街とは思えなかった。映画に出てくるアジアの街のようだった。長期間自然に囲まれていたから、違和感を覚えた。今まで自分のウチが一番好きだったが、東京にいるのがうんざりしてきた。家にいても、自然が恋しくて仕方がない。旅は嫌いだと思っていたが、この先旅好きな人間になるかもしれない。知らない環境に身を置きたい気持ちと、緑に囲まれていたい気持ちと両方あるようだ。

| | トラックバック (0)

 寝覚めの悪い夢を見た。大好きな作家姫野カオルコと、食事会だか飲み会だかで同席。いつもファンレターを書こうと思い、恥ずかしくて実行してないのだが、偶然手にしていた「ドールハウス」という著書を差し出し、サインをねだる。快く引き受けてくれていたが、差し出した本がいつの間にか全く関係ない本にすり替わっているではないか。慌てて、持っている手提げにあるはずと、探すのだが見つからない。非常に気まずい気持ちになった。かなり長い事待たせた揚げ句、本は見つからなかった。「あれー確かにあったのに」と、言い分けがましい事を言う私に、周囲の目は冷たかった。
 今日はケラマップの「青十字」を観に行こうと思ったが、円城寺あやさんと後半の方で観に行く事になったので延期した。
 眠くて無気力。集団生活をしていたため、いきなり一人になって、生きていく勘がつかめない。誰にも会いたくないような、寂しいような。 

| | トラックバック (0)

« 2003年7月 | トップページ | 2003年9月 »