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ターレー運転

 今日はいよいよターレーの練習。しかし、生憎雨である。今日しかないので「雨がっぱ着て練習します」と鼻息荒く宣言する。
 民家から西谷さんの実家の車庫へ行く。そこでターレーを初めて見た。初め何だか分からなかった。荷台の上にドラム缶とハンドルが付いているような乗り物だ。よく見ると三輪車だ。まず初めに西谷さんに運転してもらい、私と演出助手のタテナイさんが荷台に乗る。後ろに乗るのは中々面白い。車通りの少ない所へ行き私の練習が始まる。思いのほか力が必要だ。ちゃんと握っていないと、直ぐハンドルが取られて曲がってしまいそうになる。少々慣れたら、「そこで旋回してください」と言われる。そんなこと無理と思いながらも、やれると思うから言っているのだろうとチャレンジ。しかし、上手く出来ずあわててアクセルをふかして過ぎて、ターレーがひっくり返りそうになる。私は地面へ落ちた。しかし、ターレーが走り続け道路脇の溝に落ちそうになるので慌ててギアにしがみつき車のニュートラルにあたる状態へ戻す。スネを打ち付けて痛かったが、驚きが大きく痛みどころでは無かった。「まだ早かったですね」と謝る西谷さん。これからは、自分が出来ないと思う事は簡単なことでも言っていこうと思った。
 次第に広い所では旋回も出来るようになる。その後、かなりの難関へ。下り坂の上に砂利道。脇は崖のようになっていて、下の方に川が流れている。その道をどんどん下り、砂利だらけの小さい橋を横断する、というコースだ。実際下りてみると、ブレーキをかなり踏んでもどんどん進んで行く。怖いのだが少々わくわくもしてしまう。砂利だらけの橋を割っている時、4WDの車で難関を通っているような気持ちになる。直ぐ砂利に車輪が取られるので、アクセルを吹かし乗り越えてはブレーキをかけたりしながら横断する。「上手い!」と、確実にお世辞でおだてられる。おだてに弱いので闇雲に挑む。練習を終えた後にふと疑問に思い、「西谷さんはターレーでこういう所何度か来てたのですか?」と尋ねる。考えてみたら市場を走る乗り物だ。4WDではないのだ。「今日初めてですよ」と言われ、どこかでやっぱりと思った。事によると、あんな山道をターレーで下りた人は日本で西谷さんと私だけなのかもしれない。すっかりへとへと。
 民家に戻り食事をして、帰り支度をする。私だけ今日東京へ帰るのだ。平湯温泉といいうバスターミナルへ送ってもらい、新宿西口行きのバスへ乗る。途中、諏訪湖インターでダチョウの串焼きを発見。全く空腹ではなかったが、東京へお土産に持って帰る。帰宅して食べたら、牛に似ていた。

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