蟻地獄
撮影のリハーサル。炎天下の中で。日焼けが心配。撮影場所のそばに東屋があり、合間にそこでくつろぐ。蟻地獄を発見。
子供の頃、蟻地獄を掘り起こしたら、中に主がいたのを思い出す。掘り起こしてみると、はたして主はいた。共演者の南さんに、「この虫からしたらえらい災難ですよ」と言われる。「子供の頃何度も掘り起こしたけど、すぐ巣を作り直してたよ」と言い分けにならない返答をする。しかし、罪の意識を感じ、初めの形状ににたような物を作成。罪滅ぼしに近くにいたダンゴムシを投げ入れた。どうせすぐはい上がってくるだろうと思っていたが、ダンゴムシはその蟻地獄もどきから抜け出せず、転がっては死んだふりを繰り返してた。すると、中の主がもぞもぞと動き始めた。私が、ほじくり出した時は寝ぼけた動きをしていたのに、かなりどう猛な動きをしていた。
その後南さんが発見した別の蟻地獄も観察。そこでもダンゴムシと、小さな蟻がもがいていた。地獄の縁に、大きな蟻の死体があった。小さい蟻がその死体を運んでいた。私は、大きな死体ごと地獄に投げ込んだ。小さな蟻が、自分が窮地に陥ったことも分からず、なおも大きな蟻の死体を運ぼうとしていた。しばらくして、自分が抜け出せない地帯に入ってしまった事に気付いたようで、狂ったように登ろうとしていた。何度も落ちているのを見て、急に不安になった。私は、人間の分際で踏み入れてはいけないい虫のサイクルに手を出してしまったのではないだろうか。こんな事をしてはいけない、と自分が投げ込んだ大きな蟻の死体と小さい蟻だけ救出した。元々いたダンゴムシと小さい蟻は放っておいた。更に、最初破壊した蟻地獄に投げ込んだダンゴムシも救出しようとした。ダンゴムシにしてみたらいい迷惑なのだ。しかし、私が引っ張ろうとしてもダンゴムシは動かない。地獄の主が食らいついているようだ。尚も取り出そうとした所、ダンゴムシはずずっと地中にめり込み姿を消してしまった。慌てて、再び私が作成した蟻地獄もどきを破壊した。しかし、どんなに掘り起こしても、ダンゴムシと主は見つからなかった。この事が、将来私が地獄へ落ちる決定的要因になるのではと、暗い気持ちになった。
子供の頃、蟻地獄を掘り起こしたら、中に主がいたのを思い出す。掘り起こしてみると、はたして主はいた。共演者の南さんに、「この虫からしたらえらい災難ですよ」と言われる。「子供の頃何度も掘り起こしたけど、すぐ巣を作り直してたよ」と言い分けにならない返答をする。しかし、罪の意識を感じ、初めの形状ににたような物を作成。罪滅ぼしに近くにいたダンゴムシを投げ入れた。どうせすぐはい上がってくるだろうと思っていたが、ダンゴムシはその蟻地獄もどきから抜け出せず、転がっては死んだふりを繰り返してた。すると、中の主がもぞもぞと動き始めた。私が、ほじくり出した時は寝ぼけた動きをしていたのに、かなりどう猛な動きをしていた。
その後南さんが発見した別の蟻地獄も観察。そこでもダンゴムシと、小さな蟻がもがいていた。地獄の縁に、大きな蟻の死体があった。小さい蟻がその死体を運んでいた。私は、大きな死体ごと地獄に投げ込んだ。小さな蟻が、自分が窮地に陥ったことも分からず、なおも大きな蟻の死体を運ぼうとしていた。しばらくして、自分が抜け出せない地帯に入ってしまった事に気付いたようで、狂ったように登ろうとしていた。何度も落ちているのを見て、急に不安になった。私は、人間の分際で踏み入れてはいけないい虫のサイクルに手を出してしまったのではないだろうか。こんな事をしてはいけない、と自分が投げ込んだ大きな蟻の死体と小さい蟻だけ救出した。元々いたダンゴムシと小さい蟻は放っておいた。更に、最初破壊した蟻地獄に投げ込んだダンゴムシも救出しようとした。ダンゴムシにしてみたらいい迷惑なのだ。しかし、私が引っ張ろうとしてもダンゴムシは動かない。地獄の主が食らいついているようだ。尚も取り出そうとした所、ダンゴムシはずずっと地中にめり込み姿を消してしまった。慌てて、再び私が作成した蟻地獄もどきを破壊した。しかし、どんなに掘り起こしても、ダンゴムシと主は見つからなかった。この事が、将来私が地獄へ落ちる決定的要因になるのではと、暗い気持ちになった。
| 固定リンク