撮影最終日
今日は主にターレーの運転シーン。目の前に雲があるような所まで登る。途中鉛の湖なる謎の湖を通る。この辺りの自然は年期が入っていて、それまで知っていた穏やかな物では無く獰猛な感じさえする。そのエネルギーは妙に心地良かった。監督の西谷さんのお父様がクレーンのついたトラックでターレーを運んで、撮影中は通る車を止めてくれたり積極的に参加してくれていた。「こんな道で危険だから、ゆうかちゃんが無事でいられますように、と神様に祈ってたんだよ」と、実の父親は言ってくれないようなストレートな暖かい言葉をかけてくれた。結構そういうのに弱いので、ホロリとする。途中で地元の方が今朝掘り起こしたじゃがいもをふかして差し入れてくれた。なるほど、野菜は鮮度が命というのはこういう事か、と実感。
撮影は順調に進みお昼で終了。後は主役の山本さんだけ残っての撮影になる。この先、ターレーの運転をする事はおそらく無いだろう。何度か暴走したり、ブレーキとアクセルを同時に操作して、道具類に突っ込んだり、人を振り落としたり、肝を冷やしたが、最後となると少々センチメンタルな気持ちになる。荷造りが大変で途方に暮れる。
平湯の温泉へ入ってから、バスで東京へ。諏訪湖インターでダチョウの串焼きを食べるのを楽しみにしていたが、ダチョウは発売中止になったようだ。美味しかったのに、なぜなのだろう。
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