勝つ気満々で
東京医大の音声外来へ行く。以前は普通の耳鼻咽喉科へ行ったのだが、今日は音声を専門にしている科できちんと見てもらう事になっていたのだ。一時より声は出やすくなっているので、少しは良くなっている事を期待していた。お医者さんが3名ほどいた。私の声帯が、カメラを通じて画面に映し出された。お医者さんは一様に驚き、「大きいなぁ!」「大きいですねー。」と言い合っている。何が大きいかというと声帯結節、つまりタコである。「新井さん、本当に舞台では声出ているんですか?」と尋ねられる。「はい、自分でも不思議なんですけど、何故か本番中は出ています。ただ、体中に力入れないと、残りカスみたいな音しか出ないので、凄く疲れます」と答えた。お医者さん達は「残りカス」という言葉に反応して、「カスね、気持ちは良く分かりますよ」と笑っていた。タコが大き過ぎて、音を出そうとしても響く所が少なく、殆ど空気として漏れているそうだ。普通の人の倍位力を使わないと声が出ないらしい。確かに、昔はもっと楽に体内で音が響いた。「人には声が枯れるのはストレスだから、気にするから出ないんだ、と言われるのですが」と訴える。「そんな事はあり得ません」と一笑に伏された。やっぱりね。
前回見てもらった時も、かなり状態が悪いと言われ、良くなっていると思っていたので、ショックを受けた。その日の本番は本当に声がカスカスだった。声という代物ではなく、何かがかろうじて振動している感じ。そして、今日またかなりナーバスになった。口を揃えて、「大変だな、こりゃ。」「仕事だから仕方ないけど……はぁ~!」などと言われると、不安になってくる。この事を肝に銘じて、強い意志を持って養生していかなければ。深刻にならないで、ゲーム感覚でこの事態に対処しよう。もちろん、勝つ気満々で。
その足で声のサンプルを録りに、虎ノ門へ。よりによってこんなコンディションの時に声録りとは、と思いながらちょっと面白くなる。声が出し辛いので、末端に渡って音をコントロールすることが出来ない。しかし、その事が却ってナチュラルな感じになっているようにも思えた。適度に擦れるのも、意外とやろうと思っても出来ない事だ。面倒なので何でも良く考える事にした。河原君、岸君、中坪由起子嬢、たいし君、辻修君、小林健一君、森戸君らに会えた。
サンプル用に本を何冊も買った。帰り電車で「生き方のつけがボケに出る」金子満雄著を読んで、青山一丁目で下りる。ふと荷物を見ると、財布や携帯を入れたバッグが無い。電車はもうドアが閉まる所だった。とっさに飛び乗り、さっき自分がいた車両へ向かうと、バッグが床に落ちていた。将来のボケ防止に読んでいたのに、今ぼけてどうするのだ。
いったん帰宅。アコーディオンを練習してから、イマナラ君の出るライブを観にスパイラルホールへ行くつもり。夜中のイベントだし、はしゃいで喋ったりしないように気を付けよう。
前回見てもらった時も、かなり状態が悪いと言われ、良くなっていると思っていたので、ショックを受けた。その日の本番は本当に声がカスカスだった。声という代物ではなく、何かがかろうじて振動している感じ。そして、今日またかなりナーバスになった。口を揃えて、「大変だな、こりゃ。」「仕事だから仕方ないけど……はぁ~!」などと言われると、不安になってくる。この事を肝に銘じて、強い意志を持って養生していかなければ。深刻にならないで、ゲーム感覚でこの事態に対処しよう。もちろん、勝つ気満々で。
その足で声のサンプルを録りに、虎ノ門へ。よりによってこんなコンディションの時に声録りとは、と思いながらちょっと面白くなる。声が出し辛いので、末端に渡って音をコントロールすることが出来ない。しかし、その事が却ってナチュラルな感じになっているようにも思えた。適度に擦れるのも、意外とやろうと思っても出来ない事だ。面倒なので何でも良く考える事にした。河原君、岸君、中坪由起子嬢、たいし君、辻修君、小林健一君、森戸君らに会えた。
サンプル用に本を何冊も買った。帰り電車で「生き方のつけがボケに出る」金子満雄著を読んで、青山一丁目で下りる。ふと荷物を見ると、財布や携帯を入れたバッグが無い。電車はもうドアが閉まる所だった。とっさに飛び乗り、さっき自分がいた車両へ向かうと、バッグが床に落ちていた。将来のボケ防止に読んでいたのに、今ぼけてどうするのだ。
いったん帰宅。アコーディオンを練習してから、イマナラ君の出るライブを観にスパイラルホールへ行くつもり。夜中のイベントだし、はしゃいで喋ったりしないように気を付けよう。
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