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新潟

 新潟入り。休みの間、殆ど寝て暮らしていたが、新幹線の中でもがっちり寝る。新潟のりゅーとぴあ劇場に12時過ぎに到着。ひと足早く来ていたスタッフに迎えられちょっと懐かしい気持ちになる。空中庭園があるというので、そこでお弁当を食べる。空中庭園は思ったより地味であった。
 場当たりを開始して、はじめて大声を出してみた。結構回復しているようだ。しかし、場当たりで張り切ってつぶしてはいけないと、押さえ目で芝居をした。早速長塚君に、もっと強い言い方をするように注意される。本番では、出すと言い訳をする。実の所本当に強く言えるのか全く分からなかった。声帯の炎症は怪我のようなものだ。私はタコが出来ているので、1,2ヶ月大声を出さず、殆ど話さないように暮らさなければ治らないのだ。数年前タコをなくすために、電話は一日5分以内、人と会わない、会っても静かな環境で話す、普段の会話口調を変えて、負担のかからない話し方に切り替える、という生活を2ヶ月続けてタコを完治させた。しかし、一度の稽古で見事なタコが再発してしまった。やはりヴォイストレーニングなどを受けて、負担のかからない話し方を覚えないといけないのかもしれない。今の声色やキャラが出来なくなってしまうのでは無いだろうかという懸念もある。それにしても、ちょっと声が出るようになると完全に治ったと思われてしまう。自分も声の不安を言い続けるのにうんざりしてきている。だが、大声で言うようにと言われると辛くなる。芝居で必要な事だから仕方ないが、かさぶたになった怪我をまた、自ら痛めつけなくてはいけない。勿論覚悟の上なので、自分で出せると思える日はガンガン叫んでいくつもりだ。その判断を失敗して、潰してしまったので神経過敏になっている。
 声が出なかったり、潰したりするのはストレスだとよく言われる。だから、気に病まないようにした方がいいらしい。しかし、そんな分析をされても、出るようになる訳ではないので困るだけだ。ストレスでも何でも、原因はどうでもいい。出るようになればいいのだ。
 本番が始まって、肝心の大声を出す所がスムーズにいったのでその後は比較的リラックス出来た。やはり、声の調子が上がってくると本番が楽しくなる。
 終演後、新潟には知りあいはいないとのんびり支度をしていたら、呼び出された。不思議に思って楽屋を出ると、小川貴子ちゃんというスキー部の後輩のがいた。10年以上ぶりだ。綺麗になって垢抜けていた。元々新潟出身のコだったのだが、今は結婚してこちらでくらしているという。彼女の代は皆結婚して子供がいたりするらしい。入部してきた時はホンの子供のような印象だったのに、「旦那が・・・」などと話すものだから驚いてしまう。自分が学生気分のままでいることの方がおかしいことなのだろう。懐かしく嬉しい出来事であった。
 打ち上げは大いに荒れていた。私はスイッチが入る前に、周りが凄い事になっていたのでそれほど酔わなかった。見た事もないような大きい生牡蛎を食べた。

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