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女子飲みin新橋

 明日から、稽古が始まる阿佐ヶ谷スパイダース「みつばち」の台本を受け取りにハイレグタワーへ。かなりの分厚さに驚く。
 新橋のSL広場で猫のホテルの千葉雅子さんと待ち合わせ。ガード下で飲む企画を数年前から、企画していたのだ。程なく、いかにもガード下らしい雰囲気の店が並んでいる所に出る。しかし、千葉さんは「もっと、ガード下っぽい所があったんですよ」と、訝しんでいた。「交番で尋ねましょうか」と提案するが、面倒なのでマリリン・モンローが地下鉄の風でスカートが膨らむのを押さえていたポーズをそのまま豚が行っている看板のお店に入る。以前千葉さんと昼の14時くらいから吉祥寺のいせやで飲んだ。寒かったので、熱燗をがんがん飲むがそれほど酔わなかった。2軒目に暖かいおでんやに入り、村松君を電話で呼び出した途端に二人とも潰れてしまった。村松君のお宅で千葉さんと添い寝。翌朝、酷い二日酔いのまま帰宅途中、見知らぬ若者に、「バイトに行くのに財布を忘れてしまったので、お金を貸してください」と言われ500円を貸した。電話かけてくださいと言われたが、かけなかったのでそのお金は返してもらっていない。
 それから数年経ち、二人とも明日の事を考えずに飲むのは控えた。2軒目は下北へ。日本酒の美味しいお店につれていって貰う。トマトとタケノコのグラタンを頼む。これが非常に美味であった。女同士ならではの会話を楽しんだ。

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風の強い夜

 ひどい寝不足。夜外出しようとしていたが、やめる。衣替えをして床にワックスをかける。フローリングは月に一度ワックスをかけなければいけないらしい。全く知らなかったが、やる事にする。
 何か変だと思ったら、靴下に穴が空いてしまった。穴の空いた靴下を一日中履き続ける。脱ぐのが、面倒なのだ。
 外は酷い風。恐ろしくて一人では眠れないかもしれない。誰かに頭を撫でられながら眠りたい。実際そんな事されたら気が散って眠れないのだが。ちょっと人恋しい夜。

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家事が嫌い

 家事が嫌いだ。しかし、一人暮らししているとやらなければ大変な事になる。ご飯を作るのは嫌いでは無い。皿や調理器を洗うのは嫌いだ。掃除も嫌いだ。散らかっているのも嫌いだ。自発的に喜んでやる家事なんてあるのだろうか。バイトとしてやる分には、苦ではないのだが。本やマンガを読み、楽器を弾いたり、ビーズ細工をしたり、やりたいことは沢山ある。家事をしていると瞬く間に時間が過ぎて、何も出来ない。時間がいくらでもあるのならいいのだ。
 今日は、中坪由起子嬢が一番好きだという家事、アイロンがけをした。一人暮らししてから、アイロンをかけた事は殆どない。大学生になりたての頃は、訳も分からず服を買った。アイロンをかけなければならない服は殆ど駄目にしてしまった。次第にアイロンをかけなければならないような服は買わなくなった。これではいけないと、引っ越しした時、マメにアイロンをかけるようになろうと決意。アイロンと、アイロン台をいつでも取り出せる所に置いた。引っ越してから、半年目にしてやっと手を伸ばした。親戚から借りた着物の長襦袢と帯が皺になっていた。綺麗に返さなければ。ついでに家にあるアイロンがけが必要と思われるもの、全てかけてしまおう。帯を三つ、ブラウスを5枚、アイロンがけをした。2時間はかかった。大人の女の実感が湧いてくる。しかし、すっかり疲れてしまう。

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色んなモノが色気になる

 アコーディオンのレッスン日。「Oblivion」を自分なりにアコーディオンで弾きやすい形にしたものを提示する。「パイプオルガンみたいで素敵ね。これはこれでいいので、アルゼンチンタンゴらしい旋律と、ミロンガのリズムを生かしたのも考えてきて」と言われる。先生に色んな方法を聞き、次回までににアレンジし直して来る事になった。「黒いオルフェ」はまだ間違うのだが、「完ぺき」と、お褒めの言葉をいただく。途中で次の生徒さんが来て私のレッスンの模様を見ていたので、緊張して演奏が走ってしまう。しかし、人前できちんと弾けなければ意味がない。「大分深い音を出すようになったけど、もっとさらけ出して。ねばっとした、汚い感情や色んなモノ全部出して。それが色気になるから」と言われる。家では、弾きながら感極まって泣いたりするのだが、人前だとどうしても照れてしまう。だが、技術不足のため、内面に集中できないのが一番の問題だ。次の生徒さんのお土産で「たまちゃん饅頭」をご馳走になる。たまちゃんの顔が小豆やレーズンで描かれている。 結構可愛い。食べると、顔がえぐれて行くので見ないようにして一気にほお張る。
 夏に自主制作の映画に出る事になった。その監督さんと打ち合わせ。その後、公園へ行き、監督さんにアコーディオンを弾いてみせる。ピアソラの「リベルタンゴ」を弾くと、近所の人が「その曲好きなの。なんて曲?」と話しかけてきた。教えてあげると大層喜んでくれた。
 帰宅後、大急ぎで選挙へ投票に行く。生まれて初めて選挙権を有効に使った。中野区には知っているコが立候補していたのだ。ハイレグ界隈には明治大学の騒動舎出身の人が多い。私は大学もサークルも違うが、何となく身内意識はある。その騒動舎出身のコが区議会議員に立候補しているとなれば、行かないわけにはいかない。ベンチの前で「死ぬのはお前だ!」という他人のセリフを練習していた姿は今でも目に焼き付いている。というか、それ以外の記憶はない。しかし彼に当選してもらい、中野区の自転車撤去料金を値下げしてもらうように頼みたい。生まれて初めての選挙は少し、緊張した。投票する時の私は、かなり初々しかったはずだ。
 8時半頃から「Oblivion」のアレンジに取り組む。やってみたら、かなり難解な事が判明。それまではコード進行していたのだが、和音がうるさくて旋律が映えない。旋律にあう音を単音で、ミロンガのリズムにして入れていこうとする。しかし、中々合う音が分からない。アコーディオンの左手は、和音と単音で構成されているが、単音の配列がピアノとは全く違う。しかも、見えない。何とか頑張らなければ。試行錯誤してると、双数姉妹の五味君から電話。インナーチャイルドの公演「数神」に出演していたメンバーと飲んでるので、今から来られないかとのこと。夜の23時くらいに新宿へ。出演者はかなり集まっていた。何故、前もって連絡が無かったのだろうと思っていたら 、単に連絡を忘れていたらしい。ほんの2ヶ月前に一緒だった人達なのに、皆髪形や雰囲気が変化していた。自分だけ全く変わっていない気がする。24時過ぎに電話が来て、江古田で人にあう事になった。前田君と一緒に全力疾走して終電に乗る。何だか慌ただしい一日だった。

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体が欲しがっている

 昨日着物にワインを付けてしまった。呉服屋に行き、染み抜きをお願いする。帰って、インターネットで着付け教室を調べる。意外と安い教室もあった。着付け教室に通う自分の生活を想像する。しかし、きっと行かないだろう。
 少々片づけをして、我流の筑前煮を作る。生協で購入した野菜が余っている。腐らない内に食べてしまわなければならないのだ。食べ始めたら、体が野菜を欲していた事が分かる。胃の中から手が出てきて、野菜をもぎ取るように吸収していた。

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人魚姫のキモチ

 今年は沢山着物を着てやろうと目論でいた。知りあいの呉服屋さんにただで、着付けをしてもらいお出かけ。簡単な着物は無理やり自分で着たりするのだが、 今日着ようと思ったのは小紋。帯は袋帯。私には少々、難易度が高い。ちゃんとした人に着せてもらうと、やはりキリッと着られる。着物を着ると、ついその気になって気取った動作をしてしまう。しかし草履が痛くて、一歩歩く度に激痛。 人魚姫の気持ち。しかし、さっさと脱ぐのも嫌で終電の時間まで、飲んだりカラオケに行ったりしてしまう。ささいな動作にも、気を使わなければならないので、酷く疲れた。しかし、普段緩み過ぎているので、定期的に着物を着て出歩くのいい事に思える。これからもっとジャンジャン着てやろう。着物で飲みに行ったら、深酒もしないはずだ。

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お金を見つける

 無くしたお金発見! 昨日も何度も探した所に挟まっていた。しばしばこういう事がある。何故、何度も探しても無かった筈の所から、出てくるのだろう。消えているとしか思えない。去年もメイク道具を入れたポーチを無くし、芝居の本番前に大騒ぎをした事があった。劇場の周りの植え込みで写真撮影があったのだが、植え込みに置いて来てしまったのだ。しかし、何度探しても見当たらない。 諦めると言ったら、共演中の富浜薫さんが「私が見てくる。」と、探しにいってくれて、間も無くポーチを持って戻ってきた。「違う目で見たらあるんじゃないかと思って。普通にあったよ。」と言っていたが、あれほど隈無く探したというのに不思議でならなかった。何かに化かされているのかもしれない。
 しかし、正直かなり悲惨な気持ちになっていた。落ち込むとか、へこむなどという生易しいものではなかった。あまりに嫌な気持ちになったので、日記には書いたが誰にも言わなかったのだ。愚かな自分を説明する事に喜びを感じる性格をしても、痛すぎて駄目だった。
 無くしたのは振り込もうと思っていた家賃と、来月の生活費であった。その日、カニを食べて千鳥足で帰る途中、手紙をポストに投函した。一度間違えて、お金の入った封筒を投函しそうになり「あぶない、あぶない」と独りごちた。気付いて良かった、とその封筒を鞄に入れた。そして、翌日家賃を振り込もうと探したら、消えていたのである。 鞄に入れようとして落としたのか、やはりポストに投函してしまったのか、あらゆる可能性を考えた。動悸がして胸が苦しくなった。見つからなければ、来月どうやって暮らせばいいのか。しかし、どこかでそんな酷い事があってたまるかと、 信じられずにいた。何かの罰があたったのか、と人生を振り返り、色々反省した。昔、デート中に相手に財布を無くされた。それまで優しかった彼の目の色が急に変わり、邪悪な存在に見えた事があった。いたわる態度をしめしつつ、面倒くさくなり、「こんな間の悪い人いやだぁ」と思った。そんな冷たい性格がいけなかったのかも、と心の中でその相手に謝った。自分がそんな風に思われるのも嫌で、人に言うのも控えた節もある。
 結局、鞄の中の本に挟まっていた。しかし、その本は何度も調べたのだ。事によると、私が風呂やトイレに入っている間に、泥棒が入って盗んだのだが、後で反省してこっそり返したのかもしれない。

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お金を落とす

 お金を落としたと交番に届け出を出しに行くが、おまわりさんはパトロール中。まだ、家のどこかにあるのではないかと希望を捨てきれない。高校3年生の時、一時一人暮らしをしていた。その時貰った生活費が見当たらなくなり、泥棒が入ったと大騒ぎして警察に届け出た。部屋は散らかっていたので、「荒らされてますね」と言われた。(親戚で泥棒に入られた家があったが、やはり散らかっていたので、同じ事を言われたそうだ。)その時は、ドアや窓の辺りの指紋も調べていた。しかし、一ヶ月後にお金は出てきた。今回もそうであるといいのだが。

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休んでみた

 一昨日、打ち上げで阿佐ヶ谷スパイダースの伊達暁君に「日記書き過ぎ」と言われた。だから一日休んでみた。一日休むと怠け癖がついて、筆が重くなる。
 かに道楽で、父と食事をした。馬鹿みたいに蟹みそを頼む。他にもゆでた蟹、焼いた蟹、蟹刺身、蟹のすし。蟹だけしか食べていないのに、全く飽きない。海老ではこうは行かない。蟹はすごい。しかし、帰り道にお金を落としたようだ。まだ、どこかにある気がしてならないのだが、見つからない。

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いつでもつけたい血糊好き

 朝7時起床。それほど寝ていないのに、調子がいい。早起きは体にいいのだと実感。宇宙レコードのマチネにゲスト出演するため、衣装を探す。目当ての着物はすぐ見つかる。アコーディオンの練習をして、エッへに差し入れするおにぎりを握る。11時半にシアタートップスに着き、おにぎりを持って、スタジオアルタへ。10分ほど皆の顔を見てから、血糊を買いに、オカダヤへ。しかし、オカダヤは休み。紀伊國屋地下のセイセイドーへ。しかし、やはり休み。遠くて、面倒だが東急ハンズへ向かう。 血糊が必要なネタは全くやらないのだが、つけたくてウズウズしていたのだ。機会さえあれば、いつでもつけたいくらいの血糊好きだ。途中で、オレンジを3個購入。ハンズへ行ったら、時間がなくなる。靖国通り沿いのスターバックスに行きたかったのだが、断念。しかし、通り道にスタバを発見。キャラメルマキアートとサンドイッチを購入。帰り道にまたこぼしてしまう。楽屋で皆に笑われる。軽く場当たり。私はラーメン屋の設定。縮れ麺の説明をしたら、顕作君が「あれ、これ何か入ってるぞ」 と口から何かをとりだすマイムをするではないか。仕方なしに「あちきの陰毛だよ」と言ってしまう。罠だと分かっていたのか、自ら罠に落ちたのか分からない。またもや汚れてしまう。「縮れ毛ババアめ!」等と言われ、複雑。キャラがついたのは安心だが、妙齢の女性だもの。
 オープニングに軽く顔見せしてメイクにとりかかる。お化けのバイトの時よりは控えめな亡霊メイクをして、最後に血を垂らして、完了。もう一人のゲスト、富岡晃一郎君と緊張して出番を待つ。待ち時間があると、上がってしまう。しかし、出てしまえばすぐだった。オレンジで軽くジャグリングをしたり、お尻からラーメンを出す特殊なパンツをはかされ、練り歩いたり。このパンツを履くからか、通常ラーメン屋は男性がやっていたようだ。私は何故、こっちを振られたのだろう。富岡君はいつもは女性がやる役になっていた。現実感が無いまま、終わる。今日は後藤飛鳥ちゃんが観に来ていたので、とても恥ずかしかった。チョコの差し入れを貰う。
 その後、アルタへ。エッへの開演時間はまだ間があるので、Jフォンショップへ修理に出していた、携帯を取りに行く。ひどく待たされ、間に合わないのでは無いかと肝を冷やす。べッカーズでハンバーガーを買っていたのだが、食べる暇も無く観劇。 身内を観るのは、とても緊張する。面白かったが体に力が入りすぎて、ぐったり。皆体を張るものだから、切なくなって悲鳴をあげたりしてしまう。山田広野監督の映画には私も出ていたので、その最中は髪の毛の隙間から眺めた。女子高生ルックに無理があるのは分かっていた。しかし、笑い顔がやばいくらい老けていた。この事実はきちんと受け止めなくては。自分では清純派のつもりだったが、エロエロなお姉さんになっていた。広野監督の腕に違いない。
 打ち上げまで間があったので、野村朋子嬢と、加藤直美嬢とタイ料理の店で飲む。 宇宙レコードの打ち上げにも顔を出したかったが、あまりにも疲れていたため断念。 そのままエッへの打ち上げに行く。かなり沢山の人が参加していて大声だ話さないと会話が聞こえない。ウーロン茶を飲みながら、ビールを飲む。普段話す人とも、普段 話さない人とも話し、いつの間にやら朝。なんとなく落ち込んできたので、まだ皆が残ってたのだけれど帰ることにする。酔ってはいないので、体は元気であった。しかし、精神的に酷く疲れた。気持ちが弱ってきているようなので、暫く泣いてから寝る。これで明日は持ちなおすだろう。

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流しのアコーディオン弾き

 アコーディオンの牧田ゆき先生のCD発売記念ライブへ行く。先生は100人入る会場に30人位しか来なかったらどうしよう、と言っていたが、盛況であった。補助席が出ていた。アコーディオン、ギター二人、パーカッション二人、その内の一人はマリンバを弾いたりしていた。CDもとても素敵だったが、 やはり生演奏は格別だ。
 隣に、以前レッスンで一緒になった、私とデュオを組むように言われた阿部さんという方が座った。諸事情によりしばらくアコーディオンはお休みするそうだ。デュオは幻になりそうだ。
 先生のやっている音楽はタンゴの一種のチャマメというものだ。ギターには一人アルゼンチン人がいて、たいそう格好いい。先生はテンションが上がると、 客席に降りて踊り出したりしていた。よく、「新井さんは演劇やってる人だから、ライブ来て盛り上げてね。踊ってもいいわよ」と言われていたが、まだ踊った事はない。私は音楽を聞くと、内にこもってしまうのでそういう事ができないのだ。
 ライブ終了後サイン会があった。その時、会社のゴルフコンペに参加してライブに間に合わなかった、私と同じく教え子の徳永さんが来た。徳永さんはコンペで優勝してきたそうだ。しかし、ライブに間に合わなかった罰として、CDを買って会社の部長に売らなければいけなくなっていた。彼女と帰り道、今度教え子同士で集まって、公園で弾いたりしましょうという話になる。公園では一度弾いた事があるが、結構楽しい。色んな老人が話しかけてきた。傷痍軍人の話をされたりする。ガンで声帯を失った人が付添の友達と聞いてくれて、友達が「この人凄く喜んでるの。良かったよね」と、問い掛けると声帯を失った人が頷いていた。ドナウ河のさざ波を弾いていると、「この曲を聞くと涙が出てくるの。ほら、」と涙をみせに来た人もいた。「これからちょくちょく来て」と言われたが、その後行った事はない。アコーディオンが重くて辛いというのもあるが、知らない人に沢山話しかけられる状況に、困惑してしまう所が大きい。しかし、エネルギーが溢れている日には、是非やってみたい。

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判断を捨ててしまう

 アーノルドシュワルツネッガーの「マンガ惑星」を観にOFF・OFFシアターへ。仲良しの高木珠里ちゃんが出ているのだ。客席には、かなり知人が多かった。後藤飛鳥ちゃん、ケラマップで一緒だった、野間口君、野原さん、猫ホテの千葉さん、真弓さん、はえぎわのノゾエ君。飛鳥ちゃんの隣に座る。相変わらず可愛い。少しだけ、うちの小林愛ちゃんに似ている気がする。だから可愛いのか、可愛いもの同士は似ているのか。
 珠里ちゃんのリアルなアイドル芝居はすばらしい。猫ホテの菅原君のオタクも大変な事になっていた。ケラマップの演出助手でついてくれていた大堀さんが役者で出演していた。何だ、役者さんだったのか、と思って観ていてら、初舞台だそうだ。あまりに上手だったので驚く。現場でお芝居を観ているから、上手なのだろうか。キスシーンまでやっていた。
 終演後、飲みに行く。店がとれていないとの事で、千葉さん達と店を探して下北をさ迷う。どこも混んでいた。系列店なら空いてます、という店があり、店員さんに案内してもらう事になった。その時千葉さんの携帯に店がとれたと連絡が入る。しかし、今更断れない。一端そこで飲む事にする。真弓さん、千葉さん、松本さん、飛鳥ちゃん、はえぎわのノゾエ君、羽田さん、NHKの吉田さん。お互いよく知らない人もいたが、徐々になじんで来た。その後、出演者達がいる庄屋へ移動。混んでいたので、知らない人しかいない席になる。何とか共通項を見いだし、必要以上にそのことについて話すと言う事を繰り返す。その内、ハンサム舞督の宇野さん、初対面の武沢宏さんが近くに座って、お話してくれた。飛鳥ちゃんは帰ってしまった。途中で、自分の判断と言うものを全て捨ててしまう。明日は無い、一生この時間が続くという感覚になり、もう一軒いってしまう。気がついたら、6人になっていた。それほど話した事のないノゾエ君、羽田さん、あと、誰がいたのだろう。羽田さんにはかなり絡んでしまって迷惑をかけた。酔うと、1分で済む話を2時間くらいしてしまうのだ。きっと困惑されたことだろう。
 帰るのも大変だった。新宿で大江戸線を探し、迷ったり、ある時はホーム、ある時は車内で、何度も駅員さんに何か言われていた。多分起こされたり、モノを落としたりしたのだろう。江古田より先の、光ケ丘や練馬のホームにしゃがんでいた記憶もある。イスに座ると寝てしまうので駅員さんに注意され、その目を盗んでしゃがみ込んでは注意されていた。朝、しらふの人たちに、自分はどのように映っていたのだろう。普段の労力の100倍くらいの力を使わなければ、お家に帰れなかった。何故、朝まで飲んでいたのだろう。

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枯れ草のような布団

 母から、布団が送られてくれる。子供の時から寝ていた布団は、かなりペタンコになっていた。フローリングに敷いているので、下に古い掛け布団を敷いた上に敷布団を敷いても、まだ固かった。童話に出てくるお姫さまはふかふかにしいた布団の下に豆があるだけで「固くて眠れなかったわ」と不満をもらし、彼女こそ本物のお姫さまだと認められる。私はお姫さまではないので、慣れてしまえばあまり気にならなくなっていた。しかし、母が大量にある布団を処分したいと言い、私の布団がおんぼろなので取り換えるようにと送ってきたのだ。お客用の布団でそれほど使用していないので、キレイであった。私の枯れ草のような匂いがする布団とは偉い違いだ。早速、古いモノを出して新しい布団を収納スペースにしまう。しかし、ふかふかしているので今までスペースには中々収まらない。色々なものを捨て、無理やり押し込む。それまでも布団の出し入れは大変だったが、これからはもっと大変になりそうだ。古い布団は処分しなければ。今まで、粗大ごみを出した事が無い。しかし、まともな大人の女性になるためには、不必要なものはさっと粗大ゴミに出せるくらい社会性を身に付けなければ。早速、ゴミ処理センターへ、連絡。今、予約が沢山入っているらしく25日にならないと出せないらしい。25日に予約を入れる。後は、ゴミ処理チケットを購入しなければならない。やってみると意外と簡単だった。一歩ずつ大人になっていく実感がする。25日に出し忘れないようにしなければ。
 夜は「花の紅天狗」を観に行く。「ガラスの仮面」大好きっ子だったので大変楽しめた。去年「HAKANA」で振り付けをしていただいた川崎悦子先生が、踊りだけでなく、歌でもお芝居でも大活躍していて、驚いた。パロディ的な内容なのに、3時間以上、飽きさせないテンションの高さと完成度の高さに、少々うるうるしてしまう。岸君と中坪由起子嬢は飲みに行った。私も気持ち的には行きたかったのだが、すっかり疲れていて人と社交的に話せるパワーは無かった。あと、少しだけタイプの人がいたので緊張すると思い帰ってきた。その人といつか飲む約束だけしたけれど、きっと夢の話だろう。   

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誰も観に来ませんように

 宇宙レコードを観に行く。20日にゲスト出演することになっていたが、詳細が分からないので小林顕作君に電話をした。すると当日来ればいいと言われた。しかし、何かする事は決まってないのかと心配になる。それで、急遽観に行く事になった。初っぱなから、笑う。ゲストコーナーも大変面白かった。確かに、稽古や打ち合わせをしているものではない。しかし、エチュードが苦手な私はあそこで何かやれるのだろうか。
 終演後飲みにいく。そこで、顕作君や、その日のゲストの加藤啓君、演劇弁当猫ニャーの乙井さんに不安を訴える。だが、皆私の不安にはお構いなしに「こういう事言う人が、凄いことやるんだよ」と、「怖い」とか「観たいなぁ」などと、言うだけであった。どうしよう。その日は誰も観に来ませんように。啓君には、以前上田君の映画の打ち上げで興に乗ってしゃべった私の過去の汚点の話を暴露されてしまう。ああ、これを聞いた人にはもう、ロマンチックな対象としてみてもらうことはないだろう。くすん。

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音とひとつになれる時

 一日中怠かった。アコーディオンの練習をやっていたら、腱鞘炎が辛くなってきた。でも、ピアソラの「Oblivion」があまりにも素敵な曲なので、 少しでも長く弾いていたくなる。こういう時が一番幸せだ。きっとアルファ波が出ているはずだ。上手に弾けてテクニック的なことに悩まされず、曲と同化出来ればどんなに素敵だろう。死ぬまでにそんな思いを味わえるたらいいのに。終わった後、手を少し冷やす。
 手羽先を煮る。かなり煮込まなければいけない。火を消し忘れ無いようにしなければ。去年、小屋入りしてから火をかけっぱなしにしていた事を思いだした。結局警察に連絡して、火を止めて貰ったのだ。あんなに焦った事は無い。

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アコーディオン先生

 昨日食べたパスタがうまかったので、ベーコンを加えてソースを作る。しかし、全く食欲がない。昨日はおかしいのではと思うほど、すぐお腹が空いたのだが。無理に食べるのも馬鹿げている。しかし、出かける前に何か口に入れておいた方がいい。ニンジンを一本丸々齧る。母に泥つきのニンジンを勧められた。泥を落としたら、皮ごと食べられるし、味も全然違うそうだ。確かに、味は全然違う。ニンジンの味というものがこういうものだったのかと、良く分かる。しかし、何も付けずに食べたので、3分の1程食べたら、飽きてしまう。齧りかけのままのニンジンを捨てる訳にもいかない。結局惰性で最後まで食べる。
 昼過ぎに豪徳寺へ。円城寺あやさんからの依頼で、ある女優さんにアコーディオンを教える事になったのだ。稽古場にしているその女優さんの自宅へ行く。 楽譜やMDを頼りに、少し練習。実は、あまり楽譜が読めないのだ。役者さんにアコーディオンを教えるのは2度目だ。自分自身、芝居でアコーディオンを弾く事になったのが始めたきっかけである。その時のパニックを思うと私にも、今の私のような人がいてくれたら良かったと思う。慣れてくればそれほど難しくはないが、始めは蛇腹や左手のボタンに途方にくれる。その女優さんはとてもパワーのある人で、物凄い力で蛇腹を引っ張るので楽器が揺れて大変な事になっていた。どのように弾くのかを聞いた所、「全く分からないので、とにかく弾いてみて」と言われる。とりあえず弾いてみせる。女優さんに「まずは左手、右手の片方ずつ練習したほうが効率がいいです」と告げる。女優さんも、分かったと言いながら、いつの間にやら両手でやり出し、めちゃくちゃな事になってしまう。この楽器が良くないからやりにくいと言い始める。確かに使い易い楽器では無かった。いきなりcobaに電話をかけ、楽器を借りる話をつけていた。左手のコードが分からないので、図解して番号をつけ、番号で楽譜を書いてくれと頼まれ、面食らう。却ってやりにくいのではないか、と思ったが、 何とか番号で楽譜を書く。初心者にはもっと簡単な方がいいのではと、「こうした方が簡単です」と提案したが、とにかく譜面通りにやりたいようだ。私も初めて会ったので、あまり信頼されていないのも仕方ない。譜面を書いている間、女優さんは打ち合わせ。いい意味で我慢せず、やりたい事を通す方だと嫌な気分にはならなかった。後日、アレンジしたパターンを作成して再び教えに行く事になった。ニンジンしか食べていないので、空腹で苦しくなる。
 楽器を担いで、一度新江古田へ帰る。二日連続で背負ったので腰が痛い。物凄い早さでパスタを調理し、流し込むように食べる。そして、再び外出。パルコ劇場へ「青ひげ公の城」を観に行くのだ。座席に付くと、前の席の人に振り向いて挨拶された。よく見てみたら宮藤官九郎さんだった。そして、伊勢志摩さん、宮崎吐夢さん、片桐はいりさんもいらした。芝居はよく分からなかった。私のイメージしていた天井桟敷とは随分違う。同じ所もあるのだろうが、多分物真似みたいな事になっているのだろう。今寺山修司がいたら、こういうものではないのだろうと思った。素敵な役者さんは沢山いた。一番の問題は演出する側にどういう志があるのか、全く不明なことだ。ないのかもしれない。カーテンコールをしないのが恒例だとかで、気持ちの悪い終わり方をしていたが、気持ち悪く終ればいいというものでも無いだろう。今だったら、カーテンコール10回位するほうが余程寺山的になるのではないだろうか。とにかく主役の女の子が、生き恥をかかされているような事になっていて可哀想だった。しかし、見どころは満載だったので退屈はしなかった。三上博史さんの前しか見ない芝居などはわくわくした。暗転後の転換の早さも驚いた。
 終演後、河原君、秋山菜津子さん、宮藤さん、伊勢さん、宮崎さん、片桐はいりさんと飲みに行く。楽しい話を沢山聞いた。その後、河原君と私はもう一軒飲みに行く。私の大好きな女優さんも、途中で合流。秘密を打ち明けたり、人の悪口を言ったり、本能のままにしゃべる。河原君から「青木さんちの奥さん」のチラシを貰ったので、テーブルに置いて、いつの間にかコースターのように使ってしまう。せっかくのチラシにお酒を零したりして、ちょっと怒られる。うちの壁に飾るよ、と笑ってごまかす。女優さんも割と酔っぱらっていて、恋バナなどが出来て楽しかった。しかし、確実に明日は二日酔いだ。

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休めない性分

 朝、キムチと卵とワカメと酢を入れて適当に味付けしたスープを飲む。やっと、わが家へ向かう。新江古田が懐かしい。家への道を歩いていると、男性が後を追ってくる子供に怒鳴りながら歩いていた。「おれの事をケンジさんと呼ぶのは家族以外の人間なんだよ!」という箇所だけ聞き取れた。しかし、その子供と男性は親子の様にも見えない。連れ子なのだろうか。なんだかとても気になった。アコーディオンのレッスン日なのに、その事ばかり気になって、練習に手がつかない。
 今日は宅急便が3個届いた。その内2回は同じ人だった。留守をしていたので、不在届けが3日分来ていた。その小包と、居候先から送った荷物、アコーディオン。2回運んだ人はいまいましく思ったかもしれない。割とハンサムなお兄さんだ。
 レッスンで、「黒いオルフェ」のアレンジをつけたバージョンを弾く。とても素敵だけれど、もっと劇的に弾くように言われる。そして新しい曲をもらう。アストル・ピアソラの「Oblivion」である。以前弾きたいと言った時は「これは、アコーディオンのソロには向かないの。ギターとか一緒じゃないと」と言われていたのだ。先生も、ソロでは弾いた事は無いらしい。早速譜面をみるが、オーボエとピアノ用の楽譜で、スペイン語の表記のものだった。 少々動揺する。この曲もアコーディオンでコード進行するには不向きだ。左のボタンでコードを押さえる際、足りない音をいちいち右手で補うという作業が必要だ。素敵に弾けるようになるのだろうか。次の生徒さんが、私の演奏を聞きたいと、早めに来ていた。彼は今「リベルタンゴ」に挑戦しているので、弾いて欲しいとの事。少々緊張した。先生が二人でデュオを組むようにと言い始め、あわせてセッションしたがあまり上手く行かなかった。帰り際にデュオの名前考えておいてねと言われた。見当もつかない。
 アコーディオンをしょって大荷物だというのに、近所のオレンジマートで牛筋3パック、手羽先2パック、ブロッコリー2株買ってしまう。ブロッコリーは立ち読みした女性自身だか週刊女性だかに、おいしそうなパスタのレシピが乗っていた為に購入。牛筋、手羽先はコンドロイチンと、コラーゲンを摂取するのが目的。最近、足首を回すとぜんまいのような音が鳴るのだ。機械のように油を差すわけにもいかない。コラーゲンや、コンドロイチンがその役目を果たしてくれると思うのだ。しかし、10キロの楽器をしょっての買い物は無謀だった。エジプトのピラミッドをつくる奴隷や罪人のように腰を曲げて帰った。かえって体に悪かったかもしれない。
 帰宅後早速パスタを食べる。これは非常に美味しかった。その後生協のパンフを見ていたら、意識が遠のく。気付いたら、夕方。それから、狂ったようにアコーディオンを弾く。疲れていてとても辛かった。こんなに疲れて眠いのに、何故休めないのだろう。

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廃人

 廃人。二日酔いと言う感じではない。なんだか、体がメンテナンスに入りたがっている。居候先にかなりの荷物を持ってきてしまったので、荷造りしようと思っては寝て、お腹が減ってご飯を食べて、今度こそ荷造りしようと思うのだが、また、寝て、を繰り返す。結局終電の時刻を過ぎてしまう。さいとうたかをの漫画と「鬼平犯科張」とよく分からない精神世界の本を読む。鬼平は当たりはずれなく面白い。精神世界の本も面白かった。他人に酷く憎まれるのはありがたいことだ、という事が書いてあった。憎まれる事は、その人にとって修業であり、そのために憎んでくれているのだそうだ。なるほど。
 しかし、私を憎んでくれている人はおそらくいないのではないだろうか。誰にとっても当たり障りないし、憎まれるだけの事をする能力も無い。これでは修業にならない。

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いつなくしたのだろう

 早くも楽日。お弁当が毎日おいしかった。
 マチネに遊機械プロデュース「ノーセンス」で、一緒だった桜井章喜さん、ケラマップで一緒だった野間口徹君、オッホの時の後輩・横畠愛希子さん、ライターの岡崎香さんが観に来てくれた。桜井さんとガストでお茶をする。久しぶりなので、ハイテンションでしゃべる。桜井さんは以前皆で焼き肉を食べた時、相当沢山食べて眠ってしまった。そして、目を覚ましたら「お腹減った」と言っていた。
 受付開始時間を越えて、楽屋に戻る。慌ただしく、支度。あっという間に本番。ラスト近くのシーンの柱が崩れる所で、生徒さんの一人が泣き出す。楽日のステージを終えると、沢山の生徒さんの泣き声が聞こえた。面白くなりながらも、しんみりした。ああいう心をいつなくしてしまったのだろう。始めた頃は、確かに泣いたりしたこともあった。いつの間にか、そういう感傷はなるべく持たないようにするようになった。
 円城寺あやさんが観に来てくれていたので、打ち上げに行く前にバーで飲む。「ブリッジ」というバーであった。ここで、しこたまカクテルを飲んでしまう。かなりの金額になる。あやさんは一番的を得たアドバイスをしてくれた。「自分が出ると決めてる所はちゃんと出してくるけど、そうじゃない所だと引いちゃうよね。やっぱり、これからやってくにはそういう時にあと2,3個武器が必要だね」というもの。今まで気にしていた事を的確に示してくれる人は、本当にありがたい。大体は抽象的だったり曖昧で分からない事を言われる。劇団がある時は「もっとやって」「こういうことして」と示される事が当たり前だった。しかし、外に行くとそうは行かない。良ければ喜ばれるけれど、最低限成立すればそのままだ。河原君が「もっと、もっと」と言ってた時には、たまに腹を立てる事もあったが、そういう事が無かったら何も出来なかった。あやさんの言葉に感動しながら時計を見ると深夜の1時過ぎ。あやさんはタクシーで帰り、私は打ち上げ会場の白木屋へ。
 みんな、私がどこかで潰れていると思っていたようだ。この頃になるとかなりお酒が回っていて余り覚えていない。楽しく飲んでいた事は確かだ。告白劇もあった。あっという間に、帰る時間。生徒さんからお花を貰ったり、お礼を言われたり。日記に何度か名前を出した、パクチー君は私に何事か言いながら、泣いてしまった。私の弟子のような役回りだったので、真弓さんが「友香さんの弟子が泣いてるよ」とからかっていた。先程まで、色々アドバイスをしてもらっていたのに、今度は感謝されて涙を流されているとは。彼とは一緒になって遊んでいるつもりだったのだが。むしろ、私が出番に間に合うかいつもはらはらしていたはずなのだ。でも、少しいい気持ち。20歳の男の子に泣かれるなんてこの先そうそうないだろう。男の人には泣かされるものだと思っていた。

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志賀さん

 昨夜日記を書いていたら、またしても隣人が性行為らしき事をしてたようだ。しばらく耳をすませていたが、微妙な振動音と男女のうめき声以外面白い展開もない。日記に戻る。書き終わり寝ようとすると、まだ続いていた。前回は短時間で無音になったが、今度は長すぎやしないか。聞いている限り、単調な展開のようであったのだが。人はそんな単調な作業をこんなに長時間続けるものなのか、と驚いた。本人達には、夢中であっという間の時間なのかもしれない。特に迷惑でもないので、どんどん励んで欲しい。
 昨日の初日は、なんだか自分で納得行くものでは無かった。今日は小屋入り前にマッサージの「てもみん」へ行く。足の裏と、首、肩甲骨が切ないほど辛い。体内で滞っているものをうまく巡らせれば、調子が変わりそうな気がしたのだ。30分コースを選ぶ。しかし、30分コースは上半身か下半身かのコースを選ばなければならない。「首、肩が痛いけれど、腰も背中も全く辛くないので、足をお願い出来ませんか?」と交渉する。最初は、無理だと言われたが、しつこく「背中も腰も揉んで頂く必要はないので足を」の一点張りでダダをこねたら了解してくれた。50分コースだと全身なのでそれを頼んでも良かったのだが、時間が無かったのだ。揉んでくれた人は「マッサージのテストに何度も落ちたんですよ。向いてない、やめよう、と何度も思いました。」と言いながら、マッサージをしてくれた。そんなこと言ったら実際より腕悪く思われるから、言わないほうがいいのに。そのことを仲良しのコに言ったら、「ゆうかちゃんも、そういうこといいそうじゃない」と、言われた。確かにそうだ。昨夜の日記でも芝居に向いていると思ったことは無い、などと書いている。むむぅっ。よく考えると、不安が無い時は無いと言いつつ、失敗したからって死ぬわけではない、基本的にはどうでもいいと思ってさえいる。気楽な気持ちと、悲愴感がごちゃまぜだ。とりあえず、観に来る人がいる以上、向いていないなどというのはよろしくないと反省。
 小屋に一番乗りで入り、シャワーを浴びる。たまに早く来ると気持ちに余裕があっていいものだ。いつもは早く来る志賀さんが、今日は遅めだなぁ、お仕事かしら?と思っていると、間もなく大量の荷物を持って現れた。志賀さんは家で1升半のお米を炊き、おにぎりを握ってきたのだ。初めは、どこかで買ってきたものを、冗談で握ったと言っているのかと思った。しかし、どうみても手作り。しかも、高級なおにぎり屋さんのものよりおいしそう。自家製の梅干とユカリ、鮭、たらこ、甘夏の白ワイン漬けを色々な物と混ぜ合わせた物、とろろ昆布、焼きおにぎり。炊飯器と鍋を併用して作ってきたらしい。おにぎりには種類別にコメントがのせられている。
「おこげのおにぎり、鍋で炊いたからできたの」
「梅干し 自家製じゃ うまいぞ。 注意 種入りもあり。飲みこんだり、歯をかいたりしないように」
  志賀さんがますます謎めいて来た。いい声でおにぎりの解説をして、何でも無いことのように、クールに振舞っている。今まで、3合くらいのおにぎりを握ってくる人にはいたが、こんな大量に凝ったおにぎりを握ってくる人は初めてだ。皆大喜びで食べる。 良く寝たのと、「てもみん」の効果か、はたまた志賀さんのおにぎりのおかげか、本番は元気な気持ちで臨めた。昨日の不安感は嘘のように消え、楽しかった。そんなものだ。シャワーばかりも味気ないので銭湯に行くため、飲み会は小一時間程で退散。

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幼稚なままで

 演ぶゼミ高井浩子&永井秀樹組による「ダメージ」初日。昨夜は殆ど眠れなかった。本番初日は大概眠れない。沢山寝ようと張り切りすぎる為なのだろうか。眠る事に貪欲になると、いつも眠れない。
 場当たりの時は、楽しみが食事のみになる。ゲネプロは嫌い。芝居を始めた当初は、場当たりもろくに出来ずに初日を迎える事も多かった。意外と緊張感があって、強い精神で臨んだものだ。今は、些細なことでへこむ。困ったことだ。ゲネでは、色々ミスをしてしまう。今までの経験から、いいゲネを出来ると初日は失敗するというジンクスがある。ゲネで敗北感を味わうと、初日は上手く行ったりする。それだけが心の頼りだ。
 今日はハイレグの制作陣と、中坪由起子嬢が見に来てくれた。とりあえず大きなミスはしなかったが、かなり緊張した。珍しいことだ。今までは、具体的な駄目を出されるか、とりあえず誉められるかのどちらかだった。しかし、今日は駄目も出されなければ誉められもしなかった。そのことがかえって不安をあおる。しかし、不安の無い本番は皆無だった。あれこれ考えるのはやめることにする。他人に不安を鎮めてもらおうと思うのは、幼稚なことだ。しかし、いつまでたっても大人になれず幼稚なままで生涯を終えてしまうことも分かってきた。だから幼稚なまま、自分で自分を安心させる方法を学ばなければならない。どうすればいいのだろう。自分が芝居に向く人間だと思ったことは無い。おそらく相当向かないタイプだ。周りには、芝居に向いていると思う人が沢山いる。続けて来られたのは、どこかで向いてない人間にも続ける方法が在るだろうと、模索する情熱があるからかもしれない。子供の頃から冗談が通じないということで、よくからかわれた。お芝居の事ももっと舐めてかかったほうがいいと言われる。しかし、舐めてかかることも、必死にならなければ難しい。今はちょっとした迷子気分。しかし、それは毎度のことだ。明日また考えよう。
 終演後、白木屋で初日打ち上げ。上田君の映画でご一緒した原金太郎さん、以前舞台でご一緒した佐伯新さん、笠木泉さん達のいる席で楽しく飲む。いい調子になったところで、お開き。物足りなく思うものの、このくらいで帰るのが翌日後悔しないためにも良いのだろう。日記を打つ手がおぼつかない。やはり酔っ払っているのか。  

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花見に行く

 昨夜は自分も寝てしまい、隣人のその後は分からなかった。
 明け方、起床。近所に花見に行く。今日は天気予報で雨との事。このタイミングを逃したら散ってしまう。スルメとビールを持って、公園へ。暗いのにかなりの人が大騒ぎ。異常な程カラスがいた。花見客の散らかした凄まじいゴミも散乱している。花見というより、ゴミとカラス見物だ。少しでも風情のある所を探し歩く。結局、池の淵に座り、小一時間桜鑑賞。お友達は、カラスに糞を掛けられてしまった。来年は人の少ない小道などを、着物を着て歩きたい。しかし、一応お花見が出来て大満足。その後、少し眠る。
 夕方から小屋入り。一日仕込みなので、押しているらしい。暫く楽屋で、佐藤真弓さんと池谷のぶえさんとくっちゃべる。アコーディオンの練習や台本の確認をしようと思っていたのだが、楽しいことを優先させてしまう。楽屋にはシャワーもあり、浴びさせてもらう。
 場当たりは、思いのほか大変であった。椅子や机がかなり多く、演技エリアと袖幕がかなり遠いのだ。長い暗転の後、明転してもまだ舞台上に物を設置できず、うろうろしている状態。私は、初舞台の人も多い生徒さんよりうろうろ度が高かった。どういうことだろう。この10年何をしてきたのだろうか。かなり練習すれば出来ると思われるが、そんな時間も無い。結局見せ転換に変わり、嬉しいような残念なような。しかし、舞台はとても可愛らしく、素敵。明日が楽しみだ。

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隣の住人

 稽古最終日。休憩時間に佐藤真弓さんと池谷のぶえさんと、ベトナム料理を食べに行く。今日はおいしいカレー屋さんに行く計画があり、昨日から楽しみにしていた。しかし、池谷さんから、悲しいお知らせ。そのカレー屋さんは今日見てみたら潰れていたとの事。世知辛い世の中だ。四谷三丁目まで歩きベトナム料理屋へ行く事にした。春巻かけそうめんと言うものをオーダー。非常においしかった。しかし、食事よりは飲むのに向いている店であった。飲みたくなる。しかし、今日は最終日。こうしてここに来ることもないだろう。公演が終わったら、日を改めて飲みに行きましょう、と言いたくなるが我慢した。面倒くさいと思われやしないかと不安だったのだ。
 夜は通し。意識が朦朧として、沢山ミスしてしまった。トラックに衣装や道具を積み込み、帰宅。今日から公演が終わるまでお友達の家に居候させてもらう為、いそいで荷造り。 生協から筍が届いていたので、即効下ゆでする。筍は鮮度が命なのだ。筍とカスピ海ヨーグルト、衣服などで大荷物。支度途中に、母から電話。少々慌てながら話す。お風呂に入って大急ぎで出発するが、終電ぎりぎりの時間になってしまう。全力疾走で、駅へ向かう。せっかく入浴したのに汗まみれ。
 お友達の家について一心地ついたら、隣の住人がケタケタ笑い声を立てて帰ってきた。隣は男性だが、女性を伴って帰宅。しばらく話し声がしていたが、静かになる。寝たのだろうかと思っていると、何やらうめき声。こういう体験は初めてなのでわくわくして耳を済ませた。しかし、意外に短時間で静かになってしまった。残念。行為の途中で寝てしまったのだろうか。それとも、まだ最後の一線を超えていない二人なのだろうか。夜は長いので、まだこれからかもしれない。もし、この後変わった事態が起きたら、明日報告させていただく。

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酔い覚ましの方法

 二日酔い。昨日の記憶は途中から無い。お友達の家に泊まったのだが、朝がたその人から着信や留守電が入っている。行方不明になっていたのだろうか。お友達も二日酔いで、詳しく聞く事は出来なかった。2軒お店をハシゴし、カラオケ屋に行った。尾崎豊のスクランブリング・ロックンロールをシャウトしながら歌っていたのは覚えている。しかし、咽を痛めてから、この歌を歌うのは止めたはずだ。案の定声はガラガラであった。
 都営新宿線で、佐藤真弓さんにあう。「酒臭い」と言われる。充実野菜の930ミリリットルのペットボトルを瞬く間に飲み干す。最初から体を動かすシーンの稽古。動くとアルコールが回って、酔っ払い状態。その後、床にマットを敷きストレッチをした体勢のまま、意識が無くなった。何度もポーズを変え、足を上にあげたまま夢の世界へ。
 二日酔いについて、永井さん、瓜生さん、田村さんと語り合う。永井さんは、朝甘いモノを食べて目を覚まし、その後少し寝る。そうするとお酒が抜けるそうだ。私は沢山飲み物を飲んで、一日中吐きまくるとお酒が抜けると主張。しかし、皆に「それは只の二日酔いの状態だよ。抜けてない。それだけ苦しめば十分だよ。」と、酔い覚ましの方法としては認めてもらえなかった。

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踊り狂いたい

 初通しのため、アコーディオンを持って稽古場へ。雨と強風で大変なことになっていた。髪の毛はメデューサの状態。傘や荷物に絡んでとても不自由。風で傘は何度も飛ばされそうになる。 近所の桜は無残なハゲ状態。都営新宿線に乗ったら、急行で曙橋を通り過ぎてしまう。 電車に乗り間違えずに、生きて行けたらどんなにいいだろう。
 場面転換の稽古をして夜は通し。衣裳をつけると皆テンションが上がるようだ。私の弟役のグリーンというあだ名の富士タクヤ君は動きといい声といい、何とも言えない面白さ。昨日、声変わりしたのか尋ねた所、記憶に無いそうである。姉弟なので、スキンシップをするのだが、胸に手が当たらないように気を付けているらしい。指先が山岸涼子の漫画のようになっていたりする。グリーンというあだ名は、練習で履いている上履きの先の色が由来だそうだ。通しの後はパンフ用の写真撮影。みんなデジカメの画面を見て、可愛い、可愛いと大騒ぎ。若いって素晴らしい。
  最近体調が良い。 母から送られた滋養強壮剤のおかげだろうか。エネルギーは余っているが、はしゃげない私は激しいダンスを踊りたくなる。しかし、気が触れたと思われそうなので我慢。これから飲みに行くつもりだ。

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不安

 朝ご飯に生ハムのパスタを食す。野菜が不足するといけないので、じゃがいも、キャベツ、タマネギをふんだんに入れる。生ハムと、粉チーズの塩分で味付け。最近こればかり食べている。生ハムはコンビニで売っているものなのであまり高級感はないが、高級気分を味わえる。
 稽古は、よく寝ているにも関わらず、集中力が鈍っていた。寝不足でもいけない。良く寝ても、ぼーっとする。どうすればいいのだ。毎日規則正しくしなければいけない、と言う事なのだろうか。昨日から場面転換の稽古に入った。人数も多いし、舞台も複雑な形をしている。いまだに、出ハケ口を把握していない。 少々不安。
 稽古後、雨が降っていて不安になる。明日の花見は大丈夫なのだろうか。津雲むつみという漫画家の「花衣夢衣」という本に、桜の木の下でのロマンチックなキスシーンがある。それに憧れ、着物で桜の木の下で接吻をするのが夢なのだ。だが今年も実現しそうもない。まだ、ロクに桜を堪能していない。きっと、 このまま散ってしまうのだろう。

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全力疾走

 4月になったら皮ジャンを着てやろうと思い、本日実行した。しかし、とても寒かった。
 久しぶりに全力疾走をした。目的の時間の電車に乗ろうと思ったが、ギリギリに出発してしまったのだ。しかも電車は、寸でのところで乗れなかった。無意味に全力疾走しただけだった。久しぶりに運動出来ただけ良かった、かえってラッキーと思おうと、うさん臭い事を考えた。だが、電車に乗れれば運動も出来た上に時間にも余裕ができたのだ。
 用事が長引き、稽古に遅れて参加。久しぶりなシーンをやったら、何もかもおかしく感じられて笑いを堪えるのが大変だった。芝居の稽古で大変な事の一つは笑いを堪える事だと思うのだが、どうだろう。芝居を始めたばかりの頃は、あまりにも堪え難くて、時折稽古を止めてしまった。そして皆に待ってもらい、少し離れたところで飽きるほど大笑いしてから稽古を再開するのだ。今から思うとよくそんな事が出来たものだ。しかし、当時は必死だった。そこまでしたら、もう笑う事は許されない。自分なりに、背水の陣を引いていたのだ。今はもっぱら、手の甲を抓ったりして耐えている。
 稽古後真弓さんと坦々麺を食べに行く。以前閉店していて入れなかったところだ。やはりとてもおいしかった。無言でむさぼるように食べていると、相席で家族連れが入ってきた。太った父親、浅丘ルリ子並に化粧の濃い母親、痩せた二人の娘達。母親は娘の携帯を借りて、テトリスに夢中。「横にしようと思ったの」と嘆き、娘に「だせぇ」と言われていた。もう一人の娘はいきなりつまようじを取り出すので、こんな若い娘が人前で歯の掃除を?と、驚いていると、それを使って髪をお団子に結い上げていた。器用なものだ。店を出て、真弓さんとしばらくその家族について語り合った。
 峯村りえっこちゃんに電話した。一昨日、飲もうとお誘いを受けたのだが既に帰宅していたので無理であった。今日なら、とお誘いの電話をかけたがお留守のよう。これはまっすぐ帰れという事だと、すごすご大江戸線にのる。

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不幸は疲れる

 後藤飛鳥ちゃんから、メールが来た。池谷さんによろしくお伝えください、とあったので、早速池谷さんに報告。池谷さんの顔がぱっと輝いて、柔軟しながら話し込む。池谷さんはとても素敵な人なので、仲良くなりたいと思っていた。話し込んで嬉しくなり、私は柔軟をしている体裁だけで、何の効果も無い動きをしながら、池谷さんの柔軟運動の邪魔をしていた。
 生徒さんは見ていて飽きない。初々しく元気だ。私が失ってしまったものを沢山持っている。高井さんはかなり伸び伸びさせてくれる。試しにやって、注意されるかな?と思うことでも、取り入れてくれる。折角だから色々試さなければと思うのだが、中途半端にやって自滅して自分でボツにしてしまったりしている。もっと、恥をかく根性があればよいのだが。
 レスリー・チャンが死亡。帰りに東スポを買って、知った。太川陽介に似ているが、もっと格好いい。中学生の頃、太川陽介が好きだった。レスリー・チャンは特に好きと思ったことは無かったが、「男たちの挽歌」や、「チャイニーズ・ゴーストストーリー」、他にも色々な映画で観ていた。その度に好印象は持っていた。タイミングやきっかけさえあれば、好きになっていただろう。好きになっていたら良かった。好きだった太川陽介より格好いいと思うのだから、レスリー・チャンを好きになるほうが自然ではないか。そういう対象として観ていなかったのが残念だ。しかし、好きだったら今ごろ相当ショックを受けているのだろう。そう思うと、好きになっていなくて良かったのかもしれない。
 死んだり自殺したりした人間に弱いのだろうか。尾崎豊も、顔が格好いいと思っていたけれど、特に好きではなかった。しかし、死んでから好きだったような気持ちになった。退屈しているからなのだろうか。
 高校生の時、仲のいい子が二人いた。私も含めて、皆家庭環境が少々複雑であった。その事が、結束力にもなっていた。また、他の人と自分を差別化できる唯一の事であった。仲は良かったが、3人とも自分が一番大変だと張り合う気持ちもあった。ある時、その内の一人でしばらく登校拒否をしていた子から電話があった。「もうすぐ、自殺しようと思うんだ」と言われた。その子には毎日「学校に来なよ」と電話はしていた。今から思うと、何も考えてないからそんな電話ができたのだが、自分なりに心配しているつもりであった。しかし、そういわれた時は心配するどころか、ただ腹が立っただけだった。
「へぇ、そう。 いつ死ぬの?」とわざとたいしたことでは無いように、振る舞った。「エッ! 何で? やめなよ」などと言うのは気持ち悪くて真っ平であった。
「2,3ヶ月以内にね。だから今遺書書いてんの」などと、彼女も普通に返答していた。そばで聞いていた母はかなり驚いていたようだ。それから、彼女に本当に死なれたらどう思うのだろう、という事を考えた。その結果、彼女に死なれても、自分は平気だという結論にいたった。確かにショックは受けるけれど友達に自殺される不幸くらいなら、受けて立とうという気持ちになっていた。もっと身近な身内に死なれたりしたら、想像出来ないくらい辛くて自分を維持出来なくなるかもしれないが、彼女が死ぬ位の事なら持ちこたえられると思った。来るべき不幸を待っていたりもした。しかし、彼女は死ななかった。
「あなた、口先だけで死ななかったね。恥ずかしいと思わないの? 遺書なんか本当に書いてたの?」
後日彼女にそう告げた。彼女は
「ああ、あの時はそう思ってたし、遺書も書いてたよ。単純に気が変わっただけだから、恥ずかしいとは思わないよ。君には悪いけど」と、答えていた。実際に死なれたら、止めれば良かったなどと考えたのだろうか。
 大学生になって、グループ交際のような事をしていた時期があった。その時、最近親友に自殺されたという事を暗い瞳で語る男の子がいた。その日、彼は一番女の子のハートをゲットしていた。何故か知的にさえ見えた。高校の時はそんな武器が欲しかったのかもしれない。耐えられる程度の不幸を代償に、そんな武器を手に入れられるなら構わない気持ちになっていたのだろう。そういう事を考えてから、絶対自殺だけはしないようにしようと思った。損するだけだ。しかし、借金で首が回らなくなったり、自分が死ぬ事で将来の家族に保険金が入るなどという理由なら、仕方ないかもしれない。今はよる年波で、武器になる程度の不幸は嫌でも沢山たまってしまった。だから、そんなものは全くいらない。高校の時の彼女が死なないでくれて良かった。今はただ、楽しく暮らしたい。不幸は疲れる。身近な人にも楽しく暮らしていて欲しい。楽しい人がそばにいたほうが楽しいから。あくまで、自分の為だ。不幸な人のそばにいると、不幸が移りそうな気がする。

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恐怖漫画顔

 エイプリルフールだというのに、一つも嘘をつかなかった。残念。目が覚めて鏡を見たら、顔がえらいことになっていた。目の周りが内出血している。紫色の斑点が沢山できていた。こんな顔では出かけられないと思ったものの、次第に恐怖漫画の登場人物のようで楽しくなって来た。美内すずえの怖い漫画には、しばしば目の周りに斑点がある霊などが出てくる。お化け屋敷でバイトしていた過去もあるので、ちょっとした陶酔感が沸いてきてしまった。何かの中毒患者の ようでもある。
 それにしても、何故このようなことになってしまったのだろうか。佐藤真弓さんに「寝てる間に出産したんじゃない」と言われた。過去にこのようなことになったのは、高校生の時あまりにお腹いっぱいになり、苦しいので吐いた時以来だ。その時もこれほど沢山の斑点は出なかった。首でもしめられたみたいだ。 不治の病? 不治の病で死ぬのは嫌だが、不治の病と言う響きには憧れる。

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