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丹波哲郎の加齢臭

 アコーディオンのレッスン日。首や肩がひどく痛い。今まで、何度か頚椎捻挫をしたのはこういう時である。先生の住んでいる大久保は、電車で行くには効率が悪い。楽器を持っていくのが辛くて、タクシーに乗ることにした。しかし、車が混んでいてレッスンの時間に遅れてしまう。苛々しながら、タクシーを降りる。目の前に天然ロボットで何度か共演した清滝美保さんがいた。遅れると思いつつ、しばしお話ししてしまう。天然ロボットの佐藤陽子ちゃんが入院していて、お見舞いに来たらしい。待ち合わせた湯澤さんが遅刻しているので、時間を潰そうとしていたそうだ。その病院は、ガンで死んだ私の従兄弟が入院していたところであった。病院までの道のりを説明して、別れた。最近体調を崩して入院する人が多い。他人事に考えてはいけない、体調管理はしっかりしなければと、自分を戒めた。
 古尾谷雅人が自殺したのを、昨日知った。驚いていたが、もっと驚くことがあった。 23日に天本英世が他界していたとは。私は天本英世がこの上なく好きだったのだ。 世田谷区のファミレスを殆どわが家のように暮らしていると聞き、そのファミレスを探し当ててお話しすることを夢見ていた。天本英世とどのような話をするか、という妄想をしながら眠ることもしばしばだった。もう年だから、生きているうちに行動に移さなければと思いながら、先延ばしにしていた。もう、会うことが出来ないなんて。妄想もむなしいだけだ。もう一人お慕いしている丹波哲郎とも、会えないままになってしまいそうな気がする。中学生の頃、家出をして丹波哲郎扮する父親に頬を殴られ「心配したんだぞ」と言われ抱きついて泣く、というシーンをやりたいと切実に思っていた。流石に今は家出した娘には無理がある。せめて丹波哲郎が主である屋敷の、お手伝いなどがやれたら本望でる。お手付きの女中ならなお嬉しい。もう年だから加齢臭もあるだろう。しかし、丹波哲郎の加齢臭は望むところなのだ。天本英世が死んだ今、丹波哲郎に会うことが生き甲斐である。しかし、実際会ったら緊張のあまり、ロクに姿を見ることも出来ないのだろう。こんな性格が呪わしい。
 レッスンでは、雑談が盛り上がって余り曲を弾かなかった。「黒いオルフェ」のアレンジのアドバイスをされた。今までより高度な事を言われ、出来るか不安である。
 稽古では歌って少々踊るシーンがある。私はアコーディオンで伴奏することになっていた。初めて歌と合わせて稽古したのだが、まだ指がおぼつかなくて申し訳なかった。本番までに間に合うだろうか。その後何故か、自分は歌わないのに、 歌う子達と一緒にダンスの振りを考えた。楽しくなってしまって汗だくになる。しなくてもいいことをするのは現実逃避かもしれない。

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