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自分の機能をアップさせるのは楽しい

 我が家に自転車が戻ってきた。戻ってきたと言うより、苦労して取りに行った。下井草まで行き、おまわりさんに道を訪ね撤去先を探し当てた。夜道には見るからに危なそうなおじさんが立っていたり、ちょっとした冒険。5千円を泣く泣く払い、「お世話かけました」と言うと、係のシルバー人材と思しきおじいさんが、「これからは気をつけるんだよ」と声をかけてくれた。ちょっと待つように言われ、待っていると、悪戯されて奪われていた呼び鈴のふたに「これがはまるといいのだけれど」と、余ったふたを嵌めてくれた。サイズは合わないものの、 付いてないよりは余程ましだ。
 新江古田の我が家までの道のりを地図で調べ、不安な心持ちで出発。方向音痴なので、自転車で長距離移動などは最近までした事が無かった。しかし、今まで出来ないと思い込んでいた事が、意外とやれるものだと分かってきた。お部屋の掃除も最近少しずつできるようになった。自分の機能をアップさせるのは、楽しい。それで、中野や池袋までは地図を見ながら行くようになってきた。しかし、まだ初心者。無事に帰れるかしら? 漕ぎはじめると、尿意を催してきた。普段なら軽く我慢できる所だが、自転車の振動が堪える。しかし、たいして迷う事無く、なんとか辿り着く事が出来た。達成感を感じながら、お手洗いへ向かう。
 少し休んでから、今日行われる深夜イベントの会場のある外苑前へ向かう。アコーディオン演奏と岸君のネタに出演するのだ。ビューティーコロシアムのパロディをやると言っていた。前日練習をするはずだったが、連絡が無かった。現場に行ったら、岸君ネタはポエトリーリーディングに変更されていた。詩を見せてもらうと、いきなりぶっつけでやっていいのかと思われるアバンギャルドなものであった。アコーディオン演奏の後なので、終わってから考える事にする。会場は地下1階、1階、2階に分かれている。私はどちらも1階で行う事になって いた。開演が少し遅れて、映像、村松君の挨拶、コントと進められる。私の出番は深夜2時。遅れているから、3時近くかと思っていたらいきなり出番と言われ焦る。最初に紹介される段取りになっていたが、村松君も他のハイレグメンバーもいない。何となく弾きはじめる。飲んで大騒ぎする人やマージャンで盛り上がってるテーブルの雰囲気の中、ちゃんと聞いてくれる数人の人たちがいて救われる。騒音がひどいので間違えてもばれない感じであった。騒音を気にしていないように見せるため、笑顔を心掛けた。殆どの人が聞いていない状態なので殆どMCもいれずちゃっちゃか弾いて、無事に終わらせた。消耗しながら、控え室に戻ると、村松君や他のハイレグメンバーが「これからひくの?」と聞いたので「もう終わった」と告げた。彼等は2階でライブをやっていたのだ。誰もいなかった訳だ、と納得していたら、村松君がちゃんと自分が紹介してから始めるつもりだったのにと、酷く恐縮していた。仲間の顔を見たら、緊張の糸が切れて涙が止まらなくなる。心配かけてしまった。恥ずかしいので、しばらくトイレで落ち着くことにした。せっかく中坪由起子嬢にほどこして貰ったメイクが台無し。
 気を取り直して、岸君のポエムを練習しようと思ったら、すぐ出番で慌てて着替える。 シャブ中のような顔でポエムを読んだ。このネタは比較的盛り上がる。すっかり楽しい気分になる。現金なものだ。子供の頃からおやつを兄に奪われたり、夕ご飯をぬかれるだけで、号泣していた。しかし、大人になっても人前で泣くのはいかん。だからドラマや映画もなるべく一人で観るようにしている。

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