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ようやく滑りに出る

 10時起床。寝ている二人をしり目にお風呂に入る。風呂から上がると、朝食の準備が始まっていた。滑れる予感。午後の1時頃出発。昨年エッへの撮影でスキー用品を借りたレンタルスキー屋へ向かう。王子ペンションの坂本さんという、およそ会話は通じないが、かなり人懐っこいおじいちゃんが営んでいる。私はスキー一式とウェアの下を借りる。村松君と吉田りえちゃんはスノボ一式とウェアの下。村松君は数年前、スノボのジャケットを買った日にバイク事故に遭っていた。その時のウェアを来ている。私がお見舞いに行った時には手術した直後で、足を切断するかもと言う話になっていた。しかし、去年撮影で雪山を駆け登り、スノボができそうな気がしたという。ちょっとしたリベンジなのだ。
 午後&ナイターのリフト券を4500円で購入。最低11回以上乗らないと元が取れない。適当に近場のリフトに乗る。これが失敗だった。大したコースではないのだが、スノボ初心者には無茶であった。リフトを降りるなり、転がる二人。立ち上がる事もままならない。私も大学ではスキー部であったが、スノボのことはまるでわからない。とりあえずそばについてることにした。立っては転ぶを繰り返し、雪まみれになる二人。人が困難に直面しているのを見ると、こうすればいいのではないかなどと思い始め、私もスノボをやってみたくなってきた。ブームに乗り遅れたし、スノボやるくらいならスキーをもっと上達したいと思っていた。一生やらない決意であった。しかし、無性にスノボをやりたくなる。そんな私を尻目に二人の顔は、かなり青ざめていった。命からがら、ふもとにたどり着く。一度しかリフトに乗っていないのに休憩。一時間以上だらだらする。その後私は別行動。ナイターが始まる前に山頂の方急なこぶ斜面に行かなければ。しかし、すでに山頂の方のコースは終了していた。仕方なくやや長めの中級コースへ。申し訳程度にこぶ斜面がある。こぶ斜面をスムーズにキレイなフォームで滑るのが悲願なのだ。恐る恐るこぶ克服に挑む。やはり、一定のリズムでは滑れない。板が少し開いたり、途中でかなり減速したり飛ばされそうになったり。8回ほどリフトに乗った時に村松君から、電話。どうやら、今まで休んでネックウォーマーを買ったりしていたらしい。またもやスノボ熱が買い物熱に横滑りしている。しかし、スキー場でしか使わないものを買うことによって、意欲を高めたのかもしれない。
 リフトの上で上手なこぶの処理の仕方をしている人を研究。そのイメージを真似て、一心不乱に滑る。平らなコースでは人に抜かれたら必ず抜き返す。まる で普段の自分ではないようだ。元を取るだけリフトに乗った後、初心者コースへ二人を探しに行く。すると見違えるように上達したりえちゃんが滑ってくる。 間も無く村松君も降りてきた。転ばないで降りられるようになったようだ。少し感動したが、またもやスノボ熱が高まってきた。この二人に負けないように、 一刻も早くスノボをやらなければ。しばらく一緒に滑るが、初心者コースは運動量が少ないので寒くなってきて、再び中級コースへ。
 段々足に力が入らなくなり、あわや転びそうになる。こんなコースで転んでなるものかとむきになるが、体が言うことをきかない。トイレに行きがてら、休憩。そのまま無気力になる。これ以上滑ったら、怪我するかもしれない。寒さで関節が痛み始めていた。暖かいコーヒーを飲んでもう一本だけ滑ろうかと迷っていると、二人も疲れたと戻ってきた。村松君は「俺のかけたパーツを埋めることが出来た」と、かなり満足していた。
 レンタルスキー屋へ借りた装具を返却し、再び苗場プリンスホテルへ戻る。昨日欲しいけど我慢した靴を買ってしまう。東京で買わずに何故、冬のリゾートへ来てこんなに買い物をしてしまうのだろう。
 リゾートマンションの掃除をして東京に帰らなければならない。しかし、食事をしてはだらだらしてしまう。掃除を終らせ東京へ出発したのは、深夜2時半。運転の村松君が眠くならないように、私の学生時代片思いした話、りえちゃんの高校生の時の話をする。お互い一時間くらい話した。りえちゃんの話がとても面白くて、家が近づいてくるのが残念に思えた。私の家について、荷物を運んでもらったついでに片思いした人の写真を見せたり、空が明るくなっても盛り上がってしまう。二人が帰ったのは朝の7時半くらいであった。非常に楽しかったが、常に疲れて具合が悪く、テンションだけで乗り切った感じであった。 遊ぶのも命がけである。

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スキーをしないで卓球をする

 昼過ぎに起床。自炊も何人かでやると結構楽しい。外は吹雪。滑りに行こうねと言いながら、マッタリする。翼君は今日帰らなければならない。バスで越後湯沢駅へ発つ。とくりんは湯沢に友達が来ているからそちらに向かうが、せめてみんなで何かスポーツをしてから行きたいとの事。スキーやスノボをレンタルするには半端な時間。卓球をすることになる。とくりんも、私も元卓球部。吉田りえちゃんも、参加したことはないが卓球部に所属していたそうだ。
 ホテルの卓球場は、ただの客室に台をおいただけの部屋であった。狭いのでカットマンの私には少し物足りない。しばらくランダムに交代で打ち合う。卓球部対決ということで、私ととくりんの試合を行う。勝つ自信はあったのだが、負ける。和やかなムードに亀裂が入りそうになるが、笑顔で乗り切る。その後ペアを組んでダブルス。飲んで食って寝て、の生活をしていたので直ぐにぐったりする。その後、湯沢行きの最終のバスにとくりんを送りに行く。豪雪の中でドラマチックに別れる。
 明日こそ、滑ろうと就寝時間を1時に決める。しかし、4時過ぎまで楽器を弾いたりくっちゃべったりしてしまう。慌てて、床につくがなかなか眠れない。間も無く二人の寝息が聞こえる。焦って眠れなくなる。しかし、たとえ一睡もしなくても明日は必ず滑ると堅い決意をもって目を閉じてじっとしていた。

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滑るのはあきらめる

 起きたのは既に夕方。今日滑るのはあきらめる。ご飯を食べてだらだらする。苗場プリンスホテルに行く。何となくショッピングモードになり、サングラスを買う。スキーウェアの上着が4500円で売られていた。レンタルするつもりだったが、二日レンタルしたら軽くその金額を上回る。ウェアを買ったら、スキーにも身が入るに違いないと自分に言い聞かせ、ウェアも買う。調子に乗って帽子も買う。スキーに対する熱意が買い物熱に横滑りしたようだ。
 帰ってから、村松君がギター、私がアコーディオン、翼君はビール、とくりんと吉田りえちゃんはおさんどん。食後、だらだら話し込む。翼君は食べ終わったらすぐ寝てしまった。しかし、他のメンバーは疲れているはずなのに、またもや夜更かし。私と村松君は朝の5時まで起きていた。明日こそスキーやスノーボードをしようと決意し、就寝。

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睡眠不足と優雅な気分

 睡眠不足。夕方にとくりんが家にやってくる。苗場には、先日のイベントの主宰の村松君、デザイナーの吉田りえちゃん、ラブリーヨーヨーの制作の田中翼君が行く事になった。翼君の仕事が終わり次第、家に車で迎えに来てもらうはずであった。とくりんは一時間半遅れて、恐縮していた。長電話がひびいていたのだろう。翼君の用事が終わるのが22時過ぎと言う事になり、かなり待つ事になった。結局車は夜中の1時半に到着。家でコーヒーをふるまったり雑談をしていたら、出発は2時半頃になってしまう。その後忘れ物などのトラブルがあり、苗場についたのは朝の7時半頃であった。予定は大幅に狂った。しかし、あまり気にする人もいないので終止のんびりムード。運転の村松君を眠くならせないように、機関銃トークがくりひろげられた。車は吉田りえちゃんの父君のベンツ。眠くて吐き気がしたが、優雅な気分。
 苗場のリゾートマンションについて、このまま眠らずにスキーに行こうという提案もあった。しかし、流石に疲れた。2、3時間寝ようという結論に達し、ご飯を食べて寝る。

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廃人再び

 廃人であった。嘔吐物の匂いに吐き気を催すが、動けない。
帰宅後、とくりんに明日出発する苗場での打ち合わせの電話をかける。朝まで話す。「じゃあ、 今日ね。」と言って電話を切る。鳥が鳴いていた。

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寝たまま吐く

 天然ロボット「ホルマリンの少女」を観に中野MOMOへ。中野駅から歩きながら25日から行く予定の苗場に、以前ハイレグにも出演した事のあるとくりんこと徳永かおりさんを誘うメールをうつ。すると彼女もMOMOにいるという。飲み物を買いにセブンイレブンへ入ると、手を振っている女性を発見。後ろを振り返っても誰もいない。どうやら私に向かってふっているらしい。視力が低いので、誰だか分からずに手を振り返す。凝視してみると、犬山犬子さんであった。慌てる。「もうすぐデカ村さんが来るよ」と言われ、それらしき人を発見。 「あれですかね」と言うと「デカ村さんはもっと大きい」と犬山さん。しばらくすると、その人より頭一つ分ある峯村リエさんが歩いてきた。何度もくしゃみをしていた。花粉症だそうだ。
 芝居は湯澤さんから羊たちの沈黙のようなサイコサスペンスと聞いていた。そんな感じだったかもしれない。峯村りえっこちゃんは金田一少年の事件簿みたいだった、と言っていた。いつもより分かりやすかったが、湯澤節は健在であった。新谷真弓さんはやはり素敵だった。加藤直美ちゃんも妙な魅力を振りまいていた。
 観劇後、私と峯村りえっこっちゃんは女優のRちゃんのお家へ向かう。女子のみのホームパーティにおよばれしたのだ。しかし、私は中村まことさん似の見ず知らずの芝居関係者に話しかけられ、セラピーや沖縄や伝統芸能の話をされ、原宿まで話し込むことになってしまった。りえっこちゃんとさしで話す時間が減ってしまった。
 女優のRちゃんの家へつくと、すばらしいごちそうが並んでいた。お酒も黒糖梅酒というたいそう口当たりのいいお酒があり、その後もロックで焼酎をカパカパ飲んでしまった。とても楽しい気分になり、自分の秘密をぺらぺらしゃべってしまう。総勢8人の女子がいたのだが、胸を触ったりしあって大層盛り上がる。その後の記憶は無い。
 気がつくと、仲良しのコの家で寝ていた。一緒に飲んでいた中坪由起子嬢によると、飲みながら、電話でお家に行く約束をしていたらしい。動かなくなった私をRちゃんのお家から運びタクシーに乗せて送ってくれたのだ。7、8年ぶりに寝ゲロをしてしまう。自分の家ならいいのだが、人の家で粗相をしてしまうとは。迷惑をかけた皆様、本当にごめんなさい。これから一生寝ゲロはしません。

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可愛さは重要だ

 夕方まで爆睡。夜にラブリーヨーヨーを観に駅前劇場へ。彼等は昨日のイベントに出演していたのに、マチネもやっている。凄い。男所帯のオムニバス。 皆、愛らしく観ていて微笑ましい。愛らしさや可愛さは重要だ。気分を良くして、今まで見向きもしなかった物販コーナーを眺める。野村朋子さんとお揃いで黒いパーカーを買い、はしゃぐ。7年位前にほの字だった男の子がいたので少しお話しした。共通の話題が殆ど無いので、見つめるだけになってしまう。

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自分の機能をアップさせるのは楽しい

 我が家に自転車が戻ってきた。戻ってきたと言うより、苦労して取りに行った。下井草まで行き、おまわりさんに道を訪ね撤去先を探し当てた。夜道には見るからに危なそうなおじさんが立っていたり、ちょっとした冒険。5千円を泣く泣く払い、「お世話かけました」と言うと、係のシルバー人材と思しきおじいさんが、「これからは気をつけるんだよ」と声をかけてくれた。ちょっと待つように言われ、待っていると、悪戯されて奪われていた呼び鈴のふたに「これがはまるといいのだけれど」と、余ったふたを嵌めてくれた。サイズは合わないものの、 付いてないよりは余程ましだ。
 新江古田の我が家までの道のりを地図で調べ、不安な心持ちで出発。方向音痴なので、自転車で長距離移動などは最近までした事が無かった。しかし、今まで出来ないと思い込んでいた事が、意外とやれるものだと分かってきた。お部屋の掃除も最近少しずつできるようになった。自分の機能をアップさせるのは、楽しい。それで、中野や池袋までは地図を見ながら行くようになってきた。しかし、まだ初心者。無事に帰れるかしら? 漕ぎはじめると、尿意を催してきた。普段なら軽く我慢できる所だが、自転車の振動が堪える。しかし、たいして迷う事無く、なんとか辿り着く事が出来た。達成感を感じながら、お手洗いへ向かう。
 少し休んでから、今日行われる深夜イベントの会場のある外苑前へ向かう。アコーディオン演奏と岸君のネタに出演するのだ。ビューティーコロシアムのパロディをやると言っていた。前日練習をするはずだったが、連絡が無かった。現場に行ったら、岸君ネタはポエトリーリーディングに変更されていた。詩を見せてもらうと、いきなりぶっつけでやっていいのかと思われるアバンギャルドなものであった。アコーディオン演奏の後なので、終わってから考える事にする。会場は地下1階、1階、2階に分かれている。私はどちらも1階で行う事になって いた。開演が少し遅れて、映像、村松君の挨拶、コントと進められる。私の出番は深夜2時。遅れているから、3時近くかと思っていたらいきなり出番と言われ焦る。最初に紹介される段取りになっていたが、村松君も他のハイレグメンバーもいない。何となく弾きはじめる。飲んで大騒ぎする人やマージャンで盛り上がってるテーブルの雰囲気の中、ちゃんと聞いてくれる数人の人たちがいて救われる。騒音がひどいので間違えてもばれない感じであった。騒音を気にしていないように見せるため、笑顔を心掛けた。殆どの人が聞いていない状態なので殆どMCもいれずちゃっちゃか弾いて、無事に終わらせた。消耗しながら、控え室に戻ると、村松君や他のハイレグメンバーが「これからひくの?」と聞いたので「もう終わった」と告げた。彼等は2階でライブをやっていたのだ。誰もいなかった訳だ、と納得していたら、村松君がちゃんと自分が紹介してから始めるつもりだったのにと、酷く恐縮していた。仲間の顔を見たら、緊張の糸が切れて涙が止まらなくなる。心配かけてしまった。恥ずかしいので、しばらくトイレで落ち着くことにした。せっかく中坪由起子嬢にほどこして貰ったメイクが台無し。
 気を取り直して、岸君のポエムを練習しようと思ったら、すぐ出番で慌てて着替える。 シャブ中のような顔でポエムを読んだ。このネタは比較的盛り上がる。すっかり楽しい気分になる。現金なものだ。子供の頃からおやつを兄に奪われたり、夕ご飯をぬかれるだけで、号泣していた。しかし、大人になっても人前で泣くのはいかん。だからドラマや映画もなるべく一人で観るようにしている。

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いつまでも馬鹿なのはどういう事なのだろう

 夕方から何の用事もない。久しぶりである。本来、暇が大好きでスケジュール帳が埋まってないと不安という人は馬鹿だと思っていた。常に情緒不安定な状態で色々考えるのが普通だったのだ。しかし、ここ最近予定が埋まってない事が無かった。疲れるので嫌だったのだが、人生が取り返しのつかない所に差し掛かり、忙しくしてないと恐い気持ちが分かってきた。稽古中に嫌な事があっても、それは暇になってから考えればいいと先延ばしで誤魔化してきた。以前は、 暇に任せて飽きるまで思いつめて消化してきた。しかし、今はそのうち考えようと思っている事が酷く溜まっている。一つふたを開けてしまうと、対処できない量になって襲ってくるような気がする。
 楽しいのか分からない程根をつめて享楽的に遊んでしまうのは、そのせいかもしれない。反動で少し無気力である。無心になるために久しぶりにビーズ細工をした。スワロフスキービーズでピンクのプードルを作った。全く可愛くない。作る前から分かっていた。
 子供の頃は大人になったら馬鹿じゃなくなると考えていた。しかし、いつまでも馬鹿なのはどういう事なのだろう。アルコールなどで脳細胞がやられているのだろうか。
 いつかジュリエットをやりたいと思っていた。もはやというか、もともと無理なのだ。咳のし過ぎか、かなわない夢のせいかちょっと泣けてくる。

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リアルとは何ぞや

 昨日書き忘れた。自転車が撤去されてしまったのだ。中野区は5千円支払わなければならない。10メートル先であったら、練馬区だというのに。おまけに、収容先はかなり遠い。電車に乗って行くのはいいとして、戻ってくることができるのだろうか。
 ある雑誌の対談で、ポツドールの三浦大輔さん、劇団本谷有希子の本谷有希子さんと、座談会。リアルとは何ぞや、という高尚なテーマ。軽く写真撮影。小劇場屈指の美男、美女と写るのは気が引ける。器量の悪さが、目立つではないか。しかし、本谷さんがかなり照れ屋の方で、なかなか写りたがらない。私があの美貌と若さを持っていたら、毎日記念に収めたくなるだろう。もったいない事だ。気が引けていた事も忘れる。
 最年長の私が一番、要領を得ない回答。幼稚園の入園テストで好きな図形を問われ、ピンクと回答していた体質は大人になってもかわらないのか。三歳児検診でも、知能の足りない子だと思われた。
 対談後、四谷三丁目の豚しゃぶ屋へ。日頃ろくなものを食べていないだろう、と編集者の方の気遣いであろう。ありがたいことだ。刺身やマグロのカマも出て、むさぼるように食べる。今年に入って一番のごちそうであった。
 三浦君とは、好きな映画が一緒で少し浮かれる。陰りのあるハンサムなので、かなりもてるのではないか。ご本人は全然そんな事ないと否定するのだが、気付いていないのかもしれない。本谷さんは女の子大好きなのに、ひがまれるともらしていた。羨ましい。私は、同性に全くひがまれない。どうも、安心されるらしい。心外である。ねたまれたり、僻まれたりしたい。かねてから山田詠美の「蝶々の纏足」の主人公に憧れていた。今から、高校生になってやりなおしたい。
 楽しくなり浮かれて人の悪口を言い過ぎ、引かれたのではないだろうか、と反省したものの、個人的には有意義な時間であった。どうか嫌われていませんように。
 その後吉祥寺へ向かう。21日の村松君主宰のイベントの打ち合わせと、ちょっとした撮影。どう映っていいか分からず、「可愛い、可愛い」とおだてられて、無理めなブリッコ路線をやってしまった。かなり飛ばしてもらう。妖怪のようになっていないことを願う。

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風邪を治すつもりはない

 風邪が悪化している。当たり前だ。しかし、治すつもりは毛頭ない。稽古中や本番中にひいているのは、きついので節制する。3月から、次の稽古が始まるまでは命がけで享楽的になるのだ。風邪のやつは私の体を我が物顔に支配して、いい気になっているかもしれない。しかし、思うつぼである。私は全く困らない。飽きるまで、風邪でいるつもりだ。
  夕方から、ハイレグタワーへ。今後の方針について話しあうことになっていたが、普通に談笑して、4時間近くたってしまった。そのうち1時間は、電話が かかってきて、待機していた。毎年夏にお化け屋敷や肝試しでお化けの仕事をしているのだが、性に合っているのでそういう仕事をしたい、と熱く語ったら、驚かれてしまった。
 その後航空公園に住む父の家へ。届けものがあったのだ。到着して出そうとしたら、忘れていた。結局、父の懇意にしているミャンマー人女性の作ってくれた小魚の料理と、パンを貰っただけであった。泊まるように言われたが、翌朝アコーディオン練習があるので、終電で帰宅。

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ヘビーな毎日

 朝から爆睡。昼過ぎに起床。昨日の残骸を片付ける。昨日忘れ物をした純子ちゃんが、再び我が家へ。傘を忘れたのだ。高級なリンゴジュースを貰う。小一時間話し込む。陰口は叩かなかった。
 夜には、別のお宅へおよばれ。昨年、撮影した「ネガ.ワンダーランド」の打ち上げを監督の上田大樹君宅で行う事になっていたのだ。制作の新見文ちゃんのご母堂が作ってくれたという豪勢な料理に、皆歓声をあげる。拙者ムニエルの石川ゆりこちゃん、加藤啓君、主宰の村上君、キャブドライバーの矢柴さん、助監督の富田君、音楽担当の上野さん、原金太郎さんが参加。中村まことさん、町田マリーちゃんは欠席であった。様々な話題で盛り上がった。昨夜に続き品の無い話になってしまうのでためらわれるのだが、お許し願いたい。
 あるタレントさんが、スカトロマニアだと言う話になった。皆、口々に「いくら好きな人のでも、出来ない」と言っていた。しかし、「俺も、絶対無理だ」と言った直後に「あっ!食った事ある」と叫んだ人がいた。その場にいた人は皆驚愕した。どういうことか、と問いつめる。ここまで聞いたら、気になって知らずには済ませられない。観念したその人は、語り始めた。小学生の時、給食の時間に排泄物を漏らしてしまったらしい。隣に可愛い女の子が座っていて、不審に思っているようだった。混乱したその人は、とっさにその日のメニューだったカレ ーにぶち込み、そのまま食したとのことだ。味は覚えていないそうだ。たまたまカレーで良かった。八宝菜だったらどうにもならない。その人だけを変態にする訳にもいかない。私も幼少期の軽い失敗談を、3つ程披露した。これは優しさである。断じてそう言う話が趣味な訳ではない。
  朝方かなり酔っぱらって帰る。ここの所かなりヘビーな毎日だ。

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長電話考

 岸君と長電話。21日にやる村松君主催のイベントで、アコーディオンを弾く事になっているのだが、岸君のコーナーにも参加する事になる。事務的な話の後、2時間以上話し込んだ。今は殆ど電話をしなくなったのだが、以前は月々の電話代が、3、4万にもおよぶ事があった。長電話になると、どちらかが悪者にならなければ切れなくなる。沈黙が続くと、退屈してると思わせてはならない、と緊張してしまう。「うーん、」「そっかー」などとつなぎを入れながら、次に話す事を必死に探す。最長記録では6時間を超えた。夜中の長電話で、恐い話が出たりすると明るい話題になるまで切れなくなる。そして、「鳥が鳴いたねー」「明るくなっちゃったよ」などと、互いに切るタイミングを探す。トイレにも行けなくて、紙コップで用を足した事がある。相手に気取られないように、用を足し一滴も零さなかった。かなり我慢していたので、紙コップを2個使用した。2個目に移行する時は一度、止める。一度に色々な事ができるものだ、と感動した。しかし、何故そこまで努力したのだろう。努力の割に何も報われない。不細工な先輩に「新井が電話切らせてくれなくて」などと、言われるだけなのだ。
 一時期長電話になるのが辛くて、居留守ばかり使っていた。今は健康的に長電話を楽しめるようになっている。久しぶりに話し込み、お互いの秘密や、他人の悪口を言っている間に2時間過ぎた。レベルの高い長電話だ。
 夕方、インナーチャイルドの客演女優陣が、我が家へやってくる。川田希嬢、後藤飛鳥ちゃん、長尾純子ちゃん。本番中に女子だけで飲みたいね、と言っていたのだ。しかし、そういう事が実現するのは意外に少ない。純子ちゃんと飛鳥ちゃんが話し合い、「16日の夕方、友香さんのうちでやるのはどうでしょう」と連絡が来た。私の家で決定したのは、おそらく酔っている時に「うちでやってもいいよ」などと言っていたのだろう。望む所である。行動力の無い人間にとって、仕切って決めてもらえるのは楽である。
 カボチャのサラダ、スペアリブのパスタ、砂肝のスタミナ漬け、を用意。駅に着いた3人を迎えに行き、近所のスーパーへ。お酒と食料を購入。自慢のベランダを見せ、飲み会開始。今年3度目の風邪をひいているが、構わずお酒を飲む。瞬く間に終電の時刻。純子ちゃんと希ちゃんは帰り支度。純子ちゃんに 「飛鳥は?」と聞かれた飛鳥ちゃんは、ニコニコしながら「あ、うん」とおっとりしている。まだ、家にいてくれるらしい。「私は全然構わないから」と二人で飲む事にした。私は飲んで楽しくしている時に、いきなり一人になるのが苦手らしい。聞いた所によると、先週彼女が家に来たのも、私がねだったとのことだ。
 彼女は朝早く出かけなければならないので、早く寝なければと思っていた。しかしいつの間にか明るくなっていた。

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気持ちはいつでも5歳

 朝6時40分起床。6月に出演する阿佐ヶ谷スパイダースのパンフレット撮影。花園神社の傍のホテル石川に向かう。道に迷い、パニックになり汗だくになり、制作の方に電話でナビをしてもらいながら辿り着く。最近地図を観て自転車に乗ったりしていたので、方向感覚に自信を持ち始めていた。しかし、勘違いであった。自己評価をもっと下げなければ。
 スタッフは美人ぞろい。どういうことだ。この人たちが出演すればいいのに。美人に顔をいじって貰い、遊女に変身。猫のホテルの佐藤真弓さんと回転ベッドの上で、撮影。情事の後といった気持ちで臨む。真弓さんは口を開けば面白い事しか言わないくせに、目は潤んでいる。どうなっているのだ。撮影後、メイキングビデオのために軽くコメントを求められる。どうせ採用されないとは思いつつ、聞かれもしないのに「30歳もこえると嫌でも油が乗って…」などと、言い後悔する。気持ちはいつでも5歳なのだ。
 撮影を終え、砂肝を買って帰り昼寝。起きてから、アコーディオン。いつものように慌てて支度して、青山円形劇場へ、「1989」を観に行く。何度も行った事があるのに、迷い開演ぎりぎりに到着。観劇後、ハイレグメンバーのタイシ君に誘われ、飲みに行く。今年3回目の風邪をひき始めたと言うのに、かなりビールを飲んでしまった。大して面白い事も言えず申し訳ない気持ちになりながら、終電で帰る。バジルを買いにスーパーによるが、既に閉店していた。レイプ魔ビデオについてのコメントをしようと思ったが、砂肝を茹でたいので、またにしよう。

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廃人

 今日は、廃人だった。ポンコツで使いものにならない。息をしなければならないことさえ、呪わしい。遊びすぎた。
 明日はバレンタインデー。今年は誰にもチョコを買う予定がない。こんなことは何年ぶりだろう。

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気持ちがすさんでいるのは、飲み過ぎのせいかもしれない

 久しぶりに歯科医院に行く。時間を勘違いして、一時間早く来てしまった。歯科医院の後、練馬区役所に行く予定があったので、その日の計画が狂い混乱する。2時から3時までに治療を終え、区役所の用事を終え帰って一時間ほどアコーディオンの練習をしてから、渋谷にSLAPSTICKSを観に行く予定だった。アコーディオンを削らなければならない。
 空いた時間にインドカレー屋に行き、えびのカレーを注文。ライスを頼んだのだが、ナンとのハーフアンドハーフを進められ、その指示に従う。私が入ってすぐ、向かいの席に相席で女性が座った。他にも席はたくさん在るのに、順番に詰め込んでいるようだ。店員に現地の人が多い。なんとなく相席が嫌だと感じる生理的感覚に対応する、細やかさが感じられない。合理的だけど、がさつなお店であった。不愉快に感じていた上、向かいの女性は嫌いなタイプの顔つきをしていた。10人並みの器量なのだが、自分が結構綺麗と勘違いしている匂いがした。ナンを食べてるときの顔つきで、そう確信した。綺麗な顔で食事をしようと、常に意識しているのが、かえって醜く感じられる。「ナンなんか食っていい気になりやがって」と筋違いに毒ずきながら、自分もナンを食べていた。気持ちがすさんでいるのは、疲労のせいかもしれない。親切で良い人なのかもしれないのだが。
 治療を終え、急いで練馬区役所へ。いったん家へ帰る。お風呂に入り、すぐさま渋谷のパルコへ。3日連続で観劇は流石にきつい。楽しめるか不安に感じたが、すぐにその不安は消し飛んだ。観る努力を一切しないで、物語の世界に連れていってもらい、集中している間に3時間たった。こんなことは珍しい。私生活では何かと面倒を観て貰っている中坪由起子嬢が、素敵な女優さんだと改めて感じた。大好きな峯村りえっこちゃんは、やっぱり胸がキュンとするほど可愛かった。村岡希美さんの異様な面白さもつぼにはまった。ドラマでこの子は誰?とチェックした事のあるともさかりえさんは、すっかり大人らしく素敵な女性を自然に演じていてときめいた。
 終演後、中坪さん、村岡さん、種子さん、一緒に観に行った川田希さん、ケラさんと飲みに行った。4日連続で飲んでいる。終電を逃した。途中から記憶が曖昧なのだが、ケラさんに一行レビューで実名で書きこみをする約束をしたような気がする。パソコンをうまく使いこなせない私に、書きこみなどが出来るのか不安だが、日記を書き終えたら、挑戦してみよう。

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毛皮族初体験

 毛皮族初体験。大好きな澤田育子ちゃん、去年映画の撮影で一緒だった、町田マリーさん、イベントで少しだけお話しして、猫のホテルの座長祭りでただ者では無いカリスマ性を放っていた江本純子さんが目当て。長いと評判を聞いていたが、かなりの立ち観客。男性客が多い。しょっぱなから、江本さんのジュリー。お芝居の内容はよく分からないものの、露出度の高い女の子達がハイテンションで歌い踊る様に爽やかな感銘を受けた。半裸の子達を観ていると、かえっていやらしさを感じない。肉肉しい体つきの女の子が多かったので、無償にハンバーガーを食べたくなった。しかし、暑い場内で3時間観ていると、のぼせてきて一生ここから出られないような錯覚に陥った。お目当ての3人は流石に素敵であった。
 野村朋子さんも同じ回を観ていて、二人でファーストキッチンへ。互いの感想などを言いあい、庄屋へ向かう。一番のりを避けるべく時間をつぶしたのに、まだ誰もいなかった。出演者でもないのにのうのうと飲んでるのも、気が引ける。ひとしきり人が集まるまで、中途半端な所に座り二人でもじもじしていた。本当は堂々と飲んでいたほうが、周りに気を使わせなかったりする。しかし、私も野村さんも小心なのだ。
 この日もスラップスティックスを観てきた村松君が飲みに来た。彼とは3日連続会っている。のぐおさんは離れた席についた。案の定あまりお話しないで帰る時間がきてしまった。

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寝言のような未来を語りあう

 ピングーの目覚まし時計が、鳴り慌てて止める。お昼の12時だ。しばらく何をしていいか分からずぼーっとする。今日は何時に小屋入りだろう、と立ち尽くす。布団には後藤飛鳥ちゃん。ああ、そうか、打ち上げやったんだ。今日は起きなくて良かったのか、と再び飛鳥ちゃんの隣にもぐりこみ眠る。後で聞いたら、私は帰るなり目覚ましをセットしたのだそうだ。どういうつもりだったのだろう。
 起きてから、飛鳥ちゃんにアコーディオンを弾いたり、グレープフルーツジュースを飲みながら恋愛談義などをした。4時ごろ、近所の前田君と3人でシズラーで食事。学生のような気分になる。
 前田君と飛鳥ちゃんは駅前劇場へ毛皮族を観に行き、私はオフオフへ劇団のぐおを観に行く。オフオフシアターは非常に混雑していた。二日酔いだったので、あまり内容を覚えていないが、かなり楽しんだ。そのまま、庄屋へ。気持ち悪かったのでウーロン茶で、昨日もあった村松君と話しこむ。二日酔いと風邪の末期症状が混ざり、せきこんで吐き気をもよおしながらも寝言のような未来を語りあう。帰ろうとすると、のぐおさんが、ぜんぜん話してないと社交辞令で引き止めてくれた。「私明日は毛皮族観るので、打ち上げに顔出します」と約束。こういう時本当に行っても、大して相手にはして貰えなかったりするものだ。しかし、酔っ払いは人がいなくなると寂しくなるので、無責任に引きとめる。私も身に覚えがある。この場はこう言ったほうが場が収まる。しかし、口先だけの人と思われるのも心外だ。明日も飲み会に参加することになってしまった。 

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楽日である

 楽日である。マチネ開演が12時。9時に小屋入り。ソワレは16時。マチネでは初めて台詞を噛んだ。後で聞いたが、噛むのは年なのだそうだ。くわばら、くわばら。
 日記を書くのに夜ふかしして、毎日4時間寝てるかどうかだ。声も残りカスのような感じだ。裏声で猫の鳴き真似をする箇所があるのだが、もはや猫だかなんだか分からない事になっている。疲労のあまり、自分が何をやっているのか分からず朦朧とする。芝居をしているというより、自分を遠隔操作している感じだ。夢のなかのできごとのよう。難しい台詞を言えてるのが、奇跡に思える。マチネには小林一英さん、ソワレには映像の村松規幸君が来る。励まして貰ったり、陰口を叩いたりした。
 中野まで自転車で来たのに、打ち上げは早稲田。前田君といったん自転車で帰る。 荷物をおいて、早稲田までタクシー。素敵なカフェが会場である。ソファの席をゲット。久しぶりに酒を飲む。後半の記憶は全く無い。タクシーで相乗りして帰宅。後藤飛鳥ちゃんがうちに来て、二人同じ布団で寝る。普段は寝てる時寒いのだが、とても暖かかった。

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黒い涙

 モーニングコールをくれると言った東君から電話は来なかった。昨日かなり、酔っていたようだったので、寝過ごしているのかもしれない。こちらから電話してあげようかと思ったものの、やめる。前日遅刻した私は、他にも遅刻者が出たら自分の落ち度が僅かだが軽減するような気がしたのだ。遅刻して恐縮している人を見るのは、 少し楽しい。わくわくしながら劇場についた。彼の姿が無い。ロビーにいた前田君と土屋君にモーニングコールの有無を確認。すると、二人とも起こしてもらったというのだ。馬鹿な! いないと思っていた東君は既に楽屋にいた。「どうして電話くれないのよー。ひどいなー」と抗議。東君は謝りもせず「ひどくないよー。前田君が9時で土屋が9時半って言ってたけど、新井さん何時だったか思い出せなかったんだよ」 とのたまう。私は9時とお願いしていた。わからなくても、とりあえずかけてくれればいいのに。昨日は他の二人には忘れても、新井さんにはかける、今日みたいに遅刻しないようにとさえ言っていたのに。後で聞いたら、前田君は9時半にお願いしていたのに、9時にかかってきたそうだ。
  マチネにハイレグの制作の麗ちゃんと衣装の清水さんが来る。麗ちゃんに役者としての魅力を感じられなかったと駄目をだされ、ツケまつげを着けた目から黒い涙を流す。そのまま写真撮影。元々、自分が役者だという自覚はあまり無い。よく出してくれる舞台があるものだ、と不思議に思っている。必要とされると嬉しくて、よく分からないまま続けていた。気がついたら10年たっていた。何故か始めて2年のアコーディオンには、下手なくせに自分はアコーディオン弾きという自覚を持っている。ハイレグも解散したことだし、特筆するような仕事が在るわけでもない。次第に、どこからも呼ばれなくなり、なんとなくやめるようになるのかもしれない。そういう人生の予感を感じた。しかし、大病もせずになんとなく楽しく暮らせるのなら、別にどうでも いい。自分で人生を切り開いたりするバイタリティは無い。せいぜい呼んでくれる舞台が在るうちに、素敵な思い出作りをしよう。呼ばれなくなったら、ガラスの仮面を熟読してやった気になるのも手だ。
 ソワレには、野村朋子さん、以前ハイレグに出演してくれた筧尚子さんが来てくれた。野村さんはボクシングの試合で礒野さんと会った事があるらしく、二人の再会を祝してすずめのお宿へ。以前あるワークショップでご一緒した粟根まことさんもいらした。粟根さんと共通の知人の話で少々肝を冷やしたものの、楽しく過ごした。

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青春みたいな気持ちになるのは何故だろう

 昨晩この日記を書いたりして夜更かししたのに、朝10時に目覚めてしまった。もっと寝なければと、努力したが挫折。起きて掃除や洗濯、溜まっていた事務処理をした。以前住んでいた部屋の水道料金の請求が未だに来ているのを解決するために、水道局に電話。練馬営業所の山村と言う人が応対。私が引っ越しをした後に注水停止の取り消しをした、と言い張るのである。そんな覚えは無い。支払う意志が無い事を伝える。すると新しい住人の連絡先が分からないか、と聞かれる。知らないと答える。大家の連絡先が分かるかと聞かれ、管理人さんとしか会った事が無い、と伝える。今度は管理人さんの連絡先が分かるかと聞かれ、下に住んでいたから電話した事がないので知らない、と伝える。調べてくれと言われたが、引っ越したので書類などどこにあるか分からないし、私がそこまで調べる筋合いはないような気がする。本番中の今、只でさえ苦手な事務処理的な事はしたくない。住民票を取りに行くのでさえ緊張してなかなか出来ないのだ。「無理です」と答えた。山村さんはかなり苛立っていたが、「はい、ではもう結構です」と電話を切った。再び電話が鳴る。先ほどと同じ声である。「林さんですか」「違います」「林さんのお宅ですか」「違います」「林さんのお宅ではないのですね」「はい」という問答の末「新井さんのおたくですか」と聞かれた。同じ声だけど、違う人なのかと思ったら「先ほどの山村です。大家さんは林さんですか」と問われた。戸惑いながら、「そうかも知れません。フォレストハイツのフォレストは森だから、木に関連のある名前だった気がします。確信はありませんけど」と答える。「管理人さんが林さんですか」「違います。確かタマイとかタマムラとかタマのつく名前でした。」後で思い出したが、タマダさんであった。山村さんは愚かな人間を見下す口調 で、「タマイなんですね。え、タマムラなんですか」と繰り返すので、一歩もひかない口調で「分かりません」と返答。二度目の電話はそれで切られた。通常大家や管理人さんの連絡先は控えているのが、常識だ。それを分からない私にも問題はある。しかし、不当なお金を請求されているのだ。水道局なら、住所と建物の名称が分かっていれば、調べられるのではないだろうか。この人は、自分の起こしたミスではない事の苦情を言われ、面倒に思っている。そして軽い逆切れの上に、仕事を怠けようとしているのではなかろうか。しつこく林さんですかと問われたのも、謎である。私は本当は林なのかも、と不安になるほどであった。しかし、少しでも下手に出てくれたら、こちらも一生懸命連絡先を調べるつもりになったのだが。
 そんな事に追われ、アコーディオンの練習もたっぷりやった。時間にゆとりがあるなぁと、自転車で劇場に向かっている時、空の色が気になり始めた。なんだか、日が陰っている。夕方の気配が立ちこめている。16時に稽古を始められるように、と言われたので15時に入る予定であった。しかし、さっき携帯を見た時、15と言う数字を見たような気がする。もしや、遅刻?と急に不安になり、立ち漕ぎしながら、稽古場に向かう。すると、携帯が鳴り、今どこにいるのかと問われた。ああ、やはり!と遅刻を確信。「もう小屋の傍です。ごめんなさい。時間勘違いしたみたいです」と、叫びひたすら自転車を漕ぐが、見た事の無い景色になっていた。おかしい、中野ザ・ポケットが無い、と混乱する。通り過ぎていたのだ。
 劇場について、ひたすら恐縮して謝罪、と言い訳。こんな事が重なって駄目な人間だと思われるのだ。今日本番でミスをしたら、いい加減な事しているからミスもすると思われてしまう。気を引き締めて臨む。
 明日はマチネがあるから、帰ろうかとも思ったが吸い寄せられるようにすずめのお宿へ向かう。本日もノンアルコールで通す。帰りは電車に乗りそびれた出演者の東誠司君が練馬という事で、前田くんと三人で、新江古田の駅付近まで歩く。新井薬師まで、土屋雄君も一緒だった。皆で東君に朝モーニングコールをしてもらう約束をした。夜中長距離を数人で歩いていると、青春みたいな気持ちになるのは何故なのだろう。老人になっても、同じ事をして、そんな気持ちになるのか試してみよう。生きていればの話だが。その際は徘徊と思われないように気をつけよう。

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居酒屋オールソフトドリンク処女

 今日は久しぶりに入り時間が、午後になる。嬉しくて、昨日寝る直前に携帯のゲームでテトリスをやり、すっかりはまってしまった。テトリスに興奮して眠ろうとしても、四角い形の組み合わせがちらつきなかなか寝付けなかった。目ざめると午後1時20分。入り時間は2時なのだ。顔も洗わず、ヨーグルトと玄米ご飯、みそ汁を流し込み、自転車で劇場に向かう。本来、女性としてはご飯を食べずに顔を洗うものだとは思う。しかし、燃料を補給しなければ、自転車など到底こげない。顔は劇場でも洗える。今日は立ち漕ぎを駆使して、昨日より通勤時間を5分短縮。5分の遅刻で済んだ。小屋について、謝る前に「起きたら1時20分だったのー。びっくりしたー。目覚ましかけたと思ったのにー」と、言い訳。遅刻の罪を被害者面して軽減する事を試みる。皆、うまく騙されてくれたかしら。
 早速顔を洗い、舞台集合。首を頻繁にいためる私は、怪しい予感を感じ、「ちょっと、ヤバいかも」と呟いたら、作、演出家の小手君がマッサージをしてくれた。遅刻をした上に、マッサージまでしてもらい、生きてるといい事もあるなぁ、としみじみする。小手君の手は程よく肉厚で非常に心地良かった。それなのに、その後の駄目だしの最中、舞台監督さんと無駄話ばかりしてしまった。いかんなぁ。
 楽屋で舞台上にいる人たちの会話をぼんやり聞いていたら、ある出演者が「手タレ、脚タレとかがあるなら、自分はチンタレになれる」と発言しているのを聞き、楽屋から舞台に駆けつける。どういうことかと詰問。彼が言うには、長らく銭湯通いをしていて、自分のは綺麗だなぁと実感したとのこと。自分で思っただけでは勘違いの可能性もある。どういう状態でもそうなのか、他の人や彼女に「今まで見たなかで一番綺麗だわ」と、言われたことがあるのか、と追及。しかし、そう言われた事はないようである。仮に彼女がそう言ったとしても、当てにはならないのだが。皆が、川田希嬢に見せるように進めたが、彼女は「皆でここで見ればいいじゃない」とやんわりと拒否。彼も自信を持っているからか、素直に見せようとしたところ、小手君が「神聖な舞台でそんな事しない」と、その場を収めた。この先私がその事を確認できる機会は、おそらくないであろう。それで良かったのかもしれない。
 今日は上演時間が昨日より6分程短縮。2時間以上の芝居なので、いい事である。 ハイレグ制作部の伊藤主枝子嬢、去年演出助手をやってくれた谷口摩菜美嬢が観にきてくれた。のど飴とチョコレートを貰う。喉は痛めているし、チョコレートは大好き。 案の定励ましても貰えた。常に不安だらけの私に取って、励ましはいくらされてもされすぎる事はない。
 飲み会は本日もすずめのお宿。帰ろうかとも思ったが、土日からマチネがあるので入り時間が遅いのは明日まで。昨日は知らない人としか話さなかったので、今日は出演者と親交を深められる残り少ない日だ。少しだけ、と参加して最後まで居残る。しかし、 昨日も今日もウーロン茶で過ごす。居酒屋でソフトドリンクで通すのは、実は初めてである。居酒屋オールソフトドリンク処女。これが、結構いいものであることが分かった。今まで、ソフトドリンクで通す人の気が知れない、酒を飲む所だろう、と考えていたが、間違いであった。居酒屋だから、いるだけで飲んだ雰囲気になる上、疲れないのだ。この事をもっと早く分かっていたら、2度も救急車で運ばれることも無かった筈だ。しかし、いくつになっても学習する事があるものだ。やはり長生きしたい。
 帰りは前田君と、連れチャリ。前田君に私の家までの近道のルートを教えてもらう。 別れ際、最寄りのコンビ二で買い物。私は納豆、前田君はカップラーメン、ポカリスエット、ユンケルを購入。ひとしきり滋養強壮剤談義をする。私はゴオウという成分が入ったドリンクが効く、ユンケル黄帝液、エスカップキング、リポビタンゴールドにはそれが含まれていると主張。今度試すように勧めておいた。

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innerchild初日

 今日は初日である。雪が降るとの情報もあったが、一か八かで自転車で、中野ザ・ポケットへ向かう。風邪で運動不足なので、アップがわりである。
 場当たり、ゲネを終えたらあっという間に本番であった。今回、台本が出来てからの稽古量はかなり少なかった。台詞も普段使わない、時代劇調のものだったので、言いながら自分でも意味が分からなくなる事が多い。普段はあまり緊張しないのだが、今日は少し緊張ぎみだった。ゲネで咳き込みそうになり、悶絶しながら台詞を言ったりしていたので、本番前には咳止めを服用。時折朦朧としたものの、無事初日を終える事が出来た。
 今日は、今奈良君が観にきてくれた。初日でうちひしがれていたのを、無理矢理のように励ましてもらう。私は常に不安で一杯なので、よく無理矢理人に励ましてもらう。終演後あまり不安そうにしているのも、格好悪いのでもう少し堂々としたいのだが。
 初日打ち上げはすずめのお宿であった。今日はかなり大人数で、大半は知らない人であった。小手君と川田さんの傍に座ったのだが、いつの間にか、出演者の友人の初対面の人と話し込んでしまった。その人は、今片思いしている人がいて、アプローチをしているのだけれど、いまいち進展しない、どうしたらいいだろう、っというような事を言っていた。私も女性として、「あからさまに気があるような態度を取ると、警戒されますよ。あら、私に気があるみたいだけど、気のせいかしら?と思わせるのが一番効果的ですよ。」と、糞の役にも立たないような抽象的な助言などをしていた。片思いしている女性には彼氏がいるようなので、道は険しそうであった。しかし、いい加減なアドバイスしか出来なかったせいもあり、ぜひうまく行って欲しいと思った。
 ちょっとタイプな人ともお話をしたのだが、そういう状態は疲れるし、どうしたらいいか分からなくなるので帰る事にした。帰りは前田君と一緒。彼も江古田自転車メイトなのだ。行きは孤独で長く感じた道のりも、二人で談笑しながらだととても近く感じた。

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あさって初日だと言うのに

 また、新たな風邪をひいてしまった。あさって初日だと言うのに。 発表会の日、疲れてバタンと寝てしまい、目を覚ましたら風邪の気配が消えていた。完治に2週間かかっていた。それなのに、2、3日したら、喉の奥に軽い痛みを感じ始めた。「風邪?それとも喉に口内炎でも出来たのかしら?」と不安に感じつつも、それ以上ひどくなることも無かった。それに気をよくして、おととい飲んでしまった。ここのところ体を気にして全く飲んでいなかったのだ。飲みたい気持ちはピークに達していた。しかし、それがいけなかった。翌日、喉の痛みは悪化。食事をするのも辛い。一日普通の風邪薬を飲んだが、全く快方の気配が感じられない。昨日も礒野さんに飲みに誘われたが、流石にお断りさせていただいた。レイプ魔のビデオなんか観て、睡眠不足に陥ったからいけなかったのだろうか。毎年、冬は風邪ばかり引いて使いものにならない私だが、それは部屋を掃除していないせいだと思っていた。引越してからはまめに掃除し、ちょっとだらしない女性のレベルに引き上げたというのに。部屋の汚さとは関係無かったらしい。本番中はなんとか、騙し騙し風邪をやり過ごし、本番が終わったら、免疫力をつけるようにしなければ。風邪が治らない限りは、お酒は控えなければ。もしも、咳をしながらお酒を飲んでいる私を目撃した人がいたら、注意して頂きたい。今日は早く寝なければ、と思ったのに明日の朝ご飯と弁当を作って夜ふかしをしてしまった。いかんなぁ。
 しかし、喉の痛みを軽減させる漢方が、卵の殻に酢と薬をいれて3回沸騰させたものを患部に当てながら飲むという代物なのだ。卵の中身を捨てるわけにもいかない。仕方なく厚焼き卵を作った。厚焼き卵と言えば弁当だろう。弁当に厚焼き卵しかないのも、貧相だ。仕方なく、なすとピーマンの味噌炒め、とジャガイモのゆでたものを作った。明日弁当を食べるのが楽しみだが、すっかり疲れ果ててしまった。

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