つけていたくもない扇風機を1時間近くなんとなく消さなかった件

 

 

朝、5時起床。リビングへ出てみると、扇風機が回っていた。

 

夜中に起きていた旦那さんが、つけたらしい。

 

「消し忘れたのね」

 

と、扇風機を止めるのが普通なのだろうが、私が扇風機を止めたのは、6時近く。

 

「あ、そうか…これ、とめていいんだよなっていうか、止めないと電気代勿体ない」

 

と、気付いたのが、その時間だったのだ。

 

普段から、あまり周りのことが気にならない性質なのだが、私よりもしっかりしてそうな旦那さんがわざわざつけて、止めないで寝たということはきっと何らかの考えがあるのだろう…。

 

部屋干しをする時にいつも扇風機を角度を替えつつ当てたり、扇風機の風の向け方に関しても私よりも深い考えがあるに違いない

 

わざわざつけたまま寝たものを私が消すのも悪い…。

 

はっきり認識していないが、漠然とそんな感覚を持っていた。

 

しかし、風が当たるのは、寒いし、次第にストレスを感じ始め、ムクムクと別の感情が湧いて出て来た。

 

「なんだよ、これ、寒いな…消しちゃだめなのかな・・・」

 

「寒い・・・消したい」

 

「あれ?そもそも深い考えがあっての事じゃなくてさ、ただの消し忘れなんじゃない?」

 

そうなると、早かった。

 

「っていうか、止めていいに決まってる!むしろ止めなきゃいけなかったんだ!」

 

そして、やっと扇風機を止めたのだった。

 

その後、

 

何故、私は50分近くの間、扇風機を止めようと思わなかったのか?

 

思い起こしてみると、薄々、ストレスに感じていたのに…これって思考停止なのでは・・・

 

消そうと思わなかった自分にダメ出しが始まった。

 

思い至ると、私の人生にはそういうことが多い。

 

薄々気付いていることに目を瞑ってしまうのだ。

 

目を瞑っている時には自分が目を瞑っていることに気付かない。

 

薄々感じ続けているストレスにも気づかないのだが、ある瞬間にずっと我慢していたことに気付くのだ。

 

たまたま扇風機だったので、まだマシなのだが、自分に本当に害が迫って耐えかねるまで思考停止してしているのだ。

 

今まで、耐えられない状況になって他人に苦情を言ったり、その原因の環境の問題を訴えたりして来た事は多々あった。

 

だが、総じて最初は気のせいかな?とか、

 

このくらいなら我慢できる

 

と、一つも不満を言っていなかった。

 

誰かが同じ不満を訴えることで自分も同じことを思っていたことに気付くこともあれば、ふとした拍子に、これは自分が限界まで我慢してい

 

たことに気付き、意を決して頑張って不満を言ったりして来た。

 

だが、総じて不満の対象、もしくは私が不満を聞いてくれた人から、

 

「そう思ったのなら、最初に言えばよかったのに」

 

「嫌だと思った時に言えばよかったのに」

 

 

と、言われるのだった。

 

それはよくわかるのだが、その時は、自分でもよくわからないのだ。変な違和感を感じていたのかもしれないが、

 

大体早くて数時間後、遅ければ数年後に気付いたりするのだ

 

つもりつもってから言うと、根が深くなってしまうのは分かっているのだが、その場で反応できないのだ。

 

 

 

旦那さんが起きてから、

 

 

 

「これ、私の人生にとって結構重大な問題だと思う」

 

と、話すと、旦那さんも

 

「そういう所があるのはよくわかる」

 

と、親身になって聞いてくれた。

 

「直したいけど、こういうのはその場で気づかないから直せないんだよね」

 

「うん。まずさ、小さな決断を毎日きちっとしていくって言うのことから始めたら?俺はそうしてる

 

「そうだね…。あの案どうしよう…とかいうことも先伸ばしにしないで、一旦決めた方がいいよね。そういうのって後にしても、結局時間なくて雑になるだけだったりするし、一旦決めるって大事かもね・・・」

 

「そうなんだよ…そういう事を練習するっていうか・・・まずはさ、ちらかったモノをどこに置くかとか、これは捨てるのか…とか、そういうことをやって行くのがいいんじゃないかな

 

「・・・ん?」

 

頷きかけて凄い違和感を覚えた。

 

 

 

え?これ、なんかちょっと論理すり替わってない?

 

これは私の人生相談に乗ると見せかけた、私の散らかし癖に関してのダメ出しなのでは?

 

 

 

ていうか、常日頃片付けられない私に対する不満が、形を変えて、今ここに?

 

 

 

「うーん、言わんとすることは凄くよくわかるんだけど・・・そこには、そうだね!って今あんまり言いたくないかな・・・」

 

 

 

というと、

 

「いや、ホント、そういうことの積み重ねなんだよ。俺はモノを捨てたり、片付ける時もその練習だと思ってやってるんだって

 

と、再度主張をしていたが、自分でも自分の真意に気付いているのか、若干ニヤニヤしていた。

 

「凄く苦労をかけているのはわかっているし、悪いなって思っているけど、なんか、そこは・・・」

 

と、旦那さんの傍から逃げ出した。

 

 

 

え~~~、この話からそこへいくのかよ~~~~!

 

 

 

味方になってもらおうと思ったのに、とんだ藪蛇だ・・・・。

 

ここぞとばかりに、苦情を言われてしまった・・・。まあ、別にアドバイスを求めているわけでもなく、

 

 

なんとなく「そうだね」と、言って欲しかっただけなのだが・・・。

 

 

 

そうだね…と言ってもらう為に、今気づいた自分の問題点を延々と話すのも、多忙な子育て家族にとってはとんだ時間泥棒ではあったかもしれない。

 

このちょっとした反省は、「そうだね」と言ってもらえたら出てこなかっただろう。

 

望む形と違うことを言われて納得がいかなかったことを、「そもそも話す必要もないことを人の時間を奪ってまで延々と話したからだ」と、自分のせいにして納得したのだ。

 

私の話から解放された旦那さんは、大音量でニュースを観ながら、片付けをはじめ、

 

それが終わると猛烈に腹筋、背筋、腕立て伏せをやっていた。

 

 

 

まあ、旦那さんが言っていたことも正しいのかもしれない…。

 

モノを捨てたり、片付けることで小さなことの決断をする練習ね・・・。

 

多分やれないと思うが、元気があったらやってみてもいいような気もしてきた。

 

 

 

筋トレと家事を終え、旦那さんは猛烈な勢いで、仕事に出かけて行った。

 

大音量のニュースは流れっぱなし。

 

これは、当然消していいんだよね・・・とこの時は、迷いなくテレビを消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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空手やめるのか?!

 

 

急いで16時前に帰宅。

 

先週の金曜日は間に合う時間にいったにもかかわらず、遅刻して怒られたらいやだと空手をすっぽかしたプン助を、道場まで送り届け、その後、イボの治療のためにニンタマを皮膚科に連れて行かなければならない。

 

皮膚科は17時過ぎると、激混みになるので、一刻も早く連れて行かなければ。

 

中々慌ただしい。

 

 

 

プン助の空手の胴着や防具の準備をして待っていると、遠くからプン助の叫び声が

 

プン助はいつも奇声をあげながら、走って帰って来るので、00メートルくらい先から帰って来るのが分かるのだ。

 

 

 

準備を万全に整えていると、ドアを開けるや嫌な

 

「空手行かない!」

 

と、叫ぶプン助。

 

 

 

この土日に、空手を辞めてサッカーをやりたいと、言い出していたのだが、一応けじめとして5月中はちゃんと通って、ちゃんと挨拶をしてやめようと、話していたのだ。

 

とはいうものの、たまたま私の勘違いなどで、空手に行く日を間違えたり、ゴールデンウィークもあり、空手に通わない日が続いてしまった。

 

しばらく行かないでいると、なんとなく乗り遅れた気持ちになり、行きたくない気持ちになったりもするものだ。

 

本当にやめたいのか、なんとなくの気後れなのか、こちらもちゃんと見定めたいと思っていた。

 

「もう、辞める!行ったとしても、今日辞める挨拶するんじゃなきゃ、嫌だ!」

 

 

 

こんな時ほどどっしり構えるべきなのは、わかっているが、私は小者の親なので、

 

皮膚科に行かなきゃならないというタイミングで、プン助の主張に全く耳を傾ける余裕がなかった。

 

 

 

「うん、うん、ま、とりあえず行こう!」

 

「挨拶するんじゃなきゃいかない!」

 

「うん、まあ、行きながら考えよう!」

 

「そうだね、うんうんとにかく、行こう!」

 

なんとか、プン助の口に小さめのアイスなどを突っ込んで宥めすかしたりしながら、なんとか空手に連れて行く。

 

道すがら、「やめるから!」と、何度も叫ぶプン助。

 

 

 

しばらく行くと、前方に胴着を来た少年達がいた。

 

プン助に気付き、

 

 

 

「あ!プンだ!」

 

「プン!」

 

と、プン助に呼びかけてくる。

 

 

 

すると、途端に照れくさそうだが、嬉しそうに笑うプン助。

 

私のことを放って、少年達と嬉しそうに道場へ走って行ってしまった。

 

 

 

急いで、家へ戻り、今度はニンタマを皮膚科へ。

 

皮膚科はかなり混んでいた。

 

 

 

50分ほど待たされた後、治療。

 

液体窒素で、手と足にできたイボを火傷させて、イボの菌を消滅させる治療。

 

かなり痛いらしく、液体窒素でじゅーっと焼かれるたびに、私にしがみつくニンタマ。

 

可哀そうに・・・と、思いつつ、空手の迎えに間に合わないのでは?と、冷や冷や。

 

 

 

治療を終えてから、再び空手の道場へ向かうと、すでにレッスンは終わっていたが、プン助は友達とじゃれ合っていた。

 

 

 

先生は、私を見て、

 

「プン!お母さんが迎えに来たぞ~」

 

と、プン助を呼んでくれる。

 

先生の顔はなんとなく、意味深に見えた。

 

プン助はもう、辞めるなどと言ったのかもしれない。

 

 

 

側に来たプン助に

 

「どうする?」

 

 

 

と聞くと、

 

「5月の間は行く!」

 

と、明るい顔。

 

やっぱり、やってみたら楽しかったのか・・・。

 

 

 

帰り道に、先生にやめる話をしたのか?と、聞くと、何も言っていないけど、知ってるみたいだったと、答へ、なんでだろう?と、不思議そうなプン助。

 

 

 

おそらく、中々来ないと思ったら、微妙な顔で現れたので、経験上何かわかるものなのだろう。

 

 

 

空手は楽しそうだったが、週2回行くのがやっとだった。

 

最近はあれほど好きだった学童も早く帰りたがり、公園に行ってサッカーやったり、誰かと遊ぶのが楽しくて仕方がないらしい。

 

サッカーを習いたいと言っても、やっぱ今日は遊びたいとか気楽に休んだりすると思うので、ちゃんと通えるんじゃないと、中々習わせられないよと伝えたら、

 

「だったら、習わなくていいや!」

 

とのことだった。

 

 

 

遊ぶのが一番・・・だとは思う。

 

 

 

だが、プン助を無防備に野に放つのも少々覚悟がいる。

 

週末や、学童から帰った後のわずかな時間に公園に遊びに行ったりしている程度でも、ブロックを投げた、仙川の柵によじのぼって、降りようとしていた、近所の子供らに、寄ってたかって落ち葉や砂をかけられていた・・・など、ハラハラする情報が入って来ている。

 

人に危害を加えるのも心配だが、寄ってたかって落ち葉や砂をかけられていたというのも心が痛んだ。

 

構われるのが好きなので、最初は「やめろよ~」と、言いながら、喜んだり「もっとかけろよ、俺、平気だぜ」などと煽ったりしている姿が目に浮かぶ。

 

嫌がらないと、面白くないと、他の子供達も「平気なんだってさぁ~」と掛けに行き、どんどんエスカレートしていき、本当はもう嫌だと思っても嫌だと言うのが悔しくて、「平気平気~」と、煽り続け、周りの子供も嫌だと言わせるまでムキになってしまったのだろう。

 

幸い、その時は、義母が目撃し

 

「こら~~~~!」

 

 

 

と、相手の子供ら一喝し、

 

「あんた達にもかけてあげようか!?かけられたら、どんな風に思うかわかるでしょ!」

 

と、言ってくれて収まったらしい。

 

私がその場にいても、とてもそんなことはできなかったと思う。まずい!と思っても、プン助が嫌がった態度をとっていなければ、何も言えなった気がする。もしくは、

 

「ちょっとちょっと、ね・・・やめようか・・・ね・・・」

 

と、恐る恐る曖昧な薄ら笑いで言うのが関の山だろう。

 

色々なことを乗り越えて、人間関係を学ぶと言われているが、私自身色々学んでも、全く人間関係が上手になってはいない。

 

そんな私に、学校や学童から、プン助君が〇〇しました・・・プン助君、もう少し生活面がちゃんとできるようにならないと…という類の電話がジャンジャンかかってっ来る。

 

 

 

つまり私の心配ごとは、プン助の心配も勿論あるのだが、自分のことだけでもオタオタしているのに、すいません、すいませんと謝ったり、言い訳したりしなければならない事態が増えてしまう…という、自分の都合も多々あるのだった。

 

 大人になって、自分のしたことじゃないことにペコペコ謝りまくらなければならないのは、一般知識として知ってはいたが、実際になると結構ショッキングだった。

 

まあ、なるようになると、深く考えないことにしよう…今は。

 

 

 

 

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空手に行く約束したのに…

 

 

金曜日にさぼった分、月曜日に空手に行くと言っていたプン助。

 

空手に間に合うように4時に帰宅したにも関わらず、空手に行かずに遊びに行くと言っていると、ニンタマから電話が来た。

 

 

 

「空手に行きなさい」

 

俺、火曜日、金曜日の2回行くのも嫌なんだよ

 

「先週一回もいかなかったんだから、次の週は3回行くって約束したでしょ?

 

「してない!」

 

「約束したじゃない!」

 

「してない!空手にはいかない!遊びに行く!

 

 

 

というやりとりを電話でしばらくしていたが、根負け。

 

「じゃあ、明日は絶対に行くのよ」

 

「はい」

 

ここで折れていいのか、わからないが、折れないとここで、お互い軽く一時間は戦うことになってしまう。

 

今は、そこまでする気力は全くなかった。

 

明日行けば、まぁ、そんなに目くじらたてることもないか…。

 

 

 

 

 

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根回しをせずに済んだ母の日

母の日になると緊張が走る。

 

アラフィフなのに、母親というよりは子供の意識が強い中年の自分。

ここ2、3年、母の日の渦中の人だという自覚に悩まされるようになって来ていた。

 

これは、二年前の母の日のブログ

http://araiyuuka.cocolog-nifty.com/blog/2017/05/post-933d.html

 

いつかは誰にも催促しないでも、母の日だと気づいてもらいたい…という野心があった。

昨年は、無駄に傷つくのも嫌なので、早々に催促をした。

 

だが、今年は長いゴールデンウィークもあり、母の日が近いと気づくのが例年よりも遅かった。

ああ、やばい、根回しし忘れた。

催促しないでも済むように、4月終わりくらいから、そっと母の日の情報を子供や旦那さんに吹き込むつもりだったのに、完全に出遅れた。

 

まあ、例年通り「お花が欲しいな」などと、言えばいいか…と、思っていると、7日くらいから

 

「ママ、母の日に何か欲しい物ある?」

 

と、ニンタマが聞いてきたのだった。

 

 

 

昨年からやっているスマイルゼミという学習タブレットに母の日のことが出ていたらしい。

 

同じくスマイルゼミをやっているプン助は気づきもしていないようだが…。

「ママは何もいらないけど、やっぱりお花がいいかな。でも、カーネーションはあまり好きじゃないので、なんでもいいから赤い花が欲しい

 

と、リクエストすると、土曜日の夕方に近所のスーパーに花を買いに行ったのだった。

 

だが、スーパーには売っていなかったらしい。

ニンタマが、落ち込んだ様子でいるのを見て、旦那さんが

 

「じゃあ、明日の朝、買いに行こう!」

 

と、一緒に買いに行ってくれることになった。

おお!なんか、私に好都合な流れ。

 

母の日当日の朝、旦那さんとニンタマが花を買いに出かけに行った。

 

だが、プン助は家でゴロゴロして漫画を読んでいる。

 

「あれ?プンは行かないの?」

「面倒くさい」

 

そうか、君は行かないのか…。

 

母の日だという認識は全くなさそう。

プン助は、ゴロゴロしながら、私の膝に乗って来た。

 

可愛いからいいか…。

 

旦那さんとニンタマが買って来た花を飾ってくれた。

 

あれ?カーネーションだ…。

 

しかも、赤でもない。

 

「これが安いからこれにしよう…」

 

とかいうことになったのではないか?

 

と、うがったことを考えていると、

 

「俺、カーネーション知らないんだわ。へーこれ、カーネーションなんだ」

 

と、旦那さん。

 

「ニンタマちゃんね、赤じゃないけど、これが可愛いとおもったの。ニンタマちゃん、センスいいでしょ」

 

と、ニンタマ。

 

まあ、私の野心はかなったわけで、これはこれで私の人生の出来事としては上出来なのかな。

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何故、私が家出を?

 

 

早めに仕事を終え、15時50分頃、帰宅。

 

この日はプン助は16時45分から空手なので、4時に学童から帰って来る。

 

ニンタマは、17時から19時50分頃までミュージカルの習い事へ行くので、帰宅するや否や、家はバタバタ。

 

おやつを巡って、プン助とニンタマが揉める。プン助が、ニンタマにポカポカ殴り掛かって、ニンタマに

 

「謝れ!」

 

と、怒鳴り始めた。

 

最近のプン助は、大したことじゃなくても「謝れ」を連呼する。

 

からかうように適当に「ごめんなさい、ごめんなさい」というニンタマに余計頭に来たのか、「ちゃんと謝れ!」と、またポカスカ殴ろうとしたので、

 

 

 

「おい!待て!そんなことで殴る方が悪い!」

 

 

 

と、首根っこを摑まえると、私が首根っこをつかんだことに対して

 

 

 

「謝れ!」

 

と、始まってしまった。

 

 

 

「一々謝れ謝れ言ったり、大したことじゃないのに殴ったり…そっちの方がずっと悪いぞ!お前こそ、謝れ!」

 

 

 

と、こちらもヒートアップしてしまった。

 

プン助はこちらが激高しても、絶対ひかない。

 

だが、こちらも引くわけにもいかない。

 

しかし、何を言っていいか分からない無策な親の私は

 

 

 

「そんなことを言うヤツは出ていけ!」

 

 

 

と、言うのがせいぜいだった。

 

「出ていけ!」

 

「嫌だ!」

 

「うちのやり方に文句つけるヤツは出ていけ!」

 

「嫌だ!ママが出ていけ!」

 

 

 

え?私が出て行くの?いいの?出て行って・・・。

 

 

 

「わかった。じゃあ出ていくよ!いいんだな。いいよ!」

 

「いいよ!」

 

 

 

そういい捨てるプン助。

 

そんなことをしているウチに空手に間に合わない時間に。

 

「あ、プン、空手遅刻するから、行きな」

 

出ていくのに、親切にプン助に胴着を着せてやり、

 

「晩御飯、置いとくから」

 

と、テーブルに晩御飯を出し、「行ってきます!」と、鍵を忘れて行ったプン助を追いかけ、

 

 

 

「ママ、家出て行くから帰って来たら家入れないでしょ?鍵忘れちゃダメじゃない」

 

と、鍵まで持たせてやった。

 

プン助は空手に行き、ニンタマはミュージカルに。

 

ニンタマはキッズ携帯を持っているので、連絡ができるが、プン助はどうしたものか・・・と、書き置きを書くことにした。

 

 

 

プン君へ

 

 

 

ごはんはおいてあるから、それをたべなさい。

 

プン君がわるいとおもって、ママにあやまらなければ、かえらないから。

 

ママにれんらくしたかったら、スマイルゼミのトークでれんらくするか、いえのでんわで〇〇×―●〇―〇×〇×までかけなさい。ばんごうをおして、外線というぼたんをおせば、かかるから。

 

いっしょうあえないかもしれないけど、げんきで。

 

 

 

ママより

 

 

 

などと、書き終えるとプン助が帰って来た。

 

「なんで帰って来たの?」

 

「空手に間に合わなさそうだから、怒られるの嫌で帰って来た」

 

「あ、そう。ママはもう家でていくから勝手にして」

 

「わかった」

 

プン助はそういいながら、書き置きを眺めていたが、私が

 

 

 

「じゃあね」

 

 

 

と、いうと、

 

「じゃあね」と、淡々としている。

 

 

 

PCを持って家を出たものの、どこへ行こう。

 

子供らが帰って欲しがった場合すぐに戻れる場所がいいし・・・。

 

 

 

結局、近所のコミュニティーセンターでPC作業をしながら、連絡を待つ。

 

きっと近所の公園にサッカーしに遊びに行き、戻って来るのは18時過ぎだろう。

 

どうしよう。

 

いなきゃいないで、楽しいじゃん!などと思われて、帰れなくなってしまったりするのではないだろうか・・・。

 

 

 

そうこうすると、私の電話に、子供がやっているスマイルゼミから、「ニンタマちゃんが学習を始めました」と、連絡が来た。

 

ニンタマは、まだミュージカルから帰宅する時間ではない。

 

どういうことだ?

 

ニンタマまで、早引けして、家にいるのだろうか?

 

いや、ニンタマのスマイルゼミをプン助がやっているのだろうか?

 

最近のタブレット学習端末はとても便利なので、スマホからニンタマのタブレット端末にメッセージを送ってみる。

 

「ニンタマ、帰って来たの?」

 

 

 

だが、返信はない。

 

もやもやしながら、稽古中の旦那さんに「私、家出することになったから、よろしくお願いします。プン助が謝るまで帰れません」

 

と、LINEを送る。

 

何バカなことをやってるのか?と、思われるかと思いきや、

 

「わかりました。たいへんなのに、悪いねー」

 

 

 

と、妙に理解のある返事が来た。

 

19時50分頃になっても連絡がない。

 

ニンタマのお迎えに行こうと思っていたの、オタオタしていたせいで、行き忘れてしまった。

 

何食わぬ顔で、帰宅をしてみるか、やはり、ここはぶれない所をみせるべきか。

 

コミュニティーセンターは9時まで。

 

連絡がこなかったら、満喫にでも行かなければならないだろうか・・・。

 

と、悶々としていると、家電から携帯に電話が来た。

 

 

 

「もしもし・・・?」

 

恐る恐るでてみると、

 

 

 

「ママ、ごめんなさい~」

 

 

 

と、言う声が。

 

プン助か?いや、電話だとニンタマとプン助の声は区別がつかない。寂しがって、自分が悪くなくても気楽に謝るニンタマかもしれない。

 

 

 

「誰?」

 

「プン助だよ~」

 

おお、プン助か!ちゃんと謝って来たのか!

 

 

 

「何に対して謝ってるの?」

 

「出ていけって行って」

 

よしよし、上出来だ。でも、もう一声。

 

「他には?」

 

 

 

「あと、謝れって言って…」

 

そうそう!やっと言ってくれた!万歳!

 

「そうね。じゃあ、ママ、帰ってもいいのかな」

 

「うん、帰ってきて~」

 

 

 

数時間の不安がやっと解消された。

 

家へ戻る権利をゲットできた。

 

本当はおろおろビクビクしていたが、ビッグママのような顔つきで家へ帰った。

 

 

 

すると、ニンタマがゲラゲラ笑いながら、出迎えてくれた。

 

「ママ、プン助、おもらししたんだよ~」

 

え?おもらし?

 

 

 

もしかすると、それで汚れた服や下着をどうしていいか分からず、洗ってもらいたくて、電話したのか?

 

 

 

家で一人は、最初は楽しい面もあったが、段々怖くなり、トイレに行くのも怖くて伸ばし伸ばしにしていたらしい。ギリギリまで我慢して、駆け込んだが、服にかかってしまい、シャワーを浴びている時にニンタマが帰って来たということだ。

 

 

 

帰った早々、おもらしの後始末だったが、まあ、こちらも帰るきっかけができて良かった。

 

というか、もっと早く電話をくれればよかったのに。。。

 

 

 

 

 

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宝船友の会

 

 

「宝船友の会」なるイベントを行った。

 

劇団員の高木さんと國武さんに、「ああ、またか…とは、言いたくない」発売記念に何かイベントをやるのはどうか?と提案を受けた。

 

当初、3月3日付近のひな祭りの時期に…ということだったが、DVDの編集などに、時間がかかったことと、3人のタイミングが合わなかったということで、この時期になってしまった。

 

公演後、一か月後などなら、まだしも4か月近く経って、ほとぼりが冷めてしまった感もあり、果たしてお客さんは来てくれるのだろうか…と不安だった。

 

「最悪、身内だけで飲めばいっか!」

 

と、若干捨て身だった。

 

 

 

最近、鬱気味で人前に出ることへ過剰な苦手意識があったのだが、このまま放っておくとどんどんひどくなってしまいそうだったので、気分を高める為、母から貰った着物を着てテンションを上げることにした。

 

 

 

火曜日に負傷していた股関節も、普通に歩ける程度に回復していた。

 

 

 

どうなることか・・・と心配していたものの、身内だけではなく普通のお客さんも着て下さり、楽しく終えることが出来た。

 

 

 

個人的には、DVD即売会と銘打っていたのに、買って下さるお客様に

 

 

 

「え!?買って下さるんですか?!ありがとうございます・・・!」

 

 

 

という主宰や座長としてどうか・・・と思うようなぼんやりした態度でいてしまったことや、時間配分や段取りもすべて、劇団員の二人任せにしてしまったことなど、反省することは多々ありつつ、暖かいお客様に癒された気持ちになった。

 

 

 

前回出演してくれた、高山君やあずきさんが来てくれたり、ブルースカイさん、加藤直美ちゃんなど、過去に出てくれた大好きな人達も来てくれて、本当に嬉しかった。

 

 

 

だが、イベント後、高山君と旦那さんが飲んでいる焼き鳥やさんに合流した時、お気に入りの帯と帯締め、大事な着物、そして膝に置いていたお直しをしたばかりの羽織に、焼き鳥のたれをベチョッとこぼしてしまった。

 

いろんな種類の焼き鳥が食べたいと、焼き鳥の櫛を外していて、勢い余って肉とタレが飛んでしまったのだ。

 

洋服の時にも中々こんなミスはしないのに・・・。

 

 

 

いいこともあれば、悪いこともあると言い聞かせながら、帰宅。

 

着物についた汚れは無理に擦っちゃだめだと知っていたのに、帰宅後、ゴシゴシ擦って、シミを余計に広げてしまった。

 

 

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スキー旅行六日目

朝早くから荷造り。

部屋の荷物をまとめた後、地下にある乾燥室へ行き、スキー板やブーツをスノボのケースに入れに行く。

スノボのケースだとブーツや他の衣類なども入れられるので、いつもスキーケースではなくスノボケースに入れていた。

ニンタマのスキーをまとめた後、自分のスキー板をしまおうとして、愕然とする。

どうしてもスキーが収まらないのだ。

このケースに入れて宿に送ったはずなのだ。それまでこのケースに入れるのに、困ったことは全くない。

 

たった5日でスキー板が成長したのか?

いや、そんな馬鹿な…。

 

怪我をしてからというもの、妙に板を重く感じたことを思い出す。

宿の送迎バスで板を積んでもらう時、今まで普通に横向きに乗せていた板を、宿の人がある時から

「おや、長いな…」

という感じに持て余し、縦にして座席の下に入れ込んでいたこともあった。

スクールの先生が私の板を、凝視していたこともあった。

何度かビンディングの色、こんなだっけ?と思ったこともあった。

板に書いてあるアルファベットの文字もこんなだったっけ?と、違和感を感じてもいたが、全体的に赤っぽい板だったというざっくりとした印象はクリアしていた。

 

そして、深く考える前に大騒ぎしている子供達に気を取られて、すっかり忘れてしまっていたのだった。

 

だが、もはや事態は明らかだ。

 

 

いつの間にか、どこかで違う板と入れ替わったのだ。

誰かが私の板を間違えて持って行った可能性もあるが、それは考えにくかった。

 

こんな間違いをやらかすのはおそらく私に違いない。

繁々と板を名が見えていると、パッと見では気づかない箇所にマジックで〇〇〇と、名前が書かれていた。当然、私の名前ではない。

 

「ごめんなさい!○〇〇さん…!」

 

受付のおばあさんに2日から今日までの間に〇〇〇さんという人が泊まっていなかったか、聞いてみる。

「お調べしますね」

2日、3日は何を聞いても話しかけるなオーラ全開だったおばあさんだが、4日以降客が減ったせいか、親切に応対してくれた。

 

その間、スキー場にも電話をして調べて貰った。

私は自分の板のメーカーは覚えていたが、どんな種類の板だったか、ビンディングのメーカーも失念していた。店員さんに勧められるまま、そこそこお買い得の板を買っただけだったのだ。

 

某国産メーカーの名前と身長より低い板(おそらく150センチ)買ったのだが、この板に書かれているサイズは170センチで、〇〇〇さんと名前が書いてあることを伝えた。

スキー場の係のKさんという女性は非常に感じがよく、手掛かりの少ない私の話根気よく聞いてくれた。

 

170センチの〇〇〇さんの板は、宿泊している宿に置いておいてくれたら、取りに来てくれることになり、私の150センチの板に関しては、冬休みなどの忙しい時期が終わった時点で忘れらえている板を集めた中から探し、あってもなくても連絡をくれる…ということになった。

 

宿のおばあさんから連絡があり、受付に行く。

 

「宿泊者の中に〇〇〇さんって方はいなかったですね~。もう、その板を持って帰ってお使いになったらいいんじゃないですか?ずっとそれで滑れてたんでしょ?

 

確かに板の長さが20センチも違うのに、全然滑れていた。

むしろ、安定感も増していたくらいだ。

 

帰り際に重すぎて苦痛に思う以外に、違和感を感じなかった程だ。

 

「いえ、さっきスキー場にも電話したら、落とし物として取りにきてもらうことになったんです」

「あら、そうですか…。でも、あなたの板は届いてないんでしょ?板、なくなっちゃうわね…」

 

そうなのだ。私の板が届けられなかったら、当分板を買う訳にも行かない。レンタル代も馬鹿にならないと板を買ったはずなのに…。

しかし、かといってこの板を持ち帰ったら、それはネコババになってしまう。

〇〇〇さんも名前を書いているくらいだから、さぞかしこの板を大事にしていたはずだ。

烈火のごとく怒っているかもしれない。

自分だったら、絶対怒る。

 

取り違えた板が無事に持ち主の元へ届くように、願いつつ荷造りを終え、宿を後にした。

 

日帰りセンターで越後湯沢行のバスを待つ間、トイレに行きたがらないプン助にトイレに行くように説得する過程で、大ゲンカになったり、その替わりにおやつを買ってくれと言われたりしつつなんとか、越後湯沢へ。

雪国では寒い寒いと大騒ぎしていたプン助だが、東京についた途端、半そでになり、上着を着てくれなくなった。

実際の寒さよりも、ビジュアルイメージで暑さ寒さを感じているのかもしれない。

着ろ着ろと言い続けるのにも疲れ、諦めた。

 

帰宅後、冬休みの宿題が終わっていない!と、言いつつテレビばかり見ていた子供らだったが、寝る前になって大泣きしながら、宿題をやっていた。

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スキー旅行五日目

スキー最終日。

 

朝早起きをして、PC作業をしていると、ニンタマが起きてきて、

 

「6時に起こして!って言ったのに、どうして起こしてくれなかったの!」

 

と泣きだした。

こちらとしては全く記憶にないのだが、ニンタマは

 

「絶対言った!」

 

と、パニック。どうやら、早起きし冬休みの宿題をやりたかったらしい。

「いいじゃんいいじゃん、宿題なんて忘れちゃってもさぁ~」

と、言ったら、余計パニックになって

「やなの~!」

 

と、大泣き。

なんとか宥めすかして、

 

「20分でもいいからちょっとやったら?」

 

と、言うと

「もういい!明日やるから、明日は絶対に起こしてね!」

 

と、スケバンのように睨みを利かせてきた。

 

前日は、割と自分でテキパキ支度をしてくれたプン助だったが、今日は隙あらば、ニンタマや私に板を持たせようとする。

自分は先に行くのに、こちらが先に行くと、怒って拗ねて、3時間後くらいに謝る…ということを繰り返していた。

 

プン助がスキー場で行方不明になり、パニックになった私が、

 

「ママ怪我してるんだから、ニンタマちゃんがちゃんとプン助みてくれないと困るでしょ」

 

と、言ってニンタマを泣かせてしまった。

全員、疲れ気味で怒りっぽくなっていた。

 

股関節をかばいながら、滑るのにも慣れて来たので、プリンスゴンドラに乗りまくった。

 

「ママさぁ、プン君のアドバイス聞いて」

 

プン助が真面目な顔をして切り出してきた。

 

「プン君もまだ、あんまり上手にできないんだけどさ、ママ、パラレルターンをする時、足がちょっと三角になる時があって、そこ治した方がいいよ」

 

そもそも、プン助がやっているのは、基本大股開きでまっすぐ降りたり、急な斜面はなんとなく、曲がりくねって降りて来ているだけなのだが、まるで私と同じくらいか、あるいは私より上手な人が、敢えて気分を害させないように気遣いしながらするようなアドバイス。

しかも、実は自分でも実は自覚しているダメな部分を指摘され、絶句。

 

 

「だって…ママ、怪我してるから…思うように滑れないんだよ」

 

「そうだよね。でもさ、気を付けてるのと気を付けてないのは違うから。プン君もあんまりちゃんとはできてないんだけどね」

 

慰めているつもりらしいが、複雑。

しかし、自分が1年生の時に人の滑りに対して、何かを指摘しようという発想はなかった。うまいか下手かもよくわからなかった気がする。

 

私には優しくアドバイスしてくれるプン助だが、ニンタマには「全然うまくない」「下手」「全然かっこよくない」と、けなしまくって泣かせたりしている。

 

「ニンタマはママより上手だよ」

 

と、私が言っても

 

「ママの方が全然上手だよ!ニンタマちゃん、下手!」

 

と、言いはる。

ニンタマとプン助が喧嘩になり、怪我をしている私を盾にして殴り合いになるので、恐ろしくて仕方がない。

 

普通に楽しく滑りたいのに…。

それでも最後は、「もっと滑りたかった」と、満足そうであった。

私は怪我をしたが、子供ら二人は怪我もなく無事に済んでよかった。

 

その日も夕ご飯はカップラーメン。

運動の後だし、良質なたんぱく質を摂取したいのだが、外食する元気はなかった。

 

夜はだらだらテレビを見る。

もう消そうと思ったら、「3年A組―今から皆さんは人質です―」が始まり、つい見てしまう。

プン助もニンタマもドハマりしてしまった。

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スキー旅行四日目

朝、母が帰ってしまう。

 

見送りをしたかったのだが、プン助の支度に手間取っている間に、越後湯沢行きのバスに乗り遅れてはまずいと、バタバタしている間に、母は宿を出発してしまった。

これからは、子供らのことでテンパっても気持ちを分かち合える人がいなくなってしまう。

少々というか、かなり心細い。

昨日怪我した右の股関節は、起きてしばらくは、滑ったりなどとんでもない!という程、痛かった。

PC仕事をスキー場の休憩室へ持ち込んで作業することも考えたが、子供ら二人だけで滑らすのは現実的ではない。

どうしたものか…。

 

だが、色々動いている間に、股関節を曲げなければ、なんとか動けることが分かって来た。

階段を上る動きと、下に落ちているものを拾ったり靴下を履いたりするために腰を曲げる動作がヤバい。

階段を上る時は左足だけで登り、靴下はニンタマに履かせて貰ったり、でなんとかなりそうだ。

「ママが困った時にちゃんと助けてくれたり、ママが休みたいと言った時は休んでも良ければ、スキーやってもいいよ」

 

と、言うと子供らは大喜び。

長年の経験で、怪我をしてもスキー場へ行ってしまえば、テンションが上がって意外と滑ったりできてしまうような気もしていた。

 

とりあえず簡単なコースだけを滑って様子を見る。

案の定、意外と大丈夫だった。

 

股関節で良かったかもしれない。

これが、膝だったらごまかして滑るのは難しかった。

 

とにかく攻める滑りはやめて、楽に力を使わず、決して転ばないということに専念。

滑って、もう一度同じ箇所をやってしまったら流石にまずい。

プン助やニンタマが転んでも決して助けに行かないで。起き上がるのを待つ。

 

こちらが決して助けないと、意外と自力でなんとかすることもわかった。

今まで助けすぎだったのかもしれない。

 

午前中は、ちんたら楽な斜面だけを滑ったが、午後は一か八か、プリンスゴンドラで少々キツイコースにも行ってみた。

 

こちらも意外と大丈夫だった。

帰りに、湿布を買い足した。

スキーを滑るのは割と大丈夫なのだが、板を持ってブーツで歩くのはかなりしんどかった。

 

いつもよりも板が重くて長く感じる。

乾燥室は地下。

宿泊している部屋は3階。

 

事実上4階分だ。

右足を使えないので、左足だけで登る。

これが、結構疲れる。

ニンタマが傍で励ましながら、登ってくれた。

 

やっと3階までたどり着いたら、ニンタマがゲラゲラ笑いだした。

 

「ママ、廊下見て!」

 

というので、見て見ると、先にダッシュで階段を上って行ったプン助が、部屋の前の廊下に仰向け寝そべって這いまわっていた。

 

疲れたので、寝そべっているのだろうが、這いまわる方がつかれるのではないだろうか。

しかもスリッパを脱いで手に嵌めている。

そういえば、保育園でもお迎えに行くと中々帰らず、逃げ回り、廊下を仰向けで這いまわっていた。

自分には、仰向けで廊下をはい回りたい欲求が無いのでわからないが、遺伝子レベルでそういう欲求が組み込まれている生き物もいるのかもしれない。

 

 

夕食は外に行くのはつらいので、カップヌードルとパンで済ませた。

 

プン助がカレーヌードル。ニンタマが、きつねうどん。

私は、海老風味のラーメン。

 

3人で紙コップに分け合って食べた。

その後、イッテQを3人で観て過ごす。

 

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スキー旅行三日目

 

ここの宿はとても寒い。

前日、滑っている私に母がLINEで

 

部屋に入って上にジャケットを着て、布団に入っている。暖房もついてない。ホテルにいるのは苦痛だね。スキー場は暖かいのでしょう?つまらないし、菓子ばかり食べてしまった

 

と、送って来ていたこともあり、今日は、母もスキー場にやってきた。

足、腰を痛めているので、滑るわけではなく、休憩所などにいて、子供の滑りを見たり、本を読んだりするのだ。

 

母を無料休憩所に案内するには、送迎バスで送ってもらう南ゲートからかなり歩かなければならない。

私は、大人なのでスキーブーツでもなんとか歩けるが、子供らには少し大変かもしれない。

子供らに、リフトに乗って滑りながら、無料休憩所へ向かうか、歩いて行くかを尋ねると、

「滑って行く!」

とのことだった。

 

子供二人だけで、何度かリフトに乗せて休憩所に向かわせるのは少し心配だったが、ニンタマはキッズ携帯も持っている。

「プン助は、お姉ちゃんから離れるんじゃないよ。ニンタマはプン助ちゃんと見ててね」

と、言い聞かせ、母と休憩所まで雪道を歩く。

 

朝だったので、休憩所は空いていて、窓際の席に座ることが出来た。

すると、ニンタマから電話が来て、無事合流することが出来た。

 

この日は晴れていたのもあり、プン助も雪に埋もれることなくスキー場を横切って滑ることが出来たようだ。

 

「よし!おばあちゃんに滑っているところを見せよう!」

 

そう意気込んで、リフトに乗った。

母のいる休憩所の窓際から見えるゲレンデは限られている。

あそこにたどり着くにはどう降りたらいいだろう…と考えながら、子供らに

「こっちを滑るんだよ

と、指示したのだが、母のいる場所から、全く離れた所に降り立ってしまった。

 

もう一度リフトに登り、こんどこそ辿りつける…と思ったら、今度は私の指示を聞かずに、プン助が出発してしまい、さっきとは逆方向の全く違う場所へ降り立ってしまった。

 

母が待ちわびているであろうと、もう一度リフトに乗り、携帯を見ると、母から

 

「上から滑るよとか、どこで待っててとか、声をかけてください、下からだとわからないので」

 

と、LINEが来ていた。

リフトを降りて、

 

「見えそうなところまで降りてきたら、また連絡するから」

と、電話をして、ここぞというポイントにたどり着き、母に電話をした。

 

「今から滑るよ!リフトの三本目の柱の近くの林の辺りから見えてくると思うから」

「林?まあいいや、わかった」

 

満を持して滑り始めようとするが、またもやプン助が、

 

「まだ!」

 

と、制するのも聞かずにあらぬ方向へ。

 

 

「そっちじゃなくてこっち~~!」

 

と、叫んでもプン助の姿はどんどん小さくなって行く。

ニンタマには、おばあちゃんのいる方へ降りるように伝え、私はプン助を追いかける。

 

だが、意外に早いプン助に、中々追いつけない。

結局、母のいるところから大分離れた地点まで降りてしまった。

 

プン助を連れて、母のいるところまで戻っては、またリフトで昇る。

そして、母に「今から降りるよ」という電話をして、降りるということを繰り返すが、またもやプン助がどこかへ行ってしまう。

 

「わからないね~、ニンタマは見たけど、プンがちゃんと滑ってるのは全く見られていない」

 

わざわざ外まで出てきて見ているにも関わらず、降りてくる様を中々みられない母。

 

コースを替えてみたりするも、中々うまくいかない。

プン助をトイレに連れて行ってもらったりしているウチに、疲れてしまった様子。

 

「私が動画、その分、動画撮影するよ」

 

と、言って母には、もう休んでもらうことにした。

その後、長いコースのプリンスゴンドラに乗った。

プリンスゴンドラには、大斜面と呼ばれる場所があり、そこが少し難所。

晴れていて、雪の状態が良ければよいのだが、吹雪いていたりすると、ゴーグルも曇って来て、よく見えなくなってしまう。

幸い、晴れていたので、ちょっと難所も楽しく滑った。

プリンスゴンドラから降りる時もコースがいくつかあって、スキー場の端の方へ行ってしまうと、ゴンドラに乗るために、別のリフトで一旦登らなければならない。

その時、ニンタマがストックを落としてしまった。

どこで落としたか分からないので、もう一度乗って落とした場所を確認し、取りに行くことに。

ストックを落とすのは、新雪の積もっている場所が多く、ニンタマのストックも、柱の傍の新雪上に落ちていた。

 

探しがてら、ニンタマが新雪に足を取られて、転んでしまった。だが、すぐに起き上がり、ストック目指して降りて行った。

 

私はニンタマの転んだ場所の真上にいたが、このくらいの新雪だったら、私は回れる…と、思ってしまった。

ニンタマが転んだ所を颯爽と滑って降りたら、ニンタマも

 

「ママ凄い」

 

と、思ってくれるのではないだろうか?

ニンタマが、ストックの落ちている付近で止まった時にこちらを見上げたので、

 

「今行くから」

 

と、声をかけ、ニンタマの転んだ場所で優雅にターンを決めようとした瞬間…

 

「あれ?思ったより雪が深くて固い…」

 

と、思った瞬間、派手な転び方をしてしまった。

 

「ヤバイ」

 

十数年前に痛めて以来、常に地味に痛み続けている股関節に一瞬、あり得ない力が加わってしまった。

何故私は回れる…などと思いあがってしまったのだろうか…。

悔やまれてならない。

 

板も外れて無様に寝転がっている様をニンタマにしっかり見られてしまった。

何事もなかったように立ち上がり、外れた板を拾って履く。

股関節には衝撃は残っているが、動かせないことはなさそうだ。

 

とりあえずニンタマの元へ。

ストックを拾うのに手間取っているニンタマに変わって、ストックの先でグリップについているストラップを引っかけ、拾いあげた。

ドヤ顔をしている私に、

 

「ママ、さっき転んだよね」

 

と、言われてしまう。

 

「うん、ちょっとね」

その時は大丈夫だと思い、その後、何度もプリンスゴンドラに乗ったが、いつの間にか股関節がかなり痛くなって来たことに気付く。

母が心配して、ホテル内の薬局で、湿布や塗薬を買ってくれた。

 

帰りは、送迎バスの来る場所まで歩いて行くのが、かなりつらくなっていた。

板もいつもより長く、重く感じる。

 

プン助も心配して、私の板を持ってくれようとした。

ちょっとホロリとしたが、普段自分の板さえ

 

「重くて持てない!」

 

と、私に持たせようとするのに、無理に決まっている。

 

「自分の板、ちゃんと持ってくれたらいいから」

 

そういうと、プン助はいつもよりしっかりした足取りで、自分の板を持っていた。

送迎バスに乗り込むのも、一苦労。

これでは明日は滑れないかも‥というより、滑ってはいけないかも…。

 

あんなに楽しみにしていたスキーなのに、こんなことになってしまうなんて…。

元旦におみくじで「凶」を引いていたことが頭をよぎる。

 

あれは、気を付けて過ごせ…というお告げの意味もあったかもしれないのに、

カッコつけようとして、転んでケガをしてしまうなんて…。

 

ホテルに着くが、もはや階段を上るのが苦行。

痛めていない方の左足のみで階段を上ると、苦痛が少ないのでそのように上った。

エレベーター無しの宿で3階の部屋まで登るのはきつかった。

 

その日はたまたまホテルで夕食を頼んでいたのは幸いだった。

6時から夕食なので、行こうとするとプン助が

「オラはいかない、テレビを見る」

と、言い始める。

 

「え?ここで食べないと晩御飯無いよ?」

 

と言うが、

 

 

6時27分から6時57分まで、観たいテレビがあるんだ」

 

と、言い張るのだった。

 

とりあえず食堂へ連れて行かなければと、

 

「とにかく少しは食べないと。6時27分まではまだ間があるし」

 

と、説得して食堂を連れて行く。

だが、食事の最中も3分置きくらいに

 

「今何時?」

 

と、聞くのだった。

 

また、子供がおいしい!と喜ぶようなメニューが少なかった。

ようやくプン助の大好物のステーキが出てきた。

 

母が

「ほら、プン!あげるから」

 

と、ステーキを上げると、切りもせずに食いつき、かみちぎれなくて大変なことになっていた。その後、母が切り分けて、嬉しそうに食べている最中も、時間を尋ね、

 

「じゃあ、オラはこれからテレビを見て来るから」

と、席を立とうとした。

 

「え、じゃあこの肉はもう、こっちで食べるからね」

 

というと、

 

「ダメ!待ってて!」

 

と、ごね始めた。

 

「そんなの無理だよ。この後デザートもでるけど、いらないんだね」

 

デザートという言葉を聞いた途端、あっさり

 

「オラ、今日テレビはやめた」

 

と、席に残った。

 

肉をガムのように噛みながら、

 

「この後デザートはアイスだ」

と、嬉しそう。

「アイスとは限らないよ」

 

「いや、アイスだよ、オラみたんだ。ここに来た時、誰かがアイスを運んでいるのを」

 

ホントかよ?と思っていると、着せられたような背広をきたおじさんが

 

「デザートでございます」

 

と、紙パックのアイスを3パック持ってきた。

プン助の言った通りだったことと、紙パックでそのまま来たことなどに、色々驚きつつ、デザートを食べた。

4人で3人分を注文していたので、母と私は半分ずつ分け合って食べた。

 

「昨日は、4人で3人分やだ!と思ったけど、3人分でよかったね。4人分だったら、大変なことになったよねぇ~」

 

と、上機嫌なプン助。昨日、あんなに嫌がっていたのが嘘のようだ。

とりあえず、テレビのことも忘れて、3人分も結果的に納得してくれたようで、ホッとする。

 

そして、今晩は母のいる最終日。

母とささやかな宴会をしたい…と思っていたが、この股関節じゃ、

「お酒なんてとんでもない」

と、言われるだろうなぁ…。

 

と、思いつつ、寝る支度が整った時

 

「ホントは最終日だし、一緒にビール飲みたかったんだよね…」

と、つぶやくと

「そうね、本当はよくないんだよね」

と、意外とイケそうな反応。

「ちょっとくらいならいいかぁ」

「まあ、いっかね」

 

母が自動販売機までビールを買いに行くと言ってくれたが、母も足腰を痛めているので、二人でヨロヨロしながら、ビールを買いに行った。

ニンタマと二人で自撮り ニンタマの完全防備ぶりがすごい

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