皮膚科&ダンスレッスン

皮膚科にアレルギー検査の結果を聞きに行く日。

明日から旦那さんの実家の滋賀へ帰省するので、その前になんとしても受診しておきたかった。

水曜日は院長がいるので院長に診てもらえる。

朝一で皮膚科へ向かう。

名前を呼ばれ診察室へ入った瞬間、凍り付いた。

診察室にいたのは院長じゃなかった。

散々、液体窒素で焼く治療をした女性医師がいたのだった。

マジか!

今日は院長に診てもらえると思ってわざわざ朝一でやってきたというのに…。

真相は定かではないが、私は、この女性医師がイボだと言って、何度も液体窒素で焼いたせいで湿疹がひどくなったのではないか…と、思っているのだ。

行ったことはないが、ピンサロやファッションヘルスみたいに「チェンジ」できるとも思えない。(頑張ればできるかもしれないが)

ガックリ来たが、仕方なく

「先週、イボではなくストロフルスだって院長先生に言われたんですが…」

と、訴えてみる。

すると女性医師は

「どうなんですかね…イボもあると思うんですけど…」

と、ちょっと不服そう。

え?!この期に及んでまだイボって言いますか?

っていうか、また液体窒素で焼かれたらどうしよう!?

と、緊張が走る。

先週、とりあえず強い薬(ステロイド)で湿疹を治しましょうと、処方された薬で大分綺麗になっていた。

ここでまた焼かれてしまったら、元も子もないではないか…!

だが、この日は液体窒素治療はせず、

引き続き今の薬で様子を見ましょう」

ということになり、ホッとした。

肝心のアレルギー検査は、どの数値も全く問題がないとのことだった。

ただ、今までも何度検査しても異常はなかったのに、時折ひどい蕁麻疹や湿疹が出たり、何度も鼻炎で蓄膿にや中耳炎になっているので、油断はできない。

最初は誤診?とも思ったのだが、冷静になってみると、最初のきっかけはやはりイボだったのかもしれない気もして来た。

液体窒素で焼いた跡を掻き毟ったことで湿疹が発症してしまったが、些細なきっかけでトラブルを起こしやすい体質なのだろう。

とりあえず、安心してそのままニンタマを学童へ送り届け、自分は自分の仕事に専念したのだが、ふと嫌な予感がして手帳を見て、愕然とする。

 

ニンタマはこの5月から、ミュージカルの習い事を始めていたのだが、この日は夏休みの後半にある発表会に向けて、朝の9時~15時まで、ほぼ丸一日レッスンがある、最初の日だったのだ。

忘れてはいけないと、手帳に大きく丸印まで書いてあった。

体を動かすのが好きみたいだし…と、軽い気持ちで、提案した習い事だったが、歌詞カードを命より大事にするように…などとかなり体育会系で、レッスンについていけない子は容赦なく出番も減らされ、立ち位置も後ろや端になると言われていた。前回のレッスン時、ニンタマは、

「3列あるんだけど、前から2列目になれたんだよ!」

と、喜んでいたのに…。

そもそも、3日に滋賀へ帰省することにしたのは、2日にこのレッスンがあったらからではないか…。

皮膚科の院長が水曜日にしかいない…ということで2日の水曜日にに皮膚科に行くことで頭がいっぱいになり、肝心なレッスンを忘れてしまった。

 

ごめん!ニンタマ!

 

少し早く帰宅したので学童までニンタマを迎えに行こうとしたら、帰宅途中のニンタマにバッタリ会った。

「わぁ、ママ~!」

と、何も知らずに、嬉しそうなニンタマ。

「ごめん、今日ね、レッスンだったんだよ。ママ、忘れてて。多分今日、初めてダンスの振り付けやったり歌やったりする日だから、ママのせいでニンタマ後ろの列になっちゃうかもしれない。本当、ごめん!」

ニンタマはショックを受けて泣くかもしれない。どんなに責められても、謝り続けようと、覚悟をしていた。

だが、ニンタマは

「まぁ、いいよ」

と、あっさり許してくれた。元々気のいいところのある性格ではあるが、

なんと言っても、まだ7歳。

皆が進んでいて自分が遅れていて、つらい思いをする…という経験がないから、それがどういうことかわからず、許してくれたのかもしれない。

次のレッスンを受けた時に、きっと人生で初めてくらいの辛い思いをするに違いない。

色々、感極まり、ギュウギュウ抱きしめ、謝り続けた。

 

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イボじゃない?ストロフルスって何?それ?

ニンタマの湿疹がひどく皮膚科通い。

イボの治療で数か月皮膚科に通っていたが、どうもよくならない。

ずっと液体窒素でイボを焼く治療をしていた。

初めのうちは、少し良くなったかのように思えたのだが、もう治ったと油断して、薬を塗るのを何度か忘れてしまった。

すると治療の跡を掻き毟ったのか、明らかにイボとは違う湿疹が出始めてしまった。

イボは手の甲にしかなかったのに、湿疹はいつの間にか足にまで広がり、痒くてたまらない様子。

 

最早、イボよりも湿疹の方が大問題になって来た。

それまで担当していたのは、30代後半くらいの女性医師と、30前後の男性医師だったのだが、イボと診断したのは女性医師の方だった。

 

前々回の診察の時点で、湿疹とイボの判別もつかないほど肌がひどい状態になっていた。

触るのも可哀想な有様だったにも拘わらず、その日担当していた女性医師が

「じゃあ、また今日もイボを治して行きましょう」

と、液体窒素で皮膚を焼く準備を始めた。

慌てて、

「液体窒素で焼いた跡が、痒くて掻き毟って、湿疹が出てると思うんです」

と、訴えたが、

「でもイボを治していかないと」

と、女性医師は治療を続けようとする。

私は素人なので分からないが、今日はどうしても液体窒素で焼く治療をさせてはいけない気がした。

「でも、痒がってかわいそうなんで…」

しつこくそう訴えると、

「そうですね、ちょっとジュクジュクした所が収まるまでは、やめましょうか」

と、ボンベをひっこめてくれた。

この湿疹が何かわからないが、肌が荒れている時に刺激を与えるのはマズイ気がしたのだ。

その次の診察の時は、旦那さんが付き添った。その時は男性医師だった。すると、

これはイボじゃないかもしれません。僕じゃちょっとわからないので、来週水曜日なら院長がいるので、院長に診てもらいましょう」

と、言われたとのこと。

そして、今日、満を持して、院長の診察を受けた。

院長は30過ぎの男性だったが、髪はクルクルパーマで、肌に色々施しているのか年齢不詳でちょっと中性的。

「うん、これはイボじゃないね。ずいぶんひどい、可哀想に」

 

 

慎重に肌を診た院長があっさりそう言った。

 

なんですと!?イボじゃない?

 

一瞬耳を疑ったが、どこかやっぱり!と合点が行ったのも確かだった。

はっきりしないが、「ストロフルス」という一種のアレルギー反応によって出るものではないか…ということだった。

 

しかし、じゃあ、あの液体窒素で焼く治療はなんだったんだ!という怒りも沸いてきた。

「イボとは区別難しいんだよね。すごいひどいから、ちょっと強めのお薬出します。あと、アレルギーの検査、しましょう。アトピーセットで」

来週も見せに来るように言われ、そのまま血液検査。

 

何度も液体窒素で焼く治療を頑張って耐えてきたニンタマが不憫。

誤診じゃないか?これ?

 

っていうか、液体窒素の治療のせいで、むしろ悪化してたのでは?

 

 

などと思いつつ、医者も万能ではないし、判断が難しいのかもしれない…と、悶々とする。

文句言った方がいいのだろうか?いや、ほかにいい皮膚科の当てもないのに、心象悪くするのは得策ではないかも?などと悩みつつ、気も弱いのでぺこぺこ頭を下げて帰ってきてしまった。

 

こういう時、言うべき文句をきちんと言える人間になりたい。

このぺこぺこ癖が、仕事でもプライベートでも今一つ人生がうまく回らない原因なんだろう。これから、自分の子供以外の誰かに一日一度は切れる…という練習をした方がいいかもしれない。

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息子のロマンス事情

学童帰りのニンタマと一緒に、プン助のお迎えへ保育園に行った。

その日は、保育園の年長クラスが、ニンタマの通う小学校に見学に来ていたらしい。

ニンタマが、

「プン、私が手を振っても知らん顔だったんだよ!」

と、憤慨していた。

すると、先生が

「プン君、学校へ行く時、Aちゃんと手つないでたのよね〜」

と、教えてくれた。

プン助は、その時その時で可愛いと言う女の子はコロコロ変わっていたのだが、最近は、Aちゃんにご執心のようだった。

Aちゃんは確かに可愛いが、プン助のクラスの女子はレベルが高くどの子が大人気でもなるほど!と、納得できるような感じだった。

何故Aちゃんなの?と、理由を聞いてみると、仲のいい男の子が皆Aちゃんが好きと言っているとのことだった。

私にも身に覚えがある。

誰かがいいと言っていると、それまで特に意識していなかったのに、急に素敵に感じられたりするものだ。

もう、そんなお年頃なのね…と思いつつ、並みいるライバル達の中で、プン助が手を繋いでもらったというのは、凄いことだ!と、ちょっと鼻が高い気持ちになる。

プン助は親の自分にとっては、愛らしいがイケメンタイプではなく、恐らくは珍獣タイプ。

保育園だとはいえ、最近は「○○ちゃんと○○君は両思いなんだ」みたいな話も聞くので、「とうとう、ウチのプン助も…!」と、ちょっと浮かれ気分になった。すると、Aちゃんが

B君と、C君とプン君がAのこと大好きで手を繋ぎたいって、でもAの手は一つしかないから…。片方は女の子とも手、つなぎたいし…そしたら、皆がじゃんけんして勝った人とつなぐってことになって…」

 

と、詳細を語り始めた。

聞くと、プン助は勝ったと言い張っているが、B君はプン助がズルをして勝ったと怒っていたらしい。

「オレが最初に勝ったんだもんね〜」

と、言っているが、家でもいつもじゃんけんを後出ししている。多分そういうズルをやったのだろう。

だが、一人の女の子と手を繋ぎたい…!という想いで友達と争い、卑怯な手をつかってまで頑張ったのか…!と、感動する。

手をつなぐのに必死で、お姉ちゃんどころではなかったに違いない。

 

自分だったら、本当は素敵…と思っていたとしても、周りの皆が好き…と騒いでいると、「そうかな…私は別に…」みたいな無関心を装ってその闘いから降りていた気がする。

コイツ、私よりずっと立派だな…親バカ丸出しで関心する。

自転車で帰りながら、後部座席のプン助に

「良かったね、手繋いでもらって。Aちゃんもプン助好きだといいねぇ〜」

と、話しかける。するとプン助は浮かない顔で

「でもねぇ、多分AちゃんはB君が好きなんだよ。もしくは、C君かな…」

 

 

ちょ…ちょっと待ってプン助、何その辛い片思いみたいな発言…!

アンタって、どちらかと言うと、脈がないのに、脈があると信じ込んでいるおめでたいキャラでしょ?。

全く脈が無いと思っているのに、手をつなごうと立候補してたのかい?

 

切ねぇ…。切なすぎるよ、5歳男子…。

 

すると、

「ねぇ…親子で結婚した人っているのかなぁ」

と、唐突な質問。

いねーよ、つうか出来ねーし…!と、思いつつ、

「あれこれ言ったけど、本当はママが好きなんだよ…みたいなことを言いそうな流れかしら?これは…」と、一瞬期待して

「何?ママと結婚したいの?」

と、聞いてみた。すると、少し考え込んで

「ママとは結婚できない。だってママ、おばあさんになっちゃうでしょ?でも、ママのこと一生忘れないよ」

と、根性の別れのような発言。

結婚できないのはおばあさんになるから…などではないが、コイツ、今、私に気をつかったのでは?…と、思った。

何の気無しに、親子で結婚した人っているのかな?と、聞いたのに、私が嬉しそうに「ママと結婚したいの?」などと聞いて来たから、そんな気持ちは全くなかったのだが、そう言ったら可哀想…と、「おばあさんになっちゃうでしょ?」という尤もらしい理由を言い、フォローするように「一生忘れないよ」と、言ったのではなかろうか…。

 

人はつくづく見たいようにしか人を見ない。私も、プン助を脳天気で陽気なワガママ息子…という風に決めつけていたが、本当は全然違うのかもしれない。

 

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器の小さすぎる母の「母の日」


母の日というものに対して、ずっと自分が子供として、母親を祝ったりお礼を言ったりする日…という認識で、自分がされる側になる…という意識が最近まで全く無かった。

「あれ?私も『母』だった」

と、初めて気付いたのは、昨年の母の日だった。

50間近だというのに、どこか子供意識が抜けない中年として生きていたが、子供らの保育園のママ友達が、子供のたどたどしい字で「ママ、いつもありがと」みたいなメッセージを貰ったり、お父さんがお母さんを労ってご飯を作ってくれた…みたいなことをSNSなどにアップしている様を見て、ハッとしたのだ。

自分は、祝われたりプレゼントを貰っても何らおかしくない立場になっていたのか!

 

だが、昨年は

「まあ、ウチの子供らは少し奥手だし、ウチの旦那さんも普段よくご飯を作ったり家事をやったりしている方だと思うし…ウチはウチだよ」

と、深くは考えなかった。

だが、何かチクリとしたものが、私の中に芽吹いていたらしい。

今年、母の日が近づいて、ケーキ屋や花屋が母の日仕様になって行くのを見た時、そして、いつもの様に母達に贈り物の準備をしている時、

 

「どうせ、ウチでは母の日なんて誰も気付かないんだろうな…」

と、少し物悲しい気持ちになっていたのだった。

「いかんいかん、期待するから、悲しい気持ちになるのだ。初めから期待なんかしないようにしなければ…」

そんなことを言ったら、今年、私は旦那さんにバレンタインデーにも、何もやっていない。

バレンタインはプン助の誕生日なので、その準備に追われているのもあった。

しかも、毎年チョコレートをあげても「チョコはあんまり好きじゃない」と、言われてしまう。きっと旦那さんはバレンタインなど全く期待していないのだろう、むしろ邪魔臭く思っているのかも?…と、今年はやめてしまったのだ。

だから、ホワイトデーなどは全く期待していなかった。

だが、旦那さんはホワイトデーの日、夜勤明けだというのに、私にケーキを買って来たのだ。

「朝っぱらからケーキなんか食えないよ…しかも今、人生で最大にデブなのに…」

と、思いつつ、自分がバレンタインをスルーした事を反省した。

 

旦那さんは人を労う気持ちは充分ある。だが、昨年までの私同様、子供の意識のまま生きて来た中年の可能性は十分だ。父の日や母の日の当事者である自覚など、全く無さそう。

旦那さんが、そうなら、子供だってそんなイベントに気付くはずもない…。

やはり、今年もない!なくたっていいじゃないか…ウチはウチなのだ…。

 

ところが、金曜日の夜、土曜日に来客があると伝えたら、ニンタマが

「聞いてないよ。土曜日に、ママに話があったのに…」

と、不満顔。

「じゃあ日曜日に話しなよ」

「日曜日は、慌ただしいし日曜になったら遅いの!」

と、プリプリしている。

何が遅いのか話してはくれなかったが、日曜日と言ったら、それは「母の日」ではないか…!もしかしたら、ニンタマは学校で友達と母の日の話などが出て、私にも何か母の日っぽいことをしようと考えてくれているのではなかろうか…!

押さえたはずなのに、またまた淡い期待が芽生えてしまった。

 

そして、日曜日。

午前中にニンタマと用事を済ませ、帰宅途中に

「なんか話あるって言ってなかった?」

と、尋ねてみる。だが、

「ああ、あれはもう別にいいの…」

と、答えない。

三鷹駅内のケーキ屋前で、母の日仕様のケーキを見ながらみるみる期待がしぼむ。

やっぱり、今年も何も無さそうだ…。もしかすると、一生私には、母の日など、無いのかもしれない…。

目の前を子連れのお父さんが自転車に乗って通り過ぎる。籠にはカーネーション。お父さんと子供でお母さんの為に花束を買いに行く…というイベントやってるのに…と眩しく見えた。

駐輪場でニンタマを後ろに乗せながら、ついつい言わなければいい言葉を漏らしてしまう。

「今日って本当は母の日だったんだよね。ママさぁ、別に何か欲しいワケじゃないけど、誰も思い出してくれないんだなぁっていうのが、悲しいなぁって…」

すると、突然ニンタマが泣き始めた。

「知ってるよ!ちゃんと考えてたのに!」

「え?そうなの?だってそんな気配無かったし…だったら、ごめんね」

と、謝るが恨みがましい顔で私を睨みつけ、許してくれない様子。

ああ、自分はなんて残念な母親なんだ…。今はまだ他所の立派な人間と比較しようもないから、私の残念さに気付いていないが、ニンタマが中学高校に上がる頃には、


 

「ウチの母親って、本当に自分のことばかり考えてて、器が小さい!」

 

と、嫌われてしまうに違いない。

落ち込みつつ帰宅。

ニンタマはまだプリプリ怒っている。

機嫌を取りつつ昼ご飯。旦那さんが、ソーメンを茹でてくれたが、

「あ〜あ、またソーメンか」

と、ニンタマは悪態をついている。

そして、

「お父さんもお母さんも後で自分のクローゼット見てね!」

と、怒りながらソーメンを食べている。

もしや、これがさっきちゃんと考えているって話していたことなのだろうか?だが、お父さんもって言っていた…。

謎に思いつつ、クローゼットへ。中には、「ママへ」と書いてある茶封筒が置いてあった。

手紙か?と思ったが、開けてみると手紙はなく、1250円の現金が入っていた。

封筒の裏面には1250円と書かれている。

父親の方には、250円と書かれていたが、実際は1000円の現金が入っていた。

 

これは、現金がプレゼントってことなのか…?

 

 

確かに、大して役に立たないガチャガチャなんか貰うよりは、現金の方が余程ありがたいが…。

困惑しつつも、どうしていいか分らず、

 

「気持ちは貰っておくけど、これはニンタマが使いなよ」

と、返そうとした。だが、

「いいんだよ、お年玉とかで貰ったけど、どうせ使い道ないし」

と、受け取らない。

 

ここでまた言わなければいいことを言ってしまった。折角ニンタマなりに考えて現金のプレゼントをくれようとしたのに、何故こんなことを言ってしまったのか…。

「ママ、お金よりはお花一輪とかの方が良かったなぁ…」

自分が子供の頃母親に道端の草を摘んでアルミホイルで包んだものを、渡した事などを思い出したのだ。

喜んでもらえるかと思ったが、「こんなもの貰っても全然嬉しくない」と、言われ驚いた記憶がある。母は今でも

「だってあんな何の気持ちもこもってない感じで適当につんだ草を適当にくるんだものなんてねぇ」

と、語っている。確かに粗末で小汚くて、何の役にも立たない代物ではあった。だが、今の私は適当につんだタンポポ一輪でも大喜びできそうな気がする。

 

旦那さんも「これ、お前が使えよ」と、ニンタマにお金を返そうとしていた。

「使わないからいいって言ってんでしょ」と、怒るニンタマ。

そこへ、

「オレが貰っていい!?」

と、プン助が目を輝かせてやってきた。

「プン助はだめ!」

と、ニンタマがお金を取り上げると

「オレだって、欲しいんだよ〜〜!」

と、プン助は悲壮感たっぷりな顔をして、笛の様な裏声でぴーぴー泣き始めた。

「よし、DVD借りに行こう!」

と、旦那さんが、ニンタマとプン助を連れて、レンタルDVD屋へ出掛けて行った。

 

「お!3人だけで、出掛けたぞ!?私を誘わずに出掛けたぞ?」

 

 

もしや、旦那さんも、ニンタマからの現金プレゼントを貰った事で、母の日ということをはっきり認識したのではないだろうか?

3人でDVDを借りた帰りに「今日は母の日だから、お母さんいカーネ―ションでも買ってあげよう」なんて、流れになったりするのでは…。

今度こそ、本当にそんな気がする…!

ウキウキし3人の帰りを待つ。

結構時間が掛かって帰って来たので、益々期待は膨らんだ。

「お母さん〜〜〜〜!」

と、嬉しそうにニンタマだけが先に、部屋に駆け込んで来た。

「何?どうしたの?」

「お父さんに靴買ってもらっちゃった!」

満面の笑みを浮かべているニンタマ。

「あら、よかったわね」

靴以外に何か買わなかったのかしら…?お花とか…、思いつつ玄関へ靴を見に行く。

ニンタマが嬉しそうに靴を見せてくれている間に、プン助も旦那さんも帰って来た。

旦那さんはリュックサックからDVDを出して、DVDの操作を始めた。

リュックに、他のものが入っている様子は…

 

無さそうだ。

 

再びガックリ来る。

 

何故、期待なぞしてしまったのだろう…。

 

ウチはウチだ。娘に靴を買ってくれる旦那さんで良かったじゃないか。と、自分を納得させ、子供達と一緒に借りて来た「ベイマックス」鑑賞。

以前も観た事があったが、二度目は以前よりも面白く感じる。

ベイマックスの奴、なんて愛らしいんだ…などと、涙ぐんでいると旦那さんの姿が見えない。

「あれ?お父さんどこに行ったの?」

私がキョロキョロしていると、ニンタマが

「買い物に行くってさ」

と教えてくれた。

買い物ですって…!?

 

これは、今度こそ、私にカーネーションを買いに行ってくれているのではないだろうか?そうだ、買い物だったら、子供と一緒にDVD借りに行ったついでにすればいい。わざわざ一人で行ったってことは…きっと!

 

性懲りもなく期待が高まってしまう。

ベイマックスに涙ぐみながらも、ワクワクが止まらない。

 

間もなく旦那さんがリュックサックを満杯にして帰って来た。

ジャガイモ、にんじん、牛乳、レタス、ピーマン、茄子、サバ…と、ドンドンリュックから出している。

カーネーションは…

 

影も形もない!

 

「じゃあ、オレ、稽古いって来る!」

 

「もしや稽古帰りにカーネーションを買って来てくれるのでは!」…と、またまた期待したが、稽古終わりは夜だ。中々カーネーションは買えないだろう。

いっそ、恥を忍んでカーネーションを買ってくれ!と、言ってみようか。

いや、カーネーションは日頃の感謝を現す為に家族が買うものだ。それを催促って、かなりウザい気がする。

自分が、

「感謝を形にして、現して欲しんだけど…」

なんて言われたら、大分嫌だ。

しかし、何故私はこれほどまでにカーネーションを欲しがっているのだろう。自分でもここまでカーネーションが欲しくなるとは思わなかった。こんなに世の中に踊らされる人間だったとは…。

旦那さんが靴を履いて今にも行ってしまいそうだ。

このままだと、自分の性格からして、

「おそらく稽古帰りにカーネーションは買って来ないだろう」とわかりつつも、淡い期待を捨てきれないだろう。そして、予想通り買って貰えずに母の日終わってしまったら、来年まで持ち越して根に持ってしまう気がする。

こんな事を一年持ち越すのも、健全ではない。

 

「あのさっ…、私、今日、一輪でもいいからカーネーション、欲しかったんだよね…稽古帰りに一輪でいいから買って来てくれないかな…」

 

 

自分でこんな事を言うのはかなり恥ずかしかったが、言わなければ欲しいと思っていたことも伝わらない。何も伝えずに、逆恨みをするのもフェアじゃないような気もする。

意を決して、そう告げると、旦那さんは、お漏らしした子供にしょうがないなぁと言うような笑みを浮かべ、

「今、買って来るよ」

と、買いに走ってくれた。

3分後、ピンクと赤のカーネーションが数本刺さった鉢を買って戻って来てくれた。

 

「母の日」なんて気にしてません、花束なんか貰えなくていいわ…という顔をしているのに、家族がプレゼントしてくれる…というのが理想ではあるが、頼んだら3分でカーネーションを買ってもらえたのは嬉しかった。

 

「コープ生協1500円」というシールが張ったままの鉢植えは、大層綺麗だった。

コープ生協が近所にあって良かった…と、しみじみ思った。

しかし、綺麗だけど、これが1500円て…高すぎる。

ぼったくり商売に、まんまと乗せられてしまったよ…。

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蒸すのが好きなわけではない…おさんどんを巡る水面下のバトル

打ち合わせで、帰宅が遅くなると思い、朝夕食の下ごしらえだけして置こうと食材をチェック。

中途半端な量で痛みかけている里芋があったので、レンジでチン。

ひき肉と里芋の甘煮にするには、芋の量が足りない。

なんとなくジャガイモも足しておこう。

サラダにするにも、ひき肉の甘煮にするにも、ジャガイモで嵩ましすればなんとかなる。

そうそう、レタスも洗って契っておこう。ジャガイモを蒸すなら、ついでに塩麹につけ込んだ鳥の胸肉も蒸してしまおう。

早く帰宅できたら、里芋とジャガイモをひき肉で甘く煮物。

レタスにはアボカドを足して、水切りヨーグルトとポン酢で和えてサラダにすればいい。

鳥胸肉は裂いて、キュウリなんかを足してゴマだれかなんかにすればいいし…これでとりあえず、3品になる。

すると、

「あ、晩ご飯そっちが作ってくれるの?」

と、夜勤から帰って来たばかりの旦那さん。

 

ウチでは、なんとなく朝ご飯は二日酔いや徹夜でもしていない限り、私担当。

晩ご飯は得にローテーションが決まっているワケではないが、雰囲気で暇の度合いが高い方、もしくはより体力に余裕が残っている方が作ることになっている。

貧乏暇なしで高齢子持ちの我々はいつも余裕はなく、体力は常に限界。

晩ご飯の作りの担当はできれば避けたい。

なるべく相手に押し付けよう…という無言の闘いが日々繰り広げられている。

「あ、晩ご飯、そっちが作ってくれるの?」

というセリフはマウントを取られたも同じだ。

ヤバい。

「あ、打ち合わせ長引いたら作れないから、どっちが作るにしても、支度が楽なように準備してるだけ…」

と、なんとか身を交わす。

旦那さんは、私の下準備を見て、

「何これ、こんなの作られても、オレやり辛いんだけど…だったら、何にもしないでくれた方がマシだよ」

と、あからさまに不機嫌になった。

せっかく頑張って支度をしているのに、全否定かい!

イラっとして、

「え?でもレタスはすぐサラダにできるし、芋は最悪そのまま味噌付けても食べられるし」

と、反論する。

「わかった。じゃあ、それはそうするよ。で?肉は?こんな味のついてない肉だけ蒸されてもさ…」

「え〜!塩麹で下味ついてるもん!」

すると、

「だろ?味がついてると、やり辛いんだよ!味がついてなかったら、色々出来るのに、下手に味なんかついてるとさぁ!」

「だったら、オリーブオイルでも胡麻油でもかけて、なんか足りなかったらレモンでも絞ればいいじゃん!っていうかさ、さっきは味がついてないと困るって感じだったのに、今度は味がついてるとやだみたいなこと言うの?」

こんな風に夫たる人種を追いつめるのは得策ではない…ということは重々承知しているのだが、50近くなろうがどうしても、そこまで大人にはなれない。

たかが、おさんどんで若干険悪な雰囲気に。

しばらく黙っていた旦那さんだったが、

 

「ま〜、そっちがなんでも蒸したいってことはわかったよ!」

 

 

と、よくわからないまとめ方をした。

面倒くさくなり、

「っていうかさ、私ご飯つくらないって言って無いじゃん!早く帰れたら作るよ?でも、わかんないからさぁ」

と、ついに一応この日のご飯担当を引き受けるつもりがある台詞を口にしてしまった。

 

険悪になる前に最初っからそう言っておけばよかった。

無駄に揉めてしまっただけだ。

 

だが結局、打ち合わせは、長引いてしまった。

急いで帰ろうと思っていたら、数件電話が掛かって来たりで、帰宅できたのはほぼ19時。

すでに旦那さんと子供らは食卓を囲んでいた。

 

テーブルの上には、里芋と、ジャガイモの蒸したものに味噌を添えたもの、レタスに細かく裂いた鶏肉が入ったサラダ、昨日の夕食の残りの鮭、キャベツの味噌汁が並んでいた。

お味噌汁は、新たに作ってくれたらしい。

「このジャガイモさぁなんでこんなにしょっぱいの?そういう種類?」

と、旦那さんにジャガイモの味見をするように言われる。

食べてみると舌がピリっと痺れ、味つけしたようにしょっぱい。

食べたことの無い味だ…。

そういう種類?だとしても、全くおいしくない。

というか、不味い。

今の所変な匂いはしないが、痛みかけているのかもしれない。

思えば、朝はそれほどでもなかったが、昼は夏かと思う程暑かった。

保温力に優れたステンレス何層…というのが売りの鍋で蒸して、そのまま余熱で…と思ったのが、裏目に出てしまったようだ。

よかれと思ってやった事で、朝っぱらから険悪な雰囲気になった上に、作ったものは食べられない有様。

なんてコストパフォーマンスが悪い一日なんだ…。

「なんでもかんでも蒸すのが好きだから、こんなことになるんだよ」

旦那さんはそんな事は言わなかったが、内心思っているのではなかろうか…。

バツが悪くなり、「保温力の高い鍋っていうのも善し悪しだね」「やっぱり、この季節は、すぐに冷蔵庫に入れなきゃだめだね!」「鶏肉は無事で良かったよ」

と、一人でべらべらしゃべりまくった。

 

子供らはご飯に味噌をかけたものばかりお替わりしていた。

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こうして、私は円背になっていく・・・川の字で寝るのはもう限界か?

数年前から、体に異変を感じている。

出産から役者仕事をすることがほぼなくなった。
座り仕事がメインになったことと、加齢や子育てでの疲れで、日課だった運動やストレッチを怠けるようになってしまったせいなのか、肩甲骨の真ん中とみぞおちが苦しい症状が続くようになっていた。

2年ほど前、早起きして毎朝2時間ほどストレッチポールに乗って、数日間DVDを見続けたことがあった。
その時は症状が嘘のように軽くなった。

だが、今はそんな時間があったら、寝ていたい…。

人は、若者から中年になり、お年寄りになっていくが、いきなり変わるわけではない。
少しずつ少しずつ変わっていく。

一人目出産の時に、顎のラインがもたつき始め、二人目出産の後、もたつきではなく二重あごになった。

体重は大して変わらないのに、背中が分厚くなったり、ウェストが太くなったり・・・。

若い頃は、すぐに生活を改めて改善できたことが、今はできない。

以前より、衰えようとする勢いが増してきている。

その勢いに抵抗したいのだが、抗えなくなってきた。

身長も2ミリ縮んだ。

まっすぐ立つ筋力がなくなり、肩は前にせり出し、背中は丸まろう丸まろうとしている。

円背・・・という奴だ。

左右の肩甲骨が離れて、丸い背中になって行くのに伴い、脚の付け根もまっすぐ伸びなくなり、前かがみになって来ている。
見た目も年寄り臭くなるが、これを食い止めないと、歩くのも立つにも体に負担がかかるようになってしまいそう。

まっすぐの棒は、バランスさえ整えば、直立するが、あちこち曲ってしまった棒を立たせるのは困難だ。
一応、あと数十年は生きる予定なのに、その数十年、あちこち痛い思いをしながら暮らすのはしんどい。
ここで、なんとか頑張ってある程度、体をまっすくに戻しておきたい。

円背を食い止めたい!

そんな訳で、ここ数日、寝る前に10分、20分だけでもストレッチポールを縦にして乗ったり、横にして乗ったりしていたのだが、あまりの気持ちよさについつい寝落ちしてしまう。

確かに背中は伸びているのだが、すっきりするというよりはだるい痛みが伴っている。
だが感覚的には、まだまだ伸ばしたりない気がする。

ストレッチポールに乗りながら、寝落ち…を三日ほど続けた。

昨晩突然、具合が悪くなった。

かろうじて、子供ら二人を風呂に入れたが、自分がパジャマを着るのがやっとで、立ち上がれなくなった。

風呂上がりにさっさと服を着なかったり、濡れた体であちこち走りまわる子供二人。

乾燥肌なので、クリームを塗ってやり、パジャマを着せて、歯をみがいてやったり、水や牛乳を飲ませて、布団をしいて…そして、自分も歯を磨いたり、クリームを塗ったりしなければ、休めない…。

道のりが遠い…。

ニンタマは自分でパジャマを着たり、歯を磨いたりできるが、まだまだ甘えたい年頃なので、歯を自分で磨けというと機嫌が悪くなるし、仕上げはしてやらなければならない…。

考えるだけで絶望的に気力がわかない。

「ごめん、ママ、立てない…。今日は、自分でパジャマ着て、歯磨いてくれないかな・・・」

すると、いつもは頼りになるニンタマのほうが、

「え~~~!」

と、不満を漏らした。

一方、プン助は・・・まだ裸だったが、駆け寄って来た。

「オレ、大丈夫だよ!一人でやれる!」

そして、まだ水滴の残っている裸のままの姿で、

「ママがすぐ眠れるように…」

と、押入れの上の段から布団を引きずり降ろそうとし始めた。

しかも、逆の襖をあけて、そこから必死に引っ張っている。

プンちゃん、襖逆だよ…」

というと、襖をあけなおして敷布団を3枚、無理やり引きずり降ろして、四苦八苦しながら敷いてくれたではないか!

あんた・・・そんなこと出来たの?今までそんな実力発揮したこと無かったじゃない・・・!

私が驚いていると、

なぜか、また襖を逆に開けてかけ布団を下ろそうとしているので、

「逆だよ、逆、逆」

と伝えてやると、また襖を開け直して、かけ布団も掛けてくれた。
掛け方が乱れているところは、ニンタマが直してくれたが、ほぼプン助が一人で、家族全員分の蒲団を敷いたのだった。

「ほら、ママ、布団に入って!」

その日プン助は、保育園から全く帰ろうとせず、小さい女の子の大事にしている工作を奪い取り、

「戦いしようぜ」

と、戦いを挑んだりして泣かせていたので、私は激怒していたのだった。

「強くて大きいお兄ちゃんに戦い挑むんなら、まだいいけど、小さい子が大事にしているもの、取ったり、戦いごっこで泣かせて、お前はそんなかっこ悪いやつなのか!」

と、言っても、自分は悪くないと言い張ったので、

「だったら、かっこ悪いことしてもいいよ!っていう、お母さんのいるおうちの子供になりな!荷物まとめてやるから、出て行け!」

と、自分でも引っ込みがつかない程逆上し、プン助もそんな私に一歩も引かず、殴りかかって来たので、

「そんななめ腐った態度を取る奴はおやつ抜きだ!」

と、おやつ抜きにしていた。

もっと上手な方法で子供に接する親もいるだろうに、なぜ自分はこんなに逆上してしまうのだろう・・・と、落ち込みつつ、なし崩しに仲直りはしていたのだが、その同じ日に、プン助のいい奴ぶりを見せつけられ、ホロリとする。

「ごめんねぇ、ママ、どうしたんだろうね…、すごく疲れちゃったみたいで、背中とお腹が苦しくて…」

と、洩らすと、やさしくヨシヨシと頭をなでてくれるプン助。

その横で、

「それは、私も同じ。私もすごく疲れてるし、背中もおなかも痛い」

と、アピールするニンタマ。

「ママ、もう寝ていいからね。俺、自分で歯も磨けるし」

と、私を寝かしつけようとするプン助と、

「そうだね、明日は元気になってもらわないとだもんね。」

と、なんとなく無言のプレッシャーをかけるニンタマ。

ニンタマは損な性分だ。普段はプン助の100倍、助けてくれたり手伝ってくれたり、人の気持ちを読むのに、こういう時に間が悪い。普段頑張っている分、わかってもらおうとして、アピールしているのに逆効果になっている。

一方、プン助は、得な性分なのかも。
普段あまりにも何もやらなかったり、一々親に苦労をかける分、たまに何かをするだけで、こちらも異業を成し遂げたように感動してしまう。

とりあえず、3人で布団へ。

背中の痛みとみぞおちの痛みの原因はストレッチポールに乗りすぎだと思いながらも、乗ると気持ちいいので、この日もついついポールに乗りながら寝落ち。

夜中、息苦しさを覚え、目を覚ます。

ストレッチポールから降りようとするも、 私のお腹を枕にニンタマが寝て、足を枕にプン助が寝ているので、身動きが取れない。

一緒に川の字で寝ている限り、安眠はできない。 体をまっすぐにして眠ることもできない。 座り仕事のせいもあるが、寝ている時に常に、子供らが乗っかって来ておかしな体制で寝ているのも、具合が悪い原因に違いない。

健康のためにも体の老化を防ぐためにも、そろそろ子供と離れて寝たほうがいいのだ。

わかっているのに、どうしてこんな苦しい思いをして、一緒に寝ているのだろう。

別に寝ると言ったら、最初は子供も嫌がるだろう。
でも、子供はすぐに子供だけで寝るのに慣れるはずだ。 多分、離れられないのは子供ではなくて、私の方なのだ。

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ホームで土下座する4歳児

二日酔いだが、子供らをバレエに連れて行かねばならない。
もっと寝ていたいが、頑張って起きて新代田へ。
今日、プン助は初めてまともに参加した。
それまでは、脱走したり、人の邪魔したりばかりだったのだが、トイレに一度戻った以外は、脱走もせずに、ちゃんとやっていた。
少しニンタマにじゃれついて邪魔をしてはいたようだ。
ニンタマも、

「プン助プリエとかやってたよ!」

と、驚いていた。
いつもこんなならば良いのだが。

だが、帰りの電車で、自動改札を巡ってニンタマとプン助が大喧嘩。

小学生で切符を買ってもらっているニンタマが羨ましくて仕方ないプン助は、いつも切符売り場で、切符を奪い取って自分が改札に入れようとする。
ニンタマも切符を貸してやる時もあるが、最近よくプン助に顔を引っかかれていて、腹を立てているので、今日は意地でも、切符を渡さなかった。
改札の前で取っ組み合いをしたり、殴るけるの喧嘩をするので、世間へかなり迷惑がかかってしまう。
子供らをしかりつけ、後ろの人にも謝って周る・・・ということが、改札を通る度に起こる。
「ほら、ママのスイカ貸してあげるから」と言っても全く聞く耳を持たず、喧嘩を続ける。
ニンタマに、貸してやれと話せば、ニンタマが泣き、プン助に今度ね!と、言えば、プン助が発狂して、泣き叫ぶ。

子供連れて外出って、なんて心休まらないんだろう。

吉祥寺で旦那さんも合流して、日高屋でラーメンを食べ、ヨドバシカメラへ。
ヨドバシカメラでも、追いかけっこをしたり、マフラーの奪い合いをしたり。
ヨドバシカメラの床を這い回るプン助に、恥ずかしさのあまり、他人のふりをしたくなるが、そうもいかない。

お正月に会った兄に、明らかに子育ての失敗と指摘されたが、そうなのかな・・・。でも、必要最低限の注意やルールは煩く言ってるつもりなのだが・・・。

吉祥寺のホームで、電車を待っていると、プン助がまた

「切符、自分でやりたい〜!」

と、騒ぎ始め、同じ事のループに、私は急に眠くなってしまう。
だが、次の瞬間目がさめるような出来事が・・・。

「もう、ガリっとしないから、切符やらせて下さい。お願いします〜!」

と、言い立ったまま手をホームに付けて、変なポーズになったかと思ったらそのまま、膝をついて、頭もホームに擦り付けた。

Img_4167
これ?土下座のつもりなのか?

そこまで、切符を自動改札に入れたいのか?
なぜ、それほどまでに、あんな大して面白くもない事をやりたがるのか?
子供とってはそんなに、血湧き肉躍るような面白いことなのか?

驚いて、周囲へ対する恥ずかしさも忘れ、そんなプン助を激写。

結局、その後、プン助は、ニンタマに切符を貸してもらい、念願叶って、自動改札に切符を入れる事が出来た。

めでたしめでたし・・・という訳には行かなかった。

ニンタマが去年手袋を片方失くしていたので、新しく買ってあげようと、三鷹の文房具屋で手袋を選んでいた。
手袋の指先が指人形の犬のようになっているものを、大層気に入ったプン助が、しきりにニンタマに、それを勧めていた。
だが、ニンタマは、結局お洋服に合わせやすい柄を選んだ。
するとプン助が、

「これがいい!プン君に買って!

と、大騒ぎ。
「プン助、手袋あるじゃない!」
と、言っても
「プン助君、一個しかないんだよ?お姉ちゃんばっかりずるい。プン君だって欲しいんだよ?」
と、哀れっぽく懇願。
手袋なんて、一つで十分だ!と、怒鳴ってみても、事態は悪化するばかり。
仕方なく、甘いと思いつつ、来月の誕生日プレゼントだったらいいよ?
と、提案するが、
「今じゃなきゃやだ!」
と、この世の終わりの様に号泣。

自転車の前の座席で、ずっと泣き続けて、全く泣き止まない。
家につくまで、この調子なのか?
と、うんざりしていたら、急に前を走る旦那さんが、
「三鷹の皆様〜」
と、声を張り上げた。
何事か?と、驚いていると、

「三鷹を御通行の皆様、ただいま◯◯プン助君が、手袋が欲しいと言って泣いております〜。」

と、続けるではないか。

急に、プン助の泣き声が小さくなる。
「あれ?プンちゃん、声小さいよ?もっと大きく泣いたら?皆んな見てるし!ほら、ガンバ!」
と、私もプン助にもっと泣く様に葉っぱをかけてみた。
ちょっと恥ずかしかったが、効果は覿面だったのか、なんだか面白くなさそうに黙るプン助。

「今日は、嫌な日だった・・・」

寝る前にプン助は、ボソッと呟いた。

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ウルトラマンXとおしっこに祟られた一日

今日は、プン助を朝早く起こす約束をしていた。
前の晩にAmazonプライムでウルトラマンXを見たいと騒いでいたのだが、お風呂から出た時点で、既に9時半だった。

「もう寝る時間だよ」 と、説得したが、

「観たい!観たい!お願い、お願いお願い」

と、お願いポーズを連発して、しつこいプン助を
「明日早く起きて、見せてあげるから」
と、寝かしつけたので、朝6時20分に起こすことになっていたのだ。

「ほら、エックス観たいんでしょ?」

と、丸太のように転がっているプン助を起こす。
だが、笑顔なのに、プン助は何故かきまり悪そうにしている。
何やら不吉な予感・・・

「漏らしちゃった・・・えへへ」

えへへじゃね〜よ!えへへじゃ・・・!
最近トイレを失敗しがちなので、前の晩に、オムツを履くように言ったのに・・・。

「ちゃんとトイレに行くから!」

と、オムツを拒否したのは、誰だ・・・!

私は用事が溜まっていて4時半に起きて、その日の洗濯を済ませていた。
これで、もう洗濯は終わったと一つノルマをこなしたつもりだったのに・・・。
毛布、シーツ、プン助のパジャマやらを再び洗濯しなければならないのか・・・!
ただでさえ、冬はあまり洗濯物がパリっと乾かないのに・・・。
布団もつまみ洗いして、干さなければならない。

一日の始まりだというのに、どっと疲れが出る。

だが、怒ったところで、漏らしグセが治るわけでもない。
気を取り直して、プン助をシャワーで洗ってやり、ウルトラマンXを観せてやることにした。
せめて 一日の初めくらは、怒らずに過ごしたい。

プン助が一話観終わった頃を見計らって、

「さ、じゃあご飯だよ〜」

と、ご飯を出す。
だが、プン助は、動かない。

「もう一話観たい!お願いお願いお願い!」

両手を合わせて、手をうねうねさせる懇願ポーズのプン助は、びっくりする程不細工。
それは少しだけ、可愛くもあったのだが、

「調子に乗っちゃ駄目!」

と、願いを却下。
その途端、プン助は泣き叫び始めた。
フォローしても、お願いの嵐は収まらないのは分っている。
仕方なしに放置しながら、おしっこの処理や支度をするが、3分程泣かれると耐えられなくなってしまい根負け。

「しょうがないなぁ・・・7時35分までに、ご飯食べ終わって着替えて、歯も磨けたらもう一話だけ、観せてあげるよ」

大喜びのプン助。
だが、ニンタマと遊びながら食べていて、全然7時35分に間に食べ終わりそうにない。

「ちゃんと食べな!遊んでる時間ないよ!」

と、私がカッカして怒鳴ると、慌てて席に戻るが、すぐにそこらをフラフラうろついたり、ニンタマにちょっかいを出しに行く。

結局、7時35分になっても、ご飯は半分以上残っている。

「チャンスをあげたのに、仕方ないよね。もう今日は観ないってことで・・・」

告げると、自分が目的の為に一切努力しなかったことを棚に上げ、

「嫌だ嫌だ!観たい、観たい!ママひどい!」

と、被害者みたいに私を責め始めた。

こんな風にゴネたままだと、全ての支度に3倍の時間が掛かるのは経験上身に染みている。

本人の為には全くよくないのだが、親の刹那的な気持ちとしては、Xを観せてご機嫌になってもらったほうがいっそ楽だったりする。

ああ、面倒だ!
いっそ、観せるか?!
イヤ、駄目だ!

Xを観る為に何一つ頑張っていないプン助に、今ここで、親の毅然とした姿を示さなければ、これからもどんどん要求がエスカレートしてしまう。

私は、スプーンをとりだし、高く掲げる。

「とにかく、ご飯を食べなさい。」

スプーンで、ご飯を掬って、プン助の口に突っ込む。

「全部食べたら、5分おまけして観せてあげるから」

これが、毅然とした姿なのか?いいのか、こんなんで・・・と思いつつ、プン助に食べさせようとする。このくらい難易度を下げてやれば、プン助だって少しは乗って来るはず・・・。

だが、プン助は口をつぐんで、食べようとしない。

「僕、お腹いっぱいなんだもん〜」

普段は、「オレが」「オレが」と、イキガっている癖に、こんな時だけ「僕」などと言って可哀想アピール。
自分のノルマを減らすことにだけは、天才的な勘があるようだ。
ろくに食べていないのに、お腹いっぱいだなんてありえない。

「駄目!食べるの!やりたいことをする為には、何かを頑張らないといけないんだよ!それが人生ってものだ!」

何故か追いつめられた私は訳のわからない説教を垂れてしまい、とりあえず迫力を出すために、怖い顔をして見せたのだが・・・

「僕〜、お腹こわしちゃう・・・」

真に迫った様子で、お腹が苦しそうな顔で対抗してくるプン助。

ダメだ!この顔に騙されてはならない。

結局、断固として食べるのを拒否するプン助に 、私が無理矢理スプーンでご飯を食べさせるハメになってしまった。
最後は、私の手からスプーンをブン取り、自分で飯を口にかっこんで、ヤレヤレという表情を見せたプン助。

大幅にオマケをしてやり

なんとかウルトラマンXの続きを観せる。

なんて甘い親なのだ・・・と、落ち込む私を尻目にご満悦なプン助。

放っておくとまた次の話も観たいと言い出すに違いない。

「一話だけだよ」

と、念を押してはいたものの、話が終わった途端に、動画を止めたら案の定

「終わりの歌も聞きたかったなぁ〜〜〜」

と、未練タラタラな様子。

あぶないあぶない。

エンディングデーマなんかうっかり聞かせてしまったら、すぐ予告が始まり、その後、すぐに次の話が始まってしまう。

断固拒否すると、プン助は席を立ち上がり

「聞きたかったのに〜」

と、フラフラ廊下を歩き始めた。

トイレに向かっているようだ。

 

「おしっこなの?」

と、声をかけると、廊下で不穏な水音。

そして、目を疑う光景。

 

トイレに辿り付くまで我慢できなかったプン助が、

 

その場でパンツを降ろし、放尿していた。

 

 

 

「ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

 

家中に私の悲鳴が響き渡った。

その間も、ジョボロローっと、放尿は続いていた・・・。

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体力テスト…運動神経が鈍い家系?

ニンタマの小学校から、運動能力の検査結果のようなものが来た。
その結果がAからEで判定され、Aが一番判定が高く、Eが一番低いというもので、ニンタマはD判定だった。

「ニンタマのお友達はみんなAかBなの〜」

と、ニンタマは悲し気。

偏差値的に見ると、43・・・という数値であった。
普段公園などで遊んでいる様子で、それほど他の子どもと比べて鈍臭い感じはしないが、運動会などの50メートル走でなどは確かに本気で走ってるの?というくらい遅くはあった。 鬼ごっこなどの時は、もっと早い気がしていたので、ただ並んで走るってことにモチベーションが湧かないタイプなのかな?と特に気にしなかった。

鉄棒の逆上がりが全然できないのも、1歳の頃からダントツに体格が良くて、かなり重いせいだと思っていた。
軽い子どもだったら、力もそんなに必要ないが、身体能力がついて行く前にあんな重くなってしまったら、無理でしょ・・・と、あまり気にしていなかった。

私が、子どもの頃から走るのも遅く、鉄棒も出来ず鈍臭かったので、ニンタマは私に比べれば随分動ける子どもだと思っていたのだが、

やはり私に似て、鈍臭いのだろうか・・・。

だが、私に比べ、体も頑丈で喧嘩も強そうで、身体能力に恵まれていると思っていた旦那さんも

「オレも、足遅かったよ」

と言っている。

ボールを追いかけるとか、誰かを捕まえるという目的無しに走るのがそもそも苦手だったらしい。

「でも、鬼ごっことかサッカーで遊んでいる時は結構早かったよ。持久力があるから、皆がへとへとになって走れなくなっても、いつまでも走り続けられたんだ!」

と、ちょっと自慢気。 ニンタマもそのタイプなのかな・・・。

一つずつ項目を見てみる。

握力  9㎏(全国平均8・5㎏)
上体起こし 0回(全国平均11回)
長座対前屈 39㎝(全国平均 28・1㎝)
反復横跳び 25回(全国平均 26・6回)
20mシャトルラン 7回(全国平均 15回)
50m走 12・9秒(全国平均 11・9秒)
立ち幅跳び 104㎝(全国平均 106・3㎝)
ソフトボール投げ 6m(全国平均 5・7m) 

上体起こし0回?!

上体起こしって腹筋だよね・・・?
試しにニンタマの足首を掴んでやらせてみる。
かろうじて、1回できたかできないか・・・という感じ。

私も高校生の時、腹筋が一度も出来なかった。

何かの雑誌で中森明菜が毎日腹筋を50回やっている・・・みたいな記事を読んで、試しに練習するようになったら、一ヶ月で50回できるようになった事を思い出した。

こういうのはちょっとした使い方をマスターするかどうかのことだから、やれば出来るようになるはず。 心配いらない。

あと、気になるのは20mシャトルランって奴だね。

調べてみると、大人でもやるのが面倒くさそうなテスト・・・。
どうせ、走るのもちょっと遅いから、朝気が向いた時に近所でも走ってみるか・・・。
考えてみたら、土曜日も仕事をしていることが多かったり、私も旦那さんも他のパパママより高齢なので、ぐったりして一緒に走り回ったりできていない・・・。

「これからちょっとボール投げとか、腹筋とか走るの頑張ってみようかと思うから、そっちも意識してやってみてね〜」

と、何気なく旦那さんに提案すると・・・。

「そんなことする必要ないよ!木登りとか、やりたい遊びをやっていればいいんだ!友香は、こういう結果に振り回されすぎてる!」

と、旦那さんは怒り気味。

「いや、ちょっとしたことで、克服できることはやろうかなってだけだよ。小さいうちに色々やったほうが、身体能力がつくのかなって思うし」
「そんなことないって。小さいうちからとか関係無いよ。楽しいことしてればいいんだって!」

と、ヒートアップする旦那さん。

これ以上この問題を話すと、危険な香りがしたので、早々に話題を変えたが、私と旦那さんの根本的な考え方の違いがわかった。

私は、元々運動神経が悪く小さい頃から、コンプレックスを持っていたので、ちょっとしたことで、そのコンプレックスが克服できるなら・・・という考え方になってしまう。

コンプレックスを克服する努力をするのが、趣味みたいなタイプなのだ。

一方、旦那さんは苦手なことはあっても、これは誰よりもできる・・・というものの方を大事にしていくタイプ。

苦手なことを考えて落ち込むのは時間の無駄。出来ないことをウジウジ悩むより、出来ることに目を向けて自信を伸ばして行きたいタイプ。

どちらが正しい訳でもなく、生き方の好みの問題なのだ。

そして、旦那さんも私も分っている。

こんな結果、来月には忘れている。

私がやる気満々でやらせようとしている腹筋の練習なんて三日続けばいい方だ。

来年の検査の時に、

「ああ、去年やろうって言ってたのに全然やらなかった〜〜〜」

と、またちょっと大騒ぎするくらいのことなのだ。
ニンタマが律儀に手を頭の後ろに組んで上体起こしをやろうとして、

「できない〜〜〜」

と、悶え苦しんでいる。
その横で、プン助は、手を頭の後ろ組まずに膝に手を引っ掛ける形でスイスイ上体を起こしている。

「お姉ちゃんより、オレの方がうまいね〜〜〜」

と、自信満々。

「プン助ズルやってるじゃん〜〜〜」

と、言いながら泣くニンタマ。
自分が鈍臭いのを棚にあげて、自分の子供がリレーの選手などになったら、どんなにか鼻高々だろう・・・等と妄想したこともあったが、妄想は妄想のまま終わりそう。
まぁ、元気だからいいか・・・。

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おしっこデー ・・・愛の踏み絵

先日の夜の話。

子どもらは、旦那さんとお風呂。

私は、風呂に入る前にトイレ掃除をしていたら、

「ホントかよ〜〜〜!おしっこしたのかよ!」


と、旦那さんの叫び声。

「うん、私正直に話したんだよ」

と、ニンタマ。

どうやら、浴槽に入ったままおしっこをしたらしい。

 

 

正直に話した・・・と得意気に言っている所を見ると、今まで黙っていた日もあったということだろうか・・・。

いくら、ムスメとは言え、おしっこ風呂に喜んでつかる気持ちにはなれない。

「ああ、もう〜、寒いのに湯船にはいれないじゃん〜〜〜!」

と浴室に向って叫ぶ。

トイレ掃除が終わり、私もシャワーでも浴びるか・・・と、脱衣所へ行くと、ニンタマが旦那さんに体を洗ってもらいながらしくしく泣いている。

「どうしたの?」

と、聞くとニンタマの替わりに旦那さんが

「お母さん、今日はバスタブに入らないんでしょ?」

と、私に聞いて来た。

 

なんと!私が、おしっこ風呂に入らないと言ったことで、ショックを受けて泣いているのか?!

自分が汚いものかのように扱われることで傷ついたらしい。

 

なんだよ、その繊細さ・・・。バスタブにおしっこして、へらへら「おしっこしちゃった〜」と言う図太さはあるのに、そんなことで傷つくのかい?

 

おしっこ風呂に入ることで、愛情を試されているのか?

 

踏み絵なのか?おしっこ風呂が?!

 

見ると、プン助は気にもせずにバスタブに漬かっている。

「出る時にシャワーで流せば大丈夫なんだよ」

と、旦那さん。

一度使ったタオルは絶対に使わない、実は清潔好きな旦那さんの合理的な発言。

どうやらこの踏み絵を踏まないと、家族愛が足りないと思われそうだ・・・。

 

 

「ああもう!じゃあ、入るよ!もう〜〜〜〜!」

 

覚悟を決め、おしっこ風呂に入る。

入ってしまえば、いつもと比べて臭いわけでもなくいつもと何も変わらない湯船。

きっと今まではおしっこをされても、気付かずに入っていたに違いない。

 

風呂から上がり、旦那さんは夜勤へ。

 

その晩の夜中。

 

「ママ、起きて〜〜〜」

と、プン助に起こされる。

こんな夜中に起こされる理由は決まっている。

トイレだ。

暗くて怖いので、一人でトイレには行けない為、いつも起こされる。

昨晩はちゃんと寝る前にトイレに行かせたのに・・・と、しぶしぶ起きると、プン助が泣いている。

嫌な予感・・・。

「おしっこしたの?もうおしっこしちゃったの?」

と、尋ねると

「ちっちしちゃったの〜〜〜」

と、情けない顔で泣くプン助。

触ると、ズボンもパンツもずぶ濡れ。

 

脱がせて、もう一度トイレに行かせる。

その間に、布団の被害を確認。

 

敷き布団に大きな染み。毛布も、掛け布団カバーも濡れている・・・。

 

敷き布団は、予備も無いし、この後も寝るので、大判のタオルを3枚被せて

朝、タオルとシーツを洗い、布団もつまみ洗いしよう・・・。

他のものは、全て軽く水で流して処理して置いた。

 

寝る部屋荷戻ると、裸のプン助が何故か片耳にイヤリングをつけて、キャイキャイはしゃいでいる。

「うわ、何これ!」

と、ニンタマも起きて、敷き布団の染みを見て、プン助とはしゃいでいる。

「プン!早く服きないと、風邪ひくよ!」

 

はしゃぐ子どもらを落ち着かせ、敷き布団の染みにタオルをかけてその部分に乗らないように寝る事に。

いつも敷き布団を二枚敷いて家族で寝ているのだが、お漏らしをされたのが丁度、布団と布団の境目辺り。

私が、プン助とくっついて左端、ニンタマは右端に寝るように言うと、

「やだ〜〜〜〜!ママと離れたくない〜〜〜!」

と、ニンタマが泣き出す。

「だって、おしっこの上に寝られないじゃない〜〜〜」

と、言うのだが

「何で、私が離れなきゃいけないの〜〜〜〜?漏らしたプン助が、一人で離れて寝ればいいじゃん!」

「オレは絶対に離れないもんね〜〜〜!ママとずっと一緒にいる〜〜〜〜」

と、私を巡って争う二人。

人生で一番モテている気がするも、このタイミングでは幸せを噛み締める余裕はない。

 

「ああ、もう、分ったよ〜〜〜〜!」

仕方なく、真ん中のおしっこ地帯の上に私が寝ることにする。

両脇の綺麗な布団にプン助と、ニンタマ。

 

私をサンドイッチの具のように二人がくっついて寝る。

 

なんとなく尻が生暖かい気がする・・・。

 

 

おしっこ風呂に入るはおしっこ布団に寝るは、とんだおしっこデーだ。

 

いつか、振り返ってこの日が一番幸せだった・・・と思う日が来るのかな・・・。来るような気もするし、来ないような気もする。

 

 

 

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